「それと、ミリカ、今日、ミリカを自分の都合の良いように使おうと考えてるヤツらに狙われて大変だったけど、おそらく、今日、襲いかかって来たヤツらは、まだ、懲りないだろうし、今日のヤツら以外にも、まだまだ襲ってくるヤツがいるかもしれないよ」
「え!?私、まだ襲われるの!?それに、他にもまだまだ襲ってくる人達がいるかもしれないって!?」
「うん。分からないけど。自分の利益のために他人を襲うような悪いヤツらは、そう簡単には懲りないし、ミリカが動物の言葉を理解する力を持ってるのは、もう、かなり有名みたいだからね」
「そんな・・・・・・?」
ミリカは、泣いた。
「大丈夫だよ。俺が、いや、俺達が守ってやる」
「え!?〝俺達〟って?」
「な~んだ!!もう忘れちまったのか!?俺の〝MaGistic Security Guard〟の仲間だよ!!」
「え!?でも、私、お金、ちょっとしか持ってないんだよ。それに、今日は、突然、私が皆の目の前で襲われたから、助けてくれたけど、
これから毎日守ってもらって良いの?」
「大丈夫だよ!!何とかするから!!俺に任せろ!!」
「ありがとう!!」
「礼なんて良いさ!!俺も、普段は商売でやってるけど、目の前のピンチな人がお金を持ってなくても、ほっとくワケにはいかないから!!」
「なんて頼もしくて優しいの・・・・・・!!!」
その時、ミリカは確信した。ゼドルは、美男子である事や強い事である以上に、何より、この、優しさや懐の広さがカッコ良いと。そして、ゼドルは、とても魅力的な少年だという事を、改めて実感した。
「ごめん、ミリカ、今、うかつに外に出ると危ないから、今日は、ここでイスに座って寝よう。こんなところで寝る事になって悪い」
「ううん。良いよ。今、夏だから、毛布がなくても寒くないし」
「そっか。本当にごめんね。じゃあ、おやすみ」
「うん。おやすみなさい」
そうして、2人は、図書館でイスに座って寝た。
翌朝・・・・・・
「おはよう。ミリカ」
「おはよう。ゼドル」
「もう、さすがに、昨日のヤツらは一度帰って、今、外は一旦、安全になってるだろう。じゃあ、これから、また皆に会いに行こうか」
「うん!!」
2人は、「MaGistic Security Guard」に戻った。
戻ってみると、ゼドルが言っていた通り、皆は無事だった。
「皆!おはよう!昨日は大変だったな!!すまなかった!!」と
ゼドルが言う。
すると、ギーゼフが
「いや~、ホントだよ!!いきなりあんなに刺客が来て、ビビったぜ!!でも、昨日、俺達が戦ったヤツらは通報して、逮捕されたよ」
と言った。
「そっか。それは良かった。でも、急にあんなにたくさんのヤツらと戦わせてすまなかった」