暖かく見てください!
ーー......ゃ、は...早く...逃げ...ーー
ーー...やっと...。へへ、ざまあ...だ...--
ーー次はお前だーー
「は!?...ハァハァ...」
またか、そう感じて天城龍夜《あまぎりゅうや》はベットから起き上がった。今まで何度か同じ夢をみた感じがしたはずなのに、その内容を覚えていないのだ。
「龍夜くん、起きてる?」
そういって俺の幼馴染羽沢つぐみ《はざわつぐみ》が部屋に入ってきた。
「...ああ、つぐか、おはよう」
「うん、おはよう!朝ごはん出来てるから降りてきてね」
「ああ、わかった」
そう言ってつぐみは部屋から出て行った。
「よし、準備すっか」
降りた辺りから飯のいい匂いがしてきた。...白飯に味噌汁、おかずは鮭といったところか。
「あ、来たね!待ってたよ」
「いい匂いだな」
お、卵焼きとほうれん草のお浸しも入ってたか!うまそうだな。
「さすがつぐだな、いつかいい嫁さんになりそうだ」
「え!?そ、そんな...お嫁さんだなんて...」
「どうかしたか?」
「ううん、何でもないよ!...さ、早く食べよ!」
「そうだな、じゃあ...」
「「頂きます」」
俺には家族がいない。
4年前に事故で亡くなったと聞いている。そのとき俺も一緒にいて両親が庇ってくれたから死にはしなかったが、強く頭を打ったせいで記憶に障害が出たらしく、事故にあった前の一週間の記憶がないのだ。
そのあと、親戚の人のもとに引き取られ、一度生まれ故郷を出たのだが、幼馴染が通う高校に通いたいと頼み込み、最近こっちに引っ越してきたのだ。今は一人暮らしだ。
「どうしたの?早くいこ、みんな待ってるよ!」
「ああ、わりい、今行くわ」
飯を食べ終えた俺らは少しゆっくりしてから家を出た。
「あ、来た来た!おはよ~!」
「お、来たな。おはよう」
「...おはよう」
集合場所につくと、美竹蘭 《みたけらん》、宇田川巴《うたがわともえ》、上原ひまり《うえはらひまり》が先についていた。
「あれ、モカは?」
「モカなら今パン買いに行ってるよ!」
「...おまたせ~、待った~?」
そうひまりが答えてすぐ、青葉モカ《あおばもか》が歩いてやってきた。
「...おそい」
「ごめ~ん、何買おうか迷っちゃって~」
「その量でか、相変わらずだな」
「...袋に十数個入っていそうだが、どこに入って行ってるんだ?」
「カロリーはひーちゃんに送ってるから~」
「え!?だから最近体重が...ってモカ~!!」
「いいから早くいこ、もうすぐ入学式なんだから」
そう、今日は羽丘学院の入学式、俺たちは高校生になる日だ。去年までは女子高だったのだが今年から共学になった。
「...?」
「どうしたの?ぼーっとして、早くいこ?」
「...ああ、わかった」
なぜだか、どこからか視線を感じた
ありがとうございました!
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