星座占い12位を舐めてはいけない。   作:カラメル

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お気に入りをつけて下さり誠にありがとうございます。
今回は少し蘭ちゃんが絡みます。
駄文ですがよろしければ最後まで読んでみてください。


episode3

羽沢さんのおかげで俺の自己紹介は失敗することなく、無事成功した。

正直緊張しまくりで恐らくコミュ障がバレた思われるが、まぁそれも時間の問題だったであろうから、これは気にする程でもない。

 

その後の授業は流れるように終わり今は放課後、羽沢さんの事ばっかり考えて授業の殆どの内容が頭に入っていないのが現実。

こんなにも1人の人のことを考えてたのは初めてかもしれない。

正直まだ羽沢さんのことについては何一つとして知ってることはないのだが。

知りたいにも自分から話しかけられない。コミュ障とは生きる上でどれだけ障害であるかを改めて思い知らされたような気がする。

 

「羽沢さん…か」

 

「つぐみがどうかしたの?」

 

「ん?って君はさっきの」

 

「美竹蘭。それで、つぐみがどうかしたの?」

 

美竹蘭。それがちょっと前に俺に対してそこに居られると邪魔だと指摘した張本人の名前らしい。羽沢さんのことについて聞くということはどうやら羽沢さんと何かしらの関わりがあるらしい。

…って羽沢さん?待てよ、んじゃつまりそれは…

 

「も、もしかして、声に出ちゃってましたかね」

 

「うん。割とがっつりとね」

 

マジかぁ…そっかぁ…うん、くっそ恥ずいんですけど。

 

「早く私の質問に答えて、つぐみがどうかしたのかってさっきから聞いてるんだけど」

 

「あぁいや、別に羽沢さんがどうかしたって訳じゃないんだけどね」

 

「んじゃもしかして、つぐみのことが好きになった。とか?」

 

「……?」

 

「黙り込むってことは、図星なんだよね」

 

えぇ…?いや、えぇ…?

 

……いやいや早い早い!流石に察しが良すぎませんかね美竹様!?もしかしてこの人エスパーかなんかか!?

 

ま、まぁとりあえずこの場を何とか切り抜けなくてはならない状況だ。

 

…ん?そう言えば俺は今日放課後日菜先輩に学校を案内してもらう約束をしてるんだったな。よし。今はこれを口実に逃げるしか無さそうだな。

 

「あー…ちょっと用事を思い出したんだが「それで、つぐみのどんな所に惚れたの?」

 

まさかの話しきる前に遮られてしまうというアクシデント。

早速だが既に逃げ道がなくなってしまったような気がする。

 

図星をつかれた上に逃げ道まで、塞がれてしまった俺は情けなくも正直にまだ会って1日も経っていないような女の子に無様に白状するのであった。

 

「ふーん、やっぱりつぐみのこと好きなんだ」

 

目の前の彼女はそれ以上の感想を特に言うことも無く、ただ哀れで情けない俺を見るのであった。

 

「すいません、ちょっとこれ以上はもう勘弁して頂けると助かるという言いますか、なんと言いますか」

 

「まぁ聞きたいことは聞いたし、別にもう帰ってもいいよ」

 

強引に拘束した割にあっさり解放されるとは、何か解放されるという事と、雑に扱われたということが混じりあってちょっとだけ複雑な気分になる。

 

それと、俺は1つ彼女に聞かなけれならないことがあるのを思い出した。

 

「美竹さん、1つ聞いてもいいですかね」

 

「ん。さっきは私が質問したし、いいよ」

 

「3年B組の教室ってどこか教えてくれるとありがたいんですが…」

 

「3年B組?3年B組の教室ならそこの階段を上がって右のちょっと奥のところ」

 

「よし、ありがとう美竹さん、教えて貰って助かったよ。それじゃまた明日」

 

「蘭」

 

「ん?」

 

「私のことはこれから蘭でいいよ」

 

「えっ?」

 

「だから、私のことはこれから蘭でいいって」

 

やはり最近の女子高生は男女問わず下の名前で呼ぶことは、別に不思議なことではないのかもしれないな。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

蘭に言われた通りの道を通って3年B組の教室に向かう。そう言えば蘭に俺が羽沢さんのことが好きだってことを口止めしておくのを忘れてたことを思い出す。

正直今更何しても手遅れな気がするのはきっと気の所為だろう。

 

「んもぉー新くんおっそーい!」

 

「す、すいません。ちょっとさっき色々とありまして…」

 

そこには親切に転校生に学校案内をしてあげようとしたが、まさかのその転校生が遅刻してきたことによって、大変ご立腹な生徒会長様がいた。

 

「流石に男の子が女の子を待たせるのはどうかと思うよ」

 

「ほんとすいません!返す言葉もございません!」

 

そしてそこには、今日あったばっかりの同級生に弱みを握られた挙句、今日あったばっかりの親切にしてくれた生徒会長様に遅刻して怒られ、90度頭をさげるクソ情けない男の姿もあった。

 

「…もういいよ、さ、時間ないしさっさと回ろっか!」

 

「はい、じゃあよろしくお願いします!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その後校内を大体回り尽くし、ちょうど下校時間になった。

 

「日菜先輩、今日はありがとうございました」

 

「うん!こっちこそ新くんと私が分からないことたくさん話せてすごい楽しかったよ!」

 

そう。これは話してて分かったことだが、日菜先輩、氷川日菜という人間は少し一般人とズレているところがあるのだ。

 

 

 

 




最後まで読んで下さり誠にありがとうございます。
次回もいつになるかは分かりませんがよろしければ次も読んでください。
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