Shuffle more race plus   作:magnumheat

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新しい命

麻弓の土見ラバーズ入りは、学園でも話題となった。

それまで稟の恋愛事情を報道する側に立っていたものが、自らまでその輪の中に入ったのだから無理もない。

 

そして、その情報は、マグオートと休養中の紅女史にまで届いており、

 

マグオート「麻弓はてっきり樹と付き合ってるのかと思ったが。まさか稟に惚れるとはな。」

 

紅女史「麻弓もついにつっちーのものか。余計に騒がしくなるだろうな。」

 

下手をすれば、成人後も面倒をみることになるかもしれない。

 

マグオート「でもまあ、まずはこの子達の事を考えようぜ。」

 

紅女史「ああ、そうだな。」

 

紅女史は大きくなったお腹をさする。生まれてくるのは双子の予定であり、それぞれ男の子と女の子らしい。

 

それから時は過ぎて、バーベナ学園は梅雨の時期になる。

 

 

稟「はあ、毎年のことながら、梅雨は憂鬱になるよな。」

 

楓「はい、お洗濯がしづらいですし。」

 

エーデル「ここまで何日も雨が降るのは珍しいですね。」

 

ロサ「うん、あたし達からすればね。」

 

麻弓「獣界や水界には梅雨はないの?」

 

エーデル「はい、雨は月に二、三日程度なので。」

 

ロサ「そもそも水界は水中だから雨降らないしね、だから、傘をみるのも初めてだし、水を操る魔法で服が濡れるのを防げるしね。」

 

ネリネ「それは便利ですね、私も雨は少し苦手なので。」

 

キキョウ「稟、水族に変身すれば濡れずに済むわよ。」

 

稟「あ、そういやそうだったな。」

 

 

樹「ということは、ロサちゃん以外は、俺様と相合傘ができるというわけだ!!」

 

麻弓「ハァ、言うと思った。みんな、傘忘れないようにね。」

 

シア・キキョウ「はーい!」

 

稟「まあ忘れたとしても、変身すれば、俺が持ってる傘を貸すこともできるしな。」

 

樹「な、それはないだろう稟!俺様に楓ちゃん達を雨から守らせてくれてもいいじゃないか!」

 

稟「送り狼に100パーセントならないと誓えるなら考える。」

 

麻弓「ま、絶対無理でしょそれ。獣族モードの稟君みたいなカッコいい狼ならまだしもね。」

 

樹「・・・・・・。」シュン

 

そんな時、不意に稟の携帯に電話がかかってきた。

 

稟「はい、もしもし、あれ、獣王のおじさん、どうしたんですか?」

 

獣王「大変じゃ稟!撫子が、撫子が!!」

 

獣王はえらく慌てている様子だ。

 

稟「っ、紅女史に何かあったんですか!?」

 

一同「!?」

 

一同は一気に緊迫した雰囲気になる。

 

獣王「も、もうすぐわしの孫達を産もうとしているのだ!頼む稟!撫子の元へ来てくれぬか!?」

 

稟「わかりました、すぐ行きます!!」

 

稟は携帯の通話を切る。

 

エーデル「父上が慌てるなんて、紅薔薇先生に何かあったんですか!?」

 

稟「ああ、もうすぐマグさんと紅女史の子供が生まれるそうなんだ!今紅女史は病院で出産目前らしい!!」

 

一同「えええええっ!?」

 

一同は急いで紅女史のいる病院へと向かう。

プリムラ、ツボミ、ミント、ハルス、桜も加わり、大学から亜沙とカレハも病院に駆けつける。

 

 

Side紅女史

 

マグオート「撫子、頑張れ!!」

 

撫子「ううっ、マ、マグ、あああっ!!」ハァ、ハァ

 

獣王「頼む、無事に産まれてくれ!!」

 

紅女史は産気づいてすぐに病院へと連れていかれ、分娩室でマグオートの手を握り締めながら痛みと必死に戦っていた。

マグオートは無事に産まれるのを祈っている。

 

稟「マグさん、紅女史!!」

 

一同「先生(なっちゃん)(紅女史)!!」

 

マグオート「お前ら、来てくれたのか!!」

 

エーデル「兄上、先生は!?」

 

マグオート「まだ苦闘中だ、撫子、稟達が来てくれた、もう大丈夫だ!!」

 

紅女史「ああ、みんな、はっはっ、わざわざ、すまんな!!」

 

紅女史は痛みと嬉しさで涙を流しながら話す。

 

女医「もうすぐ産まれますよ!あと少しです!深呼吸して!」

 

紅女史「はぁ、はああ、ふううぅ、うう!!」

 

紅女史は激しく呼吸する。そして、ついに終わりの時が。

 

紅女史「あああああっ!!」

 

痛切な叫び声と共に、双子の赤子が元気な産声をあげた。

 

女医「産まれました!赤ちゃんは二人とも無事ですよ撫子さん!!」

 

マグオート「撫子ぉ!!ありがとう!!」

 

獣王「よく頑張ってくれた、我が娘よ!!」

 

稟「・・・・良かった、良かった!!」

 

エーデル「はい・・・・・、本当に!!」

 

一同「おめでとうございます先生!!」

 

紅女史「はあ、はあ、うううっ!!」

 

紅女史はようやく落ち着いた。

 

女医「はい!可愛い男の子と女の子ですよ!」

 

紅女史「ああ、二人とも、産まれてきてくれてありがとう・・・・。」

 

紅女史は母親になった喜びを感じさせる笑顔に満ちる。

 

その後、紅女史とマグオートを気遣って、稟達は病院を後にする。

 

それから時は流れ、梅雨明け頃には・・・・。

 

 

サイネリア「えー、本日ですが、紅薔薇先生が皆さんに報告があるとの事で、本日特別に学校に来てくれます。」

 

紅女史とマグオートが、赤ちゃんを抱きかかえて教室に入って来た。

 

紅女史「みんな、心配をかけたようだな。無事に私とマグオートの子は産まれてくれた。」

 

生徒一同「!!」パチパチパチパチ

 

みんな感極まって涙を流しながらも拍手をする。

 

マグオート「ちなみに、子供達の名前だが、男の子には『レイ』、女の子には『カンナ』と名付けた。」

 

サイネリア「いいお名前です、お二人とも、本当におめでとうございます!紅薔薇先生、クラスの事は私にお任せください!!」

 

紅女史「ありがとうございます、リア先生。」

 

こうして、無事に新たな命を授かったマグオートと紅女史である。

 

 

これを聞いて黙っていられない3王は、

 

神王「じゅう坊!!孫ができたってのは本当か!?」

 

魔王「そうとなれば獣ちゃん達のお祝いをしなければ!!」

 

水王「獣君もとうとう、おじいちゃんだね。本当におめでとう!!」

 

獣王「おう!!これで我がマトリカリア家は安泰だ!がーっはっはっはっは!!」

 

5プリンセス「しんおうさま(まおうさま)(じゅうおうさま)(すいおうさま)!!」ツッコミ

 

4王「はい・・・・・すみません。」チーン

 

お祝いという名の宴会を開こうとするも、紅女史の復職までお預けになった。

 

人間界、獣界共にこの事は大きなニュースとなり、両界の平和の象徴とされた。

 

 

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