孤高の歌姫が変えた生活   作:アイファー

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気の合う二人

一通り周り終えて、またあの階段の所に向かっている。

 

「この後は適当に昼、食べれる所でも探すか」

「そうね、この辺はあまり来た事が無いからどういう物があるか分からないけれども」

 

出来ればリードしてやりたいんだけど俺もよく分からないからしてやれない。携帯で調べるのもありだど、あまりそういう事はしたくないんだよな。これは最終手段という事で。

 

「とりあえず此処を出て、歩き回ろう」

「そうしましょう」

 

そうしてまた階段の所に着きそこを降りる。あれから手は離していない為、またお互い躊躇いながら手を繋ごうとする展開は起きなかった。だけど俺の心の中は凄く緊張してる。普通に考えてこれを緊張しないなんてありえないし。

それでも俺は階段を降りる時はしっかりと手を握り、下へと向かう。

 

「.........」

「.....っ!?」

 

手を握った直後、友希那からも俺の手をギュッと握ってきた。さっき以上に手に友希那の体温が伝わってきて、緊張も大きくなる。何かやられっぱなしな気がするなぁ。友希那との距離を縮めるために二人で出かけようとしたのに、やられっぱなしじゃ釈だな。

ちょっとした賭けに出てみるか。

俺は友希那と自分間の少しのスペースを埋めるかのように一歩友希那に寄る。

 

「え!?えっと....どうしたの?」

「これで少しは大丈夫だろ?」

「それは...そうかもしれないけど...」

「....やっぱりさっきのままでいいか」

 

ちょっとやり過ぎたな。変に引かれるのだけは勘弁だ。さっきのスペースに戻ろうとするため一歩また開こうとしたが友希那が手を引っ張ってきてそれは出来なかった。

 

「いいえ、このままでいいわ。....このままがいいわ」

「...分かった、じゃあこれで」

 

あぁ、自分から誘ったのにめちゃくちゃ緊張する。手も繋いでこの距離。どうにかなってしまいそうだ。

 

 

 

無事何事も無く降り終えて一段落する。階段って登るより降りる方が筋肉使うから疲れた。

疲れたから昼は出来るだけ落ち着けるような所に行きたい。

 

「疲れたな、友希那は大丈夫か?」

「まぁ、多少なら疲れたわね。」

「そうだよな。早く何処か昼食を取れるとこ探そう」

「そうしましょう」

 

友希那も俺と同じだったみたいで少し疲れていたみたいだ。さっさと昼食をとる所を決めて座るところを探そう。

手も今は離して、近かった距離も離れ、普通のスペースを保ち歩き出す。

 

「あ....」

「どうした?」

「い、いや....なんでもないわ」

「?そうか」

 

どうしたんだ?前もこんなような雰囲気だったけど何かあるのか?意味があるなら気づきたいし、何なのか言って欲しい。とりあえずは友希那もああ言ってるし今は保留にしておこう。

 

「行こうか」

「....えぇ」

 

二人でまた歩き出して昼食は を取れる所を探す。

 

 

 

歩いていると、商店街のような所に着き、ショップもあれば食べるところもあった。

 

「何か食べたい物とかあるか?」

「私はそういう物は無いわ。慎也の好きな所でいいわよ」

「ん~。どうしようかなぁ」

 

何かいい所は無いか?あまりお腹が減っているわけじゃ無いし、軽く食べられるような所でいいかな

 

「あ、アレ。甘味処か?この辺にして見れば珍しいな。」

「確かにね。自分達のの商店街では珈琲店くらいよね。本格的なのは無かったしいいんじゃないかしら」

「入ってみるか?」

「いいわよ」

「それじゃあ」

 

という訳で俺達はふと見つけた甘味処に行くことになった。それより何となく友希那もOKしてしまっているけど本当にここでいいのか?

 

「あまり昼食と言えるような場所じゃ無いけどいいか?」

「私は大丈夫よ、そこまで食べたい気分でも無いから」

「そっか。じゃあ入ろう」

 

そうして俺達は甘味処へ入る。

 

「いらっしゃいませー、お二人ですか?」

「はい」

「分かりました。お好きな席へどうぞ」

 

中はそこまで広くなく、内装はほぼ和風だ。何か京都に来ているみたいでいい感じだな。

特に案内されることも無かった為近くのテーブル席に座る。

 

「ご注文がお決まりになりましたらお声を掛けて頂ければ向かいますので」

 

そうして、二人分のお茶を出して厨房へ戻っていく店員。持ってきたものが水ではなく、お茶という点も和風感を出していて、甘味処らしかった。

 

「何かあるか?」

「あまりこういうものを進んで食べないから何がいいか分からないわね」

「写真も載ってる事だし、それを見て選べばいいんじゃないか?」

 

とは言っても俺も正直何がいいのかあまりよく分からない。どれも美味しそうだし、中々選べない。

 

「おすすめはこれですよ」

 

後ろから店員に声をかけられ、指を指されたものを見てみる。

 

「水ようかん、あんみつですか」

「はい、水ようかんとあんみつは当店では人気な商品となっています」

「そうですか、ではあんみつを一つで」

「じゃあ私は水ようかんでお願いするわ」

「かしこまりました」

 

笑顔でそう言って厨房に戻っていく。

客もそれなりには居るのに一席に優しく教えてくれるなんて、気の利いた店だな。

 

「.......」

「.......」

 

.......

 

話すことが無い....

いや、俺からしてみれば話すことが無いと言うよりこうして向かい合って座っていると緊張して会話が思いつかない。それに友希那も目が会うと逸らしてしまうし、何かしたかな、俺。

さっきまでの勢いで話せば良いのにやっぱりダメだ。これじゃあ唯のひ弱い男だな。くそっ。とりあえず何か適当にこの沈黙を破るか。

 

「「友希那(慎也)」」

「「あっ....」」

 

....被った。

最悪のタイミングだったな。俺がもう少し早くしていれば良かったのに...

 

「友希那...先いいよ」

「え...慎也先でいいわ」

「いや、多分友希那の方が早かったし、それといった重要な事でもないからな」

「私もだから。後で充分よ」

「.......」

「.......」

 

どうしよう。この場をどう乗り切った方がいいんだろう。

それより俺って何時もどんな風に友希那に話してたっけ?まずはそこからだ....

 

「お待たせしました、あんみつひとつに、水ようかんひとつです」

「「は、はい!」」

「ふふっ。ここに置かさていただきます」

「ありがとうございます....」

「.......」

「.......」

 

「「ははっ(ふふっ)」」

 

さっきから気が合いすぎて逆に面白くなってきてしまってつい笑ってしまった。それに友希那も微笑んでくれたし、何か良かったかな。

 

「前もこんなことあったよな?」

「確かにそうね。それに気が合ってて」

「あぁ、俺も同じ事思ったよ」

 

あーあ。

やっぱり、俺は友希那と一緒に居ると楽しい。今は友人?仲間?と思ってくれている関係....

いや、俺は友希那の事を大切な友人だと思っている。そして、特別な想いを抱いている。

 

「食べようか、せっかく早く来たんだし」

「そうしましょう」

 

二人で頂きますと言って食べ始める。

 

「結構甘いなこれ。けど美味しいな」

「私もあまり食べた事無かったけど、甘い物は美味しいわね」

「そうだな」

 

やっぱり何か食べれない理由とかがある人以外は大体は甘い物って美味しく感じるんだろうな。これが人気って言ってたけど他もまたいつか食べてみたい。

 

「私の物。食べてみるかしら?」

「え?」

 

急にとんでもないことを言ってきた友希那に少し驚いている。確かに美味しそうには見えるけど、友希那のものを...

 

「大丈夫だ、友希那が食べるといいさ。それに俺はスプーンだから食べにくいからな」

「それなら私の奴で......あっ」

「えーっと....」

「ち、違うわ。これはリサと話す時みたいになってしまって。ごめんなさい」

「え、いや。大丈夫だ。それにこんなので何時も謝らなくてもいいよ」

「そ、そう」

 

はぁ。

何か突然凄いこと言ってきて、終いには自分の使ったフォークを使わせようとしていて本当に驚いた。それじゃあ普通に関節キスになるだろ...

 

「また今度二人で来た時に食べればいいんじゃないかしら?」

「あ、あぁ、そうだな」

 

そうして今は自分の分を食べ進める。

 

..........

 

待て、今度二人で来た時に?

それって、何気なく次の約束してしまったって事でいいのか?

あー。最高なんだろうけど心が持つかどうか。もしも本当に次来るんだったら今日みたいに沈黙は作らないようにしないと。

そのまま二人は自分の甘味を食べ進めた。




二日後何ですが投稿出来ないです。早くて三日後、遅くて四日後になると思うので、よろしくお願いします。
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