Shuffle more race plus 作:magnumheat
サイネリア「稟君、案内ありがとう。」
稟「いえ、リア先生はシアのお母さんですから。これくらい。」
サイネリア「いい息子ができたわ!」ナデナデ
稟達はサイネリアに校内を案内し、一緒に昼食をとる事に。稟は男子生徒どころか男性教諭からも羨望と嫉妬の目を向けられる。
サイネリア「そういえば稟君、シアのどこを好きになったのかしら?」
稟「え、あの、その。」
稟は突然の質問にびっくりする。
シア「是非聞きたいッス!!」
ネリネ「それは気になります。」
キキョウ「家族としては当然聞かなきゃね。」
楓「言われてみれば、理由はお話ししてもらってませんね。」
エーデル「新参者ですが、気になりますわ。」
ロサ「そうね、参考までに聞きたいわね。」
プリムラ「気になる。」
ツボミ「もの凄く気になります!ね?お姉ちゃん、亜沙さん!!」
ツボミは携帯のテレビ電話機能で亜沙とカレハを繋ぐ。
亜沙「はーろー!みんな元気?」
カレハ「ご無沙汰しておりますわ。」
稟「テレビ電話越しにも言うのかよ!!」
男子「亜沙先輩が!?」
男子「カレハ先輩を一目見たいぜ!!」
その途端、周りの男子達がツボミの元に群がるも、ネリネ、エーデル、ロサが追い払う。
土見ラバーズは全員聞きたいようだ。
麻弓「これは、是非とも聞きたいのですよ〜。」
樹「稟、洗いざらい言ったほうがいいと思うよ。」
稟「・・・・改めて言うとなると、ちょっと照れるな。」
土見ラバーズ「じぃ〜。」
稟「そうだなぁ、無邪気で明るいし、楓に負けないくらい料理ができるし、一緒にいて楽しい時が結構あったしな。考えてみれば、俺からデートに誘ったのも、シアが最初だったな。」
シア「稟くん♡」
キキョウ「なーるほどね。」ニコニコ
稟「も、もちろん他のみんなにもお世話になってるし、みんなも凄く魅力的だから、その。」もじもじ
サイネリア「あらあら、可愛い照れ顔。」
土見ラバーズ「♡」
土見ラバーズは満面の笑顔に。テレビ電話越しに男子大学生どもの嫉妬の声が聞こえるが。
麻弓「・・・・・。」ハァ
樹「おや麻弓、なんだかいい顔じゃないね。」
麻弓「なんかこう、分けて欲しいくらい幸せな土見君が羨ましいのですよ。」
樹「まあ、何となくわかるけどね。」
この時の麻弓はどこか心の片隅に感じるものがあった。
そして、それは確信へと変わっていった・・・・。
とある休日、麻弓は一人で木漏れ日通りを散歩していた。
最新式のカメラを電気屋で購入し、店を出ようとするが、
麻弓「ん?土見君だ。」
店の奥に稟が一人でいるのを見かける。
麻弓「そういえば、土見君の単独行動って初めて見るのですよ。これはこっそりついていかないと。」ニヤリ
麻弓は隠れてついていくことに。
稟は店を出て木漏れ日通りを通り抜け、麻弓の自宅の近くの洋服店に入る。
麻弓「ふむふむ、ここが土見君の行きつけの洋服店と。」
稟はいつもの自分用ではなく、獣族モードの自分用の大きいサイズの服を中心に買っていく。
稟「獣族の格好だと、服がキツイ時があるからなぁ。」
麻弓「なるほどなるほど。」メモメモ
稟「さてと、メモは済んだか麻弓?」
稟は麻弓に気づいていたようだ。
麻弓「!?」ギョッ
麻弓はビックリして思わず走り出す、だが、
麻弓「あ痛ぁ!!」
麻弓は服をぶら下げているラックに足を引っ掛けてしまい、派手に転んでしまう。
稟「麻弓、大丈夫か!?」
稟は心配して麻弓のもとに駆け寄る。
麻弓「いたたたた、だ、大丈夫、っ!?」
立ち上がった瞬間膝に痛みが、どうやら強く打ってしまったらしい。
稟「大丈夫じゃないみたいだな。」
麻弓「いや、なんとか歩けるし。」
稟「無理すんなって、ほら。」
麻弓「!?」
稟は麻弓をお姫様抱っこで抱えて店の外に出て、麻弓を自宅まで運んだ。
麻弓「土見君、恩にきるのですよ。」
稟「とりあえず、冷やさなきゃな。」
稟は冷水で冷やしたタオルを麻弓の膝に優しく当てる。
稟「これで少しはマシになるといいが。」
麻弓「・・・・ありがと。」ボソッ
麻弓は恥ずかしくなって小さな声でそっぽを向いたまま礼を言う。
麻弓「(こう言うことがさらっとできちゃう土見君、楓やシアちゃん達が惚れるのもわかるわね。あれ、なんで今こんな事考えてるの?)」
麻弓は稟の何気ない優しさにドキドキしっぱなしである。
稟「麻弓、まだ痛むのか?」
麻弓「えあっ、やっ、その、だいぶ和らいだのですよ!」
稟「よかった、ん?」
不意に稟のタオルに押し当てている手が白く光った。
そして、その光は麻弓の膝も包み・・・・・、
麻弓「あれ、痛くない、腫れも引いててケガする前みたい。」
麻弓の膝は完治していた。
稟「・・・・もしかすると、俺、治癒魔法覚えちゃったか?」
思わぬ覚醒に驚く稟。だが驚くのはまだこれからだった。
麻弓「あれ、あれれ?土見君、耳が、それに目と髪も。」
稟の耳は短い三角形へと変化し、目の色がシアと同じに。
稟「もしかして俺、今度は神族になったってのか?」
麻弓と宅を後にして、すぐさま4王に報告する。
神王「おお稟殿、今度は神族か!」
シア「わーい!稟君が私と一緒だ!!」
キキョウ「にしても、出来過ぎなくらい力が付いてきてない?」
稟「あ、ああ。俺もそう思う。」
稟は自身に次々と力が覚醒していくことに戸惑いを覚える。
ネリネ「ですが、良い行いの結果であれば心配ないと思います。」
楓「私もそう思いますよ。稟君の優しさが魔法になったんだって。」
プリムラ「お兄ちゃん、いい子いい子。」ナデナデ
稟「ははは、しかしまあ、今までの事考えたら、また半日戻らないって事だよな。まあ、悪くないけど。」
魔王「ふむ、この流れで行くと、残るは魔族の力だね。どんなきっかけで覚醒するかわからないが。」
獣王「なに、稟なら問題なかろう。」
ロサ「随分楽観的ね。」
水王「4世界の魔法を制御できるとなると、下手をすればプリムラちゃんをも超える力を持っている事になるね。」
エーデル「稟様が、リムちゃんを超える・・・・。」
マグオート「そうなりゃいよいよ重要人物だな。」
ハルス「稟兄さん、色々大変だね。」
Side麻弓
あれから麻弓は、稟の尾行ノートを見ながら稟の事ばかり考えていた。
麻弓「・・・・何で付いてっちゃったんだろ。」ハァ
普段は面白い情報を集めてばかりなのに、この時ばかりは他の事が頭に入らない麻弓であった。
麻弓「土見君、何であんなに優しいんだろ。」
麻弓は心の中で考えている事が、どういった類のものかがわからず、夜も眠れなかった。