オレオ隊長の楽しい休暇シリーズ 作:Achoo!
部隊の待機室を出たスレイマニは廊下を歩いていた。
「日本か...」
そう言うとスレイマニは未だ嘗て行った事もない極東の国へと思いをはせる。
彼は仕事の関係上、日本という国に行った事はない。もし日本から仕事の依頼があったとしても、大抵の場合は国外における護衛任務なのでどんな国なのかも知らない。
彼にとって日本とは『オレオを作っている会社がある国』という認識しかなかったのだ。
「トカワ、いるか?」
スレイマニはそう言って扉を叩く。場所はライジェル隊の待機室からはそう離れてはいない。
「なんだよ一体...スレイマニ?」
すると部屋の中からスレイマニより僅かに背の低い男が出てきた。頭にアイマスクが上げられており、その顔つきは寝ていた所を起こされた子供の様である。
彼の名前は『ケイスケ・トカワ』。M42飛行中隊の第2小隊『アンタレス隊』のリーダーを務める人物だ。コールサインはアンタレス1。
「なんだよ...こんな眠てぇ時によぉ...」
「あー、それはすまない。少し聞きたい事があってな」
「んあー...取り敢えず入ってくれ...」
トカワはそう言ってスレイマニを部隊の待機室へ招き入れた。
「何か飲むか...?」
「ああ、頼む」
トカワは備え付けの冷蔵庫から麦茶2Lペットボトル、戸棚からコップを2つ取り出しコップに麦茶を注いだ。
「ほらよ」
「すまない」
「んで、なんの様だ?」
トカワはスレイマニの対面のソファーに腰掛けると話を切り出した。
「その事なんだが—」
「なるほどねぇ...それで日本旅行をしようと?」
「まあな。日本には行った事もないしな。オルマと話していたらそうなった」
「へぇ...」
「それで日本出身のお前にオススメのスポットとか聞けば良いんじゃないか、となってな」
「オススメと言っても、行く場所がある程度絞られなきゃ勧められないけどな」
「その点については問題ない。10日くらいフリーだ」
「なるほど、そりゃ良いな。まあ勧めると言えば1つ目はやっぱ温泉だな」
「温泉?」
「ああ。日本は世界でも有数の火山大国だ。そのおかげで各地に様々な温泉がある。温泉を巡りつつ、有名な物を食べる。こういうのも悪くないだろ?」
「良いじゃないか!」
「まあ日本には色々な物がある。見て回るのも良いだろうな」
「そうか。ありがとう」
「なに、心配には及ばない。楽しく過ごせると良いな」
「ああ」
そう言ってスレイマニはアンタレス隊待機室を出て行った。それを見届けたトカワは溜息をついて座っていたソファーに倒れ込む。
「まさかスレイマニが旅行とは...少し情報でも集めてやるか」
トカワはもう一度起き上がるとパソコンを起動した。
まだ募集してるよ。やらせたい事どんどん書いてね。