時系列は二章の中盤あたりになります。
Sa-1.迷いの森
アザミ「…どーなってるんだよ…コレ…。」
雨にうたれ、お腹が減り、アザミはフラフラであった。
セビア「まさか…こんな事になるなんて…ね…。」
セビアも同様にフラフラである。
二人がいるのは“迷いの森”。
ほんの少し探索して帰るつもりだったのだが、見事に迷ってしまったのだ。
何故こんなことになっているのか、
それは遡ること数時間前…。
現在地→二階エリア
アザミ達は二階エリアの探索をしていた。二階エリアは広くキリがない。まずは近場からということで、公園の東側に向かって歩いて行くことに。
そこで見つけたのが変な抜け道。
どこまでも続いていると思っていた壁が、突然切れていたのだ。
そこだけ異様だったので、アザミ達は迷わず足を踏み入れた。
辿り着いた場所はネオン街。
一直線の道で、ネオンの光がとても綺麗だった。
しばらく歩くと、駅に到着した。
どうやらここで行き止まりらしい。
セビア「駅…だね…。」
アザミ「駅…だな…。」
その時、駅のホームから誰かが近づいてきた。
駅員だ。
駅員「切符が必要です。」
そう言ってきた。
セビア「切符…?それってどこに売っているの?」
セビアが聞き返すが…、
駅員「切符が必要です。」
答えにならない返答が。
数回問いかけても、同じ事しか返ってこなかった。
なんとも不気味である。
アザミ「切符…か…。」
言い終わるやいなや、突然アザミはハッと顔を上げた。
セビア「…?アザミ君、何か分かったの?」
アザミはポケットを探る。
出てきたのは小さな長方形の紙切れ。
その紙には、
「迷いの森行き」
との文字が。
アザミ「そういえば、自室のゴミ箱にいつの間にか入っていたんだ。」
セビア「試してみる価値アリだね!」
アザミは駅員に紙切れを渡してみた。
すると…
駅員「もう間もなく出発です。ご乗車ください。」
ビンゴだ。
アザミ達が席に着いた直後、汽車は煙をあげ、空を飛んだ。
現在地→迷いの森
駅員「ご乗車ありがとうございました。」
アザミ達が汽車から降りると、目の前一面緑だった。
アザミ「ここが迷いの森…。」
セビア「迷いの森っていうし、あんまり深くまでは行かない方が良さそうだね…。」
アザミ「そうだな…。」
そうして時間は冒頭へと戻る…
深く行かないつもりだったのだが、見事に迷ってしまった。
お互い何も喋るわけでもなく、ただただ出口を求め歩き続けていた。
あのセビアでさえ、少し表情は暗い。
口から出るのは溜息のみである。
しばらく歩いていると突然セビアが、
セビア「雨…強くなってきたね…。」
アザミ「風もでてきたな…。これ嵐になるんじゃなi……」
セビアの方を見たアザミは固まっていた。
セビア「…アザミ君…?どうかしたの…?さっきからずっと口が開きっぱなしだけど…。」
開いた口が塞がらないのも無理はない。
セビア「…ってあれ?アザミ君…いつの間に着替えたの…?」
なぜなら…
アザミ(セビア)「女になってるっ!?(着替え早すぎるよ!!)」
セビアの姿は少女になっていたからだ。