咲-Saki-二度目の人生は雀士として   作:468(ヨルハ)

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はじめまして、468(ヨルハ)といいます。
初投稿です!
咲-Saki-の小説を読んでて自分の好きなヒロインとオリ主がイチャイチャしてるものがない!
…ということで見切り発車気味に書きました。

ご意見、ご感想、誤字脱字報告もお待ちしております。

まずは転生編
それではどうぞ!



転生編
第0局 覚醒


「…………………ん、ぅん…」

 

 

 

 

ーーー生き、てるの…?

 

 

 まだ醒めきらない頭を手で押さえながら、一人の少年はゆっくりと体を起こす。

 しかし、バランスを崩したのか再びベッドに倒れこむ。

 

 

 

「……………へ?」

 

 

 

 なにかがおかしい。

 いくら自分が病弱だからといってさすがにベッドから起き上がれないほどではなかった。

 最期こそまともに体を動かせなかったが基本は車椅子での移動で、自分で乗るくらいはできるし少しなら立って歩くこともできた。

 いや、そもそもそんな問題じゃない。

 

 

 

 違った。何もかもが。

 

 

 

 まず、目に映る光景から違う。

 僕は病院に入院していた。ならば、目に映るべきは白で統一された病室の一角であるはず。それが今目の前にあるのは明らかに"洋室"の一角。落ち着いた配色でタンスなどの家具がズレなくきれいに配置されている。間違っても病院で見られるものじゃない。

 

 次に体だ。

 体が軽い。物理的にもそうだが、毎日感じていた倦怠感、それがきれいさっぱりなくなっている。それに呼吸も楽だ。いつもならどこか息苦しいと感じていたそれがまるでない。病気であることが嘘だったかのように心地よい。さらに言えば手が小さい。どう見たところで小学生にも達していないほど小さく柔らかそうな両手。そこから視線を胴体に移すと、これまた小さい。着ている寝巻もいつもの病院用のものではなくいかにも子ども用のものである。

 

 最後に声である。

 先程出た声はとても自分のものとは言えないほど丸みのある高い声だった。

 この時点である仮説ーーーといってもほとんど確信に近いものなのだがあまりにも現実離れしすぎていて信じたくないという気持ちが強かった。

 その仮説を確かめるため、あたりを見回す。そして、すぐに見つかった。視界の先には壁掛けの大きな姿見。そこに映りこんだのはベッドに横になり自分を見つめ返す少年。

 純銀を溶かしこんだような色と艶のあるふわっとした柔らかそうな髪は外から差し込む朝日に反射してキラキラと煌めき、そんな髪から覗くのは子ども特有のクリっとした大きな朱い瞳。

 顔の造形自体は日本人のそれに近いが、そんな髪と瞳が相まってその存在自体が夢のような、触れれば霞んで消えてしまいそうな、そんなどこか幻想的な印象を抱かせる。

 

ーー夢は夢だと認識できないっていうけど、これは本当に夢なんじゃないのかな…

 

 なんて、思った瞬間、

 

 

 

 頭の中が、はじけた。

 

 

 

「ッ!!?…ぁあっ!!!ガ……ああぁぁあぁあぁぁああ!!!??」

 

 

 

ーーー痛い痛い痛い痛いイタイイタイ!!!!!

 

 まるで脳をぐちゃぐちゃにかき回されているような、大量の棘に刺されたような、どうにも言い表せないような激痛に頭を抱えて悶える。

 声にならない声が小さな口から時折漏れ出す。

 突然かつあまりの事態に思考能力が奪われ、意識も徐々に遠くなっていく。

 体中から冷たい汗が噴き出し、落ちていくそれがベッドに小さなシミを作る。

 そんなとき、部屋のドアが開け放たれ、バタバタと大きな足音を立ててこちらに駆け寄ってくる音がする。

 

 

 

「遼太!どうしたの遼太!?しっかりして!!」

 

 

 

 誰だ、とわずかに意識が残っていた頭で思った。

 そして既に霞みはじめた視界で声のした方向を見ると、そこには姿見で見た少年と同じ髪と瞳の色をした美しい女性がその顔を心配で歪ませながら声をかけている。

 ここでいよいよ痛みに耐えきれなかったのか意識をとばして倒れこむ。

 その直前、

 

 

 

「お、かあ…さん………」

 

 

 

 か細い声で、そう呟いていた。

 




いかがだったでしょうか?
初めてでまだまだ拙い部分も多いと思われますが、これから頑張ってよくしていきたいと思っているのでぜひぜひ「こうしたほうがいいよ」みたいなのがあれば書き込んでいっていただけると嬉しいです!
最初は短いですが、ヒロインたちが出てきたら文字数も増えると思うのでよろしくお願いします。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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