セビア「ハァ…ハァ…!」
アザミ達は全力疾走で森を駆け抜ける!
しかし疲れきった身体では、追いつかれるのも時間の問題だ…。
アザミ「…!良かった、人家だ!」
しばらく走っていると、ぼんやり木の間から家らしき物がみえた。
セビア「…早く行って中に入れてもらおうっ…!」
二人は人家を目指して走る…。
が、
セビア「うわぁっ!!」
アザミ「ッ!セビアっ!!」
アザミが振り返ると、セビアはつまづいて転んでいた。
慣れないヒールにスカートで走っているのだ、それにこの雨の中…、セビアの足は限界だった。
セビア「イテテ…。こんな格好じゃ上手く走れないよ…。」
“アオーーーーーーーーン”
ーーー狼の声…。さっきよりも大きい。間違いなく、もうすぐそこまで来ている。
アザミ「セビア、走れるか…?」
アザミはセビアに手を差し出す。
セビア「うん、大丈夫だよ!行こう!」
セビアも握り返して立ち上がる。
そしてそのまま再度走り出す。
セビア「ハァ…ハァ…!」
人家はもう目の前だ。
さっきから狼の声は聞こえない。
おそらくもう大丈夫だろう。
セビア「…ハァ…ハァ………ハァ…………。」
荒い息を整え、
セビア「…もう…大丈夫そうだね…。」
セビアは振り返る。
セビア「…アザミ君…?」
そこにアザミの姿はなかった。
sideセビア
生き残ったのはボクだけだった。
ボクより走れていたアザミ君が逃げられなかった理由。
アザミ君はボクを逃がすために囮になったんだ…。
ボクのせいだ…。
…
……
………………
遠くの方から、狼の声が聞こえた気がした。
アザミ:死亡
死因→出血性ショック
【BAD END1 喰われたアザミ】
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またまた文字が余りましたので、オマケを付けておきます。
とある一室で、
男はモニターを見つめていた。
???「まさか死亡者がでるなんて…。」
男は一人の最後を知らないが、おそらく苦しんで死んだ事は分かっていた。
???「……………。」
それにしても、意外だった。
何が意外だったかというと、彼の行動である。
彼は人を守るために自らを犠牲にするような人間ではないはずなのに。
あの短期間で、二人の間に何かが芽生えたとでもいうのか。
まぁ、今となっては、もう関係のないことなのだが。
それよりも男には、これからやらなくてはいけないことが沢山ある。
もう二度とこのような事態が起きないようにしなくては。
せめて二人には、花くらいは添えに行ってあげようか…。