時間は少々さかのぼり場所は変わって、ここはオカ研の部室にアーシアが魔法陣で転移して現れリアスが声を掻ける。
「あら!アーシア、どうしたの? 魔法陣で飛んでくるなんて珍しいわね。」
「あぁ…リアスお姉さま、大変なんです!」
血相を換えて慌てるアーシアの素振りに驚いていた。
「どうしたのアーシア? 今日はちょっと変よ。」
「実は、一誠さんの事なんです…。」
「い…一誠ねぇ……。」
リアスは一瞬考えた。アーシアがいつもと違って同様している様子。
「アーシア!あなた、あの子に変ことされたのね。」
「え?ち…違いますよ。」
「わかっているわ。あなた、あの子の事を庇っているのね。部室に来たらお尻叩き1万回よ。」
「お…お姉さま、そうじゃなくて!」
アーシアが泣きながら訂正するが、リアスは聞く耳を持たない当然である。一誠は学園の女子だけでなく、オカ研の女子(アーシア以外)からも嫌われている。そこへ、神沢鐘御津がやってきた。アーシアは彼なら一誠と幼馴染なので、話を聞いてくれると思い彼に近づいた。
「あの神沢さん!」
「やあ!アーシアさん!今日もかわいいね。ん?どうしたんだい、元気が無いようだけど?」
「あの……実は⋯…」
「鐘御津(くん)(センパイ)!」
そこへ、横から朱乃とゼノヴィアとイリナと小猫が乱入しリアスも鐘御津の所へ行った。
「鐘御津、今日も『ビシッ!』と決まっているわね。」
「リアスも相変わらず、良い乳してるな!」
不思議なことに鐘御津が言うといやらしくなく、女子にも受けが良く一誠では絶対こうはならない。リアスは両手で胸を隠して頬を赤くして鐘御津を見る。
「もう!鐘御津たら、一誠のエロが移ったの。」
「ははは♪冗談だって冗談。それより一誠はどこだ? 今日は一度も会っていないのだが?」
「まだ部室には来ていないわよ?」
「何処かで覗きをしているんでしょうね。」
「それもそうか、アイツなら授業よりそっちだな!」
「まあ、当然よね!」
「それとお姉さまも先輩も、私の前であの人の話はしないでくれませんか!」
小猫の『ムスッ』とした表情で二人を見ていった。そして、殆どのメンバーが集まり仲良くティータイムを始めた。そんな中、アーシアはどうしていいか分からなかった。こうしている間でも一誠は助けを待っているのに、そんな時、部室のドアが開きアザゼルが入って来て、アーシアは咄嗟に、一誠から預かった物を思い出して掛け寄った。
「よう!おまえら元気か。」
「あの、これ!一誠さんから預かって来ました。ドライグさんの診断書だそうです。」
「はあ?何を言っているんだ。診断書なら、朝一誠から貰ったぞ?」
「えっ?じゃあ、それはいったい何ですか?」
「い…いや俺に聞かれてもな?とりあえず開けてみるか!?」
アザゼルが封筒を開けようとした。その時『ピロロロッ』彼のスマホの着信音が鳴った。
「あ!わりーちょっと、待ってくれ!はいはい……。」
アザゼルがスマホで話してしるとアーシアは、一誠が何で嘘を吐いたか分からなかった。しかし、次の瞬間『何ぃ⋯⋯⋯⋯⋯⋯!!』と大声で怒鳴った。その言葉を前に部室の空気が一転し、皆は呆然と彼を見ていた。そして、彼は『すー』とスマホが手から抜け下に落ちてリアスが駆け寄った。
「ちょっ ちょっと、アザゼルどうしたの? いきなり怒鳴ったりして。」
「まずい事になったぞ!! 人間界に『邪龍』が現れたそうだ!!」
その言葉をアザゼルから聞いてオカ研一同は呆然となり、特にリアスは顔が青ざめていた。
「じゃ…邪龍ですって、それ本当なの?」
「まだ情報だけでな。しかし、場所はここから放れた山奥だからお前の領地だな。使い魔からの映像では、かなり凶悪な奴らしぞ。」
それを聞いてリアスは『糸が切れた人形のような』ソファーに倒れ込み、朱乃と鐘御津に介抱されているとアザゼルは言った。
「と…とにかく まずは、安全最優先だ! 俺はサーゼクスに連絡する。あと災厄な場合に備えてシトリーのヴリトラの小僧とヴァ―リにそれと一誠にも協力を頼もう! アーシア!一誠は今どこに居るんだ?」
「で…ですから、一誠さんは⋯⋯⋯⋯。」
「なんだ?こっちは急いでいるんだぞ!!」
泣きじゃくるアーシアに、豪煮やしたアザゼルは彼女を怒鳴るがアーシアは泣きながら言った。
「だから一誠さんは今!その『邪龍』と戦っているんです!!」
アーシアのその一言でアザゼルは目の前が真っ白になり、その事を聞いていた他のメンバーも思考が停止し、小猫に至っては持っていたクッキーが指を滑り床に落ちた。そして、アザゼルはアーシアの肩を持って。
「ど……どういう事だ!!それ……お……おまえ!!それを知っていて何故、俺達に教えなかったんだ。」
「わ……私は真っ先にリアスお姉さまに報告したんです……。それなのに、私の言う事は皆さんも信じてくれないし…グスッン。いくら一誠さんが嫌われ者だからって、信じてくれないなんてあんまりです……うううぅ。」
アーシアはそう言って床にしゃがみ、両手で前を隠して許しをこうかのように泣いた。そして、アザゼルは部室にいる全員を見回して見てみると、まるで自分は関係ないかのように目を逸らした。『チッ』こいつらと心で舌打ちをした。その時、『ハッ』と一誠がアーシアに渡して自分のところに来た封筒を見て何か嫌な予感がしたが、仕方なく中を検め、その中身は手紙で彼はそれを恐る恐る読んでいき、次の瞬間に彼は手紙を『くしゃくしゃ』しながら泣いていた。
「あ………あのぉ―――、バカがぁ―――――!!!」
アザゼルは大声で叫び落としたスマホを拾い上げて、翼を広げ窓から飛び出していった。アーシアも後を追うべく翼を広げ飛び出そうとすると、リアスが彼女の腕を掴んだ。
「何してるの?」
「いやだって!一誠さんが!」
「危ないわよアーシア。『邪龍』というの天龍や五大龍王より凶暴とされているの。アザゼルは堕天使の総督だけど貴女は下級悪魔でしょ。それに神器は回復用で戦闘用じゃないでしょ。」
「だ……だったら、皆さんも一緒に!」
だが賛同する者は一人も居ないどころか全員首を横に振るだけで、それどころかリアスは腕をクロスさせ他の眷属も。
「勘弁してね。いくら上級悪魔でも『邪龍』を相手にできるわけないわ。」
「アーシア、戦いに犠牲は付き物だぞ。」
「そうそう、あとは強い人達に任せましょう。」
「無駄な争いに首を突っ込む必要はありませんよ。」
「アーシアちゃん、お茶いかがですか?」
「あとはサーゼクス様達に任せましょう。」
皆一同は自分の事しか考えず、面倒事は他に任せるらしく、アーシアは自分の力の無さを恨み下を向き涙を流した。
場所は変わり『邪龍』が発見されたという山奥、その一帯を捜索しているのは天使と堕天使と悪魔、アザゼルが連絡して呼んだサーゼクスとミカエルたちであった。しかし、遠目で見てもひどい有様だった。木は殆ど焼け焦げている上に、地面は『これでもか!』という位の超でかいクレーターが出来ていて、山の殆どが原形をとどめておらず、肝心の『邪龍』はもうそこにはいなかった。
「しっかし、ひでぇー有り様だな!どんな事すればこうなるんだ?」
「駄目ですねぇ、やはり『邪龍』は何処にもいませんね?」
「まあ!いたとしても我々が対処できるわけでは無いんですがね。」
三大勢力のトップ達が雑談をしてしると一人の探索員が叫んだ。
「あっちのほうに人影が見えます。」
「何!?」
アザゼル達が急いでその場所に向かって行ったら、そこで彼らが目の当たりにいたのは、崖の縁で左腕にブーステット・ギアと右腕を失ったが、見事なまでに立派に立ったまま絶命した一誠がいた。それはまさに本物の王者の姿だった。その光景を見ながら彼らは涙を流して彼の勇士を眼に焼き付けるのであった。
そして、彼の魂は地獄へ行った。
今回の投稿はここまです。次は、いつ書けるかわからないのすみません。