孤高の歌姫が変えた生活   作:アイファー

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この回でアフターストーリー『夏に揺らめく水の国』は最後です。
次はまた別のアフターストーリー回を書こうと思います。




仲間

明るかった青空も段々オレンジ色に変わってきた頃

 

皆色々なアトラクションを乗り継いで、ある意味体力を一番消費したウォータースライダーも乗って来たから結構皆疲れている様子だった。白金さんの言っていた温水プールは何時でも空いていて居たから、今この時に入る事にした。

中は大体30℃程で、冷たいプールを入り続けた後に入ると中々気持ちいい温度だ。

 

「なんか温泉入ってるみたいだね~」

「確かに、温泉という程温かい訳では無いですが、冷えた水からここに来ると、少し温かく感じますね」

「もっと広くてもいいと思うけどな」

 

大きさ的には10メートル×10メートル位。二人三人ではいる分には広いが、自分たち6人の他にも別の客も少々いる為、少し狭く、遊泳禁止になっている。

 

「それにさ、丁度座れるような段差があるおかげで、立ってるだけじゃなく、座ることも出来るから楽だよね」

「気の利いた温水プールだな」

 

そしてそこに疲れている白金さんが座っている。

 

「疲れたか?」

「あ、はい...久々に沢山動いたせいで...」

「もう少しで夕食の予約時間だけどもう少しゆっくりするといいよ」

「はい...」

 

氷川さんが予約してくれた時間まで後20分程度。歩いて10分しない程度の所なので、10分はゆっくり出来る。

それにしても今日1日氷川さんの立てた計画通り動いて来たけど、本当に色々楽に、時間も効率的に動くことが出来た。後でお礼言わないとな。

 

「慎也」

 

後ろから友希那の声がしたため、振り返り、どうした?と返答する。

 

「少し、前までのRoseliaを話そうと思って」

「ここでか?」

「5分もあれば終わる話しよ」

「それなら...聞かせてくれ」

「これは少し、今日の私の行動と重なるところがあるんだけれども...」

 

こうして俺は友希那から前のRoseliaの事を話してもらった。

 

 

 

「....という感じだったのよね」

 

話の内容はちょっと信じ難いような事だった。掲げている目標は今と変わらないものの、聞いた話と今のRoseliaの雰囲気という物は真逆に等しかった。それでも、色々なご出来事によって今のRoseliaが出来上がってきたということも聞いた。

話によると大きな転機はSMSと言う物で、自分の音を信じるだけではなく、周りの仲間の音も信じるようになれて仲間意識、友情が一層深まったらしい。

 

「自分を信じるだけじゃなく、同じ仲間を信じる事も大切だと改めて知れたことよ」

「だから今日の行動か」

「えぇ。それに貴方の事もあったから、もっと皆のことを知りたかったのよ」

 

直接聞いにくいような事をあんな風に見つける様子。友希那らしい。

 

「それで。結局分かった様な事あったか?」

「私は皆のこと────」

「そろそろ移動しましょうか」

 

後から氷川さんに声をかけられる。回答を聞きそびれてしまったが、また後で聞き直すか。

 

「分かった。とりあえず行こう」

「そうね」

 

俺達は温水プールから出て、予約していた所へと向かった。

 

 

 

夕食も予定していた時刻に行くことが出来て、すんなり入ることが出来た。流石テレビに出るくらい大きなプール。中の設備もしっかりしていて、食事もとても美味しかった。

 

「あこ、凄いお腹いっぱい~。美味しかったから食べすぎちゃった」

「あはは~、確かにちょっと頼みすぎちゃったかもね」

「......」

「...慎也大丈夫?」

「...俺も食べすぎたから、いや、食べさせられすぎたから少し俺もお腹いっぱいだ」

 

リサの言った通りかなり注文していた。そのせいで少し余ってしまい、皆俺に押し付けてきた。男でもそんな食べないし、そもそも俺は少食だからそんなに入らないってのに。

 

「次からは自分たちが食べられる量を見定めてから注文しろ」

「ごめんってば」

「はいはい、もういいって」

「適当だなー」

 

言われた通り俺はもう面倒だったので適当に返していた。

 

「そろそろ帰りましょうか?」

「そうね。皆の乗りたい物も乗れたし、夕食もう食べ終えたから」

「あ、あこ、最後に一つだけ見たいものがあるんですがいいですか?」

「見たいものですか?」

「ショーですショー!中央の湖でやるんですよ」

「あぁ、そういえば言っていたわね」

「じゃあそこに行きましょうか」

「やったー」

 

こうして最後に宇田川さんの言っていたショーを見に行くことになった。というか、俺はショー自体ある事を知らなかった。友希那が知っているということはどこかで言っていたんだろうけど多分聞いていなかったんだろうな。

 

 

 

行ってみると中々面白い物で、湖の中に色々な機材が設置されてそこからダンサーが踊ったりと見てて飽きないものだった。しばらくすると後ろから花火が上がった。

 

「うわぁー花火だー。綺麗だなー」

「うん、綺麗だね...」

「ド派手な演出だな」

 

派手なだけあってとても綺麗だ。

 

「ねぇりんりん、あこたちあっちの方で近くで花火見てこようよ」

「え!?えっと....私はここでいいかな?」

「なんで?」

「ちょっと疲れちゃったから....」

「そっかぁ。じゃああこもここからでいいや」

「疲れちゃったから仕方ないよね~。......あ、そうだ」

 

何だかリサが俺と友希那以外の3人を集めて話している。何してるんだ?

 

「え、えっと...こ、ここだと人が沢山いるから...あっちの少ないところ行こうかな...?」

 

何だか歯切れが悪いように白金さんがそう言う。

 

「じゃああこもそっち行く!」

「じゃあ紗夜、アタシ達はあっちに行こっか」

「え、えぇ」

 

何やってるんだ...

 

「友希那達もここだと花火も見にくいから移動したら?」

「なんで?面倒だからここで──」

 

と言った所で何故だかリサがジト目でこっちを見てくる。まるで何かを察しろ見たいな目で。

 

 

あー。あーあーそういう事か。なんか分かると少し恥ずかしくなってくる。それでも折角くれた機会だから俺も行動に移す。

 

「まぁリサの言ったことも一理あるから、俺達はあっちの花火が良く見えるところ行こう」

「え?分かったわ」

 

こうして友希那を誘い出す事に成功して友希那と二人になる。向かった先は運良く誰もいなくて、二人で良く、花火が見えるところに行ったた。

 

「皆急にどうしたのかしらね」

「さあな、まぁ花火が終わるまでここに居よう」

「そうね」

 

二人で横に並んで打ち上げられるカラフルな花火を見つめていた。

 

「なぁ友希那」

「何かしら?」

「さっき聞き逃した事なんだけど」

「あぁ、あれの事ね」

「うん」

 

そこまで執着してまで聞く内容でも無いと思うが、やっぱり途中で切り上げられてしまったものだから気になっていた。

 

「そうね、私はまだ皆のことは分かりきってない。それもまだ半分も」

「......」

「でもそれは急ぐ事じゃないと思う。これからRoseliaはもっと成長して、もっと変わっていくと思うの」

「......」

「だから遅すぎず、皆のことを知って行こうと思ったわ」

 

俺は唯黙って友希那の話を聞いていた。そして、ずっと閉じていた口を開ける。

 

「友希那」

「どうしたの?」

「愛してる」

「え!?い、いきなり何よ、な、なんで?」

「理由なんて特に無い、唯そう思ったから言っただけ」

「え......」

「成長して、変わっても俺はずっと友希那の事が好きだから。俺ももっと、Roseliaことや友希那の事も知りたい」

「.....私もよ」

「え?」

「私も愛してるわ」

「そっか。ありがとな」

「ふふっ」

 

目線を変えて友希那の方を見ると頬を染めて笑う友希那の姿があった。俺はそれを見て、そっと手を繋ぐ。その行動に友希那は一瞬ビクッとしたが直ぐに繋ぐ手に力を込めてきた。

 

この関係を絶対に崩したくなかった。友希那との関係。Roseliaとの関係。気づけば、関係がこんなにあった。昔の何も興味を持たなかった俺とは違って。それは、友希那という大きな存在、Roseliaという大きな仲間が出来たから、俺の生活は変わった。

 

そして俺達は気づかないうちに繋いだ手は指を絡め合った恋人繋ぎになっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そういえば誰かと会う予定だった気がするけどなんだったっかな?




これで終わり。

次回はまた別のアフターストーリーですので読んで頂けると嬉しいです!
(アフターストーリー多すぎw)

Killterさん、評価ありがとうございます。
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