孤高の歌姫が変えた生活   作:アイファー

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水着チョイス

今俺はトコナッツパークの中にいる。

あの後、チケットが足りた事をリサが全員に伝えてくれて、行く日時などを決めてくれた。最初は氷川さんは反対していたらしいけど友希那が行くという事で氷川さんも意見が変わって賛成してくれたらしい。友希那は氷川さんにとってどんな人なんだろうか...

 

そして今

 

「思ってたより人がたくさん....とても....賑やかなところですね....」

「今日は特に暑いから、考える事は皆同じ見たいね」

「人多いなぁ」

 

人が多いところは苦手だ。Roseliaのライブに行った時は本当に周りに人ばかりで大変だった。なにせ何が起こるか分からない。だから苦手だ。

 

「うーん、プール気持ちよさそう~!早く着替えて中に入りましょうよ~!」

「そうだね、じゃあ水着に着替えに行こっか。更衣室はえっと....」

「....もしかして水着に がいるの?」

「「「「「え!?」」」」」

 

多分...友希那水着持ってきてないな...

これどうするんだか。持ってきてないなら入る事出来ないだろうし。

 

 

「私とした事が...湊さんがこういう所に不慣れなのは分かっていたのだから、配慮するべきでした。すみません」

「いや、氷川さんは何でそんなに抱え込んでるわけ...」

 

だから友希那は氷川さんにとって何なんだよ...

 

「パンフレットによると、水着はパーク内のショップで購入出来るようです。まずはそこに向かいましょうか」

「流石だな、氷川さんって実はここの事知ってたの?」

「い、いえ。軽く調べといただけです...」

 

氷川さんらしい。性格なのかこういう事をしてくれるのはとてもありがたい。実際今助かっているから、今日は頼りっぱなしになるかもしれない。

 

 

 

水着ショップは氷川さんが案内してくれて場所は分かってたどり着いた。今更だが、宇田川さんも1回行ったことあると言っていたから色々聞くことも出来たな。

 

「水着....思ってたより品揃えがたくさんありますね...」

「...ホントに水着にならないといけないの?」

「もー、友希那ったらまだ言ってるー。あっ!そうだ、慎也に選んでもらったら?」

「はっ?なんで俺が...」

「こーら。そういう所面倒とか思っちゃ駄目なんだよ」

「い、いや、そう言う所じゃないんだが...」

「じゃあいいじゃん、ほらほら、二人で行ってらっしゃーい」

「......」

 

別に本当に面倒とか思ってるわけでは無い。ただ、友希那の水着を?俺が選ぶ?センスの無さが現れるぞ...

それに、女物の水着を選ぶってことは、女性用の水着コーナーに入らないと行けなくなる。絶対に変な目で見られる。

 

「ほら、行くぞ」

「え?ま、待って」

 

だけど大事な彼女のためだし、こんな恥は捨てて行くことにした。俺は友希那の手をとって二人で店内に入る。

 

中は結構広くて色々種類があった。

 

「こっちか?」

「多分そうね」

 

予想はあたり、女物の水着がたくさんあった。俺は今からここに入らないと行けないのか...

中には女性客しか居ないし、入りずらい。意を決して俺は友希那と二人でそのコーナーの所へ行く。

 

「じゃあこれにするわ」

「え?決めるの早くね...って学校じゃないんだから無地の普通のやつじゃなくてもいいんじゃないか?」

「そう言われても...」

「まぁ派手すぎるのもダメだと思うから丁度良さそうなのは...」

 

俺は周りを見回して、似合いそうなものを探す。案の定時々こっちに目線を向ける人もいる。もうここまで来たんだし、気にしないで行くか。

 

「あ、これは?」

「これ?」

「あぁ、あまり派手でも無いし、友希那のイメージっぽいし」

「私のイメージ?」

「単純にクールだなって所。まぁ可愛い一面もあるけどな」

「そ、そういうのはいいから....」

 

友希那はほんのり頬を赤くする。こういう一面が可愛いんだけどな...

勝手にドキドキしてないで早く返答を聞こう。

 

「それで、他のやつがいいなら別にいいけど、友希那はどうする?」

「...じゃあこれにするわ。せっかく慎也が選んでくれたのだから」

「分かった、ありがとな」

 

こうして俺と友希那は水着を買い終えた。

 

 

 

水着を買い終えた後、一度更衣室で全員着替えることになって、皆と別れた。一人のだけ男子だから俺は1人、男子更衣室に向かった。俺は早々と水着に着替えて、それから水着用のパーカーを着て更衣室から出る。俺が出てしばらくして、5人も出てくる。

 

「お待たせー。それじゃあ、どこから行こっか」

「はいはーい!あこ、ウォータースライダーに乗りたい!」

「あこが好きそうなアトラクションね。燐子は温水プールとかかしら?」

「あ、はい、他の場所より静かな気がするので、気になっています 」

「そうだと思ったわ。思った通りね」

「.......」

「友希那さんは何処か行きたいところあります?」

「私は....」

 

友希那ってこんな感じだったっけ?大きく変わったとは思ってないけど、なんか少し明るいと言うか、積極的というか。

 

「────食事を楽しめるそうです」

「「「「.......!」」」」

「?どうかしましたか?」

「氷川さん....ここに来たことあるんですか....?」

「ここの事は知らないと言ったでしょう。来たのは今日が初めてよ」

 

何だか俺がぼーっとしている間に氷川さんが予定を立てていてくれて、今後することは決まったらしい。それにしても皆呆然としてるけど何かしたのか?ちゃんと聞いとけば良かった。

 

「上倉さんもそれで良いですか?」

「あ、あぁ。大丈夫だ」

「よーし、じゃあ急がないと!」

「!宇田川さん!プールサイドで走ってはいけません!待ちなさい!」

 

そうして氷川さんは走って行った宇田川さんの事を追いかけに行った。結局氷川さんも走っちゃってますね...

友希那と白金さんもそれを追うように、歩いてだが、追いかけに行った。

 

「あはは~。結構あこと紗夜って仲いいよね」

「あれは仲が良いって言うのか...」

「そういう物なんだよ」

「そういう物なんだ」

 

まぁ確かに悪いとは見えないし、リサが言うならそうなんだろう。

 

「後、友希那の水着、結構センスあんじゃん」

「友希那のイメージで選んだだけ」

「確かにそう見えるかも。それに派手過ぎでも無かったし、紗夜も何も言わなかったよ」

「何か言われる可能性もあったのかよ」

「なんか、変な物を選んでいたら承知しない、って言ってた」

「しっかり友希那に似合う可愛い物選んできたよ」

 

本人は買うとは言ってくれたけど実際には気に入ってくれたのかな。気に入ってくれてるといいんだけど。

 

「ふーん、じゃあさ、アタシは?」

「リサ?」

「なんで疑問形なのー?」

「いや、急な質問だったから...リサは元々体型とかいいし、それもお前の性格とかに合ってていいんじゃないか」

「....なんかとって付けられた感じ」

「じゃあどんな解答を待ってたんだよ」

「でも...ありがと。今回だけは友希那に黙っといてあげるけど、こういうのは簡単に他の女の子に言っちゃダメだぞー」

 

そうして他の4人を追いかけるように去っていくリサ。

確かに友希那一筋だけど、他の女子からあんな質問されたらなんて返答すればいいんだ?

そんなことを思いながら俺も5人を追いかける。




hyuu04さん評価ありがとうございます。
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