4章 死んだ魚の目睡眠不足デスマーチ部
最近の千枝流学園には体育会系の部活以外にも文化系の部活も充実している。文芸部、茶道部、美術部、電子工作部、そしてわたしの所属する情報処理部。他にも、何個かあるが有名どころはこんなものだろう。情報処理部は主に情報系の活動をしている。具体的には、度々行われるコンテストで発表されたテーマにそって開発をしたり、この部での活動を通して学んだこと研究したことをみんなの前で発表などをしている。今日もいつも通り、次のコンテストのためにアイディアを練るか。
そのコンテストに出るメンバーである香風恵子、海老名花帆、長江百合で囲む机へ近づく。
「みんな早いね」
「果奈が遅いだけだよ」
「おっ、やっと来たか。早速続き話してくよ」
「イノシシ被害を抑えるためになにg….」
今は、コンテストのテーマであるイノシシ被害をICTを用いてどう対処するかという課題に取り組んでいる。
「イノシシをどう検知して、どう対処するか。そしてその対処をしていく上でどういうシステムを作っていくか」
「赤外線感知ってできるかな?」
「どんなプログラム書けば効率的に伝達できるかなんだよ」
結構、議論は進んできたしちょっと遊びに行っちゃってもいいかな。気分転換にもなるし。
「ねえ、一旦休憩しない?喉乾いたから水買ってくるね」
その場から離れるとすぐに、1年生メンバーのグループが見えた。何かやってるのかな?聞いてみよ
「かりん達はなにしてんの?どっかのコンテストの開発?」
「はい、私たちは近々行われる、高校生自作ゲームコンテストに提出するゲームをチームで作ってるんです」
説明をしている戸田かりんの後ろにはチームメンバーであろう、碇いちえ、佐藤音、込遊祥子、須賀ちよの4人がいた。
「どんなゲーム作ってんの?」
「一般的な2D横スクロールアクションです」
「ガチプロのちよがなんとかしてくれるらしいので問題ないです!!」
「ちょっ、やめてよ。それだったら、音作ってる佐藤の方がガチプロなので」
「祥子は今java頑張ってるもんね~」
「ガチプロになれるよう頑張る!!」
和気あいあいとした空気で楽しそうだ。微笑ましいな。
「かりん、じゃあ私もう行くね。頑張ってね」
「はい、任せてください。いつか追い付いて見せますよ、せ~んぱいっ♡」
少しぞわっとした。私も頑張らないとな。
適当に自販機でジュースを買って、部活をしている部屋に戻ろうとするととても挙動不審に部屋の前をうろうろしている木津さんが見えた。木津さんほんとどこにでもいるよね。話しかけてみよう
「木津さん何やってんの?」
「え?あっ…な…なんでもないです…..」
そう言い残すとそそくさとどこかへ行ってしまった。何だったんだろう?まあいいか。よし、コンテストに向けて頑張っちゃいますか!!止まってなんていられない。今はただ楽しく作り続けるだけ。