vivid読んだら、勢いで書いてしまった。 作:二次色スライム
オリヴィエとリニスの口調が紛らわしい。
話が進まないんです。今はまだ設定を地ならしの段階だから。
原作には入れればなんとかなると思う。
「本当にすまない。リニス」
「いえいえ、お気になさらず」
あの後、オリヴィエと共に居間についたのは俺が居間を出てから、かるく1時間半以上後のことだったのだから、その間リニスは朝食を作り終えた後ずっと居間で待機していたと考えると、本当にリニスに対して申し訳ない気持ちになる。
どうやら思っていたことが伝わっててしまったらしく、
「本当に大丈夫でしたから、リテッドとクリスと一緒にテレビを見ていましたので」
「そうか、そう言ってもらえると助かる」
俺はそういうと食事に戻ることにした。
今俺は、居間でオリヴィエ、リニスと共に朝食を食べているところだ。居間にある机を挟んで向かい側のリニスに話しながら、俺とリニスの間にオリヴィエは朝食を頬張っている。しかし、頬張るとは言っても実際に頬を膨らませるほど食べているわけではなく、無我夢中で食事を口に運んでいるのだが。しかも、それすら食いしん坊の印象を与えないところは生まれの良さを感じさせる。
そして、TVの方に目線を向けるとそこには2つの動物のシルエットが目に入った。よく見てみるとそれらがぬいぐるみだということに気づく。
1つはウサギのぬいぐるみで、ぬいぐるみらしくウサギは二足歩行になっている。
1つはキツネのぬいぐるみで、こちらは狐をそのまま模倣したものだと一目でわかる。
この2つのぬいぐるみこそがオリヴィエと俺のインテリジェントデバイス、セイクリッドハートとアンミリテッドハートである。この2人は今TVに夢中なようだ。
「それはそうとオリヴィエ」
「?なんですか、クロウ」
「明日から朝に走りに行かないか」
俺とは違い、オリヴィエは朝にジョギングに出ていなかったのだ。それは、こいつはサボり癖があるわけでも、訓練をしていないわけではない。むしろ、好奇心や向上心は人一倍強いが、それが強すぎて一度自分の世界に入ると周りが見えなくなる癖がある。そのせいで、疲労をため込むことがある。特に、最近はミッドチルダと呼ばれる世界のことをリニスから教わっていたので、オリヴィエはずっとミッドチルダに関する本を読んでいて、朝に走りに出ることは少なくなっていたんだ。
朝こいつの部屋に行った時も、布団の真上に本が置いてあったしな。
ちなみに、ミッドチルダに関する本は直接ミットチルダに買いに行った。
一応言っておくと、俺たちはすでにミッドチルダに行ったことがある。リニスが案内してくれた。その時、何人か友人ができたが、そのことはとりあえずおいとくとしよう。
「俺もお前と一緒に走りたいからな」
「素で惚気ましたね。さ、クロウもオリヴィエ今日は学校の転校初日なんですからぱっぱと食べちゃいましょう。」
そうリニスが言うと、俺たちは朝食に向かうとラストスパートをかけることにした。
そして準備を終えた2人はリニスに見送られながら家の玄関にいる。
「それでは、いってらっしゃい。クロウ、オリヴィエ」
「ああ。家のことはたのむぞ。」
「はい。行ってきます」
そういうとクロウとオリヴィエは学校へと歩き始めた。
二人が見えなくなるまでを見送ったリニスは家に戻ろうと、その場を動こうとして、
「………」
もう一度2人の歩いて行った方向に顔を向けると、
「…フェイト、アルフ」
彼女は昔の教え子たちの名前を呟くと、そのまま家の中に戻って行った。
「しかし、学校は楽しみですね~」
家の門を出て少しした時、オリヴィエは鼻歌交じりにそう話しかけた。
「まぁ、学校に通うなんて以前の俺たちでは考えられないからな」
今2人は学校に向かうために屋敷から最も近いバス停に向かっていた。
ちなみに補足しておくとオリヴィエ達が住む武家屋敷と呼べる家は、海鳴町町内のはずれに存在し、広い敷地を塀が囲み中心には大きな武家屋敷があって、門まで舗装された道が通っている。庭には竹林や広い空き地、見るからに作りの古い頑丈そうな物置などが存在している。森がすぐ近くにあることもあってか動物などが紛れ込むこともある。
なんでそんな屋敷が存在するかというと、元々はいわくつきの物件だったそうで広い敷地の関係上、値段を下げるわけにもいかず、また取り壊そうするとなぜかその度に問題が起きて、お手上げ状態だったところにクロウが現れたらしいです。
また生活費を含めて、何処からお金を用意したかというとベルカ時代に王の財宝に入れっぱなしにしていた黄金や宝石を売っぱらってつくったお金だそうです。その時、クロウと買取人の間で武器を持たない戦いを繰り広げた話は余談。
そんな他愛もない話をしながら歩いている内にバス停に着いたようです。周りを見渡してみましたが自分と同じ制服を着ている人はいませんね。そんなこと考えながらクロウに話してみると、
「まぁ、この辺は町の中心部から離れているからな」
ということでした。
そんな話をしている内に、バスがこちらに向かってきているのが見えているので私とクロウは話すのを一旦やめ、バスを来るのを待つことにしました。
そうそう、これから私たちが向かっている学校はなんでもこの周辺では珍しい私立校で小学校、中学校、高校、大学とエスカレータ式なんだそうです。
これぐらいの常識はこの世界に来る前から知っていましたよ。ベルカにも学校ぐらい普通にありましたし、戦争中はそれどころではありませんでしたが戦争が終わった後はちゃんと開校してましたからね。
私たちが行く学校の名前は確か、私立聖祥大附属小学校、という名前だったはずです。
そんなことを考えながら、バスに乗り込むと、
「え!」
「お」
「あ」
バスに乗り込むと、突然驚いたような声が聞こえてきました。
そちらの方に目を向けると最後部座席に座っている2人の少女が目に付いた。
一人は青みがかった黒髪をしたおとなしそうな少女。驚いたような顔をしているので今声をあげたのはこの少女でしょう。
もう一人は日本では珍しい金髪をした(人のことを言えない)気の強そうな少女。こちらはもう一人の少女と私たちを見比べながら、頭をかしげている。
私の方も、おとなしそうな少女には見覚えがあり、クロウの方に目を向けると(わかる人にしか分からないぐらいですが)、見覚えがある様子でした。
見間違いではなければ、よく図書館で見かけていた子のはずです。
少しの間見つめ合っていた私たちは彼女達の方へ歩みを進めました。
バスが発進し何となく、2人の少女と話をし始めました。おとなしそうな少女が月村すずか、気の強そうな少女がアリサ・バニングス、という名前だそうで、どちらも私達と同じ学年だそうです。クロウが同い年と知った時は驚いていましたが。
そんな調子で4人で会話を楽しみながらバスは次のバス乗り場へと進むべく発進しました。