厄祭の英雄 -The Legend of the Calamity War-《完結》   作:アグニ会幹部

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BS11で「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」再放送中。
来週から第二期が始まりますので、皆様もバエルとオルガを見る為に観ましょう(宣伝)

サブタイの「宙」は「ソラ」と読んで下さい。
第五章も今回を含めて、残り二話だったり。


#59 宙と地から人々を試す

 ワイヤーブレードが、漆黒の宇宙を引き裂く。

 攻撃対象とされた「ガンダム・バルバトス」は、両手に構えるツインメイスでこれを防御し、反動を利用して距離を取った。

 

「――ボスキャラか」

 

 ワイヤーブレードの主は、「天使長」ザドキエル――火星へ侵攻する、総数五百三機の中期航空特化型モビルアーマー「イオフィエル」を群体たらしめる統率者にして、この戦場の支配者とすら言える機体であった。

 バルバトスのパイロット、クレイグ・オーガスはその威容を捉え、大きな黄金の目を細める。

 

「クレイグ、先行し過ぎだ! 下がれ!」

 

 和弘・アルトランドの「ガンダム・グシオン」が、巨大なグシオン・ハンマーを全身で回転させながら、立ちはだかるイオフィエルを蹴散らしつつバルバトスの援護に入る。

 ザドキエルはバルバトスにビーム砲を放ちながら後退し、グシオンの道を阻むように十機のイオフィエルが立ちはだかった。グシオンはハンマーを振り抜いてこの十機を吹き飛ばしつつ、バルバトスの隣に移動した。

 

「『天使長』を見つけた。アイツを殺せば、ザコ達の連携を分断させられるかも知れない」

「だからと言って、単機で突っ込むのはまずい。アイツらの尻尾は、覚醒してても追ってくるんだぞ」

 

 背中合わせになって、取り囲んで来るイオフィエルを迎撃しながら、クレイグと和弘は作戦会議をする。

 一機一機の戦闘能力自体は大したコトが無いとは言え、何十機もの敵に取り囲まれては、ガンダム・フレームと言えども数の暴力に擦り潰されてお終いだ。何百機ものMAの侵攻を受けていて、火星への突入を断固阻止せねばならない以上、敵群の最奥に隠れる「天使長」ザドキエルを狩るのは難しい。

 実際、敵群は火星に向かって着実に侵攻を進めており、もう既に火星衛星軌道上にまで差し掛かっている。

 

「倒しても倒しても、キリが無い…!」

 

 多対一を想定して開発された、金元・カーゾンの「ガンダム・マルコシアス」も、この数が相手では流石に厳しい。四本のサブアームと両腕をフル稼働させているが、後四本は腕が欲しいと金元は思う。

 後方から砲撃していたヘイムダルのバラクーダ級強襲装甲艦「サタナキア」も、既にMAの群と接触しており、対空砲火を行いながら正面の機体に体当たりを仕掛けている有り様だ。

 

「クソったれ、数が多過ぎんだよ…!」

「弾幕薄い、何やってんだ! 取り付かせんな!」

 

 戦場は完全に混乱状態にあった。

 サタナキアの甲板上からダインスレイヴを放っていたゴドフレド・タスカーとメイベル・タスカーの「ガンダム・フラウロス」も、今では砲撃形態を解除し、手持ちのアサルトナイフとマシンガンで迎撃している。

 

「クッソ…! こんなコトになるんなら、ショートバレルにしときゃ良かったぜ…!」

「攻撃力優先でロングにしたからね――見通しが甘かったんだ」

 

 火星防衛軍の艦隊も砲撃を行い、四十機近いモビルスーツ隊も迎撃にあたっているが、数の有利を覆すには至っていない。

 何か、戦況を打開する策が必要だ。完璧な連携を取り、隙を見せぬまま衛星軌道にまで迫っている敵群を瓦解させる、起死回生の一手が。

 

『このままでは負ける。――俺が道を作る、ザドキエルを仕留めろ!』

「その声、シプリアノか!?」

 

 動いたのは、火星防衛軍のシプリアノ・ザルムフォート大尉。背面に二機の「ハーフカウル」を装備した「ガンダム・ダンタリオン」が、バルバトスとグシオンに合流する。

 なお、シプリアノは元々ヘイムダルだったが、所属するチームが壊滅したコトで、火星軍に移籍した経歴を持つ。なので、クレイグや和弘とは顔見知りだ。

 

「――分かった、俺がやる。和弘はパリスと一緒に最終防衛線張って」

「…死ぬなよ」

「当たり前じゃん」

 

 グシオンが、敵群を蹴散らしながら後退する。

 入れ替わるようにダンタリオンがバルバトスと背中合わせになり、両手に構えたベイオネット・ライフルで迎撃を行いつつ、クレイグと作戦を詰める。

 

「で? 具体的にどうすんの?」

『言った通りだ。私がザコを蹴散らし、道を作る。お前はザドキエルを仕留める。それだけだ』

 

 バルバトスとダンタリオンが動き、敵群の奥底に位置するザドキエルに向かって突撃する。

 勿論、それまでには百機近いイオフィエルが立ちはだかっているが――バルバトスの前に、ダンタリオンが進み出て。

 

『ダンタリオン、ギガンティック・アームッ!』

 

 背中に装備された、漆黒の大型ブースター――「ハーフカウルT」が変形し、展開するとともに前方へとせり出してダンタリオンの肩に回り、その両腕を覆うように固定される。たちまち漆黒の巨大な腕を手に入れたダンタリオンは、腰背部に装備する「ハーフカウルB」のブースターを全力で吹かせ、敵群の中の一機を全力でブン殴った。

 殴られた機体がアッサリと後方へ吹き飛ぶと同時に、ダンタリオンは双眼を赤く輝かせて「ハーフカウルB」を脚部を覆うように展開して、嵐が如き猛攻撃を開始する。

 

『オラオラオラオラァッ!!』

 

 両腕両足が凶器と化した「フルカウル形態」のダンタリオンが、圧倒的な数を誇る敵群を蹂躙して行く。ダンタリオンが切り開いて行く活路を、バルバトスは自らも敵機を打ち落としながら、追随するように突き進む。

 

『どうした、小手先の連携が効くとは思うまいな! そんなモノで、このダンタリオンが止まるコトなど有り得んぞ!!』

 

 これが七十一番機、ガンダム・ダンタリオンの戦闘能力である。七十二番機の「ガンダム・アンドロマリウス」が欠番となった今、ダンタリオンこそがガンダム・フレームの進化の結晶とも言えよう。

 その結晶こそが「ハーフカウル」なる装備で、多彩な武装とその組み合わせによりあらゆる戦場に対応せしめる、ダンタリオンの戦闘スタイル。単純な攻撃力と機動力、万能性を突き詰めた、天使を狩る悪魔の究極形とさえ呼べるモビルスーツである。

 

「行くぞ――バルバトス!」

 

 バルバトスの双眸もまた、赤く光を放ち、全身から余剰エネルギーが蒼い炎となって放出される。ツインメイスを構え、限界を超えた速度で突撃し、ダンタリオンが切り開いた活路を突破し、ザドキエルに肉迫する。

 接近されたザドキエルは、ワイヤーブレードで迎撃するが、バルバトスはそれを軽く受け流して、その頭部にツインメイスを全力で振り下ろした。

 

 ガンダム・フレームの「覚醒」。

 

 パイロットが代償を払うコトで、機体に宿る悪魔の力を引き出し、戦闘能力を飛躍的に高める。数で劣り、未知なる力を有したMAに対抗する為、人類は悪魔に魂を売り渡すのだ。

 

「三分でやる」

 

 クレイグが呟くと共に、バルバトスはザドキエルへの猛攻を始める。

 ツインメイスで瞬時に頭部を五回ほど打ち付け、頭部ビーム砲を破壊。ワイヤーブレードを弾くと、ザドキエルが二本の腕でバルバトスを振り払い、更にワイヤーブレードを駆動させるも、バルバトスは器用に機体を回転させ、すんでのところで回避。ツインメイスの片方を投げつけ、再びザドキエルは頭部に衝撃を受けた。

 更に、ワイヤーブレードのワイヤーを掴み、振り回されながらも再びバルバトスはザドキエルに乗り移る。フリーとなった左手で頭部を掴み、力任せに胴体から引きちぎった。頭部の後方に装備されたワイヤーブレードが、これで失われた。

 

「チ――!」

 

 しかし、イオフィエルの突撃を受け、バルバトスは一旦ザドキエルから離れさせられる。保持していたメイスでブン殴り、速やかに機能を停止させたバルバトスは、敵群の奥に隠れようとするザドキエルを追撃。その腕部から放たれた運動エネルギー弾を難なく回避し、更にザドキエルへ迫るが、三機のイオフィエルがバルバトスに迫った――

 

『フン!』

 

 ――が。ダンタリオンの攻撃でその三機はたちまち哀れな鉄クズと化し、遂にバルバトスとザドキエルを隔てるモノは無くなった。

 バルバトスはザドキエルの最後の抵抗である腕部クローによる格闘攻撃を難なくかわし、胴体に再び取り付く。そして、右手を頭部が有った箇所に出来た穴に突っ込み、中枢コンピューター部を全力で握り潰した。

 ザドキエルが機能を停止し、同時にイオフィエルの群団が大きく乱れる。指揮官機が破壊されたコトで、統率を失ったのである。

 

「何だ…!? 敵の動きが――」

「やったかクレイグ、シプリアノ…! パリス、クレイグ達が『天使長(ボスキャラ)』をやった! これで敵の指揮が乱れるぞ!」

 

 最後のバスターアンカーをブッ放しながら、和弘が全機全艦にそう伝えた。

 この通信を受け、パリスは歯を見せて笑う。

 

「レイがやってくれたか…!

 お前ら! 奴らはもう烏合の衆だ、負ける訳には行かねぇぞ! いっちょ、ヘイムダルの意地って奴を見せてやれ!」

 

 パリスの号令で、全員が気を引き締め直す。

 厄介だった穴を埋め合うような緻密な連携が無くなれば、数だけが多いただのザコ集団だ。それでも充分に面倒ではあるが、歴戦のパイロットが集ったこの戦場でなら、やれないコトも無い。

 

『よし、活路を開いたか! ヘイムダルにばかり良い格好はさせるなよ! 火星防衛軍の本懐を果たす時だ!』

 

 火星防衛軍のレグロ・サッチ中佐も、率いるMS部隊にそう呼びかける。彼の操る「ガンダム・エリゴール」も、劣化したアビゴル・ソードの刀身をパージし、即座に新しい刀身へ付け替え、近づいて来たイオフィエルを切断した。

 MS隊もライフルによる射撃を主としつつ、近接戦闘でも小隊規模の連携で、身を守りつつ確実に敵を削っていっている。

 

 だが、MAの攻勢は、こんなモノでは終わらなかった。

 

「…これは――」

「今度はどうした!?」

 

 またも、サタナキアのオペレーターが何かを捉えたらしかった。パリスの問いに、オペレーターは焦燥しながら答える。

 

「ち、()()()()()()()()()()()()()()! この固有周波数は――『天使長』ハシュマル!!」

 

 な、とパリスは絶句し、操艦を一瞬忘れた。

 その合間にイオフィエルの一機が艦の正面に激突し、艦が大きく揺れた。

 

「地上、だと――!? このタイミングで、まさか…いや、()()()()…!」

 

 敵の狡猾さに、パリスは「やられた」と思った。

 宇宙からの五百機以上のMAの侵攻と、始めから地上に潜んでいたMAの侵攻。同時にやれば、どちらかでも成功する可能性は高くなる。

 

「ま、まずいです艦長! 地上の奴は、クリュセに向かってる模様です!」

「何だと!?」

 

 クリュセは都市であり、人口密集地だ。

 そんな所に、プルーマを大量に引き連れる「天使長」ハシュマルが攻め込めば、文字通りの惨劇。駐屯する火星防衛軍のMS部隊もいるが、ワイヤーブレードを持つ「天使長」が相手では、食い止めるのは難しいだろう。

 ガンダム・フレームを火星に降ろして、対抗しなければならないが――現状、全機が宇宙から迫るイオフィエルの群団の相手をしている。

 

「艦長、俺たちが行く! 大気圏突入用のボードを射出してくれ!」

 

 と、パリスに言ったのは、サタナキアの甲板上で迎撃にあたる「ガンダム・フラウロス」のパイロット、ゴドフレド・タスカーである。もう一人のメイベル・タスカーも、同じように考えているようだ。

 

「だ、だが――たった一機で『天使長』を相手取るなんて無茶だろ!」

「クレイグがやったんだ、俺もやってやんよ!」

「フラウロスにはダインスレイヴが有るし、今も撃ちそびれた弾頭が二発装填されてる。これで何とかして見せます」

「そういうこった! こっちは任せるぜ!」

 

 ゴドフレドの言葉に、他のパイロット達も「任せた」「了解」などと返している。

 欲を言えば、もう二機はガンダム・フレームを派遣したいところだが、そんなコトをすれば宇宙のイオフィエルを殲滅しきれなくなるだろう。苦肉の策に近いが、地上のハシュマルはフラウロス一機に任せるしかないのも確かだった。

 

「――悪い…ゴドフレド、メイベル、任せるぞ」

「おうともさ! お前らもヘマすんなよ!」

 

 サタナキアの後部ハッチから、大気圏突入用のボードが射出される。フラウロスはそれに飛び乗り、大気圏突入シークエンスへと突入した。

 断腸の思いで遠ざかるフラウロスを見送り、パリスは前へと向き直った。

 

「砲撃、休めんじゃねぇぞ! さっさと殲滅して、フラウロスの援護に行かなきゃならねぇからな!」

『おう!』

 

 

   ◇

 

 

 砲撃形態で大気圏突入用のボードに乗るフラウロスは、大気圏を突破して火星の上空を自由落下していた。

 咄嗟の判断での単独任務だが、大気圏への進入ルートは悪くなく、目標である「天使長」ハシュマルをちょうど観測出来ている。

 

「…ゴドフレド。それで、どうするつもり?」

「ああ、どうすっかねぇ」

「――まさか、考え無しだったの?」

 

 ゴドフレドの前席に座すメイベルが、ジト目で振り返る。対するゴドフレドは、ガハハと笑って「何とかなるだろうと思って」と答えた。

 メイベルはため息を吐きつつ、作戦を提案する。

 

「アイツが走ってる地盤は、坑道が通ってて脆い所だ。まず、ダインスレイヴを一発撃って、足止めしよう。それからもう一発で、本体を狙う。仕留め損なったら、地上から肉弾戦」

「よっしゃ! ノッたぜメイベル!」

「…もうちょっと、何かないの?」

「大丈夫だろ、お前がいるんだから」

 

 当然のようにスッとそう言ったゴドフレドに対して、メイベルは呆れつつも嬉しそうに息を吐いた。そして、機体の角度を微調整し、背負うロングバレルキャノンを地上へと向ける。

 

「角度、これで良い?」

「おうよ、バッチリだぜ! …ただ、思ったよりも揺れるな」

「高高度を自由落下してるんだから、無茶言わないで。出来るだけブレないようにするけど、完全は無理。ブレを計算して撃って」

 

 ゴドフレドが、照準用カメラを通じて、クリュセへと侵攻する「天使長」ハシュマルを捉えた。

 プルーマを侍らせ、その進行速度にあわせて侵攻しているようだ。クリュセに至るまでには峡谷を越えねばならず、そこまで入られると空中からの照準が難しくなる他、クリュセにも被害が及んでしまう可能性が有る。――敵が平原にいる内に、仕留めきらねばならない。

 

「よっしゃ――行けやァッ!!」

 

 ダインスレイヴが一発放たれ、反動でフラウロスは一瞬重力に逆らう。特殊KEP弾頭は、高高度からハシュマルに向けて突き進み――その前方に突き刺さり、地盤を一気に崩壊させた。

 ハシュマルは崩れる地面に足を取られ、地盤と一緒に沈んで行く。思った以上に大規模な崩落が発生し、巨大なクレーターのようにもなっている。

 

「ちょっとズレたが――やりィ!」

「次が本命だよ、外さないで! 一撃でコンピューター部を破壊しないと!」

「分ァってるよ!」

 

 すると、ハシュマルは突然のダインスレイヴに驚いたのか、頭部のビーム砲を地面に放った。それにより更に地面が破壊され、新たな崩落が発生する。

 半分地面に埋まるような状態になったハシュマルに、上空からフラウロスは照準を定める。

 

「コイツで、終いだッ!!」

 

 そして、ゴドフレドは引き金を引く。

 最後のダインスレイヴが放たれ、ハシュマルに向けて直進する。間違いなく、中枢コンピューター部への直撃コースを取ったが――

 

 ――ハシュマルのワイヤーブレードが、ダインスレイヴと接触し、射線がズレた。

 

 ダインスレイヴはハシュマルを破壊せず、間近に直撃し、またも地面を抉るに終わった。しかし、それでハシュマルの立つ地面が更に崩れ、天使が土に覆い隠されて行く。

 ここで、再びハシュマルはビーム砲を撃ち放ち、脱出を図ろうとする。だが、地下に開発期の資源採掘用の坑道が走る場所では、逆効果だ。更に深みにハマり、ハシュマルは機体の半分以上が見えなくなっている。

 

「外れたけど、これなら…!」

「まだだメイベル、まだアイツは生きてやがる! 接近して仕留めるぞ!」

「――了解!」

 

 フラウロスは大気圏突入用のボードを放棄し、空中で変形してアサルトナイフを構える。近距離戦は得意としないが、ダインスレイヴで仕留めきれなかった以上、やむを得ない。

 「覚醒」すれば、近距離戦でも分が有るハズだ。

 

「着陸するよ!」

 

 両足を地面に接触させ、フラウロスはハシュマルの間近に降り立ったが――その瞬間、プルーマの群れに襲いかかられた。

 

「しまっ――」

 

 胸部に張り付いたプルーマのクローが、フラウロスのコクピットハッチを無理矢理跳ね上げた。プルーマが装備する対人レールガンが、剥き出しとなったコクピットブロックに突っ込まれる。

 

「ク、ソがァァッ!!」

「ゴドフr」

 

 レールガンが連続で放たれる。撃ち出された何発もの弾丸がコクピット内を蹂躙し、ゴドフレドとメイベルの身体を、ズタズタに引き裂いた。

 ただ、ゴドフレドは死に際に引き金を引き――フラウロスのマシンガンを、デタラメに撃ち放った。

 

 それが周囲の地面を撃ち崩したコトで、いよいよ大規模な地盤の崩落が開始される。

 ハシュマルとプルーマ、そしてフラウロスを覆い隠すように、大量の土が折り重なり――その姿を、完全に赤い大地の下へと、埋没させたのだった。




第五十九話「(ソラ)と地から人々を試す」をご覧頂き、ありがとうございました。

フラウロス、ハシュマルと一緒に埋まる。
三百年後に掘り出された挙げ句、下品な色(by アイン・ダルトン三尉)に染め上げられるなんて、きっとフラウロス君は夢にも思っていないでしょう。

次回でいよいよ火星編は最終回となり、前半最後の第五章も終幕となります。
やけに長かった気がしますね…。


《今回のまとめ》
・バルバトス、ダンタリオン覚醒
・無事ザドキエルを撃破し、殲滅戦は続行
・フラウロスとハシュマルが埋まる



次回「光は止まれない」
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