トリプルP!~Produce"Poppin'Party"~ 作:Lycka
最近お盆休みのことしか考えてない主です。
シリアスに疲れて今回は日常回となっております。
そして、また長くなりそうだったので2話に分けてお送りします。
それでは、25話ご覧下さい
「明日一日お休みあげるからリフレッシュしてきなさい」
事の発端はこの敏腕アラサープロデューサーの一言から始まる。
「でもライブも近いしそんなこと......」
「ダメよ、貴方働き過ぎなのよ。知ってる?貴方社内では結構有名なのよ」
「何で俺有名なんですか」
「爽やかイケメンの有能高校生で仕事も難なくこなすから女性社員から狙われてるわよ。まぁ男性社員も違う意味では狙ってるわね」
それは多分嫉妬とか殺意の方だな。俺が仕事し過ぎてるのはアンタのせいでもあるんですよ。これやっといてと言われたと思ったら前のやつ出来たのか確認してくる始末。そのくせ自分は完璧に仕事こなしてるから何も言い返せない。本当に良い性格してる良くできた人である。
「私に勝とうなんて百年早いわよ」
「読心術でも身につけてるんですか貴女は」
もうメンタリストとかになった方が良いんじゃないですねマジで。ルックスも中々だし謎多き美女って感じでいけると思いますよ。
「兎にも角にも、明日はお休みよ」
「分かりましたよ、休めば良いんでしょう」
「よし、素直な子はお姉さん好きだぞ」
「もうお姉さんって歳じゃ......」
「ん?何か言った?」
「ごめんなさい休みます休ませて下さい」
友希那より格上の圧を感じるぜ......。これが歳上の風格というやつだろうか。俺将来お嫁さんの尻に敷かれそうだなぁ。
そんなこんなでライブも近いのだが休暇を頂いたまでは良い。問題はその休暇にあった。
***
ガタッ
「ん、もう朝か......」
本日は土曜日。昨日プロデューサーから強制的にお休み宣言されたので今日は丸一日予定が無い。昨日は家に帰ってちょっとだけパソコンを開いてスケジュール調整をしてから眠りについた。今日が休みなのを令香に伝えるとどこかへ行きたいと言っていたのでその話を寝るまではずっと続けていた。
「ん、どこだよここ」
寝起きで視界がぼんやりしていた為起きてすぐには気付くことが出来なかったが、どうやらここは俺の部屋では無いらしい。
「斎藤様、お早う御座います」
「何で黒服の人達がいるんだ」
「ここがリムジンの中だからです」
「一応聞きますけど、こころんちの黒服さんですよね」
「自己紹介が遅れました、私はお嬢様の身辺警護を担当する者でその中でもリーダーをやらせて頂いております黒井と申します」
ご丁寧にお辞儀までしてもらった。どうやら俺は現在リムジンで何処かへ移送されているらしい。
「これって何処に向かってるんですか?」
「目的地は弦巻家が所有するプライベートビーチとなっております」
「何でいきなり海なんです?」
「それはお嬢様の命令ですので私達は詳しい内容までは把握しきれておりません」
こころの命令?はて、何故こころはいきなり......
「あ、思い出したわ」
~昨日夜~
プルルルルル.プルルルルル
「ん、誰だこんな時間に」
風呂上がりで髪を乾かそうと思っていたところで携帯に着信。こんな夜遅くに電話をかかってくるのは少し珍しいので髪を乾かすよりも先に携帯を確認する。
「誰かわかんねぇなこれじゃあ」
携帯に映し出されていたのは誰かのものであろう番号。つまりは、俺の知らない人からかかっているかもしれないということ。香澄や明日香くらいだと思っていたのだが全く違っていたので少しがっかりする。何か用があるのだろうと思い恐る恐る電話に出てみる。
「もしもし......」
しかし、携帯電話から聞こえてきたのは俺の知っている声だった。
「もしもし、宗輝かしら⁉︎」
「あれ、この声はこころか?」
「そうよ!大正解ね!」
一先ず安心する。マジで勧誘とかの電話だったら即切ってやろうかと思っていた。俺のこういうところは母さんの血が濃く受け継がれているのであろう。母さんなんて電話番号で判断するからな。こと勧誘の電話の対応に関してはプロレベルなのである。そこは尊敬するよ母さん。その割に時々素で家族からの電話を取らなかったりするところは直して欲しいものである。
「んで、教えてないのに何で俺の番号知ってるんだ?」
「美咲に教えてもらったのよ!」
「なるほど、それでこんな時間に何か用か?」
「用は無いわ、ただあなたとお話がしたかったのよ!」
こうストレートに言われると少し気恥ずかしい。こころはそんなのお構い無しでこちら側に踏み込んでくる為ガードする時間が無いのだ。まぁこころの場合は攻撃ではなく安らぎや安心感があるので良いんだけど。それから、こころの要望通り少し学校の話や世間話をしていた。
「そういや最近暑すぎるな、こころは体調大丈夫か?」
「暑さなんて笑顔になれば大丈夫よ!」
「頼むから無理だけはしないでくれよ」
ここで出ましたこころの究極スマイル理論。かの有名な松○修○もビックリのこの理論、なんと笑顔なら何でも乗り越えられるという結論であります。しかし、悲しいかなこれを実現できているのはこころただ一人である。ぬいぐるみの中の人によると"本当にウチの馬鹿がすみません"とのこと。いや、気持ちは分かるぞ美咲。
「暑い日にはやっぱ海行きたいな。長いこと行ってないから今度みんな誘ってみるか。いや、でもみんな有名だからダメなんだよなぁ」
「......分かったわ宗輝!!」
「お、おいこころ、何が分かっ......」ツ-ツ-
何が分かったのかは俺は分からないがいきなり電話を切ってしまったこころ。俺は何故か大変なことをしでかしてしまった気がする。考えても仕方ないので濡れたままになっていた髪を乾かしに洗面所へ向かった。
~プライベートビーチ~
「斎藤様、到着しました」
「マジでプライベートビーチじゃんか......」
俺が昨日の記憶を思い返しているうちに到着。窓からしかまだ見ていないが白い砂浜にどこまでも広がる透明な海。
「というか、どうやって俺をリムジンへ?」
「それは裏話ですので内緒です」
「俺も怖いのでこれ以上聞きません」
危うく何処かへ人身売買されるのかと思ったぜ。リムジンから降りて辺りを見渡す。すると何やらこちらへ向かってくる車両が。
「おーい、宗輝ー!!」
「わぁ、すっごい綺麗!」
「何だか外国にいるキブンです!」
「ジブン海なんて久しぶりです!」
「みんなはしゃぎ過ぎよ」
「はぁ、だと思ったよ」
黒塗りのリムジンから降りてきたのはパスパレの5人。
「あ、むーくんだ」
「何で湊さんもいるんですか」
「誘われたからに決まってるでしょう」
あれよあれよと家が一軒建てられる程の高級車が3台。ポピパやアフグロ、ロゼリアの面子まで揃ってしまった。そして、最後に明らかに今までのリムジンとは違う風格を放つものが1台。駐車が終わり先に黒服の人達が降りてくる。
「みんな揃ってるわねー!」
『はーい!!』
「何で揃ってるんだよ......」
忙しく騒がしい休暇になりそう。
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「あちぃ〜、焼ける〜、焦げる〜」
俺は現在みんなの分のテントを張っている。いやおかしいでしょ、何で俺だけがやってるんだよ。せめて黒服の人達くらい手伝ってくれてもいいでしょうに。みんなは着替えるといってリムジンに戻ってしまった。俺は着替えずに作業している為直射日光に当てられてクソ暑かった。
「手伝ってやろうか?」ニヤッ
ふと後ろから声を掛けられたので反射的に振り返る。
「何だ有咲か、手伝ってくれんのか?」
「やーだよ、私は見ててあげるから」
「なら俺も有咲見とくわ」
そう言って屈んでいる有咲と同じポーズを取って正面から向き合う。勿論有咲は水着な訳で、破壊力バツグンな訳で。それでも負けじと有咲とにらめっこをしていた。
「何してんの有咲、宗輝」
「有咲が俺に見惚れてたから見つめてる」
「んなっ!そんな訳ねーだろ!!」///
「だって有咲さっきから顔赤いじゃん」
「うるせー、それは暑いからだよ!」
見るからに顔を赤くした有咲はそのまま海へと向かっていった。それにしても有咲の水着姿可愛すぎる。後でちゃんと言っとこう。多分さっきよりもっと真っ赤になるに違いない。
「沙綾も行かないのか?」
「何か言うことはない?」
「超似合ってるよお嫁さんに貰いたいくらいだ」
「何か軽いからもう一回」
なんでだよ、本音言っただけじゃんか。正直みんなそれぞれ違ってみんなすげぇ似合ってるのには間違い無いんだけどなぁ。女心は難しいものである。誰か教えてくれませんかね。
「好きだよ」
「何でそういう事平気で言っちゃうかな〜」///
「さっきのもこれも本音だからな」
「女の子を誑かして回ってるって言われるのも納得だね」
「おたえ、聞き捨てならないなそれは」
おたえの後をりみりんが付いてきていた。りみりんは恥ずかしいのだろうか既に顔を赤くしておたえにしがみ付いている。そんなりみりんも可愛いので良しとしよう。
「おたえはやっぱりスレンダーで綺麗な身体してるな」
「貰ってくれても良いよ?」
「残念ながらまだ俺の隣は空いてないぞ」
「ちぇ、りみ有咲のとこ行こ〜」
「う、うん、じゃあね宗輝君」フリフリ
有咲のところへ沙綾とおたえとりみりんも加わり仲良く遊んでいるのが見える。ああいうほのぼのしてるのを遠くから見てるのすげぇホッとするわ。しかし、ここでポピパ一の問題児が登場。
「とりゃぁ〜!!」
「うわっ!!」
香澄のダイブを食らい香澄もろとも倒れてしまう。幸い、既にテントを立ててシートを敷いている上だったのでセーフ。言っとくけど砂浜馬鹿みたいに熱いからな。
「ダイブなら海に向かってやれよ」
「ん〜、なんか我慢出来なくって!!」
「俺はサンドバッグじゃないんだぞ」
「むーくんはむーくんだもんね〜」スリスリ
うむ、正直言ってヤヴァイ。コイツは頬ずりする時に全身を使ってくる。今は水着を着ている訳でモロに色んなところが当たる。持ってくれ俺の理性、香澄は幼馴染香澄は幼馴染香澄は幼馴染......、幼馴染なら良くね?
「そろそろ離れてくれ、暑い」
「じゃあ私も行ってくる!」
「おう、いってら」
こちらを向いて手を振りながらも有咲達がいる方へ走り去っていってしまった。今回は素直に離れてくれて助かった。本当香澄のくっつき癖はどうにかならんのか。
「斎藤様、後は私達に任せてお着替えを」
「ほぼ終わってるんですけど」
「お着替えを」
「分かりました」
歯向かうと何されるか分からんから大人しく従っとこう。歳上の言うことは素直に聞く方が良いって母ちゃん言ってた。
***
「燐子先輩は海入らないんですか?」
「えっと、その......」
着替えてからテントに戻ると燐子先輩とリサ、それに友希那が揃って座っていたので声を掛ける。せっかく海に来たんだから入ってくれば良いのにという率直な感想が漏れてしまった。燐子先輩は恥ずかしさからなのか少し顔が赤い。燐子先輩、俺は先輩の水着姿が見られただけでここに来た甲斐があります。
「宗輝君に、日焼け止め......塗って欲しいな」
「俺でいいんですか?」
「下心丸見えだなぁ宗輝」
「心外だなリサ、燐子先輩の頼みを断れるかよ。てかさっきの言葉の何処に下心丸見えな部分があったんだよ」
「なら私達もお願いするわ」
流れに乗せられて三人共に日焼け止めクリームを塗る羽目になってしまった。でも役得だから良しとしよう。
「何かあったら言ってくださいね」
「うん、よろしく」
日焼け止めクリームを手のひらに出して満遍なく馴染ませる。冷たくならないように気をつけて少し手のひらで温めてから塗り始める。
「......えい」ピトッ
「ひゃん!!」///
「どうかしましたか燐子先輩」
「む、宗輝君......何で背中からじゃないの?」///
あれ、普通日焼け止めクリームって太腿からじゃないのか?俺はてっきり太腿から徐々に足の先まで行ってそこから背中だと思ったんだが。
「普通太腿からじゃないんですか?」
「宗輝はそこら辺抜けてるよね」アハハ
「じゃあ背中からやればいいんだろ」ピトッ
「はうぅ!!......いきなりするのも卑怯だよ」///
何故だろう、燐子先輩やリサの反応を見ているとイケナイ事をしている気分になる。決してR-18な事をしているのではない。ただ日焼け止めクリームを塗っているだけなんだ。
「早く私にも塗ってくれないかしら」
「おう、すまんな友希那」ピトッ
「......」///
それから、燐子先輩とリサは塗るたびに変な声をあげていたが友希那は微動だにせずただ顔を赤くしていた。
「よし、これでokですね」
「あ、ありがとう宗輝」///
「ありがとう、ございました」///
「またお願いするわ」///
そう言って三人は海の方向とは真逆に走り去っていった。トイレにでも行ったのか?そこまで長い時間塗っては無いはずなんだけどな。
「あれ、むーくん何してるの?」
「はぐみか、さっきまで......って花音先輩、それなんですか?」
「ふえぇ?これはクラゲの浮き輪だよ?」
クラゲの浮き輪なんて初めて見ましたよ。花音先輩のクラゲ好きはどうやらここまで達していたらしい。ずっと見てると可愛く思えてくるから不思議。今度何処で買ったのか詳しく聞いてみよう。
「ほら、薫さん行きますよ」
「やめてくれ美咲、こんな姿宗輝には......」
「宗輝ー!この水着どうかしら⁉︎」
「おう、こころらしくて可愛らしいな!」
天真爛漫な彼女にピッタリな常夏の太陽を彷彿とさせる黄色をベースにした水着。こうして見てみるとやはりこころは中々発育がよろしいようで。いや、変な目で見てるとかじゃないからな。オブラートに包んで言えば"超絶スタイルが良い"と言える。まぁそれはほぼみんなに当てはまるんだけど。
「薫先輩も似合ってて綺麗ですよ」
「そ、そうかい?......それは良かった」///
「ねぇ私は?」
「ん、美咲は......うん、いつも通り可愛いぞ」
「何さっきの間は、まぁいいんですけどね」
薫先輩の水着姿なんて滅多に見れない代物を見させてもらった。普段は学校で女子生徒から絶大な人気を誇る薫先輩だが、こうして見ると綺麗すぎて次元が違う。すらっと伸びた綺麗な脚に純白の肌、紫色のサラッとした髪の毛が何とも美しく映える。写真に収めたいくらいに綺麗な薫先輩に少し見惚れてしまう。美咲については言う事なく可愛い。
「よし、みんなで海に入るわよ!」
「怪我しないように気を付けてなー」
ハロパピの五人が海に入っていくのを見届けた後、テントに置いてあるクーラーボックスの中のジュースを取って水分補給を行う。海に行くときはこまめに水分補給を行わないと熱中症になるからな。
「......今何時だっけ」
ふと思い出し近くにあったカバンから携帯を取り出す。電源ボタンを押して時計を確認すると未だ昼前といったところ。既に色んなことがあって疲れているのだが......
「偶にはこういうのもアリかな」
みんなが笑顔で居られるのならそれで充分幸せだと思う。
–To Be Continue –
宗輝「はい、まさかまさかの今回から主の気分でおまけを追加していくことになったぞ!」
香澄「むーくん、おまけって何するの?」
宗輝「そりゃあ、お前......何すれば良いんだろうな」
有咲「はぁ、本当に計画性ねぇな」
香澄「なら有咲が考えてよ!」
有咲「はぁ?めんどくせーからやんねーし」
宗輝「なら今回は有咲のスリーサイズを発表したいと思います」
有咲「はぁ⁉︎お前何言ってるんだよ!!」
香澄「私も知ってるよ!えとね、上から......」
有咲「香澄ぃ!!やめろって言ってんだろー!!」
宗輝「こんな感じでゆる〜くやっていくんで流し程度で観といてくれたら嬉しいです」
香澄「むーくん誰に喋ってるの?」
宗輝「それは気にするな。ほれ、海行くぞ」
香澄「は〜い、有咲も行くよ〜」
有咲「何でお前らが知ってんのか教えろー!!」
−End –
随分と遅くなってしまいましたが、アンケートにもあったおまけを今回から追加していこうと思います。
流石にガチガチのシリアス回とかには追加しませんけど。
要望等あれば是非感想にて。
┗お気に入り、評価、感想お待ちしております(定期)
p.s
こころんお誕生日おめでとう