トリプルP!~Produce"Poppin'Party"~ 作:Lycka
宗輝「本格的に寒くなってきたなぁ」
香澄「むーくんカイロ持って来たよ!」
宗輝「お、俺にも一つくれ」
香澄「はい、どうぞ!」
宗輝「さんきゅー、ってこれ冷た過ぎない?」
香澄さん、そのカイロは前のやつです。
(茶番すみません)
43話、ご覧下さい。
「起きろーむーくん!」
「おっはよーお兄ちゃん!」
「起きてる、起きてるから静かにしてくれ」
昨日は結局あのまま帰宅。少し時間も遅かった為俺抜きで夕飯の支度してたな。令香がサボりだの何だの言ってたけど可愛かった(シスコン)。その分夕飯終わった後に一緒にコンビニ行ってアイス買ってやったけど。アイス一つであの幸せそうな顔を拝めるならこれから毎日買ってあげよう。
「今日は早く終わるんだっけ?」
「特別授業で昼までだな」
「いーなー」
今日は花咲川の高等部は特別授業とやらで昼までらしい。去年は無かったはずなんだが何故だろう。内容は全く知らされてないし大丈夫?昨日の帰り際に担任から"あ、明日特別授業だから"と言われただけだし嘘とかないよね?馬鹿真面目に信じて"ちょ、何本気にしてんのw"とか言われたら泣く自信あるぞ。朝のみんなの様子を見てから判断しよう。
「お昼から何しよっかむーくん?」
「あ、調味料切れてるから買ってきてよ」
ここに馬鹿真面目に信じてる奴が約1名居ましたね。それと令香、さりげなく俺をパシリに使うな。まぁ行くんだけどね。断ったら何されるか分からんし父さんも何言ってくるか分からん。
「お昼で終わるなら丁度いいし、羽丘にでも行くか」
「でも大丈夫?羽丘は普通に授業中じゃない?」
「行きはするが用事を済ませるのは放課後だ」
こういう時こそ生徒会長を頼るべきだと俺は主張する。毎回毎回振り回されるだけではダメだ。日菜に言っときゃ大丈夫だろう。なんで一個人の力で学校を動かす事が出来るのかは未だに謎だけど。いやマジで氷川パイセンぱねぇ。羽丘に通う全生徒は日菜だけは敵に回したらいけません。
「調味料ついでに野菜切らしてるから」
「あいよ」
ホントこの妹は兄使いが荒いもんで。まぁ行くんだけどね!令香のお願いとあっちゃ行かない理由が見当たらない。唯一理由があるとすれば令香と少しの間離れ離れになることだ、と前に伝えたら無言で追い払われた。悲しきかな、あの時はプチ反抗期だったに違いない。
「むーくん時間は?」
「んぁ?時計見りゃ分かんだろ......ってんなアホな」
「ち・こ・く?」ニヤッ
「そんなこと言ってるけどお前もだからな」
この後、三人仲良く走って登校しました。
~花咲川~
「今日の特別授業の内容を伝えるぞー」
少し時は経ち現在SHRの真っ最中。どうにかして今朝は間に合ったのだが、やはり俺だけは担任に叱られる始末。ねぇなんで?俺と同じ時間に来た香澄はどうして怒られないわけ?そりゃ遅刻ギリギリの時間でしたとも。それなのに何故香澄はスルーで俺は怒られなきゃならんのだ。理不尽極まりない。
「なんでお前朝から怒られてたんだ?」
「俺が知りたいくらいだよ」
昨日の席替えで見事隣の席を引き当てた有咲がヒソヒソと話しかけてくる。有咲、俺は見ていたぞ。俺が怒られている時に机に突っ伏しているようで笑いを堪え切れてなかったキミの事を!
そんな事してると昨日席替えで俺の席の隣引き当てた時の有咲を全世界へ共有しても良いんだぞ?小さくガッツポーズしてたよな?大丈夫、写メ撮ってるから後でみんなで見ような(黒宗輝)。
「それより今日は一緒に帰れるんだろーな」
「残念ながら今日も無理みたいだな」
「なっ!一緒に帰ってくれるって言ったよな⁉︎」
確かに約束したっちゃしたけど今日は無理。だって日菜にもう連絡したもん。これですっぽかしたら何されるか。最悪の場合紗夜さんも出てくるぞ。
「どうどう、落ち着け有咲」
「私は牛じゃねー!!」
残念だ有咲、そこは馬と言って欲しかった。まぁ何処とは言わないが牛に似てる?ところもあるしな。今有咲の牛コスプレ想像した奴正直に手をあげな。ちょっとそこの交番まで一緒に行こうな。
「そこさっきからうるさいぞ」
「だってさ有咲」
「お前のせいだかんな」
プイッと顔を逸らしてしまった有咲。その後"朝から元気だねぇ"と気怠く話しかけてきた美咲。そう言えば美咲も何気に俺の隣だっけか。香澄だけ席が若干遠いんだな。それで昨日一回担任に抗議してたな。あの時の担任の態度ときたら......もしかしてウチの担任はJKが好みか?だとしたら即刻担任交代を申し出る。有咲や香澄には手を出させんからな!
「今日の特別授業のコンセプトは'より仲良く'だ」
「具体的には何するんですかー?」
「お前達には姉妹校である羽丘へ行ってもらう」
ふむふむ姉妹校とな。姉妹校なんて初めて聞いたけど今は置いておこう。羽丘とな?羽丘に行って何の授業する気なんだよ。羽丘も羽丘だけどウチも大概だな。
「早く準備しろよー」
『はーい』
***
「というわけで羽丘とうちゃーく!!」
「香澄うるせーぞ」
あっという間に羽丘へ到着。何故だか知らんがここまでの移動は花咲川所有のバスだった。バスがあるのも僕初めて知ったよ。バスの移動中に今回の特別授業の内容を教えてもらったけど楽すぎない?
今回のこの特別授業というのも簡単に言ってしまえば授業参観みたいなものらしく、花咲川の生徒が羽丘の生徒の授業を見学し良い部分は取り入れよう的な考えらしい。明らかに授業とは程遠い様に感じるが花咲川の生徒は楽なので俺的には納得出来た。別にサボって屋上で寝てようとか思ってない。
「原則1班3人で良くこのメンバー集まったな」
「香澄が私達を引き当てたらしいけど」
「ねぇねぇ!蘭ちゃん達の授業見に行こ!!」
香澄は見ての通り羽丘に来てからずっとあのテンション。しかし香澄が俺と有咲を引き当てた時はビビった。美咲は残念ながらモブ子ちゃん二人とペアだった。頑張れ美咲、きっと道中でこころに出会えるだろう。そこからはこころと一緒に行動してるビジョンが俺には見えてるから。
-2年A組-
『お願いします』
香澄の熱い要望により俺たち三人は蘭達のいる2年A組へと足を運んでいた。香澄に任せると花音先輩並に迷子になりそうだったので俺が誘導。まぁ俺はここに通ってた時期もあったしな。そう言えば花音先輩は大丈夫だろうか。ただでさえ花咲川でも迷子になるのに羽丘になんて来てしまったらもう見つけ出せないかもしれない。
「今日は花咲川の生徒も居ますが、いつも通りの授業をしますわよ」オホホ
「ねぇむーくん、あの先生なんか変」
「それは思っても言うな」
如何にもマダム感満載な先生。そりゃ変態扱いされてる香澄にも変って言われますよ。てか羽丘の先生も個性的なのいるんだな。俺が通ってた時はこの先生いなかったはずだけど。
「それでは教科書の———」
「へっ、この内容なら私楽勝だぞ」
「まぁ進学校とは言ってもまだ2年生だからな」
そこからは教科書を読み問題を解く、といったごく平凡な授業展開だった。取り入れるといってもこれじゃ花咲川と同じなんですけど大丈夫?
「ここの問題を美竹さんお願いしますわ」
「おっ、蘭当てられたな」
「頑張れ蘭ちゃん!」
「......」チラッ
しかし、当の本人である蘭はチラチラとこちらを見ているばかり。というより蘭は授業始まってからでも都度こちらを見ていた気がする。流石のマダム先生も痺れを切らして蘭の後ろの生徒へ回答権を移す。
「では、次にこの斎藤道三の生涯について......」
「......」チラッ
「ここでの斎藤道三の考えは......」
「......」ジ-ッ
なんだろう、何故か凄い視線を感じる。いや原因は分かってるけど。ひまり、お前は授業で斎藤の名前が出る度にウインクしてくるな。可愛いのは知ってる、でも今じゃない。つぐみは真面目に授業受けてて偉いな。巴、お前は我関せずみたいに一切こっちに興味持ってないな。そしてモカ、さっきからこっち見過ぎ。1分くらい目合ってただろうが。蘭よりモカを注意するべきでしょうマダム先生。
お前らは英語の授業で6に過剰反応してチラチラこっち振り返ってくるしょうもない奴らの真似でもしてんのか。
キ-ンコ-ン
「今日はここまでとしますわ」
ものすごく遠い親戚かもしれない斎藤道三の話の途中で無念にも授業終了のチャイムが鳴る。俺詳しくないから全く授業内容というよりは斎藤云々分かんなかった。授業から察するに戦国武将的な?
「次はどのクラスにしよっか?」
「1年A組にしよう」
「なんでだよ」
「決まってんだろ、明日香達がいるからな」
明日香以外にもあこや六花もいるし。明日香の授業見るのなんていつぶりだろうか。記憶が確かなら小学校以来かもしれん。やばい、ちょっとオラワクワクしてきたぞ。
-1年A組-
「よーし!今日はドッジボールをしてもらうぞ!」
最初に担任から渡された特別授業のパンフを見てみたらこの時間は1年A組は体育になっていた。三人で運動場へ向かうと体操服に着替えて既に授業が始まっていた。どうやらドッジボールをするらしい。
「あ、宗輝いるじゃん!」
「お姉ちゃんもいるし」
「えぇ!!ということはポピパさん全員集合⁉︎」
運動場へ着いて早々に明日香達に見つかってしまった。ポピパファンである六花は香澄と有咲を見て幸せそうにしている。気を付けないとボール飛んでくるぞー。俺は一回ドッジボールの最中にボーッとしてて顔面にモロ食らった思い出がある。ルールに則って言えばアウトではないが俺的にはアウト。
「それじゃあ始めろー」
体育教師の合図で2コートで一斉に試合が始まる。どうやら4チームに分かれてのトーナメント形式らしい。負けたチームはグラウンド整備だとさ。圧倒的に男子成分少ないけど大丈夫か?羽丘も共学になったばっかだからな。
「あっちゃん頑張れー!!」
「これじゃあ見学じゃなくて応援だよな」
「まぁここが香澄の良いところだからな」
いざ身内の為ともなると周りを気にせず行動に移せるところは素直に尊敬してやろう。その行動内容についてはあまり許容出来るものが少ない気がせんこともない。
「ほらほら、あっちゃん頑張らないとね〜」
「やめてよ、お姉ちゃん恥ずかしいなぁ」
「でも内心嬉しかったりして」
初戦は見事あこと明日香、六花チームの勝ち。三人一緒のチームなのはご都合主義なのでカット。
「むーくん決勝戦だね!」
「まぁ一回勝てば決勝戦だけどな」
「これトーナメントなのか?」
有咲の言いたい事は分かる、分かるぞ。だかしかし、大体学校の体育なんてそんなもんだ。こういう時しか男子は頑張れないから男子諸君には是非良いところを見せて欲しいね。俺の目に留まれば明日香の身辺警護を任せようと思う。明日香に変な奴が寄り付かないように見張っておいてもらわねば。
「始めろー」
いい加減適当になってきた体育教師の合図で決勝戦が始まった。
「ふふふ、まずは我々から先手を打たせてもらおう!」
「あこちゃん頑張れ!」
あこがいつもの聖堕天使あこ姫ばりに呪文を唱え始め、周りはその詠唱が長引くにつれてあこの側からそっと距離をとる。いや大丈夫だから、前のNFOみたいに館ごと吹っ飛ぶとか無いから。
「くらえ!漆黒の......」
「
「そう!我が必殺の魔法、漆黒の鎮魂歌!!」
追記:あこの必殺ネームは大概俺か燐子先輩の案
「うわっ!」
「っ!」
あこの
「ふ、ふははは!!見たか我が魔力!!」シュバッ
「.......流石は聖堕天使あこ姫である」
しかし、ここからがこのドッジボールの面白いところだったりする。
基本的にあこの様な厨二病タイプは演技型と呼ばれる(大嘘)。読んで字の如く自ら演技する事で世界観なり能力なりを自在に操る事が出来るので、厨二病のピラミッドがあれば多分頂点に君臨するであろうタイプ。しかし、この手のタイプは一人でやるとまぁ悲しい事寂しい事。それならば二人以上でやれば良いじゃない。
「むむ、貴様何者だ⁉︎」
「この姿で会うのは初めてでございますね」
「正体を現せ!」
「僕の名前はイーストキングⅢ世」
そう、彼の名はイーストキングⅢ世。決して自分の名前が"東 皇三"だからといってイーストキングⅢ世というわけではない。彼は東の地を統べる王なのだ。故に
何で俺があの子の名前知ってるのかって?だってさっきから同じチームの子が"東君何言ってるの?"とか"皇三やめとけって"とか連呼してるから。うん、物凄く安直だよね。
「ここで貴様を倒さないと前へは進めないということか」
「貴女に僕が倒せるかな」
「そういうの良いから早く終わらせてよ」
明日香良く言った偉いぞ。でもな、今は厨二ワールド全開だから多分言っても二重の意味で聞かないぞ。聞かないと効かないな。これマメだから覚えとけ。
「次は僕達の攻撃ですね」
「みんな構えて!」
「必殺、
ルビはイーストキング、読み方俺のコンビネーション。多分そう言ってる気がした。
「わぁ!」
「六花!」
東君が投げたボールは相変わらずボーッとしていた六花へ直撃。
「ちょっと六花大丈夫⁉︎」
「わたしもがんばらんとぉ......」
「香澄、レスキュー」
「了解であります!六花ちゃーん!」パタパタ
ダウンした六花は香澄に任せておこう。俺は早くこの試合の続きが見たいのだ。決して東君のキャラが濃すぎてちょっと気になってるとかじゃない。
「くっ、六花の仇は我が討ち取る!」
「さぁ、かかってくるがよい!」
「もう時間ないから次当てられた方の負けなー」
「ほほう、これでクライマックスという事か!」
厨二病はどんな事でも厨二っぽく捻じ曲げて解釈してしまう癖があります。だからみんなそんな目で東君を見ないであげて欲しいの。そういう時期は誰にでも訪れるから。俺はもう卒業したけどな。
「我の究極魔法にてこの決戦に終止符を打とうぞ!」
「跳ね返してくれる!」
厨二病両者のボルテージも最高潮。体育教師の言う通り既に授業終了間際。ボールはあこの手にある。さぁ舞台は整った!
「我が深淵なる奥義、漆黒の......あたっ!!」
『......え?』
あこの奥義が発動する直前、なんとあこがその辺に転がっていた石ころにつまづいて転んでしまうというアクシデント発生。しかし、前述の通り現在厨二ワールド真っ只中。このアクシデントさえも劇的な場面へ早変わりするのである。
パスッ
「な、なん、だとっ⁉︎」
「はい、東に当たったからお前らのチーム負けな」
いや、流石に避けろよイーストキングⅢ世。
「むーくんお昼食べよ!」
「蘭達も誘って良いか?」
「もちろんだよ!」
そんなこんなでお昼休み。あの熱い闘いも終わってみれば何の事ないドッジボールの試合だった。六花は途中から棄権してしまい残念だったのだが、保健室で香澄に看病してもらったところを見るとボールに当たって正解だったのかもしれない。
「なら屋上行くぞー」
「連絡してんのか?」
「心配すんな有咲、絶対屋上にいるから」
これでいなかったら俺泣くよ。その時は有咲に抱きついて慰めてもらおう。ついでに有咲のお胸の感触を.......ぐへへへへ。という風に俺の中で悪魔が囁いているが何とか天使が勝った模様。東君を見て厨二心が少しくすぐられたのは内緒。
~屋上~
ガシャン
「たのもー」
「たーのもー!」
俺の後に香澄が真似をして屋上の扉をくぐる。香澄の後をやれやれといった感じで有咲が続く。
「おぉ!宗輝やっぱりここに来たか!」
「蘭〜、この賭けはモカちゃんの勝ちだね〜」
「賭け?何の話だ?」
「蘭とモカが宗輝が来るかどうかで勝負してたの!」
ほほう、それで俺が来たからモカの勝ちと。ということは蘭は俺が来ないことに賭けてたのか。なんか遠回しに来んなって言われたみたいでグサッとくる。
「昼飯食べる前にちょっと良いか?」
「そんなに改まってどうしたの宗輝君?」
今日の本題はここからだ。蘭達の授業参観も明日香達の熱いドッジボールも今回の来校とはそこまで関係はない。特別授業とか無しで本来は来る予定だったし。取り敢えずは誠心誠意俺の気持ちを伝えますかね。
「前はごめん。多分沙綾から聞いたと思うけど俺は.....」
「宗輝はさ」
話の途中で蘭に遮られてしまう。蘭達の顔を見ても分かるが真剣な表情。しかし一人一人が優しく見守ってくれているような気がした。こんなこと、多分前までは気付きもしなかった。俺を見るコイツらの目や表情。もう間違えないように、絶対に崩れないようにするんだ。
「私達の事、そんなに信用出来ない?」
「そんな事ない!」
少し強めに否定してしまい有咲がビクッとしてしまう。すぐ感情的になるところは早く治した方が良さそうかな。昔っから母さんにもそれだけは早く治した方が良いとも言われてたし。やっぱ両親には敵わないな。
「俺にとって蘭達は大切だ、それに嘘偽りは無い。でも実際俺は蘭達を傷付けてしまった。俺が勝手に決めつけて遠ざけてしまった。だから、今回は俺が悪いんだ」
「ほら、またそうやって決めつけてるでしょ?」
「だってな......」
「だっても何も無いでしょ。確かに宗輝がそう感じた様に私達は傷付いたのかもしれない。だけどね、傷付けた傷付いたなんてのはお互いがお互いを、それこそ大切に想ってないと分からないんだよ」
お互いに大切に想い合う。
残念ながら俺の涙腺はここで崩壊してしまった。昔の事があったからといって人間関係については常に心の中で一歩退いていた。時には気丈に振る舞い、場合によっちゃ逃げに徹する事だってあった。でも、これからは自分の気持ちともしっかり向き合うんだ。
「私達5人でも仲違いすることはあるし喧嘩することもある。でもそれを乗り越えた先に私達のいつも通りがあると信じてる。もうアンタは私達の
——アンタは私達のいつも通り——
そう言って蘭は手を差し伸べてくれた。
だから、もう絶対に離さない。
「巴、これからもあこ共々よろしくな!」
「何かあったら私達を頼れよ!」
巴はなんか頼りになるお姉ちゃんって感じするよ。
「つぐみ、お互いツグらないように頑張ろうな」
「あはは、これからもよろしくね!」
俺もつぐみもツグってしまうタイプだから注意だな。
「ひまり、お前はダイエットしろよ」
「なっ!!ここは感動の場面じゃないの⁉︎」プンスカ
俺の中でひまりはそういうキャラだからな。
「モカ、パンは程々にしとけよ」
「やまぶきベーカリーばんざ〜い」
モカはいつでもモカってるな。
「蘭」
「な、なによ」
少し見ない間にみんな成長しやがって。
「これからも
「なにそれ」フッ
「む"〜ぐん!!良がっだね〜!!」バサッ
「そういえばお前も居たな」ヨシヨシ
途中から香澄と有咲空気だったな。
そんなこんなでアフグロメンツとも件の問題については解決。その後はみんなで楽しくいつも通りお昼ご飯を食べた。モカがやまぶきベーカリーのエモいパンを幸せな顔で頬張ったり。ひまりが俺の弁当からオカズ盗んで食ったり。
「あれ、むーくんそういえばあこちゃんから何か言われてなかった?」
「あ、確かにあこから......」
〜昼休みにリサ姉と紗夜さんが呼んでたよ!!〜
「行かなくて大丈夫?」
「やっべ、これ○されるやつだわ」
もう既にお昼休みは終了間際。仕方ないので放課後に謝りに行こう。
今日生きて帰れるかは紗夜さん次第だな。
~To Be Continued~
宗輝「やって参りましたおまけのコーナー」
宗輝「今回はモカとつぐみだ」
モカ「しゃーす」
つぐみ「モカちゃん適当過ぎるよ......」
宗輝「なぁ、モカに聞きたいことあるんだけど」
モカ「ふむふむ、申してみよ〜」
宗輝「りみりんばりにやまぶきベーカリーのパン食べてるけど飽きないのか?」
モカ「それは愚問だよ〜」
つぐみ「モカちゃんパン大好きだもんね」
モカ「何度食べてもあのエモさには敵いませんな〜」
宗輝「モカにとってパン=エモいなのか」
モカ「全てはパンの神様のみぞ知るのだよ〜」
宗輝「つぐみも大変だな」
つぐみ「まぁいつもこんな感じだからね......」
モカ「因みにラーメンもエモさの塊だったり〜?」
宗輝「そこ、なんで疑問形なんだよ」
モカ「今度美味しいお店教えてしんぜよ〜」
宗輝「コイツ止まんねぇな」
-End-
東君は完全に単発ネタですごめんなさい。
いやぁ、頭にパッと浮かんだものでつい。
後悔はしてません、反省はしてます。