Shuffle more race plus 作:magnumheat
ゴールデンウィークが明けて、いつものようにバーベナ学園での日常が始まった。
教室にはいつものメンバーが揃っている。
稟(獣族モード)「ふああ。」
楓「稟君、大丈夫ですか?」
樹「稟、いつになく眠そうだね。」
ロサ「ていうか、凄い牙ね。噛まれたら痛そう。」
大欠伸をする稟の口からのぞく牙をまじまじとみるロサ。
キキョウ「にしても、休み中に変身させられるなんてね。」
稟(獣族モード)「しょうがないだろ、桜にプリムラがこの格好の俺と二人で回るって言い出すから。」
エーデル「大変でしたわね。」
実際遊園地内で変身したところ、かなり目立つ光景だったようだ。
本来なら、その時間から半日経っているのだが、疲れの影響からか、夜中に目が覚めてしまい、うっかり窓から満月を見てしまったので、今もこの格好である。
麻弓「皆!聞いて聞いて!!なっちゃんと、エーデルちゃんのお兄さんが、結婚するらしいわよ!!」
教室内「えええぇぇーーーっ!?」
教室内は途端に大騒ぎになる。
紅女史「ほら、さっさと席につけ。」
紅女史が来たので皆着席する。紅女史に続いて、マグオートも入ってくる。
まだざわざわしているが。
紅女史「えー、わかっているとは思うが、私達は、結婚する事が決まった。」
マグオート「そこで、式は、我が獣界で執り行う事となったので、近々招待状を出す。」
「先生、結婚するんだ。」
「くうう、紅女史が誰かのものになるなんて。」
麻弓「はい!質問です!!マグさんは、なっちゃんのどういった所が好きですか!?」
マグオート「それは式の後の二次会にでも話してやる。とりあえずそういうことだ。」
紅女史「まさかとは思うが、麻弓。カメラに何か良からぬものを隠してはいないな?」
麻弓「!!」ギクっ
稟(獣族モード)「おいおい態度に出てるぞ。」ハァ
紅女史はその瞬間を見逃さなかった。
紅女史「えー、それと、もう一つ大事な事が。本日から家庭訪問を行う、本日は麻弓の家からだ。」
麻弓「ええっ!?ちょっと。」
紅女史はこめかみを震わせながら笑顔で麻弓を見つめる。
樹「ま、自業自得だね麻弓。」
紅女史「お前の家も今日中に行くぞ緑葉。」
樹「ええ!?俺様にも都合が、」
紅女史「・・・・・・。」ゴゴゴゴゴ・・・・・、
樹「・・・ぜひいらしてくださいませ。」
稟(獣族モード)「諦めろ、退路は断たれてる。」
シア「麻弓ちゃん、どんまいっす。」
ネリネ「緑葉様もお大事に。」
後に家庭訪問で、麻弓は全てのカメラの秘蔵写真データを没収され、樹はいかがわしいものを没取された。
昼休み、今日は紅女史とマグオートの結婚についての話題で盛り上がっていた。
稟(獣族モード)「マグさんと紅女史の結婚かあ。なんか、大きな変化を感じるな。」
エーデル「そうですわね、私もそう思います。」
楓「そう言えば、獣界での結婚式はどのような様式なのですか?」
エーデル「基本的には人間界と変わりませんが、獣王家では、中国の文化に基づいたものになってますわ。」
ロサ「そうそう、新婦はチャイナドレスだし。」
シア「チャイナドレス、なんか聞いた事がある。」
キキョウ「なっちゃんのスタイルならぴったりじゃない?」
樹「なるほど、いい発想だな。」ウンウン
麻弓「絶対変なこと考えてるでしょ。」
稟(獣族モード)「となると、披露宴での料理は中華料理か?」
エーデル「基本的にはそうですが、ドレスにしても、今回は紅薔薇先生が人間である事を考えて、ある程度は人間界に合わせてくれると思います。」
樹「それじゃあ、紅女史の希望もある程度は考慮するわけだ。」
楓「一生における大きな事ですものね。」
そして後日、獣界でのマトリカリア王家で、紅女史とマグオートの結婚式が執り行われた。
郷に入っては郷に従えという事で、獣族以外の出席者は全員、中国の衣装に獣族耳カチューシャをする。
耳のカチューシャは各々自由に選べる。
稟(獣族モード)「しかしまあ、この格好もすっかり慣れ親しんだな。」
当然、獣族に変身可能な稟は獣族モードである。
エーデル「皆さんもとてもお似合いですわ。」
桜「エーデルちゃん、ありがとう!」
ネリネ「これを結婚式に使うとは思いませんでした。」
プリムラ「今日は私達も獣族だニャン!」
ツボミ「リムちゃんに賛成だニャン!」
ミント「うう、ちょっと恥ずかしい。」
ネリネ、プリムラ、ツボミ、ミント、桜は猫耳。
カレハ「ままままぁ!皆さん可愛いですわ!」
亜沙「稟ちゃーん、褒め言葉はまだピョン?」ニヤニヤ
ロサ「これもいいわよね?」
スタイルのいい亜沙、カレハ、ロサはうさ耳。
楓「え、ええと、稟君、どうですか?」」モジモジ
シア「ちょっと、恥ずかしいワン。」テレテレ
キキョウ「何いってんの、似合うワン。」
麻弓「犬耳も意外にいけるわね。」
楓、シア、キキョウ、麻弓は犬耳。
稟(獣族モード)「おう、みんなイケてるぞ!!」
ハルス「稟兄さんは獣族でもかっこいいからいいよね。」
ハルスは他メンバーとは違い、羊の角の飾り。
樹「俺様もなかなかいいだろう。」
樹は性格からか、狐の耳。
神王「どうだ、強そうだろう?」
神王は虎の耳。
魔王「私も負けてないよ神ちゃん!」
魔王はライオンの鬣のような飾り。
水王「僕はこれにしてみたよ!」
水王はバッファローの角。
獣王「お前達なかなかセンスがいいのう!!」
支度を終えたところで、いよいよ本番である。
司会「それでは、新郎新婦入場!!」
大きな銅鑼の音と共に、奥からゆっくりと漢服に身を包んだマグオートと、マグオートと同じ狼耳のカチューシャに鮮やかな赤いチャイナドレスを着た紅女史が入る。
稟「おお、マグさんも紅女史も決まってるな。」
楓「凄くお似合いです。」
シア「いいなあ。」
ネリネ「鮮やかで素敵です。」
キキョウ「あの衣装がいいわね。」
麻弓「なっちゃんスタイルいいし背も高い方だしね。」
樹「苗字の通りの衣装だね紅女史。」
ツボミ「流石、大人のお姉さん!!」
ミント「うーん、これはかなわないな。」
ハルス「ミント、大丈夫だよ。」
亜沙「それにしても、なっちゃんの結婚、教え子としては感無量ね。」
カレハ「お二人の幸せを祈っていたいですわ。」
司会「それでは、獣王様のスピーチです!」
獣王「えー、ただ今ご紹介に預かりました、マグオートの父のバルサムです。この度は、お忙しい中、我が獣王家の婚礼の儀にお越しいただき、ありがとうございます!」
普段からは想像できない態度でスピーチをする。
稟「おじさん、えらく真面目だな。」ヒソヒソ
エーデル「あれでも獣王ですから。」ヒソヒソ
スピーチが終わり、獣王は二人の近くに立つ。
獣王「我が息子にて新郎マグオートよ、新婦撫子との永遠の愛を誓うか?」
マグオート「誓います。」
獣王「では、我が息子が娶りし新婦撫子よ。種族を超え、身分を超えしこの儀において、永遠の愛を誓うか?」
紅女史「はい、誓います。」
マグオート「では、誓いの証を・・・・。」
お互いの手に指輪をはめ、ゆっくりとキスをする。
一同「!!!!」パチパチパチパチ
拍手喝采で式は無事に終わった。
その後、身内で二次会を執り行う事になり、いつもの如く芙蓉邸でどんちゃん騒ぎに。
獣王「がーっははははは!!」
神王「いやーめでたいな先生様よ!!」
魔王「盛大だったよマグちゃん!!」
水王「次は稟君達の番だねえ!!」
4王はすでに酒が回って酔っ払う。
5プリンセス「お父さん(お父様)(父上)(父さん)!!」イラッ!!
いつもなら紅女史も突っ込むのだが・・・・、
紅女史「みんな〜、きいておどろけ〜、ゴールデンウィーク、わらひとマグはなあ。」ベロベロ
マグオート「お、おい、撫子!?」
紅女史も酔っ払って手がつけられない状態に。
さっきから真っ赤なにやけ顔でマグオートにべったりだ。
麻弓「ほほう、なっちゃん意外に弱いんだー。」
亜沙「先生とマグさんがどうかしたの?」ニヤニヤ
マグオート「お、おい亜沙!よせ、その先は、」
撫子「ベッドで激しくヤッたのだぁ〜。」
カレハ「まままままぁ!ついにお二人は禁断の世界に♡」
プリムラ「禁断の世界って?」首傾げ
ツボミ「さあ?ミントちゃん知ってる?」
ミント「わ、私に聞かないでよ!!」
楓「お、お二人はまだ聞いちゃダメです!!」
プリムラとツボミを必死に楓とミントが諭す。
紅女史「そだ、おいふっひー(つっちー)、私をお姉ヒャンと呼べ〜。」
稟「はいはい、お姉ちゃん。」
紅女史「声がひいはい(小さい)ぞ、もっかいだ〜。」
稟「(この状態の紅女史は厄介だ。)」
ハルス「あれじゃあ、マグさんも苦労するだろうね。」
樹「だが、これはこれでなかなか、酔っ払った美女もいいものだ。」
麻弓「その思考回路、ある意味使えるわね。」
ロサ「樹って実はドMじゃないの?」
ロープで縛られて変な感覚に陥る癖がある事から容易に想像できる。
ネリネ「そう言えば、ご結婚されたお二人は、どこに住まわれるのですか?」
マグオート「一応新居は予定してるぞ。」
エーデル「もしかして、新居の建設場所は、私達の家とロサちゃんの家の間の空き地ですか?」
マグオート「ああ、実はそうなんだよな。」
稟「てことは、ちょうどうちの向かい側って事ですね。」
楓「それでしたら、紅薔薇先生もご近所になるわけですね。」
シア「なっちゃんがご近所っすか!?」
キキョウ「いいじゃん!シアの勉強に最適だし。」
ネリネ「それは楽しそうですね。」
ロサ「先生と近所か、それもまたいいわね。」
紅女史「しょーだあ、これからもよろひくなつっち〜。」
稟「は、ははは。(酔ってなければまあいいんだが。)」
後日、芙蓉邸の向かい側に行ってみると、獣王と水王の家の間には、香港のビルを彷彿とさせる建物が建っていた。