vivid読んだら、勢いで書いてしまった。 作:二次色スライム
作品名通り、ノリと勢いだけで書いてしまった。
今から500年ほど昔、数多く存在する中の、とある1つの世界は滅びに向かっていた。
その世界の名は、”ベルカ”
その世界は魔法と呼ばれる独自の技術を持ち、過去には繁栄と栄華を誇っていたが、あまりにも栄えすぎた文明はある時を境に滅びへと向かうことになった。
かつては、青々とした青天は濁りきった灰色の空となり、深緑輝いていた森林は枯れ果て、何処までも見渡せた海原は死の海となり……
人類は生きるために血で血を洗う戦争に明け暮れていました。
平和を望みながらも、自らが剣をとり、人を殺すという矛盾。
希望がなく、絶望しかなかった時代
戦争は長きにわたり続き、人も文明も世界も衰えていきました。
そんな時、ベルカに存在する多くある王家の1つ、聖王家にて一人の女の子が生まれました。
名を、オリヴィエ・ゼーゲブレヒト
後に、聖王戦争と呼ばれるベルカ戦乱を鎮める事になる少女です。
彼女は、生まれ持った高い魔力資質と天性の才能を持った「聖王女」と呼ばれた少女。
さて、彼女の物語には2つあります。
1つ目は、 本来はそうなるはずの物語
2つ目は、 本来はなかったはずの物語
1つ目は、戦争のない平和を望み、自らが戦船に乗り込むことで、戦争を鎮め世界を統一した「最後のゆりかごの聖王」と呼ばれた王の話
2つ目は、本来存在しないなずの男が存在し、王とその男が共に戦乱の時代を生き抜いた「聖王」と「」の物語
その男の名は、……
「さっきから何語っているんだリテッド」
そう”語り部”に話かけてきたのは一人の少年。
その少年の名は、クロウ・サハク。黒髪と金色の瞳をもつ”語り部”の相棒である。
そして、”語り部”の名は、アンミリテッドハート、通称リテット、クロウ・サハクの相棒であり、インテリジェントデバイスである。
今クロウは、エプロンに着け台所で朝食を作っており、リテッドはそんなマスターの姿を見ながら先ほどから一人(一機)で語っていたのである。
「そうは言うがな、クロウ。いよいよ”本来の物語”が始まるのだぞ。」
「あー。リリカルなのはだっけ?」
(正直な話もうほとんど憶えていないのだがな。)
「いや、それはそうなんだが、こんな形で海鳴町に来るとは想像していなかったからな。」
俺の名は、クロウ。元転生者で、今は見ての朝の食事を作っているところだ。
俺は元々古代べルカ時代に転生し、そしてべルカ時代で生きてきたはずなのだが、とある現象に妻共々巻き込まれ気が付いたらこの海鳴町内にある森にいた。
おまけに体が子供になるというオマケ付き。
そして、その肝心な現象の原因というのが、
神「間違えちゃって、ベルカ時代に送っちゃってごめんね。今後はちゃんと送っておくから。」
的な書かれた手紙が入ったリュックサックが海鳴町に送られた時にすぐそばにあった。
俺自身、妻と共にべルカの地で生きる覚悟を決めていた言うのに。
まぁ、来てしまったものは仕方がない。
そんなことを考えながら朝食を作っていると、遠くから足音が聞こえ始め徐々に足音が聞こえてくる。そして、台所とつながっている何時もは家族で集まったり食事をしたりしている居間の前まで足音が近づいたら、襖が開かれ、一人の女性が入ってきた。
薄いブラウン色のショートヘアーをした18歳ごろのお姉さん系の女性で、俺の使い魔兼我が家の家計婦であり、名前をリニスと言う。
気づいている人もいるだろうが、リリカルなのは第一期で出てくるプレシア・テスタロッサの使い魔であり、フェイト・テスタロッサの教育係だったあの山猫の使い魔リニスである。最も家族の中で、リテットしか気づいてはいないが。
「クロウ、外の掃除は終わりましたよ。ほかに仕事はありますか。」
「御苦労さま。あと残っている仕事といえば、今俺がしてる、朝食を作ることぐらいだな。」
「なら、残りは私が作ってしまうので、クロウは彼女を起こしてきてください。」
「そうか。なら、あとは頼む。俺はお姫様を起こしてしてくることにする。朝食は後少しでできるから、まかせた。」
「わかりました。」
手早くリニスに後の仕事を任せると、クロウは身に着けているエプロンを外すと素早くたたみ、台所から居間を通りリニスが入ってきた襖から廊下に出た。そのまま、廊下を進むと、目的の部屋の前まで歩いてきた。
クロウは部屋の前まで立つと、ノックをせずにいきなり扉に手をかけ、扉を開けた。
部屋の中に入るとクロウは慣れた様子で布団の傍まで歩いていった。布団は膨らんでおり誰かが寝ているのは一目で分かる姿であった。
そう彼がこの部屋に来たのは、目の前の布団で寝ている”彼女”を起こすために来たのである。そして彼女を起こそうとクロウがゆっくりと手を伸ばそうとした時、
いきなり伸ばそうとした手を掴まれ、思いっきり引っ張られた。
クロウはそのまま布団の中まで引きずり込まれた。
どうやら、布団の中から腕が伸びてきて彼を布団の中に引きずり込んだようだ。
布団の中に引きずり込まれると、引っ張られた際のものとは別の衝撃がクロウを襲った。襲ったとはいっても、けして強い痛みがあったわけでもなくむしろ人の軟らかさと温もりを彼は感じた。
クロウは特に慌てる様子もなく、むしろ慣れた様子で目の前の自分に抱きついている、布団に引きずり込んだ犯人の少女を見ると、
「おはよう。 オリヴィエ。」
「おはようございます。 クロウ。」
目の前の自分に抱きついている少女に朝のあいさつをした。
クロウに抱きついているこの少女こそが、この部屋の住人であり、彼が起こしに来た彼の妻たる”少女”。
金色の髪と緑と赤のオッドアイ。身に着けているシンプルなパジャマ。幼さが強く残る、将来は美女に成長することが分かる顔立ち。
名は、オリヴィエ・ゼーレブレヒト
古代ベルカ時代において最強のベルカ王にして歴代最強の聖王と呼ばれ称えられた少女である。
「んー。」
彼女はクロウに抱きついたままから体ををほぐすと、寝ぼけていた意識が覚醒したようだ。
「オリヴィエ。そろそろ朝食が完成するから。さっさと起きろ。」
そういうとクロウは抱きついたままのオリヴィエを抱き上げるとそのまま布団の毛布を?いだ。
「目覚めたなら、早く着替えて居間までこい。居間では、リニスが待っているのだからな。」
そもそもなぜ、ベルカ時代の王族の彼女が世界も時代も違うこの海鳴町にいるかというと、彼女もまたクロウと共に例の現象に巻き込まれ、子供の体となってクロウと共に海鳴町内の森にいたからだ。
そう彼女こそが、クロウの妻たる女性であり、
彼こそがかつて、古代べルカ時代、”「聖王女」オリヴィエ・ゼーゲブレヒト”と共に世界統一を成し遂げた彼女の夫 ”「魔天」クロウ・サハク” なのである。
これは、魔法少女リリカルなのはの世界に転生しながらも、一度は古代ベルカ時代に降り立った転生者が、妻となった少女と共に魔法少女リリカルなのはの世界を生き抜いていく物語である。
「ところで、クロウ。」
「ん?」
クロウは妻から声をかけられ、返事をしようとした直後いきなり布団の上に押し倒されていた。
「オ、オリヴィエ」
「では、さっそく。」
「は~、お前な。」
クロウが何か言おうとした瞬間、オリヴィエは自らの唇をクロウの唇に重ねた。
結局彼ら2人が居間に到着したのは、クロウが居間を出てから1時間以上過ぎた後のことだったそうです。