深緑の火星の物語   作:子無しししゃも

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48話です。色々あります。


第48話 死の戦列

 見誤っていた。そもそも、この地域に何故テラフォーマーが少ないのか。

 彼らの主な食糧である苔の量が少ない不毛な地だから。居住できそうな地形があまり無いから。

 

 だから、彼らはここへはやってこないのだと。

 

 ……違う。いや、理由自体はそうだ。見誤っていたのは、その根拠。食糧が少なく、生活に適さず。その言葉尻だけを捉えて考えていた。その二つの要因が意味するもの。つまりは、彼らにとって利用価値の無い土地。そこに、突如として宝の山が湧き出して来たとしたら……?

 

 

――――――

 

「ッ……! 総員、退避! できる限り機材を破棄、分散し、各国宇宙艦を目指せ!」

 

 吹き飛ばされた己の腕を見て冷静になったのか、拓也は周囲を素早く見回す。空を覆い尽くす程の数のテラフォーマー。自分達の宇宙艦と周囲に展開された電子機器の数々。

 

 襲撃してきた連中と同時に戦闘……この数相手では厳しい。逃走の一手……奴らにこの電子機器を無傷で与えれば、どうなる? ならば、中途半端ではあるが、逃走と技術の抹消を兼ねたこの手段を。

 

 地球への帰還の手段は、他国の宇宙艦。もし宇宙艦が飛び立てなくとも、そこに配備されている脱出カプセル。

 

 既に任務の大部分は果たした。『裏アネックス計画』の機能停止と、自身のベース生物の性能テスト。ならば、もはや火星に用は無い。このテラフォーマーの襲撃は、ここだけに限らないだろう。より多くの資源が得られる、『裏切り者』の各基地。そして、それらを食らった奴らが最後に到達するのは、『裏アネックス』残存部隊の拠点、小山の要塞。ここが退き時だ。もういいだろう。

 

 

 

 アネックス計画への合流の道が途絶えたその瞬間。自分達は、人類の未来なんて大層なものとは関係の無いこの戦場で延々と殺し合う事しかできないのだから。

 

 

 だが、それこそが自分達裏アネックス第4班に与えられた任務だ。自分達がここで停滞し殺し合いをし続ければ、アネックス計画の第四班は裏アネックス他班の妨害を受ける事なく目的のものを手に入れる任務に集中できる。

 勿論、それは他の班も同じと言える。自分達の戦力を妨害し続ける事ができれば、アネックス計画の各班はそちらに全力を注ぐ事ができる。

 

 お互いが何も生み出さない、お互いの厄介者を潰す為に編成された任務。虚しいものだな、と冷ややかな表情を浮かべ、拓也は班員達に命令を下す。

 

 

 

 宇宙艦そのものを機能停止させ破棄する程の猶予は無い。最悪これを使ってテラフォーマー達が地球に飛び立つ可能性すら出てくるが、そこは自分と班員達の生存を優先させる方向に考える拓也。

 

 

 そんな拓也の後方で、また別の指示を出しているのは、裏アネックス連合側の指揮官。

 

 

「戦ってる場合じゃねぇ! 共闘……なんて都合良くはいかないだろうが、一時休戦だ! 逃げるぞ!」

 

 俊輝の声は、仲間達だけではなく、裏第四班の班員へも向けられていた。

 

 

 

 両勢力の指揮官。その声を聞き、戦いを繰り広げていた彼らは矛を収める。が、その収めた矛を再び振り上げねばならない時はすぐにやってきた。

 

「じょう」

 

 

 上空を覆い、まるで様子を伺うように動いていたテラフォーマー中の3匹が飛来する。

 

「……!」

 

 その姿を見て、脱出の準備を始めていたその場に居並ぶ全員はそれぞれ度合いは違えど驚愕の表情を浮かべる。

 

 

 地上に降り立ったテラフォーマー達のその姿は、アネックス計画参加者のよく知るそれとは異なった形態を持っていたのだ。

 

 全身が青紫の棘に覆われた個体。

 恐らく『力士型』が土台と思われる、他より大柄で額に角を掲げた、手の一部が鉤爪となっている個体。

 背に無数の触手のようなものが生え、額には虫のそれとは明らかに異なる形状の触角を生やした個体。

 

 

 

 しかし、その姿は、正確には、その身に起こっている変質は、その場の人間たちに覚えのあるものだった。

 

「こいつら……能力を盗りやがったのか……?」

 

 20年前の『バグズ2号』計画。その搭乗員の能力を得た個体が存在している、というのは、先行したアネックス1号からの情報で聞いていた。だが、MO手術まで。この短時間で?

 

 

 降り立った三匹は、その場にいる人間側の戦力を値踏みするかのように見回し、即座に攻撃に移る、という様子ではない。空のテラフォーマー達は、圧倒的物量でありながらも初動以降襲ってくる様子はない。

 

「成程……俺らは『実験台』って事か」

 

 裏アネックスの現行の戦力は、裏切り者との潰し合いで相当に疲弊している。そこを確実に潰せる戦力で襲撃し、いつでも皆殺しにできる態勢を整えた後、そこで手に入れた能力を弱った人間達で存分に確かめる。

 それが、テラフォーマー達の計画なのではないか。拓也は思案する。

 

「欣将軍の『オニヒトデ』……。恐らくだが、本人由来ではなくエリセーエフ博士が従えていた改造テラフォーマーから得られたか……」

 

 MO能力持ちの1体、全身から棘を生やしたテラフォーマー。

 その身に宿していると思われるのは、裏第四班のよく知る男、副長、欣のベース生物。

 

「だとすれば……まずいな」

 

 上空のテラフォーマーがこれ以上降下してこないという事は、今この場にいるMO能力持ちのテラフォーマーはこの三匹だけと推測できる。だが。

 

 『裏切り者』、その総司令官であるアナスタシアの基地にはテラフォーマーに改造を施す為の生物サンプルがいくつもあった。それが奪われてしまったとしたら。基地に残存していた兵隊のそれが奪われていたとしたら。

 

「じょうじ!」

 

「班長、破棄完了です!」

 

 能力持ちの三体が動き出したのと、四班班員の通信設備をある程度の段階まで破損させる作業が終了したのは、ほぼ同時であった。

 

「っ、拓也、急げ!」

 

 俊輝が指差したのは、突入口である地下道の入口。次々と対裏切り者連合の隊員達は地下道に入っていくが、それでも上空のテラフォーマーは追撃する姿勢を見せない。

 

 あくまで実験が目的か。人間が、本能的な殺意を覚える相手が逃げる事を許容するのか。

 おかしい。明らかに、奴らの生態はこれまで自分達が知っていたそれとは異なっている。

 

「ふんっ」

 

 突進してくる三匹に『雷機雷』を投げ牽制し、班員の離脱を援護する拓也。それと同時に落とされた自身の腕を拾い上げ、傷口に繋げる。再生能力で再度腕は生やせるが、再利用を防ぐという理由でこちらの方が有効だ、と判断したのだ。

 そんな拓也の元に駆け寄って来たのは一人の青年だった。

 

「……班長、僕も」

 

「とっとと行け、プラチャオ。班長命令だ」

 

 命令。その言葉で、拓也に駆け寄ったプラチャオは唇を噛み締め、脱出に向かう。

 両軍の班員達はどちらも負傷しているという状態。この状態でテラフォーマーの群れが考えを変えて襲撃してこればまず助からないであろうし、戦闘要員の数からして、裏第四班はここで抑え込まれかねない。

 二つの意味でのリスクの軽減として、負傷していない戦闘員であるプラチャオは脱出組に回した方がいい。

 

 そして、その一言で俊輝は察する。拓也は逃げる気など無いのだと。

 

 

「俊輝っ!」

 

「静香も早く……って、オイ」

 

 拓也との戦いで倒れこんでいた武を背負い、悔しそうに撤退する健吾。残って戦いたいのは山々、しかし残して来た班員の皆の事を考え、苦渋の決断で離脱を選んだダニエル。次々と班員達は脱出口へと姿を消していく。

 着陸した静香も最後尾で地下道の入口へと入ろうとし、その傍で殿として襲撃を警戒する俊輝に声をかける。

 ちゃんと最初の一撃は回避できていたか、と胸をなでおろしながらも答える俊輝であったが、静香の方を向き、思わずツッコミのようなものをしてしまう。

 

 

「どういうつもりよ、日本のトリ女」

 

「重要参考人、ってやつだよ、中国のトリ女さん」

 

 その背中には、苦悶の表情で静香に毒を吐いている、静香より大柄な、腕が鳥の翼になった第4班の班員、鈴の姿があったのだ。片翼はあらぬ方向に折れ曲がり、飛ぶ事はできそうにもない。

 

「……ほら、ここで見捨てる……ってのもさ?」

 

 ばつが悪そうでありながらも、お願いするような目を静香は俊輝に向ける。

 この命懸けの状況で。つい先ほどまで殺し合っていた敵同士の間柄だと言うのに。

 これが軍人であれば、例え味方であろうとも見捨てて自身が逃げ延びた方がいいというような状況。それが生存の為にも正しいと思われる選択肢。しかし。

 

「あー! わかったわかった、早く連れてけ!」

 

 頑固なところがある静香相手にあまりつっぱっても仕方がない、アイツらしいや、と半ばヤケのような声を張り上げながら、しかし内心では少し嬉しさも入った調子で俊輝は脱出口を指さす。

 

 

「ん、ありがと! 俊輝も……」

 

 静香が脱出口に入りながら俊輝に向き直り、笑顔で礼を言ったその時。

 

「危ねぇ!」

 

 背負われていた鈴が、静香をその体に残っていた膂力で突き飛ばす。

 突き飛ばされ、脱出口の外に放り出される静香。

 

 何が起こったのか、と後ろを振り向こうとした瞬間に、地が揺れ、足元が崩れる感覚。

 

 そこには、対応しようとしたが抑えきれなかった、という様子で一歩下がった俊輝と、その巨大な腕を思い切り大地に振り下ろした力士型のテラフォーマー。そして。

 

「……え?」

 

 それで埋まった地下道の入口だった。

 

 

 

 

 背から触手を生やした個体は一定の距離を取ったまま三人から付かず離れず。

 棘を生やした個体は拓也と向かい合い、じりじりと距離を詰める。

 

 

 

「……なあ、拓也」

 

「なんだ、"9位"」

 

 力士型のテラフォーマーに向かい合いながら、俊輝は拓也の方を見る。

 拓也はそれに、再開した時と同じ冷たい声で返答する。

 

 

「偶然って怖いな、あの時と一緒じゃねえか」

 

 空は黒に覆い尽くされ、地には強大な敵が3体。俊輝達の後ろから見た光景を写真なり絵画なりにしてタイトルを付けるとすれば『絶望』の一択になるであろう状況。だが、俊輝は笑う。

 

 それは、士気を無理にでも上げる為のものであり、そして。

 

「任務は一つ、ただ生き残って帰還する事」

 

 何やら複雑な表情の拓也と、状況への恐怖と呆れ、しかしそこに信頼の入り混じった目で俊輝を見て苦笑いを浮かべる静香。

 

「裏アネックス計画元日本第2班第1偵察部隊、再結成だ!」

 

 この状況下であっても、絶望や諦観を押しのけて奥底から溢れだしてくる喜びを表現するものであった。

 

 

 

 

―――――――――――――

 

「……おやおや、おやおやおやおや」

 

 基地に空いた『裏切り者』の突入口。そこから天を仰ぎ、エレオノーラは一人呟きを漏らす。

 

 そのエレオノーラの視線の先にある空を埋め尽くすテラフォーマーの中の一匹が、エレオノーラに突撃を仕掛けた。その甲皮に浮かんでいるのは、薄いヒョウ柄。

 

 通常のテラフォーマーを上回る加速で、エレオノーラに突撃したそのテラフォーマーは。

 

「困ったわねぇ」

 

 直後、喉を貫手で破壊され絶命した。

 その腕を抜き、抜くと同時に体内から掴み取った内臓を口に運ぶエレオノーラ。

 

 触手の一本が途中から千切れ、幹部搭乗員用の隊服はところどころが破れ、傷を晒している。そんなエレオノーラの周囲には、数十体のテラフォーマーの死骸。

 

 階下からは、『裏切り者』か裏アネックス計画隊員かわからない悲鳴と怒号が響いている。

 それを耳にして現役時代の懐かしい感覚に浸りながらも、エレオノーラは基地内通信の電源を入れ、基地内の全てに宣言をした。

 

 

「はい、私達のお仕事はこれで終了よ。各自解散ー、帰るまでがお仕事だからね、皆頑張って頂戴」

 

 その考えは拓也と同じ。『裏切り者』はほぼ壊滅し、最低限の任務は果たした。この状態でアネックス計画の方に参加するのは、人員の消費的にも距離的にも無理がある。だから、もう終わりだ。

 

「さぁて……一番近い宇宙艦は……っと」

 

 懐から、幹部搭乗員の会議で使用した資料を取り出しながら、エレオノーラは基地の外へと一歩、足を踏み出す。

 

 

「第二班、かしら」

 

 

―――――――――――――

 

 

「く……そっ」

 

 蹴りの一撃で、テラフォーマーの上半身が引きちぎれるかのように下半身と分離し、吹き飛ぶ。

 

 鋭い牙で、テラフォーマーの喉を貫き、そのまま地面に叩きつける。

 

 猛毒の針で、テラフォーマーの体に穴が開き、泡を吹き崩れ落ちる。

 

 

 

 何とか、10体ほどは倒した。だが、もう。

 剛大は肩で息をし、地に片膝を突く。

 

 目標地点では、部下たちが戦っている。早く行かなくては。だが。空を覆い尽くす害虫共が、自身の前に立ちふさがった。

 

 殺しても殺してもキリが無い。戦いの連続で疲弊した剛大の体に、地上に降り立った最後の一体が蹴りを加える。

 

「ぐっ……!」

 

 何とか腕で防御するが、みしり、という音と共に吹き飛ばされ、地を転がる。それに勝利を確信したかのように、多数のテラフォーマーが空から剛大に向けて突撃する。

 

 

 

 無理があった。

 

 

 敵の数は無尽蔵。学習し、さらに強くなる無尽蔵。

 

 

 片や96人。いくら戦いに長けていようと、裏切った人間達との戦いの連続で、既にその数は半分を切っている。

 

 

 ゲームで例えるならば、通常の将棋でコマ数130の大将棋に勝負を挑むような、それも本来ならば持ち駒が許される通常の将棋に持ち駒は無く、本来持ち駒の概念が無い大将棋の側が持ち駒を使用できるような、そんな状況。

 

 

「……」

 

 剛大は霞む視界で飛来してくるテラフォーマーの群を見据える。

 『四位』。圧倒的なタイマン戦能力を誇る『トビキバアリ』と警察官のごく一部しかなる事は許されない精鋭中の精鋭である役職の出というものが組み合わさった剛大の順位。

 

 単独の強敵との正面からの殴り合いでは最強クラス。

 だが。群を相手にするには、これが限度。

 

 

 『裏マーズ・ランキング』。その上位には、アネックス計画の人間が見るとそのランクである事が不可解に思われる人間が何人か存在する。

 

 見るからに運動能力の低そうな科学者。病弱で小柄な少女。これといった強みも無さそうな一般人の出の女性。

 何故、彼ら彼女らが、軍人でも無ければ、何かしらの武術に長けているわけでもない人間が、ランキングの上位に名を持てるのか?

 

 

「……?」

 

 接近してくるテラフォーマーで埋め尽くされた剛大の視界に、急に浮遊する小さな何かが割り込んでくる。

 

 直後。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー!!

 

 

 泣き叫ぶような、荒れ狂うような、剛大の耳を激しく撃つ爆音。

 

 

 

 

 

 

 それと同時に、破壊の嵐が巻き起こる。その浮遊する何かの隙間から見える黒の群れが、右側から見えない何かに押し出されるように動き、一瞬で一匹残らず粉々に消し飛んだ。

 

 

 

 

「……本国からの連絡がありましてね、要約すると」

 

 

 先ほどの音で三半規管が狂い、その耳に入って来る音はそれに集中しないと聞こえない。

 

 

「テメェみたいな犯罪者はどうでもいいが同盟国の優秀な人材を失うのは惜しいから無事連れ帰ってくれ、だそうで。うわひっでぇ……」

 

 

 軽妙な調子で、抉れた地形を乗り越え、その人間は姿を現した。

 

 

 『裏マーズランキング』"8位" 御崎 静香。

 ベース生物、鳥類型、『ズグロモリモズ』。

 

 専用装備を用いた、毒の羽毛を砕いた粉の散布。

 

 

 『裏マーズランキング』"3位" エリシア・エリセーエフ。

 ベース生物、軟体動物型、『ムカデミノウミウシ』。

 

 盗刺胞の特性により獲得した、専用装備による刺胞動物の触手の展開

 

 

 『裏マーズランキング』"2位" ヨーゼフ・ベルトルト。

 ベース生物、渦鞭毛植物型、『フィエステリア・ピシシーダ』。

 

 アメーバによる巨体化と記憶障害を主とした多数の症状を発生させる猛毒の精製、放出。

 

 

 

 それらの能力に共通する特徴。それは。

 

 

 

 『広域制圧』。

 

 

 

 この力が、ベース生物の力が。

 

 

 戦いなど経験も無かった一般人を。

 

 人間の劣化コピーのクローンである病弱な少女を。

 

 研究所にこもりっきりで運動など無縁な博士を。

 

 

 そして。

 

 

 

 ただの猟奇殺人鬼である彼を、ランキングの高みへと押し上げる。

 

 

 

―――――――――――――

 

 

 

―――――――彼らは、ただ愛を歌う。

 

 

 人間大にした際に最強の“虫”とは何なのか?

 

 その疑問の答えに、多くの研究者は『蟻』か『蜘蛛』を挙げる。

 

 それは間違いではない。事実、この虫はその二者にとってはただの餌に過ぎない。

 

 

 

 だが。

 

 

 土の中で長い生を送り、地上に這い出た後には残り少ない命を謳歌するための彼らの行動。あらゆる生物の共通目標、次世代へとつなぐ為の求愛。

 

 

 

 人間大でそれを行えば一説によると数百キロもの距離に到達するその特性を。

 

 

 『テッポウウオ』の水鉄砲を人体を貫通するほどの威力に高める事を可能とするMO手術の、さらなる発展形を用いて施せば。

 

 

 

 

 それは、範囲内のあらゆる物体を猛烈な空気振動によって破砕する『兵器』へと姿を変える。

 

 

 

 

 

 ……そして、その本来ならば温和な彼らのごく一部の種は、彼らを食らわんとする敵を退けるため、毒針や体表に毒を纏わせる事を行っている。

 

 

 

 

 

「美しいモノに呼ばれてね、なんてかっこよく決めたかったトコですけど、まあそれはいいです」

 

 

 

 

 

 四機の浮遊する小型無人機を従えた、青黒い甲皮に全身を包んだ赤毛の青年。その両腕には、毒針と口吻。

 

 

 

 

 頼れる援軍であるはずの彼。しかし、剛大にはその姿は邪悪な神のようにしか見えなかった。

 

 

 

 

 

「さあ、御託の前に生存競争といきましょう」

 

 

 

 

 

 

 

ダリウス・オースティン

 

 

 

 

国籍:アメリカ

 

 

 

23歳 ♂  177cm 73kg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

専用装備:逆位相消音装置搭載型無人機『無形』

 

 

 

 

          +

 

 

 

 

 

体内内蔵型出力制御・制限装置『SYSTEM(システム): Azathoth(アザトート)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

αMO手術 “昆虫型”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――ハデトセナゼミ―――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『裏マーズ・ランキング』1位

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 呪歌の残響(ハデトセナゼミ)開演(エコー)

 




観覧ありがとうございました。

 今回登場の生物、和名がハデトセナゼミ、アサギアブラゼミ、ミズイロチョウゼミとはっきり定まっていなくて複数存在しそのどれもで情報が少ないという作者泣かせの生物だったりします。

あと原作煽り風二つ名です。前回限りじゃなかったです。あと一回くらい、第二部のラスボスで使われるかもしれません。
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