孤高の歌姫が変えた生活   作:アイファー

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やる事終わって書き始めたら結局一日過ぎてしまった。



勉強会 (part慎也)

という訳で日曜日。Roseliaの練習は今日はなく、丸一日休み。何時もなら、家で遅くまで寝て、ゴロゴロして居る筈だが今日は少し違う。

友希那が俺の家に来て、テスト勉強をすることになっている。俺が友希那の家に行くつもりだったのだが、教えて貰う側だから大丈夫と、押し切られてしまい、結果こうなった。

 

「おはよう」

 

今俺は、丁度友希那を家に向かい入れようとしている所だった。

 

「あぁ、おはよう」

「今日はわざわざ時間を割いてくれてありがとう」

「気にするな、俺が決めたことだ」

 

軽く挨拶と会話を交わし、友希那を家に入れる。

 

「結構綺麗ね」

「何も置いてないだけだ」

 

俺は自分の部屋に友希那を入れる。因みにだが、今日両親は家に居ないため、俺と友希那二人きりだ。両親が居ないのは、気を遣わなくて楽にはなるが、二人きりということで、少し緊張する。

 

「少し待っててくれ、適当にお茶とか持ってくる」

「分かったわ。ありがとう」

 

部屋を出てキッチンから軽食とお茶を持ってまた自分の部屋に向かう。部屋に入ると、正座して座っている友希那が居た。

 

「そんなかしこまんなくてもいいよ、楽にしてくれて構わない」

「そ、そうかしら?じゃあ...」

 

軽く足を崩すがまだ何かぎこちない。まぁ、細かく言う必要も無いから別にいいか。

 

「早速だけど、苦手な所や分からない所を言ってくれ、俺に答えられる範囲なら教えてやれるから」

「じゃあ、これを教えて欲しいのだけれども」

 

机の上に出されたのは、歴史、数学、化学、英語の4教科だった。

あれ...テストって確かそれに現代文を合わせた5教科だったよな?......ほぼ全部じゃん!?歌詞作りをしているからなのか、かろうじて現代文は出来るらしいが、それ以外よ

 

「とりあえず一つずつ片付けていくか...」

「えぇ、お願いするわ」

 

そうして、俺と友希那の勉強会は、始まったのだった。

 

 

 

「これは、さっき言った公式を使えば解ける筈だ」

「さっきの公式....これのこと....かしら?」

「そうだな」

「こういう事、かしら?」

「お、正解。じゃあこれも似たような問題だから解いてみてくれ」

「分かったわ」

 

友希那に教えるのは大変だと思っていたが全然そんな事はなく、基礎はしっかり出来ているため、教えるのは簡単だ。物覚えも良く、直ぐに話が進む。唯、問題があるとすれば2つ。

 

1つ目、俺はわかりやすい様に、軽く猫のイラストを描いて説明したが、説明より、友希那の目線は猫の絵にしか行っていない。説明を聞いてくれ。

 

2つ目、これは友希那の問題じゃなく俺の問題。とくにかく距離が近い。肩と肩なんて、指1本入るか入らないか分からないくらいの距離。ほのかなシャンプーの匂いがして集中が途切れる。

 

こんな問題を抱えながらも、とりあえず12時前まで勉強を進めた。

 

「一旦休憩にしよう。昼も食べてないし」

「え、えぇ、そうね」

 

ん?何となく友希那の顔が赤いような....

気のせいかな?

 

「とりあえず、何か作るか」

「確か前に、少しなら料理が出来ると言っていたわね」

「あぁ、本当に少しだけど」

 

そうして一旦俺と友希那は昼食をとる事になった。

友希那は料理が出来ないと言っていたから、普通に休んでてもらおう。お客さんに何か手伝わせる訳にもいかないし。

何作ろうかなぁ

 

 

 

「ご馳走様。美味しかったわ」

「そりゃどうも」

「リサも結構料理上手だけど、貴方も上手ね」

「リサも料理出来るのか、俺の比にならないくらい上手そうだな」

 

リサってこの前編み物も得意とか言ってなかったか?それで料理も出来るのか。家事とか絶対困んなさそうでその器用な手が羨ましいよ。

 

「少し時間がたったらまたお願い出来るかしら?」

「大丈夫だよ、そのつもりだったし」

「そう、ありがとう」

 

俺は食べた食器を洗い、20分程友希那と雑談をして、また勉強を始めた。

 

「そうだな....さっきやった所の復習からするか、ここを解いてみてくれ」

「分かったわ」

 

そうしてまた、刻々と勉強会が始まった。

また、さっきよりも肩のスペースは開いたものの、普通に近いと呼べる範囲内だ。これ、ある意味辛いな。女子とこんなに近づいたことの無い俺からすれば、更にな....

 

 

 

時計は丁度3時を指した頃。あれから1時間毎に休憩を挟みつつ、勉強をしていった。友希那は苦手と言っていた所も、ほんの数時間後勉強したら結構出来るようになっていた。覚えるのが得意で良かったわ、マジで、もしあまり良くなかったとしたら、こんな俺の教え方じゃ到底理解はして貰えないだろうし。友希那が分かってくれる人で良かったぁ

 

「結構出来るようになったな」

「貴方が教えてくれたお陰よ」

「分かりにくくて悪かったな」

「そうとは思わなかったわ」

 

それなら結構と言いながらベッドに寄りかかる。そのすぐ横に友希那も俺と同じく、ベッドに寄りかかってきた。

 

「もう大丈夫なんじゃ無いか?」

「....最後に少し分からない所があるからそこだけいいかしら?」

「分かった」

 

友希那は本当に頑張るなぁ

ここまですればもう補習になる事もないだろう。Roseliaの為と言い、本当によくやれるもんだ。俺なんて1時間もせずに諦めてたしな。

まぁそれでも、それなりに点取っとけばいいし、友希那だって───

 

とその時、肩が少し重くなった。大して重くも出さないのだが一体何が────

 

「え」

 

目線を向けると友希那が俺の肩に寄りかかってすやすやと眠っていた。

待て、これ大丈夫なのか?特に俺が。別に寝ても構わないのだが寝方よ、ちょっとどうにかしないと。と言っても肩に寄りかかられている以上何も出来ない。

はぁ、仕方ない。しばらくこのままでいくか。手を伸ばして何とか届いた、ベッドの上にあった掛け布団を友希那にそっと被せる。

 

「ん、....ふぅ....」

 

.......

大丈夫だ、何とか起きなかった。とりあえず俺は教科書でも読んでるか。友希那を起こさないように。そして、俺はこのまま静かに時を過ごしたのだった。

 

 

 

「ん、....はぁ」

「ん?起きたか。よく眠れたか?」

「え?私は....」

 

目を覚まし何となく状況が掴めてきた友希那も段々意識が正常になってきた。

 

「あ、し、慎也、ごめんなさい」

「別にいいさ、練習もない日なんだ、勉強ばかりじゃなくて、寝ることも大切だからな」

「でも、私から頼んだことなのに」

「別にいいって言ったぞ?」

「.......」

 

テストがあるとはいえ、毎日練習欠かさずやってるからな。少しくらいこうしたって大丈夫だろう。勉強の方もよく出来ていたし。

 

「それにこの体制で寝ていたのかしら....」

「俺の肩に寄りかかっていたけどな」

「え?....」

「....」

 

暫く沈黙を挟むとみるみるうちに友希那の顔が赤くなっていった。

 

「えっと、大丈夫だったかしら?ずっと....寄りかかっていたんじゃないかしら?」

「あぁ、それも大丈夫だ、大して重くもなかったし」

 

俺のその発言に更に赤くして耳まで赤くなったかのように見える。

 

「....あ、今時間は?」

「4時半過ぎだな」

「ごめんなさい、こんなに長く」

「大丈夫だって、むしろあまり無理しないでくれて良かったよ。お前に倒れて欲しくないからな」

「......」

 

友希那がそれを聞いて俺から目線を外して、そっぽを向いてしまう。何か言ったか俺?

 

「とりあえず今日は帰るわ、ただ寝て帰るだなんて、悪い事かもしれないけど」

「大丈夫だ。今日はよくやったよ」

「えぇ、今日は本当にありがとう」

「大丈夫だ、送ってくよ」

「今日は....大丈夫よ、少し寄りたい所もあるから」

「そっか、気をつけてな」

「えぇ、それじゃあ、さようなら」

「あぁ、またな」

 

そう言って友希那は帰ってしまった。何か最後は忙しい奴だったな。気をつけて帰って欲しいものだ。

さて、俺も少しは勉強しないといけないから30分程勉強するか。

大して多くもない時間を宣言した俺はまた自分の部屋に戻り、勉強をし始めた。




三日月大和さん、しおまねき。さん、Siroapさん、徐公明さん、ヒャッハー!!さん、評価ありがとうございます。
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