不定期ではありますが、これからも気力が続く限り書くつもりですので、駄文ですがよろしければ最後まで読んでみてください。
「転校初日にして遅刻とは、なかなか肝が据わっているな宮崎よ」
「お、お褒めに預かり光栄です…」
「褒めてはいないぞ」
「…」ニコッ
「笑って誤魔化そうとしても無駄だ」
「はい、すいません…」
俺、宮崎新は遅刻したことにより当然のごとく、これから俺が入る2年A組の担任教師に説教をくらっているのであった。
初日からこの調子だと流石に周りからの第一印象が怪しくなり出すような気がした。
「ったく…もういいから遅刻理由を書いてさっさと教室に行け」
「了解です」
とりあえず遅刻理由に猫を助けてたとか書いても信じてもらえないような気がしたので適当に寝坊ということにしておいた。
「あぁそれと、お前のことまだ生徒達に言ってないから自己紹介忘れるなよ。ちなみに私は手伝えないからな」
「え、そういうのって帰る前のHRとかでやったりするもんじゃないんですか?」
「いきなり生徒達の中に知らない奴が入ってきたら困惑するのは間違いないからな」
「まぁそれも一理あると思いますが今は昼休み、生徒達がバラバラで行動しているような時間ですよ?そんな中いきなり俺が教室に入って自己紹介し始めるのはそれこそ生徒達の困惑招くような気がするんですけど」
というか完全に本音を言ってしまうと俺はそんなことする勇気がない。
「そうだな、だが安心しろ。確かに今は昼休みだがその昼休みもあと5分ちょっとで終わる。そして少なくとも私のクラスには授業前に席に着いていないという生徒は殆どいない。つまりはだ、今から急いで行けば授業にも間に合いつつ、殆どの生徒に自己紹介をすることが可能なのだよ」
おっと、逃げ道が消えちゃったな…さて、どうしたものか。
「まぁ私は授業があるから手伝えないが流石に1人というのも可哀想な気がするし…そうだな、おい羽沢、ちょっといいか?」
職員室に呼ばれていたのか、たまたま居合わせた生徒に教師は声をかけた。
「はい、どうかしましたか?」
「…可愛い」ボソッ
心臓が跳ね上がるような感覚になるのと同時に、ふと声に出ていた。
「へっ?/////きゅ、急にどうしたん…ですか?/////」
「おい宮崎、今は私が羽沢と話しているのだ。羽沢を口説くのはやめないか」
「えっ?あっいやいやそんなつもりじゃないですよ!/////」
「んー?じゃあどういうつもりなんだ?」
「っ……」
ニヤニヤしながら俺を問い詰める教師に悔しいが何も返すことができなかった。
なんせ実際に俺は彼女、羽沢と呼ばれる女の子に見惚れてしまっていたのだ。
「んで本題に戻るが、羽沢、この転校生の自己紹介を手伝ってやってくれ」
「転校生?…あぁ!彼が例の転校生ですか!でも何で宮崎くんの自己紹介を手伝ってくれと?」
「悪いが事情を説明している時間はないんだ、とりあえず今はこいつの自己紹介を手伝ってやってくれ」
「は、はい。分かりました!…えっとじゃあ宮崎くん、早速行きましょうか!」ニコッ
「え、あ、あぁ、そうだな」ドキッ
このように流れるように話は進み、早速俺らは職員室を出た。
2人で教室に向かっている途中、ふと疑問に思ったことがあった。
「そう言えば羽沢さん、俺まだ名前言ってなかったけど、何で俺の名前を?」
「あははっ先生がさっき宮崎くんの名前呼んでたじゃないですか」
「あ、あーそう言えばそうだったな」
そういやそうだった。俺は何を聞いているんだか。
「それと、私は羽沢つぐみです。これから同じクラスとして、よろしくお願いします!」ニコッ
「っ…うん、よ、よろしくお願いします」ドキッ
またしても心臓が跳ね上がるような感覚に襲われる。
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教室の前に立ち、改めて鼓動が早くなっていくのを感じる。
俺は元々新しい環境に慣れるということが基本的に苦手なのだ。
いい加減覚悟を決めろという話なのだが、そんなコミュ障の俺にとっては難しい事だった。
「大丈夫ですよ、私も手伝いますから安心してくださいっ」
「あ、あぁ、それもそうだな」
深呼吸して気持ちを整えようとした時、後ろから俺に対して声をかけられた。
「ちょっと、ずっとそこに居られると邪魔なんですけど」
と、黒髪に赤メッシュの女の子にそう指摘された。
確かにここで突っ立ってるのは流石に迷惑極まりないか。
「蘭ー、そういう言い方はよくないよー」
と、銀髪の女の子はそう言った。
「でも実際邪魔だったし…ってつぐみじゃん。こんな所で何してるの?」
「蘭ちゃんにモカちゃん、私もよくは分からないんだけど、この人、転校生の宮崎くんの自己紹介を手伝ってやってくれって先生に頼まれて」
話を聞く限り、どうやら銀髪の女の子はモカというらしい。
「ふーん、なるほどね。じゃあ私達は先に教室に戻ってるから、つぐみも頑張って」
と言って彼女らは教室へと入っていった。
「う、うん。まぁ頑張るのは私じゃないんだけどね」
全く持ってその通りである。
「さ、俺達もそろそろ入るか」
「うん、そうだね。じゃあ行こっか!」ニコッ
「っ…」ドキッ
ダメだな、どうやら俺はもう完全にこの笑顔にやられてしまったようだ。
最後まで読んで下さり誠にありがとうございます。
次もいつ書くか分かりません。