そして、話が進むのが遅すぎる。
1日の出来事に2話も使ったわ...
まぁいいでしょう。
それでは本編、どうぞ
SHRが始まり、とうとう学校から解放される。さっさと帰りたいが今日は少し予定がある。3限目の時友希那は何か言おうとしていたがあれはなんだったんだ。
「よお、慎也!一緒に帰ろうぜ」
「悪いな、今日は少し予定があるんだ」
本当は毎日涼介と帰るのでは無く、カフェテリアに寄って行きたいんだが、無理に離すのも違うのであいつが何か予定がある時だけ、出来る事だ。
「へぇー、慎也に予定か、珍しい事もあるもんだな」
「本当は何時も予定がある様な感じなんだけどな」
「なんだそれ、まぁいいよ、何時も暇なお前にしてみれば良かったことじゃん」
そう言って涼介は、俺が何時も暇なヤツだと勘違いして教室から出ていった。
ふぅ、目線だけ友希那の席に向けると既に帰る準備が終わっていて静かに座って居る友希那がいた。
「悪かったな、それで、俺に何か用って何だ?」
「大丈夫よ、とりあえず学校から出ましょう。話はそこでするわ」
そう言って友希那は教室から出る。俺も後をつけるが、また友希那と何かしていると、噂がたつのは面倒なので少し距離を置いて追いかける。
学校の校門を通り抜け、少し歩いた所にある近くの公園のベンチに座って話す。
「こうやって二人で話す事が多くなったわね」
「そうだな、だけど特に悪いと言う事も無いだろ」
「そうね」
学校や放課後なんて話す人なんて居ないからな、
アイツは話しかけられているだけであって素直に会話をしている訳では無い。
「今からの放課後は、時間があるかしら?」
「あぁ、特にこれと言った予定は無いから大丈夫だ」
「そう、それで話なんだけれども、...今から....私の家に来ないかしら?」
え?
友希那の家に?
なんで俺が友希那の家に招待されてるんだ?嫌と言う訳では無いが、話って、学校での名前の呼び方や、バンドについての事だと思っていたから、予想外だ。
「ちなみにだが、俺が友希那の家に行っていいのか?」
「構わないわよ、父は今は家に居ないし、居ても説明すればいい話だけ」
こういうのって普通女子とかなら気にしそうだけど、
でも来ていいと言われてるんだから行ってみたいものだ。
「分かった、それじゃあ向かおうか、一度家の前までは来たから大体は覚えてるから」
「それじゃあ行きましょう」
そう言って俺達はベンチから立ち上がり昨日みたく、友希那の家に向かった。
「そう言えばさ、その話って友希那の家じゃ無いといけないのか?」
「そっちの方が説明もしやすいし、手伝って欲しい事があるから私の家がいいわね」
「そうなのか、...」
友希那の家に向かいながら、雑談をしていく。何故だか俺が猫の話を振ると顔が少し赤くなる。この人は猫にでも恋をしているのだろか.....
商店街を通り家が並んだ住宅街に入る。
「着いたわね」
会話をしながら歩いていると友希那の家に着いた。案外家が近いのか、直ぐに目的地に着いたように感じられた。
友希那が玄関で鍵を開け、ドアを開ける。
「どうぞ、入っていいわよ」
「あ、あぁ」
いざ入ろうとするも多少緊張してしまう。
女子の家にに入るなんて初めてだし、そもそも他人の家に入る事自体が初めての経験だ。
家に上がると、自分の家とは構造が全く違くて、広くも感じる。まぁそれは当たり前なんだがな、
「私の部屋はこっちよ」
そう言い部屋に案内してくれる。
部屋に入ると綺麗に片付いていて、本や、置物もまとまっている。
目立つ物と言えば、音楽の本が沢山置いてあったり、名前は分からないが何処かのバンドのポスターが貼ってある。
「ここに座って構わないわ」
「あぁ、ありがとう」
とりあえず言われた通りに俺は行動していく。
「早速なんだけれども、いいかしら?」
「あぁ、問題無いよ」
友希那は俺の直ぐそばに腰を下ろしてくる。かなり距離が近い...
俺が少しズレたら肩がぶつかりそうになるくらいに、
「まず一つ謝らないと行けない事があって、今日の3限目の時に、私はあなたの紙を取っていたのよ」
「あれか、別に謝る程じゃないと思うが、なんで取ってたんだ?」
「貴方の紙が落ちていて、私がそれを拾ったの。それを読んで興味のあるものだったから」
「興味?」
俺のあの適当な俳句に何かあったのか?って言うか読んだのかよ...
変な事は書いてないにしろ、自分のセンスのなさが普通にバレたじゃん。
「私はRoseliaでボーカルをやっていて、それと同時に作詞と作曲もしているの」
「作詞と作曲も?」
「えぇ、昨日私はRoseliaで演奏する新曲を作っていたの、近々ライブもあるからそれまでには完成もさせたくて」
あー、そう言えば涼介がRoseliaのライブチケットだの言っていたな、
そのライブなんだろうな。
「でも、少し行きずまってしまっていたのだけれども、貴方の俳句に書いてあった言葉が参考に、いや、使わせてもらいたくて」
「俺の俳句にそんな事が?」
「えぇ」
あんな適当に書いた物が参考に?理解し難いところもあるけど、いい
「まぁ、そんな律儀にお願いしなくてもいいよ、使うんだったら勝手に使ってくれ」
「そう?ありがとう。意外とあっさりね」
まぁ役に立つんだったらそれでいいしな、でもまさか、こんな事の為だけに家に上げてくれたのか?
いや、友希那にしてみればこんな事では無いんだろう。Roseliaの事をしっかり考えていて、バンドも人一倍頑張っているんだろうから。
「それで、こうやって家に呼んだ大きな理由なんだけれども、手伝って欲しい事があるの」
「そう言えば、」
確かそんな事言っていたな、俺にできる事だといいんだけど...
「今作っている新曲の歌詞作りを手伝って欲しいの」
「........」
無理
まず第一にそんなに俺は想像豊かではない。たまたま適当に書いた言葉が友希那の考えていた事の答えみたいになっただけで偶然に過ぎない。
二つ目、Roseliaという実力派バンドを俺のくだらない脳で汚してはならない。
「えーっと、友希那、それは俺を買いかぶりすぎだ。俺にそんな事は出来ない」
「あなたは、そう思うかもしれないけど、普通ああ言う言葉なんて書く人は相当いないわ」
それ褒めてるんですか?
「それに、一人より二人の方が考えの幅が広がっていい歌詞になると思うの」
「一個目の理由は置いといて、二つ目の理由なら別に頼めるだろ?」
「......」
あー、そうだ、あまり友希那って人と話さないからRoseliaのメンバー以外にこうやって話せる人居ないんだ。
「ち、違うわよ、あなたのあの言葉に興味を持って、それで二人の方が効率がいいと思っただけで、話せる人が居ないとか、そう言う訳では無いわ」
ちゃっかり俺の心読んでくるなよ...
それに最後の方とか早口だったし
「もう一度言うが、俺にはそんなにいい才能なんてないぞ?」
「別に完璧な意見を求めている訳では無い。あなたの意見、歌詞を見て思った事を伝えるだけでも助かるわ。だから、お願い」
そこまでの自信は正直無い。音楽の歌詞作りなんて未経験だし、本当に助けになるかなんて分からない。
でも
こうまでして友希那は俺に頼み込んできている。分かりもしない、ただの俺の偶然の力に。期待に応えられるか分からないがやれる限りのことはしたい。
「力になれるかなんて分からない。それでもいいのか?」
「えぇ、大丈夫よ」
「はっ、適わねーな。分かったよ、話が着いたんだからさっさと始めよう」
「え、えぇ」
そうして友希那は歌詞作りの紙と一緒にその新曲のスコアも見せてくれた。
スコアの方は思い通りよく分からないが、歌詞の方は読むと熱い歌詞だと俺は感じられた。
「とりあえず、スコアじゃ俺だと分かりにくいから1回弾いたり、聴いたり出来ないのか?」
「出来るわよ」
そう言い友希那は少しパソコンをいじり始める。
「し、慎也」
「ん?なんだ?」
「その、ありがとう」
「.......」
友希那はパソコンに向かっているせいで顔はあまり見えないが、頬が少し赤いような気がする。
「こ、これよ。まだ未完成だけども、早速だけども聴いてみてちょうだい」
「あぁ」
そう言い俺は友希那の作った新曲を聴き始める。
「今日はありがとう。おかげ様ででかなり進んだわ」
「俺は思った事を言っただけだよ。それでも進んだなら良かった」
「えぇ、それじゃあ、さようなら」
「あぁ、またな」
そう一言いい俺は帰って行く。
来た時よりも空は暗くなっているが、街灯などのおかげで俺は安全に帰ることが出来ている。
最近は友希那と関わる事でいつもと違う日常を送れている気がする。
これが続いたら、本当に望んでいたとおりになるなのかもな。
私は慎也が帰った後、また部屋に戻りパソコンと向き合う。
思い返すと、あの短時間で本当によく進んだものだった。
慎也はただ何かを言うのではなく、しっかり音を聴いて、意見を言ってくれる。歌詞だってほぼ完成に近い。
「本当に未経験なのかしら」
今度Roseliaに新曲と一緒に慎也の事を紹介するのもありね。
楽器の音までは流石に分からないとしても、Roseliaの歌を作る手助けをして貰っているんだから紹介はしとくべきかしらね。
そうして私はまた曲を作り始める。
何となく展開は予想出来ましたよね。
とうとうRoseliaメンバー出てくるかも