「あ、あ……また……、出ちゃいます」
「うん。大丈夫よ。そのまま出して」
「あ、あ……」
スズカさんがその棒の先の方を両手で掴んで、床に置いてあるバケツの縁に沿わせてその中へと向きを変える。
私は、そうされると同時に、頭を突き抜けるみたいな快感につま先までピンと足を伸ばして、またそれを噴出した。
真っ白でしゃばしゃばしたその液体は、その棒の先から溢れ出て、バケツの中にすでに溜まっている白い液体のかさを更に増す。
スズカさんはその棒の先から垂れる最後の滴をティッシュでふき取ってから、そっと手を放した。
「はあ、はあ」
「まだ、出そう?」
小首を傾げながら、私を見上げてくるスズカさん。
私はそれに、首を横に振ってから、分かりませんと答える。
スズカさんは、困った様子でただ、そうとだけ呟いた。
私はその棒が何とかスカートに隠れてくれないかとあれやこれや動かしてみて、まったく隠れてくれないことに焦り始めていた。
そうこう繰り返し弄っているうちに、またあの快感が背中を上ってきて、さっきのようにスズカさんの助けを借りてバケツにむかうというエンドレス状態にはまってしまっていた。
もう嫌だ。
スズカさんは、もう学生服に着替え終わってる。
寝起きにこの液体をパジャマの内側に私が噴射してしまったために、彼女はすぐに身体を拭いて着替えた。
そして、今度は私の着替えも手伝ってくれて、上半身はなんとか着替えられたのだけど、下半身の方は、この長い棒の所為でスカートを穿くのに四苦八苦。
なんとか着ることは出来たけど、結局この棒がスカートをめくれ上がらせてしまって全く隠しようが無かった。
だからではないけど、隠すだけならと、上着のシャツの内側にこの棒を入れて、そのまま上着で見えなくしようともしたのだけど、ちょうど胸の辺りで締め付けられたせいでまたあの快感が昇ってきてしまって、そのまま顔に向けて発射。服も顔もべたべたで、すぐに着替える羽目になり、以後、ここでバケツと向かい合っているというわけです。
「痛くはないの?」
スズカさんが心配そうにそう私をみあげてくる。
私は自分のそれをもう一度見てみる。
血管が浮き出ていて赤黒くて見るからに気持ち悪いそれ。
でも、確かに触覚がそこにあって、それが脈打つごとに痛みのような感覚も確かに走っていた。
「はい、少し痛い……かもです。でも、この白いのが出てくるのが本当に気持ち悪いです。うう……うぇ……」
「だ、大丈夫。大丈夫よ、スぺちゃん。きっと治るから、大丈夫。ね」
焦ってはいるけど、スズカさんは優しく微笑んでくれた。
私はそれが何よりうれしくて……
また、その棒がビキビキと震え出した。
やだやだ、なにこれ。
スズカさんの事を考えるとなんでこんなに変なことになるの?
気持ち悪い。
本当に気持ち悪いよ。
スズカさんがまたバケツを指さしたけど、私は今度は首を横に振った。
今回はそこまでの快感はないようだったから。
というか、回数を重ねるごとに快感が減って来ているようにも感じたから、なんとなくだけど今回は大丈夫なような気がした。
「スズカさん……これ……なんですか? なんでこんな……気持ち悪い物が私に?」
「うん……これ、多分ね……」
半べそをかいている私に、正座して見上げているスズカさんが頬を掻きながら言った。
「これ多分、『ペ〇ス』じゃないかなって思うんだけど」
「『ペ〇ス』?」
聞きなれないその言葉に思わず聞き返す。
いったいそれはなんなのだろうと、教えて欲しくて思わずずいと前のめりになったら、その棒がスズカさんの頬に少しぶつかってしまった。
慌ててて謝ると、スズカさんは微笑みつつそれに手を添えて私の手へと渡してくれた。
ああ、また快感が……が、がまんがまん。
スズカさんはゆっくりと口を開いた。
「ええと、私も良くは知らないのだけどね、『上がった』ウマ娘の一部はファームに帰るのだけど、その時『ペ〇ス』を持った娘もいるの。スぺちゃんは聞いたことない? あ、そうか、スぺちゃんは子供のころ……」
スズカさんはハッとなって手で口を押えた。
私はそんな気遣いが素直に嬉しかったけど、罪悪感を持って欲しくなくて、すぐにフォローをした。
「はい……私は最近まで他のウマ娘さんを見たことがなかったので、良く知らないんです。でも……そうなんですね。『上がる』って引退するってことだったんですね。知らなかったです。でも、引退すると『ペ〇ス』が付くんですか? 『ペ〇ス』ってなんなんですか?」
「ええと……ごめんなさい、私にも良く分からなくて。でもねスぺちゃん。『ペ〇ス』があるウマ娘もみんな普通だったよ。普通に遊んでくれたし、普通にご飯も食べてたし。でも、スぺちゃんみたいにこんなに大きなのは初めて見たのだけど」
「や、やっぱり私は普通じゃないんじゃ。こんなに怖い『ペ〇ス』。酷い病気で、このまま死んじゃうんじゃ」
そう投げやりになった時だった。
スズカさんががっしと私のその棒……『ペ〇ス』を握った。
あ……
「大丈夫よスぺちゃん。この『ペ〇ス』、私、そんなに怖くないもの。平気よ、全然。それに、スぺちゃんはスぺちゃんだもの。私、絶対嫌いになったりなんかしないから」
「スズカさん……私、私……」
ぎゅうっと力を込めたスズカさんの手の感触に、背中がとんでもなくむずむずしてきてしまい、だめだめと頭で止めようと思ったのに、優し気なスズカさんの顔を直視した瞬間、それが込み上がってきてしまった。
「あ、出ちゃう」
「はい」
さっと棒をバケツに誘導するスズカさん。
そのまま勢いよくばしゃばしゃと液体が放出されて、またティッシュで先を拭いてくれた。
「ねえ、スぺちゃん。私達だけじゃ良く分からないから、トレーナーさんに相談してみよ。ね?」
そうまた微笑んでくれるスズカさん。
私はそんなスズカさんに言った。
「なんか、もう結構慣れましたね」
「そうね」