Shuffle more race plus   作:magnumheat

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大学見学

梅雨明けの日曜日、稟達は亜沙とカレハの通う大学『ブーケット学院』に来た。

ここは学生の半数近くが、バーベナ学園とストレリチア女学院出身者であり、バーベナ学園同様多種族を受け入れる大学である。

最近では獣族と水族の学生も見かけるようになっている。

樹はキャンパスに着くや否や早速ナンパをしに行く。

 

 

稟「二人とも、ご無沙汰です。」

 

亜沙「はーろー、みんなー!!」

 

カレハ「皆さん、ようこそおいでくださいました!」

 

亜沙とカレハは早速両側から稟の腕に抱きつく。

 

シア・ネリネ・楓・エーデル・ロサ・桜・麻弓「!!」

 

稟「ちょ、亜沙先輩、周りが見てますよ!」

 

亜沙「だって〜、こうでもしないと周りの男の子がしつこくナンパするんだもん。」

 

カレハ「色々な人に会いましたけど、やっぱり稟さんが一番ですわ♡」

 

それを見た男子学生は・・・・、

 

「何だよアイツ!!」

 

「し、時雨さんとカレハさんが積極的に!!」

 

「アイツ、あの二人と同じバーベナ学園の土見だぜ。」

 

「各世界の姫をかどわかしたって野郎だ!」

 

「だからあんなに女の子を引き連れてんのか!!」

 

「アイツだけはこの大学には入れるべきじゃねえ!!」

 

カラスの大群の鳴き声の方がマシなくらいにギャーギャー喚く男達。

 

稟「ま、こうなるよな。(今なら追いかけられても逃げずに戦えるが、騒ぎを起こすのもアレだしな。)」

 

羨望と嫉妬のどす黒いオーラがキャンパスを闇に染める。

 

一方で、女子大生からは、

 

「あの子、噂に聞く土見君よ。」

 

「ホントだ!イケメンじゃない!!」

 

「モテモテよねー、アタシも稟君と結婚しようかな。」

 

「亜沙ちゃんとカレハちゃんが好きになるのも無理ないわね。」

 

「土見君、是非ともこの大学に!!」

 

女子大生や女教師達は大歓迎のようだ。

 

気を取り直して学院内を案内してもらうことに。

 

ネリネ「魔法の研究施設もあるのですね。」

 

亜沙「うん、まだ開発途中だけど、僕みたいに魔法で悩んできた人のためになんだって。」

 

シア「そうなんですね、私もこの大学でお手伝いしたいな。」

 

キキョウ「そう言うけどアンタ成績どうなのよ。」

 

シア「はうぅぅ、勉強ができる人達が羨ましいッス〜。」

 

稟、樹、楓、ネリネ、エーデル、ロサ・桜・キキョウを見ながらシアはへこむ。

 

麻弓「考えてなかったけど、やっぱり大学には行きたいかも。」

 

樹「シアちゃんはともかく、麻弓は最低一浪はしないとダメだろうね。」

 

麻弓「その言葉、宣戦布告と受け取ったっ!!」

 

樹の言葉に闘争心を燃やす麻弓、のちにクラス内で麻弓のブーケット大学合格or不合格のトトカルチョが行われたらしいが。

 

昼過ぎからは亜沙とカレハの案内で各サークルを見て回った。中でも、

 

桜「わー、ぬいぐるみが沢山ある!!」キラキラ

 

プリムラ「猫、猫がいっぱい!!」キラキラ

 

 

桜が目をつけたのは、ぬいぐるみや着ぐるみ専門のサークルだ。

そこには桜の知り合いの先輩達もいる。

 

「あら、桜ちゃん!」

 

「久しぶり、勉強の方はどう?」

 

桜「はい、なんとか。」

 

「亜沙、カレハ、今日は大勢来たわね。バーベナ学園の子達でしょ?」

 

亜沙「うん、稟ちゃんと、僕達のお友達。」

 

稟「初めまして、土見稟です。」

 

「へー、君が亜沙ちゃんを落とした稟君かー。」ニヤニヤ

 

「桜の恋の相手でもあるのよね、各世界の王女が惚れるだけあって、いい男ねえ。」ニコニコ

 

桜「あ、あはは、その。」

 

樹「お姉様方、いい男ならここにもう一人!!」

 

樹はここぞとばかりにアピールするのだが、

 

「あれ、緑葉君も来たんだ。」キョトン

 

「わざわざ大学にまで来てナンパ?」イラッ

 

「本当、懲りないわねぇ。」ハァ

 

先程の稟に対するムードとは真反対だ。

 

樹「麗しき女性の所に、この緑葉樹!これはまさに自明の理であるのですよ!!」

 

一同「・・・・・。」

 

樹のカッコつけるシチュエーションはいつになっても空回りである。

そんな樹は無視して話題をエーデルが変える。

 

エーデル「それにしても、可愛いぬいぐるみですね、全部皆さんの手作りですか?」

 

「そうよ、すごいでしょ!」

 

シア「はい、いくつか持ち帰りたいくらいッス!」

 

桜「私も作ってるんですが、ここまではいかないですね。」

 

楓「桜ちゃんも十分できますよ。」

 

キキョウ「うん、絶対このサークルの即戦力よね。」

 

ネリネ「私も、裁縫はなんとかなりますが、ここまでのものは作れないです。」

 

ロサ「うーん、裁縫系はちょっと苦手なのよね。」

 

ぬいぐるみの数とクオリティには圧倒されるものがある。

 

「それなら、体験してみる?ぬいぐるみ作り。」

 

プリムラ「いいの!?」

 

ツボミ「是非お願いします!!」

 

全員でぬいぐるみ作りを体験する事に。だが、

 

「土見君に、エーデルちゃんだっけ?二人には、是非モデルをお願いしたいの!」

 

稟「はい?」

 

エーデル「モデル、ですか?」

 

「エーデルちゃんは獣族でぬいぐるみみたいに可愛いし、それに、亜沙とカレハから聞いたんだけど、土見君は世界で唯一他の種族に変身できるって聞いたから、その。」

 

稟「ああ、なるほど、でも俺、可愛くはないですよ。」

 

「どんなものもね、ぬいぐるみにすれば可愛いものなの!これ名言!!」

 

桜「素晴らしいです、稟君、ここは変身よ!!」

 

稟「いや、流石にここじゃマズイだろ。」

 

プリムラ「お兄ちゃん、お願い、変身してあげて。」

 

土見ラバーズ「お願いします!!」

 

全員に押される稟。

 

稟「・・・・はあ、わかりました。(これは断れないな。)」

 

稟は魔力を発動させ、獣族モードに。

 

稟(獣族モード)「グルルルゥァアアアアッ!!」

 

「凄い雄叫び、強そう!!」

 

「ワイルドでまたいつもと違ったかっこよさがあるわね!」

 

「せっかくだし、みんなでもふもふしちゃおう!!」

 

稟(獣族モード)「目的そっちですか、ってうわああっ!!」

 

土見ラバーズと女子大生達にもみくちゃにされる。多勢に無勢だ。

 

樹「・・・・俺様、忘れられてる?」

 

それから各々好きなヌイグルミを作り、稟とエーデルのぬいぐるみはサークルの看板、そして個々の持ち帰り用とされた。

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