トリプルP!~Produce"Poppin'Party"~   作:Lycka

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またしても連日投稿。
他のバンドの子を混ぜ始めると、それだけでモチベーション上がりますな。
あ、アンケートの投票お願いします。

それでは、9話ご覧下さい。


羽丘学園編
Produce 9#いざ、羽丘へ


 

 

 

「斎藤宗輝君、君には明日から羽丘学園へ生徒として通ってもらいます」

 

突然、ウチの校長先生に呼び出されたと思ったらそんなことを言われてしまった。

 

当然、俺の反応は決まっている。

 

 

「はぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

こんなことになったのは、ちゃんとした理由がある.....と思いたい。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

しかし、理由なんてものは簡単すぎるほどだった。

 

 

「えー、絶対楽しいよ。るんっとこない?」

 

案の定、日菜の仕業でした。そんなに生徒会長って権限あんの?というより、羽丘の校長も校長だ。日菜の説得に応じてしまうのだから。もう、日菜が学校の権力握ってんじゃん。

 

 

そんなこんなで、俺は明日から羽丘の生徒になるのだった。

 

 

 

 

 

 

~戸山宅~

 

 

翌日、俺はいつも通り香澄の家に学校へ行く為に来ていた。しかし、いつもとは異なる点が一つ。俺は、花咲川の制服ではなく羽丘の制服に身を包んでいるということ。

 

「むーくん、そっちの制服も似合うね」

 

「別に嬉しくないんだけどな」

 

とは言ったものの、途中までは香澄と一緒に登校する。そして、そこに新たに一人。

 

「待ってお姉ちゃん、ボタンズレてる」

 

「ありがと、あっちゃん大好き〜」ギュッ

 

「暑苦しいから離してよ〜」

 

そう、香澄の妹である明日香も一緒に登校するのだ。羽丘の一年生だからな。というよりは、これから毎日同じだ。

 

「そんなこと言ってる明日香も、シャツの襟立ってるぞ」

 

そっと近づき襟を直してやる。明日香も明日香でどこか抜けているところが時々あるので、そこは香澄に似たのだと思う。

 

「明日香もその制服、似合ってるな」

 

「ありがと宗輝。それじゃ行こっか」

 

 

 

 

 

~羽丘学園~

 

 

途中で香澄と別れて、明日香と二人で登校してきた。周りの生徒からは奇異の目で見られていたけどな。そりゃあ、羽丘学園っていっても今年から共学になったばかり。男なんてほとんどいない。そんなわけで、唯一の男子生徒である俺と登校していた明日香にもみんなの注目が集まっていた。

 

「宗輝、本当にこっち来たんだ」

 

そう言って校門で出くわしたのは、奇跡的にも明日香と同じクラスであるあこだった。

 

「どっかの生徒会長のせいでな。本人は何とも思ってないところも度し難い」

 

「まぁ、日菜先輩も悪気があるわけじゃないと思うけどね」

 

 

少しの間、三人で話してからあこと明日香は教室へ。俺は校長室へ向かった。今日は、校長先生に話を聞いてから教室へ向かえとのこと。

 

ガラララララ

 

「失礼します」

 

どんな人なのだろうと、若干の想像をしながら校長室へ入っていく。しかし、中にいたのは校長先生ではなかった。

 

「お、きたきた。宗輝おはよー」

 

羽丘の現生徒会長である日菜がそこには座っていた。てか、それ校長先生の椅子だよね。勝手に座っちゃっていいの?

 

「校長先生と話するって聞いてたんだけどな。なんで日菜がいるんだ?」

 

「校長先生には私から既に話は通してあるから平気だよ」

 

どこらへんが平気なのか是非とも教えてもらいたいもんだ。

 

「んで、何の用なんだ?」

 

「んー、宗輝に会えたから用事済んじゃった」エヘヘ

 

 

おいおい、ウチの生徒会長も美人さんだが、羽丘の生徒会長もかなり可愛いじゃねぇか。妹に欲しいくらいだ、紗夜さんが羨ましいぜ。

 

 

「俺も朝から日菜に会えて嬉しいよ。で、俺のクラスはどこなんだ?」

 

「えーっとね、2年A組にしよっかなー」

 

あれ、決めてなかったのね日菜さん。ていうか、今決めていくスタイルね。それでいいのか羽丘学園。

 

「じゃあ、案内してくれるか?」

 

「もっちろーん!ほら、宗輝行こ!」ギュッ

 

俺は日菜に連れられて2年A組を目指すのであった。

 

 

 

~2年A組~

 

 

俺は、2年A組のドアの前に立っている。今は日菜がみんなに説明している最中だ。中からは多数の女の子の声が聞こえる。やっべぇ、緊張してきたぜ。

 

「入ってきていいよー!」

 

日菜の合図が聞こえたので、ドアを開けて中に入る。俺は、中に入った瞬間に見知った顔がいくつかあるのを見逃さなかった。しかし、ここは敢えて触れないで進めよう。

 

「花咲川からきました斎藤宗輝です。いつまでかは分かりませんがよろしく」

 

そんなありきたりな挨拶を済ませる。その後、日菜に目配せして終了の合図を送る。

 

「じゃあ、一番後ろの席ね。では、みんな仲良くしてあげてねー!」

 

そして、嵐のように去っていった生徒会長。その後に担任らしき先生が入ってきて授業が始まった。

 

 

 

一時間目が終わり、今は休み時間。案の定、周りからヒソヒソと話し声がちらほら聞こえる。そんな中、堂々と俺に話しかけてくる奴らがいた。いや、そんな気はしてたんだけどね。

 

「宗輝、ちょっときて」ガシッ

 

「強制連行しま〜す」ガシッ

 

「はぁ、ドナドナを歌いたい気分だ.....」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~廊下~

 

「わざわざ廊下にまで出る必要あるか?」

 

「そんなことより、なんでこっちに来てんの?」

 

「それは俺が一番知りたい。日菜に聞いてくれ」

 

どうせ、楽しいとかるんっときたとか言いそうだけどな。

 

俺を廊下まで引き連れてきたコイツらは、Afterglowというガールズバンドのボーカルの美竹蘭とギターの青葉モカ。どちらもショートヘアーだが蘭は赤メッシュを入れている。モカは銀髪でゆるい感じで話すのが特徴。

 

「あー!こんなところにいたー!」パタパタ

 

「探したぞお前らー」

 

「みんな探してたよ〜」

 

 

そこへ新たにやってきたのが、残りのメンバー。走りながらやってきたのがベースの上原ひまり。彩と同じピンク色の髪で、とにかくデカイ。何がとは言わないがな。ひまりの後をついてきたのが、ドラム担当の宇田川巴。あこのお姉ちゃんである。赤髪を胸あたりまで伸ばしているスレンダー美女だ。そして、最後の一人がキーボード担当の羽沢つぐみ。茶髪のショートヘアで頑張り屋さんな女の子。ちょっと空回りすることもあるけど。

 

コイツらは全員が幼馴染でバンドを組んでいる。みんな小さい時から同じ時間を過ごしてきた仲間。俺も香澄以外に幼馴染がいたらバンドとか組んでたのかなぁ。

 

「ひまり、廊下走ってると怪我するぞ」

 

「じゃあ、怪我しないように捕まえてて」ギュッ

 

「それだと、俺が捕まえられてるんですけど」

 

ひまりは、千聖さんと真逆で俺といるときには甘えん坊になる。しかし、ひまりの場合は抱きついてくると二つの大きなお山が当たるのだ。あぁ、悲しきかな男の性よ、これには逆らえん。

 

「そーやって甘えてくるから、蘭の方がリーダーっぽく見えるんだぞ」ナデナデ

 

「んふふ〜、宗輝だぁ」スリスリ

 

こいつ話聞いてねぇな。突き放すのも気が引けるので、このまま話すとしよう。

 

「まぁ、これから同じクラスだからよろしくな」ナデナデ

 

「なんか上手くまとめられたな」

 

「モカちゃんは〜、大歓迎だよ〜」

 

「とりあえず、教室戻ろうよ。授業に間に合わなくなっちゃう」

 

つぐみの言う通り、あと数分で休み時間が終わるところだった。俺は、今なお頬ずりをやめないひまりを少し強引に離して教室へと足を運ぶ。

 

「.....ちょっとぐらい話してくれてもいいじゃん

 

 

そんな蘭の声は、宗輝には届いていなかった。

 

 

 

 

 

~放課後~

 

 

授業を難なく終え、昼休みはアフグロメンバーと一緒に弁当を食べた。今日はお昼までだそうで、そこからは自由な時間ができてしまった。いざ自由時間となっても、俺にはすることがない。

 

「とりあえず、明日香でも迎えに行くか....」

 

そんな独り言を言いながら一年生の校舎へ移動する。

 

 

 

「ごめん、戸山明日香さんいる?」

 

俺は、やっとの思いで明日香のいる1年A組へ辿り着いた。あこと同じクラスとは聞いていたが、何組かを聞いてなかったので、何人かに聞いて回った。

 

「は、はい!少々お待ちを!」

 

緊張してるのが見て取れる。俺、そんなに怖いか?そんなつもりは無かったんだけどな。

 

「どうしたの六花?あれ、宗輝じゃん」

 

「あれ、君明日香の友達だったのか?」

 

そう聞くと、無言で首を縦に振る。なんだよ、先に言ってくれたら良かったのに。

 

「朝日六花と言います!」

 

「俺は斎藤宗輝。まぁ、これからも明日香と仲良くしてやってくれ」

 

「はい!任せてください!」

 

おお、さっきまでオドオドしてたのに急に元気になったな。ちょっと分からん子だ。

 

そんなこんなで、俺は明日香と一緒に下校した。

 

 

 

 

 

 

***

 

 

場所は変わって、今は有咲の家の蔵。恒例の蔵練である。しかし、恒例といっても最近は俺が参加できていない。実は久し振りだったりする。

 

「むーくん、ライブしたい〜」

 

「ライブしたいって言われてもな」

 

「いっそのことCiRCLEでやる?」

 

「やめてくれおたえ、ただでさえ最近予約多いのに....」

 

テレビでは、大ガールズバンド時代とか言われている。ライブしたい気持ちも無くはないが計画性がなさ過ぎる。一から考えてやるか。俺は持っていたメモを開く。

 

「じゃあ、とりあえずみんなの予定聞かせてくれ。俺が調整してスケジュール組んどくから」パラパラ

 

「やったー!むーくんありがと!」ダキッ

 

「はい、これ私の予定表」

 

「流石有咲、細かくメモしてるんだな。ありがと、助かるよ」

 

「そんなの普通だしなー」エッヘン

 

その後、おたえや沙綾、りみりんにも予定を聞いておいた。これから、みんなの予定に合わせてスケジュール作りだ。

 

「よーし、じゃあみんな円陣しよー!」

 

「いまからやんのか?ちょっと早すぎるだろ」

 

「いいじゃん、有咲やろうよ」ガシッ

 

「ちょ、おたえやめろー!」

 

コイツらもコイツらで頑張ってんだから、俺も頑張りますかね。

 

「ほら、むーくんも一緒に」

 

香澄が俺の手を取り円陣に混ざる。

 

「せーの」

 

『ポピパ、ピポパ、ポピパパピポパー!!』

 

 

いつもと変わらない日常。コイツらがいて、俺がいる。それだけで幸せなんだと気付かされた瞬間であった。

 

 

 

 

 

 

 

~その夜~

 

 

「この日はー、ちょっと遅めにしとくかな」

 

俺は、その日の夜にみんなの予定を照らし合わせてスケジュールを作っていた。

 

プルルルル♪プルルルル♪

 

そんな中、俺の携帯に着信が入った。こんな時間に電話がかかってくること自体あまり無かった為、少し不思議に思いながら携帯を開く。そこには、湊友希那の文字があった。

 

 

「もしもし、こんな時間にどうしたんだ」

 

「貴方達、Roseliaの主催ライブに出てみる気は無いかしら」

 

 

 





モチベーションがあるうちに描いておかねば....!!(使命感)

誤字脱字は気付いたら直します。

今後、RASやCHiSPAのオリジナルストーリーも入れていこうと思ってます。みなさんとしては、どんな感じですかね?

  • とりあえずメイン5バンド優先
  • そういうのもっと頂戴!
  • 両方見たいので死ぬ気で頑張れ

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