孤高の歌姫が変えた生活   作:アイファー

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なんかごめん。
今回の題名センス無さすぎだわ....

今回と言うより毎回センスないんだろうけど...


お出かけのお誘い

俺はファミレスから帰り家に居た。

リサから友希那とのお出かけのアドバイスをもらい何となくは何をするかは把握した。アドバイスと言っても、何処に行くとか、何をするとかと言うものではなく、友希那の好みなどを聞いて後は俺個人で一つ一つ計画を立てていくつもりだった。聞いた感じだと行くならやっぱり猫カフェ....それか何処かの楽器店....

リサから色々聞いたとはいえ返ってくる答えが大体猫か音楽が関わる事ばかりでそんな所しか思いつかなかった。友希那が楽しんでくれるんだったらそれでいいんだが、もう少し距離が縮まる様な所に行きたい。

 

というか....

 

「まず第一に、友希那を誘わなくちゃな」

 

まずそこから。休日は練習くらいでしか会わないし、前は勉強会と言うもので会うことはあったけど、今回は普通に遊びに誘うわけだからな。付き合ってくれるかが問題だ。

 

「そう言えば夏休みっていつからだっけ?」

 

学校から渡されている年間予定表を見ると夏休みは今週の土曜日からだった。いまから六日後か....

出来るだけ早いうちに誘っておきたいから今週の平日練の時に隙を見て友希那以外誰にも聞かれないような時に話を持ちかけよう。

緊張せずにいけば大丈夫だろう。いつもみたいに普通に話せば大丈夫....

 

 

 

という感じて月曜日。

いつもみたいに俺は練習に来ていた。普通に練習をしているはずなのだが何処か友希那が変な感じだ。俺と目が合うとすぐに逸らすし話すと少し歯切れが悪い。歌自体に影響は無いものの大丈夫だろうか。

一度休憩が挟まれた為、少し聞いてみよう。

 

「友希那、大丈夫か?」

「え、大丈夫って...何が?」

 

まさにそれ。喋り方が何か変だ。

 

「歌自体には変わりは無いけど歯切れが悪いな。何かあったか?」

「何もないわよ、勘違いじゃないかしら」

 

何故か顔も赤くなってきてるし本当に大丈夫なのか。熱でもあるなら休んで欲しい。

 

「湊さん大丈夫ですか?少々顔が赤いような気もするのですが。夏なので暑いですからしっかり休憩して下さい」

「え、えぇ」

「おい、友希那」

「な、何?.....キャッ!」

「おぉ、やるぅ♪」

 

顔が赤いし熱でもあるのかと思い、友希那のおでこに手を当てる。何だか後ろで一人ではしゃいでるお姉さんがいるけど無視しておこう。

 

「熱は...ないか。本当に暑いだけっぽいからしっかり休めよ」

「.......」

 

俺の考え過ぎだったから良かった。熱でもあれば、Roselia皆も困るし、俺個人としても困るからな。もう必要ないと思い友希那に触れていた手をそっと離す。

 

「あ....」

 

?何か言ってたけど....まぁいいか。

俺も飲み物を飲もうと自分のバッグを漁っているとリサから「ちょいちょい」と呼ばれてそっちに向かう。

 

「慎也って、結構積極的だね~」

「あれは好意を示す行動じゃなくて唯心配でやったことだぞ」

「でも、効果抜群だよ~」

 

リサが指を指す方向を見るとさっきの場所から動いていない友希那がぼーっと立っていた。

 

「あれ、大丈夫か?」

「さぁ?無意識の行動の方が案外効果的なのかもね」

「そういうのは友希那、あまり考えない気もするんだがな」

「どうでしょ~」

 

意味ありげな言葉を残していき俺の前から離れていった。完全な片想い。成功する気も今はあまり感じない。

 

 

 

練習も終わり、夫々が家に帰って行った。俺もいつもみたいに帰り道が同じのリサ、友希那と帰っていた。

 

「あーそうだー。アタシ用事があるんだー」

「あ?」

「ちょっと先に帰るねーバイバイー」

 

なんだあの超棒読み感。本当に用事でもあんのかよ。小走りで先に家に帰っていくリサを見届けまた歩き出す。

そこでやっとリサの意図したことに気づく。俺は今友希那と二人きりだ。

 

「なにかあったのかしら...」

「あー、さあな。俺達は俺達で普通に帰ろう」

「そうね」

「......」

「......」

 

話す事が無い。何時もはリサが何か話題を振ってくれるけど今その本人は居ない。話題は俺か友希那が持ち出さないと会話は起きない。

 

「さ、最近はどうだ?」

「え!?えぇ、バンドの事なら特に問題はないわね。毎日とは言い難いけど実力は上がって来ていると思う」

「そうか」

「これも慎也が来てくれたお陰よ」

「実感が無い...」

「今はそれでいいわよ」

 

今はそれでいいか。

友希那がここまで肯定してくれるんだから少しは自信を持たないとな。歌姫と呼ばれたあの彼女がそう言うんだから。

 

「なぁ、少し聞いていいか?」

「どうしたの?」

「友希那が音楽を始めた理由って何?」

「音楽を始めた理由....」

「いや、答えにくいなら別にいい。無理に聞き出す事じゃないから」

 

少し気にはなるけどいいか。あそこまで上手いと何かあったのか気にはなるけど。

 

「別に大丈夫よ。変な理由もないから」

「そっか」

「私は、父の影響で自分も音楽を始めたの」

「お父さん?」

 

友希那のお父さんも音楽やっていたのか。と言うよりバンド組んでたのか?

 

「えぇ、私は父の成し遂げられなかった、フューチャーワールドフェスに出場するために」

「フューチャーワールドフェス....」

 

何か聞いた事あるような....何か凄く大きなフェスかなんかだったような。

 

「だから....こんな気持ち持ってちゃいけないわね」

「ん?なんの事だ?」

「何でも無いわ」

 

適当に濁されたけどいいか。それより....

 

「友希那、今後の練習の予定ってどうするんだ?」

「予定?」

「今週から夏休み入るだろ?その予定の有無」

「それならあまり先の事までは決めて無いけど、今週の土曜日は練習をして、日曜日は特に練習を入れるつもりは無いわ」

「そっか....」

「?どうしたの?」

 

俺は軽く息を吸って吐いて、友希那に話し始める。

 

「友希那、今度の日曜日、二人で出かけないか?」

「え....」

 

..........

 

沈黙と同時に友希那の顔が段々赤く染まっていく。10秒程の沈黙があり、その沈黙を友希那が破っていく。

 

「二人で....」

「あ、あぁ、予定あったか?」

「よ、予定は無いけど...」

「?」

「私何かと出かけてもつまらないわよ」

「友希那がいいから」

「え!?」

 

しまった!普通に口滑った。ヤバい...

どうにか変な誤解を解かないとまずいな。

 

「いや、偶には友希那とも出かけたいなって....」

「....ぃぃゎょ」

「え?」

「別に、いいわよ。一緒に出かけても」

「!本当か?」

 

言った割には正直な所承諾して貰えるとは思わなかった。だからこうして「いいわよ」と言ってくれたことに凄く嬉しく感じている。

 

「予定は後々決めていけばいいか」

「そうね、楽しみにしているわ」

 

友希那は顔が少し赤いながらも笑って言ってくれた。あぁ、この顔がこれからも見て行ければいいな。

 

 

 

家に帰り私は自室のベッドで寝転んで枕に顔を埋めていた。

 

「慎也とお出かけ....」

 

しかも二人きりでだ。あの時はいきなりすぎて適当な理由付けて断ろうとしてしまったけど....

 

「私がいい....」

 

そんな彼の言葉が脳裏に浮かぶ。あんな言葉でここまで気持ちが苦しくなるなんて思ってもいなかった。やっぱり私って慎也の事を....

 

それでも

 

私なんかが恋というものをしても良いのかな。音楽以外何もかも切り捨ててきた私が。急に好きとかそんなのズルいのではないかしら。もしもの話、私と慎也が付き合ったとして、その事を私自身が許してくれるのな。こんな私を....

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