令和じゃーーーい!やったーー!
平成最後の投稿はどうしたって?…すいません許して下さい何でもしますから
今日から羽丘学園での新しい生活が始まるんだ…女子校から共学になったり正直色々不安だけど、蘭ちゃんやみんながいるからきっと大丈夫!!…なはず、だよね?
「きゃっ」
「いてっ」
まずい!考え事をしてたら男の人とぶつかってしまった。私よりずっと身長が高くて、先生なのかと見間違えそうになるが着ている制服は羽丘の物だし生徒だろう。…ってちゃんと謝らないと!
「あっ! すいません! 前を見てなくてぶつかってしまいまして…このお詫びは……」
「いや大丈夫ですって」
「私、羽沢つぐみって言います! お詫びは絶対しますから! …すいません、友達と待ち合わせをしているのでまた今度しますね!」
そう言うと彼は少し嫌な顔をした。…そんなに嫌だったのかな?申し訳ないけど、彼に構っている時間はあまりない。蘭ちゃん達も待ってるし早くしないと…!
✤✤✤✤✤✤
「蘭ちゃん!みんな!待たせてごめんね!」
「…そんな待ってないし、とりあえず落ち着いて」
「蘭の嘘つき〜。結構前から校門の前で待ってたくせに〜」
「なっ!?そ、そんなことしてないし!!」
「ずっと前から待ってましたって顔に出てるぞ?蘭」
「え?嘘っ!?」
「嘘だけどな!」
「はぁっ!?」
「とにかくつぐは一回呼吸整えてね!」
「うん!みんなありがとう!」
そうだ。さっきの人にちゃんと謝るの、忘れないようにしないと…なんて、みんなとの『いつも通り』の朝を噛み締めながらそんな事を考えた。
✤ ✤ ✤ ✤
…何なんだアイツは。一回ぶつかったくらいでお詫びだのなんだの話を進めて、嵐のように去って行く。台風一過もいいところだ。アイツがここを去ってからは、俺の心はもれなく晴天である。あんな笑顔…例え太陽の様な笑顔だったとしても俺にとっては嵐の空模様に変わりはない。孤独の方がよっぽどマシだ。…いや待て、俺の心はもれなく晴天なんてポエマーか何かみたいでキザすぎただろうか。
そんなことは気にする程の物でもない。二度とあんな笑顔みたくない。あんな全てを照らすような天の光なんて、アイツは天照大御神か何かなのだろうか。そうだとしたら甚だしい迷惑だ。そんなヤツに限って同じクラス、とか…そんなの小説の中だけだよな?
一抹の不安を抱えながら、自分のクラスを確認して速やかに教室に行く。幸運な事に席は窓側の隅。一番人間関係が築けなさそうという勝手な偏見を持っているが、その偏見が正しければむしろ最高である。ここで孤独に過ごしていけば何も問題はない。
──これを人は『逃げ』と言うかもしれない。
いや待つんだ諸君。これは俺が選んだ席ではなく、予め決められていた席なのである。逃げではない。
しかしそれでも逃げという輩がいるならば完膚なきまでに否定してやろう。
そうだな…例えば、一人の囚人がいたとしよう。その囚人は釈放されるその日まで他人からまるで悪魔を見るような目で睨まれ、虐げられ、殴られ、蹴られ、嬲られる。そんな拷問の様な日々を釈放されてもなお、繰り返したいと思うだろうか?
いや、絶対にないはずだ。いるならギネスブックに載るほどのマゾヒストだと思う。そう、これは本能的なものに過ぎない。ワケも知らない第三者から見た時の逃げも、全体的に見れば人間の本能に過ぎない。
これは怖気付いて惑い、結局何も出来ない人間が自分に下す最終手段である『逃げ』ではない。
恐怖心に駆られ、前に進もうとしても進めない。心の中の恐怖が道を阻み、先に行けなくなる『本能』だ。
怖気付くのと恐怖心に駆られるのは違う。『行動しない』のと『行動できない』のでは根本的に違う。
───なんていう戯言が、俺のここまでの言い訳だ。態々ご清聴ありがとうクソ野郎共。
所詮これも自分の
自分を認めたくないだけ。
俺は、どうしようもなく貧弱で狡猾で最低な人間なんだ。
…本当に、これだから
✤ ✤ ✤ ✤
「これだから
早く来すぎたが為に人気のしない教室にその言葉は木霊する。反響して、やけに大きく自分に返って聞こえた。
「また蘭だけ別のクラスかぁ…」
「まぁあの蘭の事だからまた昼に来るでしょ〜」
「アハハッ!それもそうかもな!」
「あはは…ってあの人…!?」
なんて考えていた束の間、早速人が入ってくる。
いやいやいやいや、なんでアイツがいるんだ?俺の予想が当たったとでも言うのか?ここは小説の世界じゃあるまいし、冗談はよしてくれないか。しかもアイツはお仲間らしき人達を連れている。赤髪の不良みたいなやついるし、なんかアレデカいし、よく分かんないやついるし、絶対にこの空気には慣れない。慣れたくない。そうだ、慣れたくないなら無視が一番だな。
そう思っていた矢先だった。
閉じ込めていたはずの最悪な日々の始まりが、この少女によって蓋が開けられてしまった。
「あのっ!さっきはすいませんでした!それにしても同じクラスなんて奇遇ですね!…なんて」
やめてくれ、その笑顔を俺に向けるな。
「なになに〜!?つぐもう男の子と仲良くなっちゃったのー!!?」
やめてくれ、そんなに楽しそうに俺の話をするな。
「つぐのことだしもういるかなーとは思ったけどほんとにいるなんてなー!!」
やめてくれ、俺はその笑顔に耐えられない。
「初日から男を誑かすなんてつぐってるねぇ〜」
やめてくれ、俺の話をしないでくれ。
「そっ、そんなわけじゃっ…////」
やめてくれ……俺と関わらないでくれ。
「やめてくれ…」
「?何か言いましたか…?あっ!ぶつかったことが迷惑だったなら何か代わりに……」
「やめてくれって言ってんだよ」
「…え?」
俺はそう言い放ち、教室から飛び出した。
はぁ…初日からサボりなんて…最悪だ。
いいだろ?少しくらい我儘でも。
だってもう俺は、失いたくないんだ。
失いたくないなら、作らなきゃいい。
✤ ✤ ✤ ✤
「ちょっと待って…」
彼は『やめてくれ』と呟き、教室を出ていってしまった。
…私、悪いことしちゃったかなぁ?
「えーっと何?あれがつぐのお友達?なんか感じ悪いなぁ…」
「ううん、違うよひまりちゃん。ここに来る時にあの人とぶつかっちゃって。だから友達ではないんだけど…私とぶつかったの、そんなに嫌だったのかな」
「だから遅れると思って急いでアタシたちのとこに来たってワケか」
「……」
「モカ?どうしたの?」
「いや〜、あの人みんなが笑ってる時だけす〜ごく嫌な顔してたな〜って」
「何か、あったのかな…」
彼を追いかけて質問でもしてみようかと思ったが、彼の行き先なんて知らないし、タイミングよく先生が来て入学式などの説明が始まってしまった。
…どうしたらいいんだろう。
✤ ✤ ✤ ✤
入学式が終わり、各自解散となったので一部の生徒が教室に残っている。そこで蘭ちゃんを含めた私たち五人は今後の練習などについて話していた。
何か彼を笑わせる方法とかないかな…私のお店の珈琲を飲んでくれれば「おいしい」って笑ったりするかな…?流石に自信過剰すぎか。
こころちゃんたちに頼めば笑顔になってくれるかも!けど強引すぎるかな…
どうすれば…っていうかなんで私こんなにあの人のこと考えてるんだろ…!?
「…ぐ?……つぐ!?」
「ふぇっ!?ちゃっ、ちゃんと聞いてたよ!!確か明日は練習がないっていう話で…!ってなんでみんな私の事そんな目で見てるの?」
「…明日練習あるけど」
「…あ」
「つぐー?話くらいちゃんと聞こーよー!」
「ごめんね…!」
「つぐ〜?もしかして今朝のあの人?」
「!?ちっ…違うよ!あの人のことは一ミリも考えてなかったから!!ね!?」
「考えてる顔だなこれ」
「そんなことっ…///」
「あたし、あの人とか言われても知らないんだけど…」
あの人のことは確かに気になるけど、今はこのみんなの話し合いに集中しないと……!
そういって自分の頬を少し強めに叩き、気持ちを切り替えた。
✤✤✤✤✤✤
あの得体の知れない奴のせいで初日から屋上行きになってしまった。
今教室に戻ったところでもう誰もいないだろう…なんせ今は放課後だからな。時間的にそうだろうし、下校のチャイムも放送もバッチリ聞こえた。
初日に教室にもいないで屋上でずっとスマホをいじっていた俺は、とりあえず挽回する方法を考える。
まー、これから授業に毎日欠かさず出るしかないよな。
今朝ここに来てしばらくしてから、黒髪に赤いメッシュの入ったいかにも不良のようなオーラを放っていた人も来たし、初日屋上行きは俺だけじゃないことに少し安堵した。あいつが常習犯なら俺が明日から挽回すればビリにはならない訳だ。
…それよりも。
アイツとその取り巻きと同じクラスなのは些か不満だが、これも堪えるしかない。
もう笑顔なんて見たくないんだ。信じたくない。笑顔なんて向けられたら、その人が俺の前から消えてしまいそうで…
なんで最近になって思い出すようになっちまったんだよ。もう思い出したくもないのに…こんなこと思い出したのも全部アイツのせいだ。あの野郎、次会ったらどうしてくれようか。いや…会わないのが1番だ。
今度こそ関わらないようにしてやる。
もう二度と、あんな笑顔をみてたまるか…
ここにいても何も始まらないので今日はもう帰ることにしよう。初日から先生に怒られるのも勘弁だしな。
そう思い屋上の入り口まで行き、扉のドアノブに手をかけた
───瞬間だった。
バタンッ!と大きな音がしたかと思うと、屋上の扉は既に開いていた。驚いて仰け反り転んでしまう。…どうやらタイミングよく向こう側から開けようとした人がいたみたいだ。
「いてて…すいません、タイミングよく……ッ!?」
「あの!話があるんですけど…!」
会わないって誓ったばっかだろうがよ。
✤ ✤ ✤ ✤
「あの!話があるんですけど…!」
そういって私は話を切り出した。
*
「なんであんなに嫌がるんだろう…」
「つ〜ぐ〜」
「うわっ!!モカちゃん!?」
あの人が嫌がる理由、どうやったら笑顔になってくれるのかを悩んでいたら気づかないうちに目の前にモカちゃんがいたようだ。
モカちゃんが神出鬼没って言われてる理由がちょっと分かったような気がする。
「どーしたの〜?何か悩んでる見たいだけど」
「あ、あの…実はね…」
モカちゃんになら、みんなになら話していいだろう。
そう思い私は今までの経緯をモカちゃんにより詳しく伝えた。
「なるほどね〜」
「どっ、どうかな…モカちゃん。何かいい方法ない?」
「つぐ〜」
「?どうしたのモカちゃん?」
「方法を考える以前に名前も知らないんじゃ進展も何も意味ないんじゃなーい?」
「あっ……」
まずい。うっかりしすぎて名前を知るという一番大事なことを見落としていた。
「蘭が屋上にそれらしき人いたよって言ってたけど…どーする?」
「…行くしか、ないよね」
「お〜?つぐってるねぇ〜」
「つっ、つぐってる…のかな?けどありがとうモカちゃん!おかげで前に進めそうだよ!」
「ふっふっふっ〜、モカちゃんのアドバイスは世界一なのだ〜」
「ふふっ、そうかもね!」
「あ、蘭が後でまた屋上にって───」
そういってモカちゃんにお礼を告げる。
モカちゃん、最後何か言ってたけど何だったんだろう?
そういった考えも一旦頭の隅に追いやって、急いで屋上へと足を進めた。
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…のはいいんだけど、勢いよく扉を開けすぎて彼を転ばせてしまった。今日は色々タイミングよすぎだな…って違うよね!!?
「いてて…すいません、タイミングよく……ッ!?」
少し痛がっているようだが、話すタイミングは今しかない。強引にでも話を切り出さなきゃ…!
「あの!話があるんですけど…!」
「…何だよ。こっちはもうお前なんか見たくもねぇんだよ」
あ、一応聞いてくれるんだ…などと少しどうでもいい事を考えるが、すぐに頭を切り替えて、そっぽを向いている彼を正面から見つめる。
しばらくして彼も真剣な表情で目を合わせてくる。…なんか恥ずかしい…!目、閉じて…一旦落ち着いて…目を瞑っているせいで見えない彼を頭で思い浮かべながら言葉をぶつける。
「名前……!なんて言うんですか!?」
よし!話は切り出せた!そう思って緊張して閉じていた目を開けて彼を見る。
…すると彼はいかにも「なんだその質問」と言いたそうな拍子の抜けた表情をしていた。
……あれ?もしかしてこの雰囲気って名前聞く場面じゃない……?
もしかして場所とか時間とか失敗しちゃった…!?
「……
答えてくれた…!やっぱり彼は…咲実君は優しい人なのかもしれない。
心も開いてくれたし、これでやっと打ち解け「話はそれだけか?…名前は教えたけど、もう二度と関わってくるなよ。
「…え?」
彼は私の横を通り抜け、屋上から出ていこうとする。
なんで…?どうして…!?
「待ってください!まだ話が…!」
「…まだあんのかよ。いちいち長ぇんだよ。さっさとしろ」
「なんで…そんなに私を拒絶するんですか!?」
「はぁ…」
彼は溜息をついてから口を開いた。
「いいかよく聞け。笑顔は必ずしもみんなを救えるわけじゃないんだよ」
「そんなこと…ないです…!少なくとも私はそう信じてます!」
「笑顔で苦しみ、藻掻く人だっているんだよ。…俺の言いたい事は分かったか?」
「そんなことないです!笑顔は絶対にみんなを幸せにできます!」
「…まだそんなこと言ってられる根気だけは尊敬するよ。その言葉、二度と俺の前で口にするなよ?
この際もう関わることはないからはっきり言わせてもらいますけど」
急に丁寧な口調になった彼はゆっくりとその口を開け、呟いた。
「あなたの、その笑顔が嫌いです。」
そう言った彼は、まるで悪魔を見るような目で私を睨んでいた。
モチベ!モチベがほしい!モチベがないせいで文章が小学六年生くらいおかしくなっちゃったよ!!??
みんな!感想でも評価でもどっちでもいいからちょうだい!(感想、評価の鬼)