トリプルP!~Produce"Poppin'Party"~ 作:Lycka
台風に少し怯えつつある主です。
今回の台風は最大規模らしいですな。
皆さんも十分に対策して下さい!!
更新遅れ気味で申し訳ないです。
それでは、37話ご覧下さい。
いきなりだが皆さんにとって"猫"とは一体どのような存在だろうか。
人によってはそれぞれ違った印象を持つだろう。"可愛い"だったり"癒し"だったり場合によっちゃ"家族"であったり。某エジプト神話の神様に猫っぽいやつがいた気もする。
Roseliaがボーカルの湊友希那にとって猫とは"可愛さ"の頂点に君臨し尚且つ"至高"の存在であると言えよう。学校の帰り道に遭遇してしまえば時間を忘れて触れ合ってしまうし、バンド練習に向かう最中にエンカウントすれば連れてきてしまう。いつからかは不明だが確実にあの友希那姫は猫を猫可愛がりするようになってしまった。しかも、本人はそれがバレてないと思っている節がある為面白い。
「......にゃーんちゃん」
「んんっ、そろそろ良いか友希那?」
「ええ、大丈夫よ続けて(キリッ)」
このように若干のキャラ崩壊は水に流すとしよう。一々気にしてたらキリが無いからな。最近は更に猫大好きフリスキー感が増してきた。友希那の場合は"猫可愛いって言ってる私可愛い"系のあざとい女子では無く、"にゃーんちゃん可愛い最高至高尊い"であるから許容範囲内である。あざとい系女子、ダメゼッタイ。罰ゲーム告白とかしちゃダメ。勘違いして告白して振られるまでがテンプレ。振られちゃうのかよ。
「それで、何でこのクソ休日に俺は散歩に付き合わされてるんだ」
「何度も説明したはずよ、体力作りの一環だと」
「ならリサ辺り誘ったら良いだろ」
「あら、その考えは思いつかなかったわ」
ダメだこの子、早く何とかしないと。あの音楽では徹底的に手を抜かない厳格な友希那がこうもポンコツ化してしまうとは。恐ろしやにゃーんちゃん。いや、音楽に関しては今も昔も変わらない筈だけどな。
俺は自分の携帯を取り出し電話を掛ける。その相手は勿論リサ。何かと世話焼きなリサの事だ、友希那が呼んでるとなれば一目散に駆け込んでくるだろう。
「もしもしリサ?友希那がちょっと......」
『今すぐ行くね☆』
案の定即答、流石ガチ姉の異名は伊達じゃない。最早、世話焼きを通り越して好きなんじゃないかと勘違いしてしまう。LIKEではなくLOVEの方に行くと色々と百合展開待った無しなので辞めて頂きたい。
「何をしているのかしら」
「リサを呼んだんだよ、このままじゃ一日潰れる」
「私は元よりそのつもりよ」
「俺はそんなつもりは無い」
コイツは俺の事を何だと思ってるんだ。今週土日は家に引きこもって漫画やらアニメやらを見るって決めてたのに。最近買った新しい異世界モノの漫画読めねぇだろうが。この間のNFOで再熱してまたやり始めちゃったし、その影響もあってか漫画とアニメを前以上に見るようになったし。そんな時に限って呼び出されちゃこの有様だ。私は貴女の玩具では無いのですよん?
「というか場所一切伝えてないけどリサは大丈夫なのか?」
「リサなら問題ないでしょう」
「その自信がどこから湧いてくるのか教えてくれ」
「貴方は戸山さんが今から来ると言って大丈夫だと思わないの?」
すまん友希那、俺は心配でしか無いぞ。もし仮に今から香澄がここへ来ると言って場所を伝えてなかったとしよう。そうすればどうなるか。うん、絶対一人じゃ辿り着けないだろうね。むしろこっちから迎えに行くスタイル。俺も香澄に関しては少々過保護気味なところあるから直していかないとヤバイな。そのうち逆に俺が香澄無しじゃ生きていけなくなりそうで怖い。
「おっまたせ〜☆」
「遅いわよリサ」
「んじゃ俺はここら辺でお暇......」
ガシッ
そんな音が聞こえてきそうなレベルで二人に腕を掴まれた。俺が色々と頭の中で考えているうちにリサが到着したようなので後は任せるつもりだったのに。女の子とは言えこうも二人に腕を掴まれてしまっては動けない。ここで振りほどくほどの理由もない為諦めることにする。むしろ美少女二人に構ってちゃんされてると思えば役得。猫好き少女らしく猫だけを愛でてたり、世話焼きギャルなら世話だけ焼いてりゃいいってもんじゃないらしい。
「貴方も来るのよ」
「いや、俺は良いって」
「何言ってんの、どうせ予定無いんでしょ」
最初から予定無しを押し付けるのは辞めてもらって良いですか?確かに家でゴロゴロするだけなら予定無いとは言えるけども!え、偶には外に出て遊んでこいって?嫌だよめんどくさいし。俺は元からインドア派だし何なら用が無いなら一日中寝て過ごしたいくらいだ。コイツらと関わり出してから明らかに外出の機会が増えた気がする。もう気にしないことにしよう、そうしよう。
「......不幸だぁ」
二人に聞こえない声で最近見たアニメの主人公の台詞を一人呟いてみる。
~羽沢珈琲店~
「何でつぐんち来てんの?」
「もうお昼でしょう?」
「答えになってないからなそれ」
あれよあれよと歩を進め、気付けば羽沢珈琲店へ到着。時計の針が丁度11時30分を指し示している。確かにお昼時でお腹も減ってきたところではあった。"珈琲店"とは言ったものの、軽くお腹を満たせる物であれば存在する。正直言えばつぐみに何か作ってくれとお願いすれば大丈夫だと思うけど。それはあくまで最終手段。今はただのお客として来ているのでそこまでは頼めない。
「注文は何にする?」
「俺はいつもので」
「私も宗輝と一緒で良いわ」
「なら私もそれにするね」
一度は言ってみたかった台詞第3位がやっとこさ言えた。これが夜のバーとかでマスターに何気なく"いつもの"とか言えたら最高だろうな。そんなところ一人で行く勇気無いから無理だけど。因みに2位が"俺の事は放って先に行け!"で1位が"この戦いが終わったらアイツにプロポーズするんだ......"という台詞。完璧に映画やアニメに影響されてるとか言うな。両方とも死亡フラグとか辞めてね。俺まだピチピチの高校2年生だから。
それからは珈琲を飲んで軽く食事しながら三人で他愛無い話をしたりバンドの話をしたり。話を聞くとこの前RoseliaメンバーでもNFOをやったらしい。紗夜さんがタンクで友希那が吟遊詩人、リサがヒーラーと見事に的中させた俺。紗夜さんのタンクは正直当たると思わなかったけどな。友希那がポンコツっぷりを披露して役に立たなかったらしい。リサはリサでHP満タンなのにヒールしてたらしいし、紗夜さんはNPCに"酷いわね"とか言ってたらしいし。話の途中からつぐみも入って来たので、そこからは真面目にバンドの話や学校の話で盛り上がった。
「そういえばこれ、この前商店街の福引きで当たったんだけどいる?」
「チケット?割引券?」
「あ、これ知ってるよ。最近駅前に出来た新しい"猫カフェ"じゃん」
「......猫カフェ」
友希那の猫スイッチが入ったみたい。あまり他人には見せられない顔をしているから気を付けような。物凄く表情筋緩みきってるからな。
「丁度3枚あるから三人で行って来たらどうですか?」
「本当に良いの?」
「期限ももうすぐ切れますし私は手伝いで行けないので」
「ああ!つぐみ、お前は何て良い子なんだ!!」
正直2枚で良かったがこの際気にしない。ご都合主義はそんなこと許してくれないのだ。感謝の意味も込めて少し乱雑につぐみの頭を撫でてやる。くすぐったいと言いながらも抵抗しないので少し続けて辞めておく。隣にいるお姉さん方二人の目線が痛いから。
「そうと決まれば早速行くわよ」ソワソワ
「友希那が我慢出来なさそうだね」
「てことで、ご馳走様つぐみ」
「楽しんできてね!」
猫カフェに我慢出来ない友希那を先頭に目的地へと向かった。
『いらっしゃいませだにゃん!!』
今語尾に"にゃん"とか聞こえたが多分聞き間違いだろう。きっとそうに違いないね。最近やけに耳が良く聞こえると思ったら幻聴まで聞こえるようになっていたとは思わなんだ。近々良いとこの耳鼻科でも行ってみるかな。
『3名様ご来店にゃ!!』
「俺ちょっと病院行ってくる」
「何言ってんの宗輝、あんな状態の友希那ほっとけないでしょ」
だって仕方ないだろ!最近新しく出来て流行りの猫カフェとは言ったものの、何で
「でも猫カフェというだけあって猫すげぇな」
「ぱっと見スコティッシュホールドやマンチカン、アメショーとか人気種だけじゃないね」
「てか猫に詳しいのな」
「当たり前じゃん、友希那の数少ない好きなものだよ?」
当たり前なんすね。確かに友希那の数少ない趣味というか好きなものというか何というか。肝心の友希那は俺たちの事はフル無視で猫に囲まれて大層幸せな顔をしている。それをバレないようにコソコソと写メってるガチ姉さん。おい、その写真後で送れよ絶対だからな。
『ご注文は何になさいますか』
来店時に対応してくれた店員さんとは違った人が注文を取りに来る。さっきの人と違って如何にも清楚系って感じ。黒髪ロングで猫耳つけてメイド服。おまけにニーソ着用で完璧な美人さんってところだな。ウチの銀髪ロングの猫大好き歌姫も負けてないぞ。茶髪ロングの世話焼きガチ姉も負けてない。だから俺も負けてられない。何の勝負してんだよこれ。
「子猫をお願いするわ」
『先にお飲み物をお願いします』
「子猫を」
「三人共珈琲でお願いします」
頑なに子猫を強請る友希那の代わりに注文する。どうやら友希那は子猫ちゃん希望らしい。それを知ったリサが先程から周りをキョロキョロして血眼になって子猫を探している。俺の愛読している週刊青年ジャンピングのように熱い友情を感じずにはいられない。因みにその中でもすだちボックスと家庭教師バッドマンボリーヌは5本の指に入る傑作だ。インフレが過ぎる敵とか滅茶苦茶カッコいい負け組とか。家庭教師バッドマンボリーヌに関して言えば、昔悪かったボリーヌを教訓に強く逞しく成長していく前代未聞の反骨教師漫画だ。当時の俺もボリーヌみたいにはならないと心から誓ったね。
『お待たせしました』
「早く子猫を出して頂戴」
「これって自由に触れ合って大丈夫ですか?」
『乱雑に扱わなければ大丈夫だにゃ!』
ヒョコっと顔を出してきたのは来店時のメイド。清楚系と比べると如何にもお調子者って感じ。ポジティブシンキングするなら"人懐っこい猫"というのだろうか。猫じゃらしでも振ればこのメイドも一緒に遊びそうだけど。
「だってさ友希那」
「......にゃーん」
これが俗に言うデジャヴというやつか。日本語で説明するなら既視感とも言う。あれって似通った体験をすると過去にも似たような体験があればそれと脳が勘違いするのだとか何とか。詳しくは
「もう自分の世界に入ってるな」
「そんな友希那も可愛いんだけどね☆」
「にゃん、にゃーん。こっちおいで」
言わずもがなこの状態の友希那は可愛い。だがしかし、一度箍が外れてしまうといくところまでいってしまうのが悪い癖だ。例に挙げて言えば、猫が友希那の視界にいる限り第一に考えるのは猫の事。他の事は二の次三の次である。但し友希那がポンコツだということを忘れることなかれ。香澄の猫耳(星型)を見て猫を連想するくらいだ。確かに最初は勘違いする人多いけども。
「宗輝はさー、猫好きなの?」
「じゃなきゃ猫カフェなんて来てないな」
「ふーん、じゃあ私が猫になれば好きになってくれる?」
リサが変な事を言い出す時は決まってからかいにきてる時である。確かに俺は犬より猫派ではある。リサが猫になるというイメージがつかないが、多分きっと凄い人懐っこい猫になるだろう。俺がおいでと言えばすぐに来て癒してくれたり、時には添い寝してくれたり。うーむ、中々悪くない。
「ふん、ロップイヤーでも付けて出直してくるんだな」
「それどっちかと言えばウサギだよね......」
「貴方達、猫を放っておくとは良い度胸ね」
「ごめんね友希那。宗輝と猫の話で盛り上がっちゃって」
「あら、猫の話なら私も混ぜなさい」
友希那は相変わらずである。既に四方八方猫に囲まれて膝の上にもライドオン状態。先に珈琲飲めよ、もう冷めてるだろうけど。
それからというもの、友希那は猫の相手をしてこれでもかという程幸せそうな表情をしている。その友希那を眺めながら時折写真を撮って満足気にしているリサ。そんな幸せそうな二人を見て目の保養をする俺。こんな感じでwin-win-winの関係が見事出来上がっていた。ふと気が付き時計を見てみると既に夕方16時を回っていた。来店時から1時間ばかし経っていることに驚きを隠せない。俺とリサは学校の話やバンド関係の相談をしながら猫の相手をしていた為、そこまで時間を気にしていなかった。というより気にならなかったの方が適切だな。一方で友希那はずっと猫の相手。よくもまぁ小一時間も猫の相手だけで時間が潰せるもんだ。
「友希那、そろそろ帰るぞ」
「......にゃーんちゃん」
「あははは、友希那そろそろ帰ろっか」
「......にゃーん」
このままではいつまで経っても出られない為、お会計を先に済ませる。リサも付いてきて払うと言ってくれたがここは任せてもらおう。つぐみのお陰で割引き効いてるしお財布事情もまだ安心だ。お店の方も閉店準備を始めていたので邪魔にならないよう友希那を少し強引にでも連れ出さないとな。
「友希那、また今度一緒に来てやるから」
「言ったわね、言質は取ったわよ」
「切り替えが早いこと」
そんなこんなで店が見えなくなるまで猫に手を振り続けていた友希那。普段は極力隠す努力をしているのだろうが今回は我慢できなかったのだろう。まぁ俺とリサだからっていうのもあるかもな。決して紗夜さんとかあこ、燐子先輩と仲が悪い訳では無いけれど、そういうのって打ち明けるのすら恥ずかしいし難しいからな。ソースは俺。小さい頃同じクラスの佐藤君に好きなもの聞かれて"俺抹茶が好きなんだけど"って答えたら若干引かれた。それ以来佐藤君とはまともに会話してない。佐藤君、あの時はごめんね。
「友希那はどんな猫が好きなの?」
「そうね、一概には言えないけれどスコティッシュホールドの丸い目且つ折れた耳には唆られるものがあるわね。マンチカンの様に短足タイプと長足タイプに分かれててどっちも魅力的で愛らしいわ。そうそう、アメショーの様にシュッとした顔立ちの子も好きよ。個人的にはブリティッシュショートヘアーの方に分配は上がるけれどそれぞれ違って可愛いのよ。スコティッシュホールドと違い長く尖った耳を持つメインクーンという種類の猫もいるのだけれど......」
「止まんねぇなこれ」
友希那の家に帰るまで会話が途切れることは無かった。
~友希那宅~
「じゃあ俺は帰るから」
「今日はありがとね〜」
「約束忘れないで頂戴」
結局一日潰れてしまった。早速帰って撮り溜めしているアニメを見なければ。本来であれば漫画も読む時間があったのに。全く友希那の猫好きには困ったもんだ。
「まぁ明日もあるし大丈夫か」
幸い今日は土曜日。明日こそ丸一日家でゴロゴロ過ごすんだ。
「たでーまー」
「お帰り、ってお兄ちゃん何か動物臭い」
「猫カフェ行ってきたからかな」
「夕飯もうすぐ出来るから先にお風呂入って」
令香の言う通り服にも匂いが染み付いてしまっている。というか臭くはないだろ。臭くないよね?自分の匂いは自分じゃわからないとかって言うじゃない?今日は念入りに身体洗っとこう。
バサッ
「ん?」
脱衣所で服を脱いでいると何やら紙切れが三枚落ちる。それを拾ってみると今日行った猫カフェの割引チケットだった。友希那と俺とリサで会員カードも作ったしいよいよ常連さんの仲間入りか。
「まぁ友希那が言い出したら付き合ってやるか」
その翌日、リサと友希那がロップイヤーとメイド服着用で迫ってきたのはまた別のお話。
~To Be Continued~
宗輝「おまけのコーナー」
宗輝「今回は初登場のまりなさんだ!」
まりな「初登場のまりなさんだよ!」
宗輝「まりなさん最近出番無いですよね」
まりな「みんながCiRCLEに来てくれないからね!」
宗輝「実際問題CiRCLE行ってないですからね」
まりな「そろそろ日常パート......もとい学校生活じゃなくて本格的にバンド練習した方が良いと思うの!」
宗輝「メタ発言してる間は出番無いって言ってましたよ」
まりな「誰が言ってたのよ⁉︎」
宗輝「さぁ?その内ひょっこり出てくるでしょう」
まりな「その内じゃ駄目!早く私の出番増やしてよ〜」
宗輝「だからそれが駄目なんですってば」
まりな「みんな来てくれたら割引しとくから!何なら一時間貸出無料とかするからさぁ!」
宗輝「はぁ......俺も最近バイト入れてなかったですし」
まりな「そうだよそうだよ!」
宗輝「じゃあ来週行くんでシフト入れといて下さい」
まりな「本当⁉︎じゃあこの日入れとくね!ふふ〜ん、楽しみだなぁ」
宗輝「よろしくです(チョロい)」
-End-
主は犬派です。
ps
無事赤ずきん有咲だけを射抜きました。
速攻でレベマ&キャラストーリー解放しました。
時間かけてスキルマにします。