Shuffle more race plus 作:magnumheat
桜「ようこそおいでくださいました!!」
稟達が訪れたリゾート施設の一部である「ファンシーキャットカフェ」で、桜はゴールデンウィーク初日から、期間限定のバイトをしていた。
桜はこのカフェのマスコットである猫キャラの着ぐるみを着て、お客や子供の相手をしている。
客「あの猫さん可愛い!!」
客「あれって確か、ストレリチア女学院の子が作ったんだろ。」
子供「猫さん、写真撮ろう!!」
そう、この着ぐるみは桜お手製のものであり、着ぐるみオーディションを勝ち抜いた事で、このカフェに抜擢されたのである。
桜「ふう、実際結構大変だけど楽しい!!」
スタッフ「桜ちゃんのお陰で大盛況よ!!」
桜「いえ、それほどでも。」
桜は順調にこなしていたが、そんな中、ある人物が目に留まった。
桜「り、稟君!?嘘、まさか来てるなんて!楓ちゃん達も!!」オロオロ
Side稟
プリムラ「あの猫さん可愛い。」キラキラ
稟「ん?ファンシーキャットカフェ、か。」
ロサ「そう言えばお腹空いたわね。」
エーデル「皆さん、寄って行きませんか?」
稟達はアトラクションをいくつか楽しんだあと、休憩がてらファンシーキャットカフェに行ってみることに。
猫キャラ(桜)「よ、ようこそおいでくださいました!」ガチガチ
桜は稟達に気づかれると思ったからか、緊張気味である。
シア「可愛い!!」
ネリネ「はい、本当に。」
キキョウ「ふかふかでいい感じね!!」
樹「声が可愛いね、俺様の嗅覚だと、中の人は十代の女の子だ!」
猫キャラ(桜)「ぎくうっ!!」
樹が余計な一言を言ったので、
樹「いたったたたたた!?」
麻弓「アンタねえ!こんな時くらい空気読みなさいよ!!」
ロサ「どうにかなんないの、その変態嗅覚!?」
樹の耳を片方ずつ麻弓とロサが引っ張る。
稟「すいません、案内をお願いできますか。(桜、頑張ってくれ)」
稟は桜に気づいたが、気づかないふりをしながらも桜を気遣う。
猫キャラ(桜)「はーい!ご案内しまーす!!」
桜は稟の心遣いに安心する。
一行は、大人数のために中央の大きな丸テーブルに案内された。
店内はどこもかしこも猫だらけ。
プリムラ「猫がいっぱい!!」キラキラ
ツボミ「可愛いです!!きゃきゃきゃあ♡」
プリムラとツボミは無邪気な笑顔を見せる。
カレハ「2人とも嬉しそうですね、まままぁ!」
亜沙「どこでもスイッチ入るわね。」
稟「今はカレハ先輩の気持ちがよくわかるな。」
楓「はい、猫さん達に囲まれるのもいいですね。」
キキョウ「ホント、一匹持ち帰りたいくらいよ。」
しばらく猫を鑑賞していると、
ネリネ「あれって、ミントさんじゃありませんか?」
稟「間違いないな、ん?ハルスも一緒だぞ。」
一同「?」
少し離れた相席には、ハルスとロサの2人が。
ロサ「はは〜ん、用事ってこの事だったのね〜。」
エーデル「あのお二人はお付き合いされているらしいですわ。」
ツボミ「そうなんですか!ミントちゃん、あんなに男の人が苦手だったのに。」
シア「でも、お似合いじゃない?」
稟「まあ、取り敢えず知らないふりをしておこう。」
麻弓「それがいいわね。」
せっかくのデートなので、そっとしておくことに。だが、不意にもう一組のカップルが見つかる。
亜沙「あれって、マグさんとなっちゃんじゃない?」
稟達から見える二階席のテーブルには、紅女史とマグオートの姿が。
エーデル「あ、兄上もここに来てたんですね。」
楓「お二人とも、楽しそうにお話ししていますね。」
樹「大人2人でこのカフェに来てるのがまた珍しい光景だよね。」
稟「そうだな、確かに意外だ。」
麻弓「ふっふっふ、これは特ダネなのですよー!!」
麻弓はイヤリングに仕込んだ小型特殊カメラで撮影を始める。
稟「本当に用意周到だな。」
楓「麻弓ちゃん、撮らない方がいいんじゃないですか?」
麻弓「いいのいいの、生徒に課題出しといてデートしてるんだから。」
麻弓は執念深い表情を見せる。
プリムラ「みんな、猫さんの料理並んだから早く食べよう!!」
稟「おっと、悪い。じゃあ頂くか。」
一同「はーい!!」
テーブルには、猫をモチーフにしたさまざまな料理が並べられた。
稟「なかなか美味いな。」
プリムラ「うふふ♡」モシャモシャ
ツボミ「きゃきゃあ!美味しい♡」パクパク
カレハ「ままままぁ。」ポワーン
亜沙「リムちゃんもツボミちゃんも幸せそうね。」
楓「こっちも幸せに感じます。」
無邪気な2人の笑顔に、心まで満たされる感じであった。
Side桜
スタッフ「桜ちゃん、さっきのお客さんって、もしかして桜ちゃんの好きな人?」
桜「え、あ、いえ、その。」
スタッフ「あの子、確か土見稟君よね。未来の世界王で有名な。」
スタッフ「すっごいイケメンよね!女の子を大勢連れてるだけの事はあるわ!」
桜「・・・・・。」
桜は恥ずかしくなって縮こまる。
スタッフ「明日は土見君達と遊んできたら?」
桜「え、でも・・・・。」
スタッフ「仕事は任せといて、せっかく高校生最後のゴールデンウィークなんだから、好きな人と過ごす時間くらいなきゃね。」
桜「・・・・ありがとうございます!(良かった、稟君達に会える!!)」
偶然とは、かくも妙なものである。