Shuffle more race plus   作:magnumheat

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今回、稟に異常なことが起こります。


異変は突然に

プリムラの魔力実験は思わぬ形で解決し、今後はネリネ同様常に人間界に在住し、バーベナ学園登校の許可が下りた。

現時点では、しばらく検査の必要はなく、むしろ稟が検査を受けるべきだとの事。

 

とんでもない日が過ぎて、疲れたのか、一同は実家に帰って速攻で就寝した。

 

 

翌朝・・・・、

 

稟「・・・・ん、朝か。」

 

稟はさほど疲れていなかったのか、妙に寝覚めのいい朝を迎える。時計を見ると、ちょうど7時だった。いつもなら二度寝プラス楓・プリムラに起こされる(あるいはくすぐられる)タイミングだが。

 

稟「うーん、よく寝た、ん?」

 

稟はふと、体に違和感を覚える。寝間着がなんだかいつもよりきつく感じる。それどころか、数センチ腹筋がのぞいてる。

そこまではまだ良かったのだが、自分の手足を見ると・・・・、

 

稟「・・・・あれ?一昨日切ったはずだよな。」

 

手足の爪が長く鋭く伸びている。

というより、尖っているが。

 

稟「とりあえず起きるか。顔でも洗おう。」

 

稟は洗面所へと向かう。だが、鏡を見ると、そこに映っていたのは、稟ではあるが、いつもと違う。

なんだか目がいつもより微妙に釣り上がって見える上に、後ろ髪がいつもより少し長く伸びてパサついている頭には妙なものが。

 

稟「・・・何だコリャ、犬耳なんて付けたっけか?」

 

頭に二本のダークグレーの鋭く尖った犬耳が。稟はその耳を取ろうとするが、引っ張ると少し痛みが走る。

 

稟「痛っ、あれ、取れない?」

 

思い切り引っ張ったが、さらに痛かったのでやめた。その後、ある部分で異常が起きてると確信することに。

 

稟「!?・・・な、無い!!」

 

そう、稟の『人間の耳』が消えていたのだ。

 

稟「ま、待て、こんな馬鹿な、あ、が!?」

 

稟はさらに驚きの光景を鏡に見た。歯を見てみると、上下の「犬歯」が、獣の牙のようにナイフ状の弧を描いて鋭く尖っている。

 

ふと、稟はお尻に何かフサフサしたものを感じ取る。それをズボンから出してみると、ダークグレーの大きな尻尾が。

引っ張るが、もちろん取れない。

 

稟「な、なんじゃああこりゃああああぁぁぁ!?」

 

稟は大声で叫んでしまい、その拍子に楓とプリムラが起きてきた。

 

楓「り、稟君!?どうしたんです・・・・か!?」

 

プリムラ「お兄ちゃん、うるさい・・・・よ?」

 

稟「か、楓、プリムラ!!」

 

楓・プリムラ「・・・・・・。」

 

ポク、ポク、ポク、ポク、ポク、チーン。

 

少しの妙な間が空いたが。

 

楓「えっと、稟、くん、その格好は?」

 

プリムラ「朝からコスプレ?」

 

稟「ち、違う、俺にそんな趣味は、ってそうじゃない、大変なことが起きてしまってて。」オロオロ

 

楓「何が大変なんですか?」

 

プリムラ「お兄ちゃん変?」

 

稟「変も何も、これ見りゃわかるって、ほら!!」

 

稟は横髪を搔きあげて、本来人間の耳が付いているべき部分をみせる。

 

楓「・・・・。」

 

プリムラ「・・・・。」

 

またもや間が空いたが、流石に異常に気付き、

 

楓「き、きゃああああっ!?」

 

プリムラ「お、お兄ちゃんの耳が、なーい!!」

 

2人とも目を丸くして大声で叫んでしまった。それが聞こえたのか、両隣と向かい側2件の家からお馴染みのメンバーが。

 

神王「どうした稟殿?稟殿が大声とは珍しいな。」

 

シア「稟君おはよう。」

 

キキョウ「なんか朝から騒がしいけど。」

 

魔王「稟ちゃん、そんなに叫んでどうしたんだい?」

 

ネリネ「稟様、おはようございます。」

 

獣王「おう稟、なんだ、鶏の真似事か?」

 

マグオート「それならコケコッコーだろ父上。」ツッコミ

 

エーデル「稟様、おはようございます。」

 

水王「やあ稟君、盛大な目覚ましありがとう!」

 

ロサ「そんなに騒いであんたらどうしたの?」

 

ハルス「稟兄さん、おはよう、って・・・。」

 

一同が玄関に入ると、そこにはコスプレ?の稟と、腰を抜かしてへたり込んでいる楓とプリムラが。

 

稟「あ、いや、その、これは。」

 

エーデル「稟様、それはコスプレですか?」

 

ロサ「何かと思えば、そんなことで騒いでたの?」

 

稟「ち、違うんだ、これを見ろって!!」

 

稟は自身の人間耳が無い部分をみせる。

 

来訪者一同「・・・・・!?えええええぇぇ!?」

 

ようやく現状を把握したようだ。

 

 

とりあえず落ち着いて状況を整理することに。

なお、起こしたお詫びとして楓がみんなに朝食を振舞っている。

 

 

魔王「ふむ、朝起きたらこの姿になっていたと。」

 

稟「そうなんですよ、昨夜まで普通だったのに。」

 

神王「まあ、恐らくは、昨日の実験の影響か。」

 

獣王「しかし、人間が獣族になるなど、聞いたことがないぞ。」

 

楓「獣王様もご存知ないのですか?」

 

水王「そうだろうねえ、ある個体が突然別種族に変貌するなど、どこの研究データにもないし。」

 

ロサ「それじゃあ、稟ずっとこのまま?」

 

キキョウ「ってゆうか、まず、この格好で学校行く気?」

 

稟「ああ、たかが変身くらいで休むわけにはな。」

 

マグオート「確かに、いつもと通りになるかなんてわからねえしよ。」

 

エーデル「そうですわね。でも安心してください。今は獣族もすっかり馴染んでますし。」

 

キキョウ「それとこれとは話が別だと思うけど・・・。」

 

ネリネ「でも、獣族の稟様も素敵です!」

 

楓・シア・プリムラ・キキョウ・ロサ・エーデル「確かに・・・。」うっとり

 

ハルス「なんというか、流石ですね、稟兄さん。」

 

ラバーズ一同は今のワイルドな稟もカッコよく見えるようだ。その心の寛大さに稟は内心ホッとしている。

 

とりあえずいつも通り身支度をして学校に向かう。

 

稟「・・・・ふう。」

 

稟は自身の変化にまだ付いていけない。それもそうだ、獣族になった上、身長はマグオートと変わらない程に伸び、声色もいつもより低めなので、まるで別人のような自分に違和感ばかりが募る。

 

プリムラ「お兄ちゃんのしっぽフサフサ♡」

 

プリムラは稟に生えた尻尾をもふもふしながら歩く。

 

稟「お、おい、プリムラ、せめて学校について休み時間にでも。」

 

プリムラ「はーい!」

 

プリムラは突然獣族になった稟を、怖がるどころかむしろ大歓迎のようだ。

ただ、道中周囲の人々は怖がりながらヒソヒソ話しているが。

 

 

そして、学校に到着する。

念のため登校前に稟の状態を写真付きでラバーズが紅女史に話したところ、

 

紅女史「ハァ、非常に信じがたいが、まあ起きたものはしょうがない。つっちー、気を落とすなよ。(つっちー、なかなかワイルドだな。マグに負けていないぞ。)」なでなで

 

稟「はい。」

 

だが、昼食時間を迎えると、早速騒ぐ奴が。

 

麻弓「これは、史上最大の特ダネなのですよ〜!!」

 

麻弓はいろんなアングルで獣族モードの稟を撮影する。

 

樹「てっきり稟が新手のファッションをしてきたのかと思ったよ。」

 

稟「俺自身まだ信じられないんだが、なんか慣れてきた。」

 

そんな稟を、周囲の生徒は皆ヒソヒソ話しながら見ている。

 

女子生徒「ねえ、今日の土見君、新鮮じゃない?」

 

女子生徒「いつもの稟君もいいけど、ワイルドなのもいいわね。」

 

女子生徒「でも、目つきがいつもより鋭いし、牙と爪がちょっと怖かったりしない?」

 

女子生徒「そこがまたいいんじゃん!!」

 

女子生徒「プリムラちゃん、尻尾もふもふしてて幸せそう。」

 

男子生徒「土見の奴、強そうだな。」

 

男子生徒「今日は茶々入れないほうがいいぜ。」

 

キキョウ「これなら、親衛隊が現れても大丈夫そうね。」

 

プリムラ「もふもふ、お兄ちゃん♡」

 

プリムラは休み時間ごとに尻尾をもふもふしに来る。

 

シア「リムちゃん、私も触りたい!」

 

ネリネ「わ、私も。」

 

楓「い、いいですか稟君。」

 

エーデル「わ、私も、同族として。」

 

ロサ「はいはーい、あたしも!」

 

ツボミ「きゃきゃきゃあ!!写真撮ってお姉ちゃんにメールしよっ!!」

 

麻弓「土見君、この姿でもモテモテですね〜。」

 

稟「お、おう。まあな。」

 

樹「稟、殴りたいところだが、今日はやめとくよ。」

 

 

Sideカレハ

 

 

亜沙「学食もたまにはいいわね!」

 

カレハ「そうですわね、あら?ツボミちゃんからですわ。」

 

カレハはメールを見る。そこには獣族姿の稟と、戯れるラバーズの姿が。

文章に書かれた稟のステータスを見るや否や、

 

亜沙「あーら、稟ちゃんったら、ケダモノねぇ。」

 

カレハ「稟さんがケダモノ、まあまあまあ!!」

 

果たして、この現象はいかにして起こったのだろうか・・・・。




稟の獣族化は、ソニックがソニック・ウェアホッグになる事を参考にしました。
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