オレオ隊長の楽しい休暇シリーズ 作:Achoo!
「はぁ...」
部隊の待機室へと戻ってきたスレイマニ。
戸棚から常備されているオレオを一袋取り出すと、ソファに座り込みテレビをつけた。
「...何も面白いと思える番組がない」
時間帯は昼。
こんな時にやっている番組と言えば再放送のドラマくらいだ。スレイマニはテレビを消すと、手に持っていたオレオの袋をローテーブルに置き、ソファに寝転がる。
どうしたものかと考えていたところに1人の男が部屋に入ってきた。
「隊長?」
「オルマか...」
彼は『ダニエル・オルマ』。ライジェル隊の2番機を担当し、他の部隊員をまとめる潤滑油の様な存在だ。
「なにしてるんです?ソファに寝転がって」
「いや、な。バーフォードに呼び出されたんだが...」
スレイマニはそう言うとオルマに事の顛末を話す。彼は神妙な顔つきで話を聞いていたが、途中から少し顔を伏せていた。
「労基法に引っかかるって...w」
「らしいぞ。実際、俺も休日と言える休日も両手で数えられる程しかなかったしな」
「なるほど。それで何をするつもりです?」
「それを思いつかないから、こうなっているんだが...」
「ありゃ、そうなんですか」
「さっきも言ったが、休日らしい休日は数える程しか無かったからな。何をしたら良いのか分からん...」
「確かに隊長って、いつも基地にいる気がしますね。俺達が非番で何処か行っている時もそうじゃないですか?」
「何が起こるかも分からん。それに何をすれば良いか分からなかったしな」
「それで今回の休暇にそのツケが回って来たと?」
「簡単に言えばそうだな」
そう言うとスレイマニは起き上がり、テーブルに置かれた袋からオレオを取り出して口に運ぶ。
「隊長って本当にオレオ好きですね」
「ああ。この丁度良い甘さがな」
「ならその工場でも見に行ったらどうです?」
「なに?」
「オレオって日本の会社の製品でしたよね?」
「まあ、そうだが...」
「それなら日本旅行とか良いでしょう。工場見学のついでに色々な所に行ってみるのはどうです?」
「いや、色々な所にって言ってもな...」
「アンタレス1に聞いてみれば良いのでは?」
「アンタレス1にか?」
アンタレス1とはM42飛行中隊、第2小隊『アンタレス隊』の隊長だを務める人物だ。元々日本の航空自衛隊で戦闘機パイロットをしていたが、東側の戦闘機にも乗ってみたいと自衛隊を辞職してMS社に入社した異色の経歴を持つ。
「アイツ、上手いこと休日を連続させては里帰りしてるらしいですよ?」
「なるほど...アンタレス1に聞くのも良いかもしれないな」
「まあ、それは隊長の自由ですから好きにやれば良いですよ」
「そうだな。少し行ってくる」
スレイマニはそう言うと部屋を出て行った。
まだ募集してるよ。
スレイマニにやらせたいこと、どんどん出してね!