僕は多分脱出ゲームをしている   作:うえポン

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Sa-6.1日目の朝

アザミ「ここは…どこだ…?」

 

 

目が覚めたら牢屋の中だった。

 

 

アザミ「さっきまでご飯を食べていて…それで…眠気が…。」

 

 

アザミ「……駄目だ…まだ頭がボーっとする…。」

 

 

アザミは鉄格子に近づく…。

 

 

アザミ「………。」

 

 

ーーー開かないか…。

 

ーーーそういえば…セビアはどうなったんだ?ここにはいなさそうだけど、大丈夫かな…?

 

 

 

 

 

 

時を同じくして魔女の家二階…

 

 

魔女「やっと起きたわね。」

 

 

セビアは壁にもたれかかるように眠っていた。

 

目を覚ますと目の前には魔女の姿が。

 

そしてオマケに…

 

 

セビア「体が動かないっ!?…これは一体どういう事ですか!?」

 

 

魔女「言ったでしょう、私は魔女だって。魔女で動けなくしたのよ。」

 

 

セビア「アザミ君は!?アザミ君はどこですか!?」

 

 

セビアが聞くと、魔女は愉快そうに笑った。

 

 

魔女「大丈夫よ、外の小屋に閉じ込めているわ。死んではいないから安心しなさい。」

 

 

魔女「といっても、“まだ”なんだけどね。」

 

 

魔女はまたも不気味に笑う。

 

 

魔女「お友達が大事なら…いいかい?私の言うこと聞くんだ。そうすれば生かしておいてやる。変な気を起こそうものなら、すぐに皆殺しさ…。よ〜く肝に銘じておきな。」

 

 

当然、セビアには魔女に対抗する術はなく…

 

 

セビア「………分かりました。」

 

 

従うほかなかった。

 

 

魔女「さて、それじゃあ早速働いてもらおうか。まずは朝食の準備だ。倉庫から《卵》と《タヌキの肉》を持ってきな。」

 

 

魔女「分かっていると思うけど、外には出ちゃいけないよ?狼に喰い殺されても良いなら別だけど…。」

 

 

セビア「………分かりました。」

 

 

セビアの返事を聞いた魔女は満足したように頷き、

 

 

魔女「そうそう、コイツをお前に付けておこう。一応監視役だよ。」

 

 

そう言って指を振った。

 

たちまち魔女の背後に霧がたち、現れたのは…

 

 

セビア「アザミ君!?アザミ君なの!?」

 

 

アザミと瓜二つの少年だった。

 

どうやら姿は、ここに来る前のものだが。

 

 

魔女「違うよ。コイツは私が作った魔物さ。この姿にしておけば、お前も傷つける事ができないだろう?」

 

 

なんとも卑怯である。

 

 

魔女「それじゃあ、よろしく頼むよ。」

 

 

そう言って魔女はどこかへ行ってしまった。

 

かわりに先程現れた使い魔がセビアに近づき、

 

 

使い魔「行くぞ。」

 

 

無愛想にそう言った。

 

ーーー偶然なのかわからないけど、そこもそっくりなんだ…。

 

セビアは無言で立ち上がる。

 

そして魔女に言われた通り、朝食作りの材料を調達しに向かうのであった。

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