トリプルP!~Produce"Poppin'Party"~ 作:Lycka
どんどんお気に入り増えてきて更にモチベup中です。
一つ謝罪を。
麻弥の漢字ミスってました、すんません。
昨日バンドリやってて気付きました。
10話、ご覧下さい。
『貴方達、Roseliaの主催ライブに出てみる気はないかしら』
友希那からその言葉を聞いて、まず最初に思ったことが一つ。
「なぁ、それってもしかしなくともCiRCLEでやんの?」
「もちろんよ。それ以外どうするのかしら」
「いや、聞いてないんですけど」
「だって、今言ったもの。まりなさんにもこれは言ってないわ」フフン
そこは自慢するところじゃないぞ友希那、と心の中でツッコミを入れる。口に出しても意味無いからな。後でリサに詳しく聞いとこう。
「とりあえず、明日会って話そうぜ」
「わかったわ。なら、放課後迎えに行くから」
「おう、じゃあおやすみ」
明日から、また忙しくなりそうだ....。
~翌日~
俺はいつもと同じく、香澄と明日香と登校してきた。昨日も思ったが、羽丘は進学校なので授業が早く始まって早く学校が終わる。明日香達はまだ授業始まってないみたいだけどな。
「さっきから何考えてんの?」
「ああ、蘭か。ちょっとな」
「なんか授業でわかんないところあった?」
別に俺は頭が悪いわけではない。こっちにきてからついていけなかったらどうしようかと思ったが、そんなことはなかった。
キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン
ここで予鈴のチャイムが鳴る。
「次は移動教室だっけ。蘭、一緒に行こうぜ」
「わかった、みんな呼んでくる」
主催ライブ云々の事はとりあえず置いといて、今は授業を真面目に受けるか。
「えー、そしてここがこうなります」
とは言ったものの、やはり主催ライブの事が頭から離れてくれない。忘れようとするほど考えてしまう。
「うーん、どうするべきか....」
ツンツン
一人悩んでいると、いきなり隣からシャーペンで頰を突かれた。
「何悩んでるの〜?」
そう言えば、この授業の隣モカだったな。すっかり忘れてたわ。
「蘭や香澄達にはまだ言ってないけど、Roseliaの主催ライブに誘われてるんだ」
「え〜、出てみなよ〜」
「そうは言うけどな、ポピパの方でもライブ考えてたんだよ」
まさかのタイミングでのお誘いに戸惑いを隠せないのだ。Roseliaの主催ライブも魅力的ではある。香澄に言えばok貰えるんだろうけどな。
「挑戦しないことには何も始まんないよ〜?」
「.....まぁ、その通りか」
とりあえず、放課後友希那達と話してから決めるか。
「ありがとな、モカ」ポンッ
「モカちゃんにお任せあれ〜」
「こら、そこさっきからうるさいぞ」
そこで、授業の担任の先生から指摘が入る。俺はモカに合わせて少し気怠く返事をする。
『は〜い』
「むーくん真似したな〜?」
「おう。モカのそれ、可愛いからな」ニコッ
「モカちゃんは〜、そういうのに騙されませんから〜」///
そう言って、プイッとそっぽを向いてしまったモカ。まぁ、相談に乗ってくれただけありがたい。その後は、あまり話すことなく授業を終えた。
~放課後~
「はぁ〜、やっと終わったな〜」
「巴、今日はなんか疲れてたね」
「頭使うのは苦手でさー」エヘヘ
アフグロのメンバーを中心に放課後何するかを話し始めた。さてと、確か友希那が迎えに来てくれるって言ってたな。
ガラガラガラガラ
お、早速お出ましか。
しかし、真っ先に友希那に話しかけたのは蘭であった。
「湊さん、ウチのクラスに何しに来たんですか?」
「あら、本人から聞いてないのね。宗輝を迎えに来たのよ」
ああ、そういえばコイツら最高にライバルしてるんだった。仲は悪くないんだけど、歌とかライブの事になるとバチバチ火花散ってるのが目に見えるからなぁ。
「何で湊さんが迎えに来るんですか?」
「それは、一緒に帰るからに決まってるじゃない」
友希那さんや、一緒にの部分はあってるが帰りはしませんよ。CiRCLEに行くんでしょうが。何故そこで見栄を張る。
「宗輝、湊さんの言ってる事は本当?」
「迎えに来てもらう約束はしてたよ。でも、一緒には帰らん。CiRCLEに行くだけだ」
「CiRCLEに行って何するの?」
「えーっと、主催ライブの打ち合わせ?」
蘭は意味がわからない、という顔をしていた。そこへ、救世主登場。
「友希那〜、あこ連れてきたよ。って、何してんのみんな」
「リサ、良いところに来た。これどうにかしてくれ」ガシッ
「え〜、何がどうなってんの....」アハハ
その場は、無事リサによって鎮められた。しかし、蘭達もこの後CiRCLEに来るらしい。嫌な予感しかしない。
***
「こんにちわ〜」
「あら、みんないらっしゃい」
CiRCLEに入ると、まりなさんがせっせこ仕事をこなしていた。俺は今日シフト入ってないけど、何か申し訳ないことをしてしまっている気がする。
「まりなさん、お客を連れてきましたよ」
「出来れば連絡欲しかったかな」ニコッ
まりなさんのその笑顔は、どことなく恐怖を感じる。そこへ、友希那が追い打ちをかける。
「2週間後に、ここで主催ライブをやるわ」
それを聞いて、まりなさんは固まってしまった。当然の反応だろう。俺だって信じられん。
「とりあえず、奥に入って打ち合わせするか.....」
みんなを奥の控え室の方へ案内してから、俺はみんなの飲み物を取ってくる。
「あこはオレンジジュースで良かったか?」
「うん、ありがと宗輝!」
「リサ、クッキーは?」
「それは準備オッケー。というより、もう友希那は食べ始めてるけどね」
まぁ、リサのクッキー美味いからな。マジでお店に出して金取れるレベル。
「湊さん、話してもらいますよ」
「ええ、そのつもりよ」モグモグ
「友希那、飲み込んでから話そうな....」
それから、主催ライブについての話し合いが始まった。日程は、もう2週間後の土曜で決まりらしい。あと2週間しかないのに随分と余裕の表情をしている友希那。
「そして、宗輝には個人的に頼みがあるわ」
「ん、なんだよ」
「主催ライブまで、Roseliaに技術指導してもらいたいの」
今更、Roseliaに技術指導できるのはプロぐらいじゃないのか?なんで、そこで俺に焦点が当てられたんだよ。しかも、CiRCLEでやるんならそれまで忙しいんだけどな。
「CiRCLEの方はまりなさんに許可を貰ってるわ」
まりなさん曰く、当日の準備にさえ出てくれれば問題無いとのこと。いや、あんた当日休みでしょうが。バイトのみんなめっちゃ愚痴ってましたよ。
「はぁ、店の手伝いとかもあるからそんなには見てやれないぞ」
「それで構わないわ」
結局、Roseliaの練習にも付き合う事になってしまった。そして、当然あの子も。
「なら、Afterglowの練習にも付き合ってもらうよ」
もうどうにでもなれ。
~蔵~
「————————ってことで、ポピパもRoseliaの主催ライブ出てみるか?」
打ち合わせが終わり、俺は主催ライブの事を伝える為に蔵へ来ていた。もちろん、みんなはライブに向けて練習していので全員揃っている。
「やりたい!ね、やろうよみんな!」
「うん、せっかくのチャンスだよね!」
「りみの言う通り、頑張ってみますか」
「やるからには絶対に成功させる必要があるな」
「有咲、前みたいに緊張しすぎちゃダメだよ?」
まぁ、伝える前から答えは分かってたけどな。RoseliaやAfterglowの練習も見ないといけないから、あまりポピパに割いてやれる時間は無いが。
「よし、じゃあ今から練習だ!」
「お、むーくん気合い入ってるね〜」
「当たり前だろ。ポピパの力見せてやろうぜ」
「6人揃ってポピパだもんね」
6人揃ってポピパ、そんなこと言われたの初めてだな。りみりんは相変わらず良い子だ。
「ありがとな、りみりん」ナデナデ
「うぅ、くすぐったいよ〜」///
「あぁ!りみりんずるい!私もやって〜!」グイグイ
「楽しそうだから私も混ぜて〜」
次から次へとみんなが集まってくる。終いには沙綾まで。みんなの重みに耐えきれずソファに腰掛けてしまう。残る砦は有咲のみとなってしまった。
「有咲もおいでよ〜。むーくんに頭撫でてもらうの気持ちいいよ〜」
「あー!もうこうなったらヤケクソだぁー!」ポンッ
有咲は、俺の足の間に座ってきた。まぁ、右と左には他の4人がいて座れないんだけどな。
「.....私もたまには素直になってみるかな」
「え、有咲なんて?」
有咲がボサッと何を呟いたのは分かったが、はっきり聞き取ることが出来なかったので聞き直す。
「うるせー!良いから頭撫でてろ!」///
「分かったから、あんまり動かないでくれ」ナデナデ
最近、女の子の頭を撫でることが多いから分かったことがある。一つ目は、女の子の髪がサラサラだということ。さっき香澄も言ってたが、撫でられる方も気持ちいいかもしらんが撫でるこっちも手の感触が気持ち良かったりする。
二つ目が、撫でる時は必然的に密着するわけであって、すごい良い匂いがする。女の子特有の匂いだ。
そして三つ目。これは個人差があるが、いかんせん引っ付き過ぎてボディラインが分かってしまう。ひまりなんか特にヤバイ。
そんなことを思いながら有咲の頭を撫でていると、ふと背中に意識が飛ぶ。小さくてか弱いその背中に、色んなものを背負っていると思うとなんだか愛おしく感じてしまう。俺は、頭を撫でるのを辞めて不意に有咲に抱きついてしまった。
「ちょ!なんで抱きついてくんの⁉︎」///
「なんか、こうしてやりたくなったんだよ。有咲だけじゃない。みんなも、困ったりしんどくなったら俺を頼ってくれ。何も出来ないかもしれないけど、一番に俺が助けてやりたいから」
「い、いきなりそんなこと言うなよ!反則だぞ....」///
今にも頭から湯気が出そうな感じの有咲。全く、反則なのは有咲のツンデレの可愛いさだけにしてもらいたい。
「もう遅くなっちまったな。今日は帰るか」サッ
「あっ.....」
みんなと戯れていたらとっくに夜8時を回ってしまっていた。帰る支度をしようと思い、有咲から離れた。
「また明日から頑張ろうぜ」
そして、いつもの円陣をみんなでやってから俺たちは帰路についた。
***
翌日の放課後、今度は蘭達に連れられて俺は再びCiRCLEへ足を運んでいた。今日はAfterglowの練習に付き合う日なのである。毎日これだと身体が持たないんですけど。
「じゃあ、取り敢えずライブでやる曲を通してみるから」
「むーくんは〜、そこで見ててね〜」
「上手く出来てたら頭撫でてね!」
どうやら、第三者目線からどう感じたかをアドバイスしたら良いらしい。それだったら、俺じゃなくても良くね?ということを蘭に言ったら、「アンタじゃないと、ダメなんだよ....」///って顔真っ赤にしてモジモジしながら言われた。蘭も有咲と同じくツンデレだからな。つまり、可愛い。可愛いは正義である。
それから程なくして、ライブでやる曲を一通り聴き終わった俺は、セトリを見ながら考えていた。
「よし、じゃあ俺なりのアドバイスいくぞ」
みんなが待ってましたと言わんばかりの表情で俺を見てくる。そこまで期待されても困るんだけどな....。
「大まかに言っちまえば"いつも通り"って感じだ。でも、今回はそんな回答求めてないのは分かってるからちょっと厳しめな。今回は巴がちょっと走り過ぎてた感あるな。リズム隊が崩れると総崩れするから注意な」
「宗輝に聞いてもらえるとなるとなんだか嬉しくってさ!」
だったら、本番は俺いない方がいいのか?準備とかあるからそれは無理なんだけどな。
「次につぐみとひまり、目立ったミスは無かったな。そのまま、練習に励んでくれ」
「うん、もっと頑張るよ!」
「じゃあ後で頭撫で撫でタイムだね♪」
ツグってるな〜。その調子でいけば大丈夫だろうけど空回りだけが心配だな。ひまりはそれしか頭にないのか....。
「モカ、ピック見せてみ」
「はい、ど〜ぞ〜」
「やっぱり、三つの角の内二つも欠けてんじゃねぇか。良くこんなのでギター弾けるな。ある意味すげぇよ」
俺なんか一つ目の角が欠けてきたらもう交換するぞ。.....おい、そこ勿体無いとか言うな。どうせなら、完全な状態でやりたいだろ。
「モカちゃんは〜、天才ですからね〜」
そんなモカはさておき、最後の一人。
「蘭、お前に限っては.....」
「.....」グッ
「言うことなしだ!」
ポカーンとした顔をしている蘭。
「正直、ボーカルの良し悪しなんてのは俺にはサッパリ分からん。でも、今の蘭の歌声は友希那にも届きうるかもしれないな」
「ほ、本当に⁉︎やったぁ!.....って、みんなこっち見ないで」///
普段はクールな蘭の貴重なシーンが見られて、俺たちは大変満足である。
「この後みんなで飯でも行くか!」
「じゃあ〜、つぐんちいこうよ〜」
「お、いいなそれ。一回行ってみたかったんだよな」
行きたいとは思いつつも、まだ行けてなかった羽沢珈琲店。この機会に行っておかなければ。何気にコイツらと外食なんて初めてだしな。
「よーし!出発進行ー!」エイエイオ-
「宗輝珈琲飲めるの?」
「舐めるなよ蘭。ブラックもいけるんだぜ」キリッ
「それ自慢してんの?」フッ
「もー!みんな置いていかないでよー!」バタバタ
今日のAfterglowもいつも通りである。
もう一度言おう。
可愛いは正義である。
見た方はお気に入り登録是非お願いします。
主のモチベupに繋がりますゆえ。
今後、RASやCHiSPAのオリジナルストーリーも入れていこうと思ってます。みなさんとしては、どんな感じですかね?
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とりあえずメイン5バンド優先
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そういうのもっと頂戴!
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両方見たいので死ぬ気で頑張れ