トリプルP!~Produce"Poppin'Party"~ 作:Lycka
宗輝「ポピパのポ!」
香澄「ポテト!」
宗輝「それお前の好きな物だろ」
香澄「じゃあポテトフライ?」
宗輝「言い方変わっただけじゃねぇか」
香澄「それならポピパ!」
宗輝「結局そのまんまが一番ってことだな」
49話ご覧下さい。
「
「ありがとチュチュ」
「はなちゃんお水」
「レイもありがと」
どうも皆さん、ポピパの非公式プロデューサー改めプロデューサー見習いの斎藤宗輝です。チュチュから合格をもらった日から既に3日。このように練習をしている最中でございます。そして、おたえの付き添いだけで来たつもりの俺だったが......
「じゃあ私は一度抜けるわ」
「何処かお出かけですかチュチュ様?」
「
「へいへい、んじゃおたえをよろしくな」
「了解しました!」
何故か事あるごとにチュチュと一緒にお出かけをするようになっていた。お出かけと言ってもちゃんとしたお仕事だ。昨日はライブを予定しているライブハウスへ赴き色々と打ち合わせを行った。およそ14歳とは思えない仕事量を一人でこなしているのを間近で見て驚きを隠せないといったところ。この子もしかして令香と同じタイプなのん?
「何ボーッとしてるのよ」
「ああ、すまん」
~羽沢珈琲店~
『いらっしゃいませ!』
「先客がいると思うんだけど」
「待ち合わせの方ですね!コチラへどうぞ!」
今日はライブの際に来てもらうつもりの海外の記者とお話しするって聞いてたのに気付けば羽沢珈琲店。まさかここで待ち合わせしてるとは思わなかった。タイミングが悪くイヴが接客で対応してきて咄嗟にフードで顔を隠してしまった。つぐみが見当たらないが多分厨房の方にでも居るんだろう。
「......貴方何してるの?」
「ここ知り合いの店なんだよ」
「あらそう、取り敢えずフードを取りなさい」
「あんまりバレると良くないんだけど」
「相手に失礼極まりないからやめて頂戴」
確かに、今日の相手はなんてったって海外の記者だ。くれぐれも粗相の無いようにと外出前も散々注意させられたがこの始末。いやね、仕方ないじゃん?例の如く俺はポピバ以外のメンツにこの事伝えてないし。
「
「
「......ほら早くアンタも挨拶しなさい」
「ああ、了解。えーと、
俺はあんまり英語とか得意じゃないからちゃんと話せてるか不安だ。チュチュみたいにバイリンガルでは無いのだ。基礎中の基礎しか知らん。よって、この先は全て聞くことしかできない。まぁ聞いても分からないんですけどね。
「
「
「
「
......な、何言ってるかサッパリ分かんねぇ。確実に聴き取れたのはボーイフレンドって単語だけだ。ってことはチュチュに恋人がいるか聞いてんの?オッサン流石にその歳はアウトだと思うよ。ちっとは年齢差ってのを考えような。
「
「
「よ、よろしくお願いします......?」
「
-1時間後-
「ふぅ、取り敢えずはこんなところかしら」
「終わったのか?」
「ええ、しっかりメモは取った?」
「それはバッチリだ」
時間にして約1時間。俺はチュチュと記者のジャックさんの英語のやり取りを横で聴きながらチュチュに言われた内容をメモしていた。というか最早これがスタンダードというかルーティーンというか。どうやらチュチュは俺をプロデューサーとして鍛えてくれるらしい。
「
「
「
「なっ!!」
「ん?何て言ったんだ?」
「う、うるさいわね!アンタは黙って帰る準備!」
何故かは知らんがいきなり怒り出したチュチュ。どうせジャックさんが外国の人特有の面白いジョークでも言ったのだろう。チュチュはまだ14歳で通じる冗談も通じないというのに程々にしてほしいものだ。
「
「
「あの......お会計良いですか?」
「......」
ふえぇぇ、つぐみさん怒ってらっしゃる......。そりゃ何も知らないのに友達が外国人とお話ししてたら気になりますよね。しかも明らかに年下の女の子連れて。それに加えて役立たずときてる。今の俺は控えめに言ってでくの坊かもしれない。あれ?というかこれ全部俺持ち?畜生計りやがったなあの小娘。
「合計で23.800円になります」
「......一桁多くないですか?」
「23.800円になります」
「すみません許して下さいつぐみさん」ペコリ
頭を深く下げて誠心誠意謝るしかないだろう。こうしても許してもらえるとは限らんがそれは仕方ない。おたえ云々はポピパの事だから良いとしてもプロデューサー修行紛いの事に関してはおたえ以外ポピパですら知らない事だからな。
「......また一人で抱え込もうとしてない?」
「それは大丈夫、時間が取れれば蘭達も入れて話すから」
「約束だよ」
「ならゆびきりな」
他にお客さんもいないみたいだしちょっとくらい良いだろう。つぐみも少し周りを見渡して右手を出して小指を立てる。それでもやはりお店の手伝い中だからなのか少し顔が赤い。隠れていけないことをしてる子供みたいでなんとも可愛らしい。
「んじゃ俺行くわ」
「......待って宗輝君、お会計まだ済ませてないよ」
「でもお会計終わったはずじゃ......」
「んっ」
落ち着け斎藤宗輝、取り敢えず状況を整理するんだ。お会計とゆびきりも終え、踵を返しチュチュの元へ戻ろうとしたらつぐみにお会計がまだだと言われ引き留められる。しかしお会計はお支払い済。万が一手違いがあるといけないことも考慮して再度確認の為にレジの方を振り返る。そしたら俺のほっぺにつぐみがキッス。
「つ、つぐみさん?」
「......ゆびきりじゃ足りないと思ったから」
そんなに顔真っ赤にして言われてもキュンとくるだけだからやめてほしい。多分今は俺もつぐみと同じくらい顔真っ赤にしてるだろう。日菜とかもそうだけど不意を突くのはやめて頂きたいの。反応できなくて困るから。まぁ先に言われても反応できないんだけどね。こちとら伊達に年齢=恋人いない歴の部類の人間やってない。
「もうちょっとだけ待っててくれ」
「うん、分かった」
そう言ってつぐみの頭を少し乱雑に撫でてやる。なんか頭撫でるの久し振りな気がする。緊張がほぐれてきたのか表情も柔らかくなってくるつぐみ。やっぱつぐみはその方が似合うな。
「貴方何してるの?お会計が済んだのなら帰るわよ」
「チュチュ!?ジャックさんはどうしたんだ?」
「彼なら既に帰ったわよ」
「そ、そうなのね」
どうやら俺がつぐみと色々してるうちにジャックさんは帰ったらしい。チュチュとジャックさんにさっきのやり取り見られてたらどうしよう。お嫁にいけない。
「じゃあ帰るわよ。ショートケーキ美味しかったわ」
「あ、ありがとうございます」
「じゃあなつぐみ」
そして、その日はそのままチュチュのマンションへ一度帰りおたえと共に帰宅した。
「......これはチサトさんに報告です!」
「......ちゃん!」
「......ふへへ」
「お兄ちゃん起きて!」ユサユサ
「んぁ?......なんだ令香か」
人が気持ち良く夢を見ながら惰眠を謳歌しているというのにこの妹はジャストタイミングで邪魔してきやがる。まだ香澄のおはようダイブじゃないだけマシと思うか。あ、因みに本日の夢は麻弥に色々してもらうという内容だった。色々の部分は皆さんの想像にお任せしておこう。というか俺誰と話してんだよ。
「お兄ちゃんお出かけしよ!」
「やだよ、今日は土曜日。よって俺はお家から出ません」
「それなら仕方ないね」
珍しく素直に引き下がる令香。俺のベッドに入り揺さぶってまで起こしてきたのに何故だ。考えろ斎藤宗輝、こういう時は一度として良い結果に傾いた事が無い。という事は何かが起こる予兆。なんだか危ない気がしてきたぞ。
ガチャ
「むーねーきー!」
「ちょ!ひ、日菜!?」
「私もいますよ」
「紗夜さんまで、ぐへぇ!!」
今日は香澄のおはようダイブでは無く日菜のおはようダイブの日だったらしい。その前になんでこんな休日の朝っぱらからウチにいるのか教えてほしい。確かに昨日の夜にはいなかったはずだからな。令香の仕業だなこんにゃろう。
「宗輝おはよ!」
「分かった!分かったからどいてくれ!」
「ん?何で?」
「何でって言われても......」
そりゃ日菜さんのアレやコレがなんやかんやであんなことになってるからだよ。
「日菜、朝から近所迷惑になるからやめなさい」
「分かった!」
「紗夜さんの言う事は聞くのね」
「だってお姉ちゃんだもん!」
「それもやめなさい......恥ずかしい」
おうふ、こんな休日の朝っぱらからこんな尊いものが見られるなんて感無量だぜ。やっぱさよひなさいこ......コホン、いかんいかんつい本音が。俺をおいてさよひなしてるのを見るのも良いが今はやめて頂こう。
「それで何でこんな朝早くに?」
「んー?何だっけお姉ちゃん」
「はぁ......私達に隠し事をしてませんか?」
「か、隠し事?」ピクッ
途端に目付きが鋭くなる紗夜さん。それに合わせて日菜も思い出したかのように迫ってくる。賢い+頭の回る紗夜さんの事だ、多分何処からか情報を手に入れていたのだろう。しかし知っているのは極少数のはず。ポピパと昨日のつぐみとイヴ......そういえば最初の時以外イヴの姿を見てないな。
「俺が紗夜さんに隠し事なんて」
「イヴちゃんから昨日聞いたのは?」
「早く白状した方が良いですよ?」
「ホントすみません許して下さい」
即堕ち2コマレベルだなこれ。昨日のつぐみの件に引き続き連日頭を下げる事になるとは思わなんだ。情報源はまさかのイヴだったか。まぁつぐみが誰彼構わず言いふらす様には見えないしな。かと言ってイヴもそういう性格では無いと思うけど。
「日菜はイヴになんて聞いたんだ?」
「宗輝が小さい女の子とデートしてたって聞いたよ!」
「ぶっ!!」
イヴさん他にも言い方あったでしょうよ。これは俺的にもアウトだけどチュチュ的にもアウトだな。アイツ小さいとか言うとすぐ怒るから。ソースは俺。
「本当なんですか?」
「女の子と居たのは本当ですけどデートじゃ無い!」
「じゃあ何してたの?」
「それはカクカクシカジカで」
という訳で日菜と紗夜さんにもRASの事を話すことになった。まぁここまできて隠す必要もないし。
「つまり、以前湊さんをスカウトしてきたバンドが今度は花園さんをスカウトしているということですね」
「概ねその通りです」
「じゃあ私がポピパ行こっか?」
「そういう問題じゃ無いんだよ日菜。それにおたえはあくまでもサポートギターって形だ」
やはり紗夜さんは話しやすくて助かる。日菜もうんうん頷きながら聞いてはいたがあんまり理解してなさそう。紗夜さんは頭抱えながら"貴方はまた厄介事に......"とか何とか言ってた。違うんです紗夜さん、厄介事の方から俺に近付いてくるんです。頼みますからトラブルメーカーとか言わないで下さい。
「日菜、そろそろ帰るわよ」
「えー、お姉ちゃんもう良いの?」
「今日のところは話を聞けただけでも良いわ」
「また何かあったら連絡します」
「当然よ。困ったら私でも日菜でも良いから相談しなさい」
改めて釘を刺されてしまった。まぁ最初から無茶するつもりは毛頭無かったけど。これで大体みんなには知られている事になる。つぐみからアフグロには伝わるだろうしRoseliaは紗夜さん、パスパレは既に知られてるし......ハロハピは言わなくてもどうせ黒服さん達が勝手に情報仕入れてくれるだろう。
「じゃあまた今度」
「じゃあね宗輝!」
「おう、帰り道気を付けてな」
「お姉ちゃん帰りにアイス買って帰ろうよ!」
「仕方ないわね、ついでにポテトも買って帰るわよ」
本当に仲の良い姉妹だこと。勿論俺と令香も負けてない。だって俺の方が令香にいっぱい買ってあげてるもんね!!べ、別にこれはお兄ちゃんとして当然の事なんだからね!勘違いしないでよね!
さてさて、紗夜さんと日菜が帰って俺の部屋に平穏が戻ってきた訳だが何かを忘れている気がするのだ。そう、滅茶苦茶大切かと言われるとそうでは無いがある程度大切だった気がする何か。まぁ休日だし何とかなるだろ。
プルルルル
「あん?」
しかし、残念なタイミングで携帯に着信。最早嫌な気配しかしないが一応相手を確認するべきだろう。そっと手に取り画面を見てみる。
着信: Chu²
まさかまさかのチュチュからの着信。
「もしもし?」
『もしもし?じゃ無いわよ。貴方何してるの?』
「何って......家でゴロゴロ?」
何かチュチュさん怒ってらっしゃる?俺何か悪いことでもしたのかしら。昨日はメモもちゃんと取ったしやることやったと思うんだけどな。昨日帰ってからメモ見直して抜けも無かったの確認してるし......
『今日も打ち合わせあるって言ってなかった?』
「あ......」
あっれれー、おっかしいぞー?もう一度メモを見てみよう。......うんうん、ちゃんと書いてあるね。明日も近くのバーガーショップで打ち合わせって。しっかりと忘れないように赤いペンで大きめの字で。
『遅れたらどうなるか分かってるでしょうね』
「今すぐ行きます少々お待ちを!!」
『
こんな感じで新人プロデューサーの斎藤宗輝の教育はまだまだ続きそうです。
~To Be Continued~
宗輝「今回のおまけのコーナーは燐子先輩とあこだ」
あこ「じゃじゃーん!我は大魔姫あこなるぞ!」
燐子「宗輝君、これは......?」
宗輝「適当にお話ししとけばokらしいですよ」
あこ「リラックスだよりんりん!」
燐子「そんな事言われても......」
宗輝「それじゃあNFOについてでも話しますか」
あこ「あぁ!そういえばあこレベルアップして新しいジョブになれるようになったよ!」
宗輝「ほーん、因みにどれ?」
あこ「D・ネクロマンサーって書いてた気がする!」
燐子「それはネクロマンサーの上級職だよあこちゃん」
宗輝「最近追加されたやつじゃないか?俺そんなの知らないし」
あこ「りんりん、前についてるDってなんなの?」
燐子「正式には
あこ「
宗輝「良かったなあこ」
あこ「うん!りんりんのレベル上げも手伝ってあげる!」
燐子「あこちゃんありがとう」
-End-
・さよひなは国宝級だと思うの
・ついでにりんあこも国宝級
・みんなもどんどんつぐっていこうぜ
豪華三本立てでお送りしました