Shuffle more race plus   作:magnumheat

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ゴールデンウィーク物語 その3

桜「ようこそおいでくださいました!!」

 

稟達が訪れたリゾート施設の一部である「ファンシーキャットカフェ」で、桜はゴールデンウィーク初日から、期間限定のバイトをしていた。

桜はこのカフェのマスコットである猫キャラの着ぐるみを着て、お客や子供の相手をしている。

 

客「あの猫さん可愛い!!」

 

客「あれって確か、ストレリチア女学院の子が作ったんだろ。」

 

子供「猫さん、写真撮ろう!!」

 

そう、この着ぐるみは桜お手製のものであり、着ぐるみオーディションを勝ち抜いた事で、このカフェに抜擢されたのである。

 

桜「ふう、実際結構大変だけど楽しい!!」

 

スタッフ「桜ちゃんのお陰で大盛況よ!!」

 

桜「いえ、それほどでも。」

 

桜は順調にこなしていたが、そんな中、ある人物が目に留まった。

 

桜「り、稟君!?嘘、まさか来てるなんて!楓ちゃん達も!!」オロオロ

 

 

Side稟

 

プリムラ「あの猫さん可愛い。」キラキラ

 

稟「ん?ファンシーキャットカフェ、か。」

 

ロサ「そう言えばお腹空いたわね。」

 

エーデル「皆さん、寄って行きませんか?」

 

稟達はアトラクションをいくつか楽しんだあと、休憩がてらファンシーキャットカフェに行ってみることに。

 

猫キャラ(桜)「よ、ようこそおいでくださいました!」ガチガチ

 

桜は稟達に気づかれると思ったからか、緊張気味である。

 

シア「可愛い!!」

 

ネリネ「はい、本当に。」

 

キキョウ「ふかふかでいい感じね!!」

 

樹「声が可愛いね、俺様の嗅覚だと、中の人は十代の女の子だ!」

 

猫キャラ(桜)「ぎくうっ!!」

 

樹が余計な一言を言ったので、

 

樹「いたったたたたた!?」

 

麻弓「アンタねえ!こんな時くらい空気読みなさいよ!!」

 

ロサ「どうにかなんないの、その変態嗅覚!?」

 

樹の耳を片方ずつ麻弓とロサが引っ張る。

 

稟「すいません、案内をお願いできますか。(桜、頑張ってくれ)」

 

稟は桜に気づいたが、気づかないふりをしながらも桜を気遣う。

 

猫キャラ(桜)「はーい!ご案内しまーす!!」

 

桜は稟の心遣いに安心する。

 

一行は、大人数のために中央の大きな丸テーブルに案内された。

店内はどこもかしこも猫だらけ。

 

プリムラ「猫がいっぱい!!」キラキラ

 

ツボミ「可愛いです!!きゃきゃきゃあ♡」

 

プリムラとツボミは無邪気な笑顔を見せる。

 

カレハ「2人とも嬉しそうですね、まままぁ!」

 

亜沙「どこでもスイッチ入るわね。」

 

稟「今はカレハ先輩の気持ちがよくわかるな。」

 

楓「はい、猫さん達に囲まれるのもいいですね。」

 

キキョウ「ホント、一匹持ち帰りたいくらいよ。」

 

しばらく猫を鑑賞していると、

 

ネリネ「あれって、ミントさんじゃありませんか?」

 

稟「間違いないな、ん?ハルスも一緒だぞ。」

 

一同「?」

 

少し離れた相席には、ハルスとロサの2人が。

 

ロサ「はは〜ん、用事ってこの事だったのね〜。」

 

エーデル「あのお二人はお付き合いされているらしいですわ。」

 

ツボミ「そうなんですか!ミントちゃん、あんなに男の人が苦手だったのに。」

 

シア「でも、お似合いじゃない?」

 

稟「まあ、取り敢えず知らないふりをしておこう。」

 

麻弓「それがいいわね。」

 

せっかくのデートなので、そっとしておくことに。だが、不意にもう一組のカップルが見つかる。

 

亜沙「あれって、マグさんとなっちゃんじゃない?」

 

稟達から見える二階席のテーブルには、紅女史とマグオートの姿が。

 

エーデル「あ、兄上もここに来てたんですね。」

 

楓「お二人とも、楽しそうにお話ししていますね。」

 

樹「大人2人でこのカフェに来てるのがまた珍しい光景だよね。」

 

稟「そうだな、確かに意外だ。」

 

麻弓「ふっふっふ、これは特ダネなのですよー!!」

 

麻弓はイヤリングに仕込んだ小型特殊カメラで撮影を始める。

 

稟「本当に用意周到だな。」

 

楓「麻弓ちゃん、撮らない方がいいんじゃないですか?」

 

麻弓「いいのいいの、生徒に課題出しといてデートしてるんだから。」

 

麻弓は執念深い表情を見せる。

 

プリムラ「みんな、猫さんの料理並んだから早く食べよう!!」

 

稟「おっと、悪い。じゃあ頂くか。」

 

一同「はーい!!」

 

テーブルには、猫をモチーフにしたさまざまな料理が並べられた。

 

稟「なかなか美味いな。」

 

プリムラ「うふふ♡」モシャモシャ

 

ツボミ「きゃきゃあ!美味しい♡」パクパク

 

カレハ「ままままぁ。」ポワーン

 

亜沙「リムちゃんもツボミちゃんも幸せそうね。」

 

楓「こっちも幸せに感じます。」

 

無邪気な2人の笑顔に、心まで満たされる感じであった。

 

 

Side桜

 

スタッフ「桜ちゃん、さっきのお客さんって、もしかして桜ちゃんの好きな人?」

 

桜「え、あ、いえ、その。」

 

スタッフ「あの子、確か土見稟君よね。未来の世界王で有名な。」

 

スタッフ「すっごいイケメンよね!女の子を大勢連れてるだけの事はあるわ!」

 

桜「・・・・・。」

 

桜は恥ずかしくなって縮こまる。

 

スタッフ「明日は土見君達と遊んできたら?」

 

桜「え、でも・・・・。」

 

スタッフ「仕事は任せといて、せっかく高校生最後のゴールデンウィークなんだから、好きな人と過ごす時間くらいなきゃね。」

 

桜「・・・・ありがとうございます!(良かった、稟君達に会える!!)」

 

偶然とは、かくも妙なものである。

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