トリプルP!~Produce"Poppin'Party"~   作:Lycka

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お気に入りが先日200を突破した主です。
ここ一週間ほど200行くか行かないかの間を彷徨ってました。
お気に入りして頂いている方、この拙い作品を見て頂いている方全員に感謝致します。

お気に入りまだの方、是非。

それでは、31話ご覧下さい。



Produce 31#破茶滅茶ミッシェルランド

 

 

 

「なぁ美咲」

 

「なに宗輝」

 

 

「これは流石にヤバいだろ」

 

「これは流石にヤバいね」

 

 

 

 

 

 

『恐ろしや弦巻家......』

 

 

 

 

「さぁみんな、行くわよー!!」

 

 

 

 

 

 

 

~遡ること数日前~

 

 

 

 

 

ピンポ-ン

 

 

 

「ん、この真昼間に誰だ?」

 

「お兄ちゃん出といて〜」

 

「りーかい」

 

 

 

今日は土曜日、久し振りにバイトも無いし予定も入ってないからゴロゴロできる日。先週はショッピングモールにその前は遊園地。お陰で次の日の学校の授業ほとんど寝てた。

 

 

 

ガチャ

 

 

 

 

「斎藤様、ご無沙汰しております」

 

「帰って下さい」

 

「それは無理な相談でございます」

 

 

 

来訪者はまさかの黒服さん。なんでこころの身辺警護班リーダーの黒井さんがここにいるんですかね。身辺警護班なら身辺警護班らしくこころの近くにいるべきじゃないですか?

 

 

 

「今日はお嬢様の命で参りました」

 

「一応聞きますけど」

 

「斎藤様を連れてきて欲しいと」

 

「はぁ......ちょっとだけ待ってもらっていいですか」

 

「勿論でございます」

 

 

 

 

そう言って一度ドアを閉めて準備するために自分の部屋へ向かう。

 

 

 

 

「およ、どっか行くのお兄ちゃん?」

 

「すまんが遅くなるかもしれん、夕飯は一人で食べててくれ」

 

「令香もついて行こうか?」

 

「ダメ、お前を連れては行けん」

 

 

 

 

何故だろう、こころと令香を合わせてはならないと俺の本能が言っている気がする。

 

 

 

「んじゃ行ってくる」

 

「ちゃんと帰ってきてね〜」

 

「それはこころ次第だろうなぁ......」

 

 

 

少し億劫な気持ちになりながらも、外に停めてあった車へ乗り込み弦巻家へと向かった。

 

 

 

 

 

 

~弦巻家~

 

 

 

 

 

「私達は仕事に戻りますので」

 

「毎度ご苦労様です」

 

 

 

数分で弦巻家に到着。そこまで近くはないはずなのだが、普通に車で走ってて周りの車が道を譲るってどゆこと?快適すぎて逆に気持ち悪かった。

 

 

 

 

「お邪魔しま〜す」

 

「斎藤様、いらっしゃいませ」

 

「こころってどこにいます?」

 

 

 

玄関のドアを開けるや否やメイドさんが現れた。しかもかなりの美人。年はそんなに離れていないように見えるが、今は急いでおこう。遅れると何されるか分からん。

 

 

 

 

「よし、ここだな」

 

 

 

メイドさん曰く、こころは現在ティータイムなるものをしているとのこと。ティータイムってあれだろ、高級なお菓子を美味しい紅茶の香りを楽しみながら食べるやつ。いきなり入って驚かせたりしないように少し息を整える。

 

 

 

 

「俺なら大丈夫だ、問題ない」

 

「何が問題ないのさ」

 

「何って......え?」

 

「何驚いた顔してるの」

 

 

 

独り言のつもりだったのだが、俺の後ろには美咲がいた。いかにもそこにいるのが普通であるかのように。驚かさないようにとか思ってたが、逆に驚かされてしまった。情けない。

 

 

 

「何でいんの?」

 

「多分宗輝と同じ理由」

 

「いきなり呼ばれたとか?」

 

「正解」

 

「......お前も苦労してんな」

 

 

 

個人的な判断でいくと、多分美咲は5バンド中一番の苦労人ではなかろうか。ハロパピ3馬鹿をまとめあげ、且つ自分のやるべきことをしっかりとやっている美咲には頭が上がらない。まぁ美咲も美咲でそれに慣れてしまっている部分が多少見られるので、もはや美咲もヤバいと俺は思ってる。

 

 

 

「取り敢えず中に入ろうよ」

 

「そうだな」

 

 

 

再度息を整えドアを開ける。

 

 

 

 

「あら、宗輝も来てたのね!」

 

「むーくん久しぶり!」

 

「おうよ」

 

 

 

ドアを開けてこちらに気付いたこころとはぐみが元気良く声をかけてくる。こころは目をキラキラさせて今にも尻尾振ってそうな子犬に見えたり、はぐみはどこか香澄と似ているので案外合わせやすかったりする。

 

 

 

「御機嫌よう宗輝」

 

「宗輝君もこころちゃんに?」

 

「まぁそんな感じですね」

 

 

 

"あぁ、儚い......"とか言ってる薫先輩はいつもの如くスルー。花音先輩が頭の上にクエスチョンマークを出していたので曖昧に答えておく。

 

 

 

「今日はこの6人でいーっぱいお話しましょう!」

 

「聞いてよこころん!はぐみ前ね!」

 

 

 

ティータイムとやらはいきなり始まる。はぐみが元気良く最近あった出来事やら学校であった事やらを話しているのを横目に空いている席に座る。

 

 

 

「はい、これ」

 

「ん、あんがと」

 

「今日はどんな手口だったの?」

 

「普通にピンポンされて連れてきてもらった」

 

「案外まともだったね」

 

 

 

美咲の言う通り、今回のように強制的ではない手段を取ることはあまり無かった。まぁ半強制的なとこあるけどな。逃げたら逃げたで何されるか分からん。それに行きたくないって訳でも無いし。

 

 

 

「相変わらずこの紅茶美味いな」コトッ

 

「ありがとうございます」スッ

 

「うおっ!何ださっきのメイドさんか......」

 

「私の事はメイドちゃんとお呼び下さい。あ、メイド様でも可ですよ」

 

「やけに親しくないですかそれ。様は流石に呼びませんし」

 

 

 

いきなり出てきたと思ったら意味不明な呼び方を強要してくるメイドさん。いや、メイドちゃん。それにしてもマジで美人さんだなぁ。黒井さんといいメイドちゃんといい目の保養ができるから助かる。あ、言ってなかったっけ、黒井さん女性だかんね。

 

 

 

「因みにおいくつで?」

 

「女性に歳の話は禁物ですよ」ゲジッ

 

「いってぇ!!ちょ、足!足踏まないで!!」

 

「因みに今年で20歳です」

 

「結局教えてくれるんだったら踏まないで頂きたい」

 

「なんかムシャクシャしたのでつい」

 

 

 

あくまでもこころん家のメイドなのにこんなことあってもいいのん?いや、美人なメイドさんに踏まれるとか......変な事考えてんな俺。煩悩退散、108もあったら時間かかるからやっぱやめとこう。もう一度話しかけようと思ったら、既にメイドちゃんは居なくなっていた。

 

 

 

 

「ねぇねぇむーくん!」

 

「何だはぐみ、コロッケならもう食べれないぞ」

 

「コロッケならまだいっぱいあるよ!」

 

「うん、会話になってないな」

 

「でね、この前のソフトボールの試合でね!」

 

 

 

見事にスルー、流石の宗輝君もこれにはノックアウト。久し振りに会ったので少し頭の中を整理し直そう。こころ、はぐみ、薫先輩は三馬鹿。ここ重要。

 

 

 

無性に誰かに慰めてもらいたくなったので美咲の方へ頭を傾ける。すると、美咲は察してくれたようで頭を撫でてくれた。顔を赤く染めながらではあるが。

 

 

 

 

「最後はホームランで......って、むーくん聞いてる⁉︎」

 

「聞いてるぞーちゃんと聞いてる、美咲もっと撫でて」

 

「急な幼児退行やめなよ......」ナデナデ

 

 

 

そう言いつつも撫でてくれる美咲はとてもプリティである。一家に一人は欲しいものだ。美咲と令香が妹とか最高かよ、ダブルエンジェルの誕生だな。大天使ツグミエルと合わせて天使3姉妹。

 

 

 

「こころちゃん、何か聞きたいことがあるんじゃなかった?」

 

「そうよ、花音思い出させてくれてありがと!」

 

「あ、うん」

 

「何だか嫌な予感する」

 

「同感だよ」

 

 

 

こういう時って大体当たるよね。美咲の撫で撫でタイムを惜しくも中断し臨戦態勢をとる。

 

 

 

「美咲、ミッシェルは来ないのかしら⁉︎」

 

「え、ミッシェル?」

 

「そうよ、誘っても一度も来てくれないじゃない」

 

「そんなこと言われてもなぁ」

 

「きっと恥ずかしがり屋さんなんだね......」

 

 

 

まだこの人達にバレてないのか。というより流石に気付こうよ。花音先輩はふえぇぇとか言ってるし、美咲は頭抱えてるし。これじゃあ美咲の負担が増える一方だ。何とか解決策を見つけなければ!

 

 

 

「まずミッシェルのお家は何処かしら?」

 

「さ、さぁ......」

 

「むーくん知らない?」

 

 

 

ミッシェルのお家だろ?そんなもん美咲ん家に決まっ......てないな、うん。危ねぇ、危うくネタバレするとこだったぜ。いや、してもいいんだけどね。

 

 

 

だがしかし、ここで重大なミスをやらかす俺。

 

 

 

 

 

 

 

「あれだ、ミッシェルランドとかじゃないか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

自分でも何言ってるか分からなかったよ。

 

 

 

「まぁそれは流石に......」

 

 

「わぁ!ミッシェルランドなんて素敵ね!」

 

「はぐみそんなとこ知らないよ!」

 

「つまり......そういうことさ」

 

 

 

こういうことはこころの前では禁句。弦巻家の力を舐めてはいけない。それを身に染みて分かってるはずなのにここ一番でやらかす。

 

 

 

「きっと遊園地みたいなところで、ミッシェルが沢山いるのね!私そこに行ってみたいわ!」

 

「はぐみも行きたいよ!」

 

 

 

「宗輝」

 

「はい、何でしょう」

 

「それ一番やっちゃいけないやつ」

 

「反省はしてます、後悔もしてます」

 

 

 

 

 

 

 

 

__________________________________________________

 

 

 

 

 

 

 

 

時は戻り現在ミッシェルランドなる場所へ来ている。ん、回想が長い?仕方ねぇだろ、こころ可愛いから許してやれ。

 

 

 

あれからはトントン拍子で話が進んだらしい。情報はメイドちゃんがリークしてくれた。まぁ発信元もメイドちゃんなんだけどな。理由:面白そうだったのでクロちゃんに報告しときました、だってさ。あ、クロちゃんって言ってもしんしん煩い方じゃないから。黒井さんの方だからな。あの二人実は仲良しらしい。

 

 

 

 

 

「これは俺悪くないよな、美咲」

 

「それ私じゃない」

 

「あれ、こっちか」

 

「それも偽物」

 

「モノホン何処にいんだよ」

 

 

 

 

見渡す限りミッシェル。まぁ面白いことに他の人なんて居やしない。それもそのはず、メイドイン弦巻家なんだもの。完全にプライベート遊園地である。

 

 

 

 

「むーくんあれ乗ろ!」

 

「......ミッシェルコースター~心臓を捧げよ~」

 

「何だか面白そうね!」

 

「わ、私は遠慮しておこう......」

 

「ふえぇぇ......」

 

 

 

 

なんでジェットコースター一つで心臓捧げなきゃいけないんだよ。ここ遊園地であってる?何処ぞの漫画の世界じゃないよな?

 

 

 

それから誘導員の黒服さんに案内されてジェットコースターへ。見事にミッシェルを再現したコースターに俺、こころ、はぐみ、花音先輩、薫先輩の5人で搭乗。薫先輩は無理やり引っ張って連れてきた。なんか怖がる薫先輩可愛いやん?(ドS)

 

 

 

 

「ワクワクするねこころん!」

 

「そうね!今から楽しみだわ!」

 

「そんなに高くないよね?」

 

「......」プルプル

 

 

 

はぐみやこころはいつも通りはしゃぎながら、花音先輩は高さの心配、薫先輩は先程から無言でプルプル震えてる。

 

 

 

「いや、花音先輩これ高いですよ」

 

 

 

俺がそう伝えたのは、ミッシェルコースターが頂点へと達した瞬間。

 

 

『Let's go ミッシェル♪』

 

 

 

そんな掛け声と共に急降下を始めるミッシェルコースター。

 

 

 

 

 

 

「わぁぁぁぁぁい!!」

 

「楽しいねむーくん!」

 

「約一名死にかけだぞ」

 

「ふえぇぇぇぇ!!!」

 

「......」プルプル

 

 

 

 

結局、終始震えてしかいなかった薫先輩であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

「宗輝ー!今度はあれにしましょう!」

 

「......ミッシェルの館~恐怖体験ハピネスマジカル~」

 

 

 

ハピネスでマジカルな恐怖体験なんてしたくない。これ作った人ネーミングセンス疑うよ?軽くサイコパス拗らせてんじゃないのよ。

 

 

 

「でもはぐみ達は違うの行ったぞ」

 

「二人で行けばいいじゃない!」

 

「まぁそうなんだけど」

 

 

 

 

てなわけで、こころと二人きりでミッシェルの館へと侵入。どうせ中は黒服さんだらけなんだろうけど。

 

 

ミシミシ

 

 

「何だか凄いリアルね!」

 

「本当にこれ数週間で作ったクオリティか?」

 

 

 

何だかデジャヴ。彩といったお化け屋敷もこんな感じで古臭かった。妙にリアリティ追求しすぎな。空気もひんやり冷たいし。

 

 

ピチャ

 

 

「ひゃ!!」

 

「大丈夫かこころ」

 

「ええ、大丈夫よ」ムギュ

 

 

 

どうやら上から水滴が落ちてきたみたいだ。流石のこころもビックリしてる。問題はその後だ。左腕に抱きついて離れないこころ。2つの魅力的な果実の感触がモロに伝わって変に意識してしまう。こころってスタイル良いし出るとこ出てるからマジで勘弁してほしい。

 

 

 

「こころ、出来ればもう少し離れて欲しい」

 

「こうすればはぐれることもないでしょう?」ギュッ

 

「おぉう、ここにきてド正論きた」

 

 

 

更に腕を組む力を強めるこころ。あのー、実はこころさん怖かったり?腕に当たる柔らかい物が気持ちよく......ケフン、気になって仕方ないんですよね。少し怯えながら進んでいくこころは可愛い。意外な一面を見られて役得である、二重の意味でな。

 

 

 

それからはお約束のミッシェル達が次々に出てきて正にミッシェルの館と言うべきだろう。誰か驚かせに来た時"お嬢様ー!!"とか言ってたの聞こえたけどな。俺の予想、多分黒井さん。きっと園内にはメイドちゃんもいるだろう。

 

 

 

 

「ふぅ、やっと出口だな」

 

「そんなに怖くはなかったわね!!」

 

「おもいくそ怖がってたろ」

 

「あ、あれは演技よ!」

 

「はいはい、可愛い可愛い」ナデナデ

 

「むぅ......」///

 

 

 

娘が産まれたらこんな感じなんだろうなぁと思った。リスのようにほっぺを膨らませてあからさまに機嫌を悪くしているこころ。ぷくーっとしているが無駄だ、こころは可愛いから何しても可愛い。さっきから可愛いしか言ってねぇな。

 

 

 

「じゃあみんなと合流するか」

 

「そうしましょう!」

 

 

 

花音先輩が迷子になったので一度園内のお店に集合。こころと手を繋いで帰ったので美咲に少し問い詰められたけど何とか言い訳しといた。最初は普通に繋いでたのに途中から恋人繋ぎになってたのは俺が一番驚いた。

 

 

 

 

「んで、最後にこれと」

 

「うん、ちょっと行ってみたいなぁって思って」

 

「完全に花音先輩の為に作られてますよね」

 

「絶対そうでしょ」

 

 

 

それは何故か。そんなもん簡単だ、遊園地に普通水族館なんて無いだろ。そもそも遊園地は遊園地で楽しみたいし水族館は水族館で楽しみたいんだよ。"スマイル水族館~あなたの人生にクラゲの癒しを~"って完全に花音先輩狙ってるだろ。

 

 

 

 

「一つ聞くけど、何で美咲いんの?」

 

「もうミッシェルは疲れた」

 

「キャラ、キャラがブレてんぞ美咲」

 

「これだけいるんだから良いでしょ」

 

「さぁ、美咲も一緒に行くわよ!」

 

 

 

 

何故気付かないこころ、朝来た時は美咲居なかったんだよ。

 

 

 

「じゃあ、私達も行こっか」

 

「はい、花音先輩迷子だけはやめて下さいよ?」

 

「大丈夫だもん!......多分」

 

「最後の多分が怪し過ぎますよ」

 

 

 

この人、放っておいたら絶対迷子になるに違いない。今までも数え切れない程に迷子の場面に遭遇している。やれコンビニに行くのに迷ったやら、郵便局どっちだっけとか、宗輝君の家どことかな。ちょっと最後のは聞き捨てならない気もするが置いておこう。

 

 

 

「ほら、行きますよ」ギュッ

 

「ふえぇぇ......何で手なんか繋いでるの?」

 

「迷わないようにするにはこれが一番ですからね、もしかして嫌でした?」

 

「ううん、嫌なんかじゃないよ!」

 

 

 

癒しの権化である花音先輩に拒否られた日には一日中家に篭って枕を濡らす自信があるぞ。にこっと笑って握り返してくれる花音先輩はやはり可愛らしい。一つ年上のはずなんだが妹のように見えてしまう。これは俺特有の病気なのだろうか?

 

 

 

 

それからと言うもの、見事にクラゲだらけの水族館の中を花音先輩と二人で歩きながら見て回った。こうしてじっくりと見るのは初めてだけど、案外クラゲも可愛いもんだな。言っちゃ悪いが中には少し気持ちの悪いやつもいたけど。クラゲを見て"えへへ、やっぱり可愛いなぁ"とか呟いてる花音先輩。俺から言わせてみればあなたの方がよっぽど可愛いですよ、とは言えず心の中にしまっておく。

 

 

 

 

「こんなクラゲ初めて見たよ宗輝君!!」

 

「何ですか......"ミッシェルクラゲ"クラゲ科ミッシェル目のクラゲで、とあるバンドのDJに似ている点が特徴。時々やさぐれた様な表情をする」

 

 

 

ミッシェルクラゲって大体何だよ。とあるバンドはハロパピで確定でいいとして、時々やさぐれた様な表情ってこれ完全に美咲じゃんか。よく見てみると確かに美咲に似てる様な似てない様な......ダメだ、これ以上は考えない様にしよう。

 

 

 

「花音先輩、前に進みましょう」

 

「うん、分かった!」

 

 

 

終始テンションが高かった花音先輩。後に、ミッシェルクラゲは新しい品種として登録される事となった。

 

 

 

 

 

 

__________________________________________________

 

 

 

 

 

 

 

「今日は楽しかったわね!」

 

「はぐみ何だか疲れちゃったよ!」

 

「流石に私も疲れてしまったよ」

 

 

 

 

スマイル水族館を回り終え、時間も時間なので帰ることにした。まぁお迎えが来たからって言うのが本当の理由。何故かメイドちゃんが俺の携帯番号知ってて電話かけてきたからな。もう宗輝君驚かないよ。

 

 

 

「お疲れ様美咲ちゃん」

 

「花音先輩、ありがとうございます」

 

「ここ数ヶ月後にはグランドオープンするらしいぞ」

 

「これ需要あるの?」

 

「少なくともハロパピファンにはあるだろ」

 

 

 

こころの"世界中を笑顔に"というモットーがある限り、弦巻家は止まらないだろうな。物理的にも精神的にも。

 

 

 

 

「じゃあここでお別れね!」

 

「また明日ねみんな!」

 

 

 

あれだけ遊んだというのに元気な二人。薫先輩は一人で物思いにふけっているので放っておいてあげる。黒服さん達の車がやっとこさ到着し次々と乗り込んでいく。どうやら俺の帰りの運転手は黒井さんらしい。

 

 

 

「家までお願いしますね」

 

「命に代えましても」

 

「命までは張らなくて良いです、というかミッシェルコースターの心臓を捧げよってもしかして......」

 

「私は勘の良い宗輝君、案外好きですよ」

 

 

 

こんな感じでどうでも良いことを話しながら我が家へ到着。出てきた母さんと父さんが目を丸くして驚いていたが気にしない。黒井さんに挨拶をしてささっと帰宅。

 

 

 

「たでーま」

 

「案外早かったねお兄ちゃん」

 

 

帰って早々リビングへと通じる扉から令香が出てきた。ぶかぶかのTシャツにショートパンツとラフな格好をしているので何処かへ出掛けていたのだろう。普段はパジャマorジャージ。勿論、どれを着せても可愛いのが自慢。

 

 

 

「その分凝縮してたよ、何とは言わないけど」

 

「じゃあ一緒にご飯でも食べよっか」

 

「そうだな、疲れたから後で耳かきよろしく」

 

「お兄ちゃんもよろしくね♪」

 

「おう、任せとけ」

 

 

 

 

家族全員で食卓を囲み楽しんだ後、風呂へ入り予定通り令香に耳かきをしてもらい俺もしてやった。今日は何があったやらどうしたのやら根掘り葉掘り聞いてきたので適当に話してやってたけど途中から適当過ぎて話逸れてたな。

 

 

 

 

余程疲れていたのか、その日はいつもより早めに就寝した。

 

 

 

次の日の朝一番に久し振りの香澄得意技"寝起きダイブ"をかまされて寝起き状態であった俺には効果バツグンであった。

 

 

 

 

 

 

~To Be Continued~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宗輝「さぁおまけのコーナー!」

 

 

宗輝「今回は、ポピパから沙綾&おたえだ!」

 

 

沙綾「そのテンションで毎回やってるの?」

 

 

宗輝「まぁな」

 

 

おたえ「むっくん、あれ食べて良い?」

 

 

宗輝「おたえ、あれは食品サンプルだ」

 

 

おたえ「ならあれは?」

 

 

宗輝「あれはおもちゃだ」

 

 

おたえ「むぅ、お腹すいた」

 

 

宗輝「なら待ってろ、俺が作ってやるから」

 

 

沙綾「私も手伝うよ」

 

 

宗輝「おお、ならまた写真を......っと危ねぇ」

 

 

沙綾「写真?どうゆうこと宗輝」

 

 

おたえ「むっくん隠れて沙綾の写真撮ってるらしいよ」

 

 

宗輝「ちょ、おたえさん密告しないで」

 

 

沙綾「誰に見せてるの?」

 

 

宗輝「ち、千紘さん......」

 

 

沙綾「今すぐ消して」

 

 

宗輝「はい(残念ながらPCにバックアップが)」

 

 

沙綾「おたえ、PCの電源も付けといて」

 

 

おたえ「パスワードは?」

 

 

沙綾「香澄の誕生日」

 

 

宗輝「ねぇ何で知ってるの?やめて、見ないで沙綾のエッチーッ!!」

 

 

 

 

 

-End-





最近、ガルパラジオwith Afterglowを聞きながら寝るのにハマってます。
三澤さん、可愛い。ゲストの皆さんも毎回面白くて飽きないですね。ウチの作品にもラジオ取り入れてもいいすかね?
見た感じ他の方の作品にもあるようなので先に言っときます。
パクリやら真似やら気になる方いましたらやめときます。

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