「まぁ、でも、お互い、無事で良かった」
「そうだな」
ギーゼフがミリカを見て
「ミリカも、無事だったんだな。良かった」と言った。
「どうも・・・あ・・・ありがとうございます。皆さんも、ご無事で良かったです」とミリカが答える。
「あ~、その、ミリカの事で頼みたい事があるんだけど」
「ん?そりゃ何だ?」
「この娘はおそらく、これからもしばらく、たくさんのヤツらから追われると思うんだ。だから、その間、この娘を守ってやってくれないか?」
「え!?」
「いや、無理なお願いなのは、分かってる。でも、目の前の危険に晒されてる人を見殺しにするワケにもいかないだろ!!」
「って、言われてもな~。昨日は、そりゃ、俺達の目の前で襲われてたから、〝なりゆきで仕方なく〟って感じだったけど、これからも守り続けて、しかも、もっとたくさんのヤツらと戦うとなれば、
俺達も、かなりの危険を冒す事になるし。それに、ミリカは、俺達を雇って守ってもらうほど、金があるのか?」
すると、ゼドルは、ミリカに
「ちょっと、お金出してみろ」と言った。
「うん」
ミリカは、1000円しか持っていなかった。
「おい。〝1000円〟って・・・・・・〝フェリス〟じゃないって事は、この国の金じゃねぇだろ。まぁ、それは、当然か。一体、この国だと、いくらぐらいの価値なんだ?でも、少なくとも、言うほど大金じゃねぇだろ」
すると、ゼドルは、
「いや、そうでもないよ。俺も、良く知らないけど、おそらく、
お前の言う通り、このお札自体は、ミリカの世界でも、大金じゃなかったんだと思う。でも、こんな金、見た事ないだろ?それに、
この世界の金と違って、何か、真ん中に、角度を変えると見える
不思議な絵が描いてあるから、良く出来たお札だよ。って事は、
売れば、物珍しがられもするし、相当な大金になるだろ。それに、
成功すれば、このボディーガード屋は、もっと評判が良くなるだろ?!」と言う。
「確かに!!じゃあ、やってやるか!!!」
「お~~~!!!」
「ありがとう!!!皆!!!」
ミリカも、「ありがとうございます!!!」と言う。
そして、また、ミリカは、ゼドルの部屋に入り、2人きりになった。
「ゼドル、本当にありがとう!!!」
「いえいえ」
「でも、私のお金を使ってあんな風に説得するなんて、頭が良いね!!!」
「そうかな?」
「うん!!!あ、そういえば、さっき、私を守れば、〝このボディーガード屋が評判が良くなる〟って言ってたけど、このお店は、評判が良くないの?」
「あ~・・・・・・まぁね・・・・・・」