トリプルP!~Produce"Poppin'Party"~   作:Lycka

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リサ姉推しの皆さん、これが私の限界です.....


Roselia回が続きます(あと2話程)


それでは、12話ご覧下さい


Produce 12#Roselia's Diva

 

 

 

『友希那と紗夜が、喧嘩しちゃった....』グスッ

 

 

 

リサが泣きながら掠れた声で話しかけてきた電話を聞いて、俺は一目散にリサの家へ走った。

 

 

ガチャ!!

 

リサの家のインターホンを押す余裕も無く、不用心ではあるが鍵が開いていたのでそのまま中に入る。リビングを覗いたが、リサの姿が見当たらなかったので階段を登り上へ向かう。

 

 

「リサ、入るぞ!」

 

「グスンッ.....むねきぃ....」ダキッ

 

「ゆっくりでいいから話してくれるか?」ナデナデ

 

部屋に入るなりリサが泣きながら抱きついてきたので、慰める意味も込めて頭を撫でてやる。少しの間、その状態が続いた。

 

 

「もう大丈夫そうか?」ナデナデ

 

「うん、大丈夫」グスッ

 

長時間涙を流していたせいか目が赤くなってしまっていた。俺は持ってきていたハンカチをリサへ渡して涙を拭かせる。

 

「なんで友希那と紗夜さんが喧嘩なんかしたんだ?」

 

「今日は練習無しって言ったのに、いきなり友希那が練習するって言い出したんだよ」

 

 

友希那も友希那で焦ってたのか?それが前に出過ぎて紗夜さんと喧嘩か?

 

「でも、今日は燐子とあこと宗輝で衣装作りするって聞いてたからやめよって言ったの。でも友希那聞かなくて、紗夜と私と三人だけでもやるって言い出して紗夜を誘ったの」

 

「場所はどこでやったんだ?」

 

「もちろんCiRCLEだよ。まりなさんいきなりで困ってたけど1.2時間だけならってことで特別に貸してくれて」

 

俺が前にちょっとギター弾こうと思って貸してくださいって言っても貸さなかったくせに.....。まぁ、そんなことは今はどうでもいいか。

 

「初めは良かったんだけど、どんどんお互い言い合いみたいになっていって。私が止めようとしたんだけど二人ともムキになっちゃって....」ポロポロ

 

またしても、リサの頰に涙が伝う。普段のリサからは考えられないほど弱々しく見えた俺は、リサに抱きついてしまった。否、抱きつくというよりは包み込むという表現の方がしっくりくる。リサの弱々しく震える身体を温めて安心させてあげるような感じで両手をリサの背中と頭に回す。

 

「そっか、辛かったなリサ.....」ナデナデ

 

「うん、づらがったよぉ....」ポロポロ

 

 

 

 

 

 

そのまま、数分が経った頃。俺の腕の中からは規則正しい寝息が聞こえ始めた。精神的にも身体的にも疲れ果てて眠ったしまったのだろう。そんなリサを起こさないように注意しながら、リサのベッドへ寝かせて布団を被せる。

 

「さて、とりあえずリサはこれで.....」ギュルルルル

 

ここで、俺の腹の虫が悲鳴をあげる。部屋の時計を見てみると、既に1時を回っていた。リサには悪いと思いながらもリビングに降りて冷蔵庫の中身を見る。案外、中身が充実していたのでキッチンを使って簡単な料理を作った。

 

「リサは....まだ寝てるな」

 

リサの分も作っておいたのだが、まだ寝ているみたいなのでラップで包んで置いておく。

 

「それにしても、綺麗な寝顔だなぁ.....」

 

リサが寝ているところなど今まで見た事がなく、少し調子に乗ってほっぺをつついてみる。

 

「んにゃ.....」ムニャムニャ 

 

 

ほっぺをつつくと少し笑顔になり、その後すぐに寝返りを打ってしまった。流石に悪いと思い、リビングで時間を潰そうと立ち上がろうとした。

 

 

ガタッ!

 

 

「いってぇ!小指ぶつけたぁ....」

 

机の足に小指をぶつけてしまい声を上げてしまう。幸い、リサは起きてなさそうだったので良かった。足の小指の痛みが治まるまで待機しておこうと思い、ベッドに寄りかかってしまう。

 

 

「リサ可愛いからモテそうだな。さっきの寝顔も可愛かったし。思わず写メ撮っちゃったぜ。......そういえば、俺昨日そんなに寝てないなぁ」

 

 

そんなことを思い出し、ウトウトしてしまう。そうなってしまえば早いもので、急な睡魔に耐え切れず俺は眠ってしまった。

 

 

 

 

 

~side change ~

 

 

ガタッ!

 

 

 

いきなり大きな音がしたのでビックリして起きてしまった。ん?起きてしまった?確か、私は宗輝と一緒に居たはず.....。

 

「...てぇ!小指ぶつけたぁ....」

 

そんな声が聞こえる。声の主が誰かなんてものは瞬間的に理解した。私が泣き疲れて眠ってしまい、宗輝がベッドに入れてくれたのだろうと予想できる。それにしても、小指ぶつけるなんて馬鹿だなぁ。宗輝ってしっかり者に見えるけどちょっと抜けてるところがあるのも良いんだよね。

 

 

「リサ可愛いからモテそうだな。さっきの寝顔も可愛かったし」

 

「ッ!!」ビクッ

 

宗輝の声で、確かにそう聞こえた。ビックリして少し身体が動いてしまったが、宗輝には気付かれていない様子。か、可愛いって初めて言われたぁ///

 

「思わず写メ撮っちゃったぜ」

 

写メ?もしかして寝顔写メ撮られたの⁉︎いくら宗輝でも、それをされると恥ずかしい....。その言葉を最後に、宗輝の声は聞こえなくなってしまった。不安に思い、寝返りのつもりで振り返ってみると、丁度寝返りを打ったすぐ側に宗輝の顔があった。

 

 

「......zzz」  

 

宗輝も疲れていたのか眠ってしまったらしい。私は、起こさないようにほっぺをつついてみる。

 

「....んにゃ」ムニャムニャ

 

赤ちゃんのような反応をする宗輝。少し母性をくすぐられてしまう。そのまま、数回起こさないようにほっぺで遊んでしまった。

 

「リ....サ....」

 

触り過ぎてしまい、流石に起こしてしまったと思った。が、すぅすぅと寝息が聞こえたので安心する。もう起こしてしまわないようにと慎重にベッドから起き上がる。机を見ると、書き置きがあった。

 

"リサの分も作ったから食べてくれ"

 

その書き置きの上には、簡単ではあるが炒飯が置かれていた。私は、リビングに降りてレンジで温めてから食べた。その後、もう一度部屋に戻り宗輝の側に座る。

 

「もう、こんなに可愛い寝顔しちゃって。そういえば、宗輝一歳年下なんだね....。あんまりそう感じないのは、宗輝が大人っぽいからかな?」ツンツン

 

またしても宗輝のほっぺをつついてしまう。癖になってしまったのだろうか?

 

「リ...サ...。んにゃ.....可愛い....」

 

可愛い、の一言で顔が熱くなってしまう。今まで、他の男子から何回も可愛いとか綺麗とか言われたけど、宗輝に言ってもらえるのとは全然違う。やっぱり、これは宗輝に恋してるから?

 

「私、宗輝のこと好きなのかな.....?」

 

自分への問いかけなのか、はたまた宗輝への質問なのか分からない。宗輝からしたら俺に聞くなよって感じだよね。でも、自分でも分かることがいくつかあるよ。

 

「絶対、他のみんなに負けないから。他のみんなより頑張るから、練習するから。だから、この想いが宗輝に届いた時は....」

 

 

 

 

 

自らの願いを、曝け出す。

 

 

 

 

 

 

 

「私の事、選んでね....」チュ

 

 

 

自分でも恥ずかしいが、最後にほっぺにキスをしてしまった。しかし、このくらいしておかないと他のみんなには勝てない。日菜とかひまりとかに負けてなるもんか。

 

そして、宗輝が目を覚ますまで私は隣で静かに携帯を見ていた。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

ふと目が醒める。しかし、意識は未だ覚醒せず、と言ったところである。朧げに時計に目を向けると4時を過ぎてしまっていた。確か、俺が飯食べたのが1時過ぎだから.....3時間くらい寝てたのか⁉︎そんな事実に気付いてしまい飛び起きる。

 

「お、宗輝起きた?」

 

「ごめんリサ。寝過ぎたみたいだ」

 

「良いよ全然。それより、これからどうするの?」

 

リサのこの問いかけは、聞き返すまでもなく二人のことだろう。とりあえず、俺に策があったのでそれをリサに伝える。

 

「じゃあそうしよっか。なら、友希那の家だね」

 

「ああ、その前に....」

 

「もしもし、.....か?悪いが頼みがあるんだ」

 

 

 

 

 

 

 

~友希那宅~

 

 

ピンポ-ン♪

 

 

事前にリサが携帯で連絡してはいるが、一応インターホンを鳴らす。数秒後に、インターホンではなくリビングの扉が開いて友希那が出てくる。

 

「リサ、それに宗輝。急にどうしたのよ」

 

「どうしたもこうしたもねぇよ。とりあえず友希那の部屋まで上がるぞ」

 

俺は、友希那に有無を言わさず部屋へ向かった。リサは友希那に会ってから少し顔が暗くなっている。まだ怖いのだろう。

 

「よし、何があったか聞かせてもらうぞ」

 

「リサから聞いているんじゃないの?」

 

「それはそれ、これはこれだ」

 

友希那からリサの時と同じような事を聞く。しかし、俺が聞いたのはあくまでリサ目線での話。今聞きたいのはそちらではない。

 

「友希那、なんで紗夜さんに突っかかったんだ?」

 

「.....突っかかってきたのは紗夜からよ。いきなり音を合わせて下さいなんて言われて、私は音なんて外していないのにも関わらずよ」

 

「それで、逆に紗夜さんに合わせろって言ったのか?」

 

「そうよ、私が外していないのなら外しているのは紗夜の方よ。それから、お互い言い合いになってCiRCLEを出てしまったわ」

 

なんでコイツはこんなに頑固なんだ....。紗夜さんも紗夜さんだが、今はコイツの対処が先だ。

 

「友希那、多分ボーカルのお前よりギターの紗夜さんの方がどちらかと言うと音は良く聞こえるはずだ。その紗夜さんが言い出したのに、少しは自分の事を疑わなかったのか?」

 

「それなら、私だってギターの音は良く聞こえるわ」

 

「はぁ、やっぱりか....」

 

「....宗輝、やっぱりそうなの?」

 

「ああ、そうとしか考えられん」

 

「さっきから二人で何を話してるの」

 

友希那の家に来る前に、リサには原因らしきものは既に話していた。それが、物の見事に当たってしまっていたのである。俺、占い師とかしたら稼げるんじゃね?

 

「個人的な意見だけどな、多分それは"個"がぶつかり合ってるんだよ。友希那には友希那の良いところがあって、紗夜さんには紗夜さんの良いところがある。それが、重なり合って悪い方向へ行ってしまったんだよ」

 

「個のぶつかり合い?」

 

「友希那は前まで孤高の歌姫なんて言われてたろ。それは、友希那のポテンシャルの高さ故の二つ名みたいなもんだ。そして、それは紗夜さんにも同じ事が言える」

 

「言われてみればそうね(確かに、紗夜は他の人と比べて群を抜いて上手だったわね)」

 

友希那は顎に手を置き頷きながら相槌を打っている。最初は友希那と紗夜さんからRoseliaは始まったからな。

 

「俺から言えることは一つだけだ」ピシッ

 

「それは何かしら」

 

人差し指を立てて若干キメ顔で言ったのだが華麗にスルーされた。それはそれで中々ダメージくるな。

 

 

 

()()()()()()をもっと聞いてやってくれ。そして、()()()()()()()を聞かせてやれ」

 

 

「それならもうやってるじゃない....」

 

「それはどうかな。というより、自分でも分かってるんじゃないか?」

 

「え、どういう事?」

 

「.......」

 

困惑気味なリサには悪いが、このまま話を続けさせてもらう。

 

 

 

 

 

「今回の主催ライブの手伝いでRoseliaの練習に付き合ってきたけど、その練習の中で俺は"湊友希那の歌"を一回も聞いてないぜ」

 

 

 

「....なたに、......貴方に何が分かるのよ!」ポロポロ

 

 

涙を浮かべながらも言い返してくる友希那。そんな友希那を心配そうに見つめるリサ。しかし、俺は続ける。

 

 

「確かに、俺は友希那程の歌の才能も、Roseliaの音楽に口を出すような知識も無い。だけどな、今の独り善がりな友希那の歌声じゃ来てくれた人に失礼だと思うな」

 

「一体何処がいけないのよッ⁉︎」

 

「それはさっき言っただろ。今の友希那は"孤高の歌姫"だったころと同じように見える。それじゃ、主催ライブを最高のライブには出来ない.....」

 

 

友希那には悪いが、こうするしかなかった。当然、友希那を悪く言っているのでは無い。今も昔も友希那の魅力は変わってない。けれど、今のRoseliaに必要なのは.....

 

 

 

 

 

 

「だから、みんなの音を聞いて、それに友希那の声を合わせるんだ。それぞれが重なり合って、初めてRoseliaの音になる。そんな気がするんだよ」

 

「.....私の声?」

 

「おう、友希那の歌声をみんなの音に重ねるんだ。そうすれば、きっと最高の音楽が完成する」

 

「本当に、それでいいのね?」

 

 

ああ、もう焦れったい。

 

 

 

 

 

「これからは、R()o()s()e()l()i()a()()()()として歌ってくれ。友希那は独りなんかじゃない。あこがいて燐子先輩がいて、紗夜さんもいてリサもいる。みんなが一緒についてるじゃないか。それに、俺だって.....。リーダーだからって背負い込み過ぎるなよ。困ったら俺を、俺たちを頼ってくれ」 

 

 

友希那の手を取って、語りかけるように話す。その間、友希那は俺から目を離すまいとジッと見つめていた。そこから、少しの間静粛が訪れたが、それは友希那によって破られる。

 

 

 

 

 

 

「....分かったわ、もう私は迷わない。Roseliaとして恥じないように歌うわ。リサ、貴女にも迷惑をかけてしまったわね。これからも、私についてきてくれるかしら?」

 

 

「もちろんだよ。友希那はそうでないとね。私も今よりずっと上手くなるから!だから、一緒に頑張ろ!」ギュッ

 

「リ、リサ、いきなり抱きつくのはやめて頂戴....」///

 

「あ、友希那顔赤くなってるー!可愛いなぁ、このこの〜」ツンツン

 

「宗輝、助けて.....」ダキッ

 

 

 

 

リサから逃げるようにして俺に抱きついてくる友希那。慎ましやかではあるが、やはり女の子の身体である。柔らかいお山が二つ.....。いかん、最近こういうのが多くて困るな。

 

「リサもそのへんにしといてやってくれ。これで、友希那は大丈夫だな。あとは、紗夜さんか」

 

「本当に一人で大丈夫?」

 

「大丈夫だよ。リサは友希那についてやっててくれ」

 

 

 

後は紗夜さん一人だけだ。ある意味友希那より強敵かもしれんな.....。しかし、策は練ってある。

 

「じゃあ、ちょっくら行ってくるわ」

 

「待って、宗輝」ガシッ

 

友希那の部屋を出ようとした瞬間に、友希那によって止められる。腕を掴まれて、体重が後ろ向きになってしまい反射的に振り返ってしまう。

 

 

 

チュ

 

 

 

「んな!ゆ、ゆ、友希那⁉︎」///

 

友希那にいきなりほっぺにキスをされる。

 

 

 

「頑張りなさい。....私だって、恥ずかしいのよ」///

 

 

「もう、俺行くからな!」///

 

 

 

 

 

リサといい友希那といい、最近の女の子のスキンシップは激し過ぎる。恥ずかしいので、すぐに階段を降りて友希那の家を出る。

 

「紗夜さんはこうならないと良いなぁ.....」

 

 

そんなことを呟きながら、氷川宅へ向かう俺であった。

 

 

 

 

~その後~

 

 

「友希那、キスは初めて?」

 

「ええ、勿論よ。リサは何回かあるの?」

 

「いや、今日初めて宗輝にしたよ」

 

「そうだったのね。.....ねぇ、リサ」

 

「どうしたの友希那?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私、リサには負けないわよ」

 

「私だって、友希那にもみんなにも負けないよ!」

 

 

だって、宗輝は.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『私の初恋の人だから.....』

 

 

 

 

 

 

宗輝の知り得ないところで、少女達の闘いは幕を開ける。

 

 





見て頂いた方は是非お気に入り登録の方をよろしくお願いします。
感想とか頂けたらテンション爆上がります。
(初めての感想を頂いてテンション爆上がりました)


このまま、連日投稿目指します.....

最近、モチベ上がってきて空き時間は書くようにしてます。そこで、本編の後に少しオマケみたいなのを追加しようと考えております。その前に、皆様の意見をお聞きしたく存じます。どんな感じが良いですかね?

  • キャラ同士の日常会話&振り返り
  • とびっきりのギャグパート
  • 次回予告風演出
  • 主に任せる( ̄∀ ̄)
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