漸雷くんの生活   作:人生脇役

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マスター

「………え?」

さすがに、女の子は驚いている。

そうだよね。普通に(?)フレームアームズガール手に入れたと思ったら元は別の世界の人だったって言われたんだ、戸惑うものだよ。

「ええと、それって何?不具合?ホラー?」

「不具合だと何か僕が消されそう………ホラー………たしかにそうかも………」

「いや、消さないけどさ………」

「本当!?」

思わず立ち上がる。

「うえぇ!?いや、本当だけど………」

「僕、怖くて………この体だから、ラボか何かに戻されて人格リセットなんてことも考えたら………ぐすっ」

喋っているうちに、なんだか泣きそうになってしまう。涙は出ないけど、どうも泣き方みたいなのは覚えているみたいで………。

「ぁぁっかわいい………じゃなくて、そんなことしないよ!」

「ありがとう………っ」

女の子が、頭を撫でてくれる。それで、なんだか安心してきた。

「よしよし………ぁぁ、困ったなぁかわいい………」

とりあえず、どうにか泣くのをやめる。

「………ふぅ、落ち着いた。ありがとう、撫でてくれて」

「いいよいいよ。それより、自己紹介しようよ」

「そうだね。じゃあ、僕から。僕は………ええと、漸雷。さっき話した通り、こうなる前も男だった」

「名前は?」

「こうなった以上、前の名前は意味ないからね」

「そう?じゃあ、私が名前つけてあげるよ」

「え?」

「もともとそうするつもりだったんだ。漸雷、じゃぁほかの子と区別つかないかもだし」

「そっか。じゃあお願い」

「そうだなぁ………じゃあ、ライ、でどう?」

「漸雷の雷から?案外被りそうだけど………まぁいっか。じゃあ、僕はライ。よろしく」

「おっけー!私は浜離唯。好きに呼んでいいよ」

「マスター」

「名前でいいのにー」

「唯ちゃん」

「ちゃんって」

「唯」

「それでよし。よろしく!」

女の子、改めて唯はそういってにこりと笑った。

そして、右手を差し出してくる。

「?」

握手、かな?

とりあえず、中指の指先辺りを両手で包み込むようにする。

「ふふふ、正解!手のひらサイズの男の娘がおずおずと私の指先を握る………絶対やろうと思ってたんだぁ………ふへへ」

「いや気持ち悪いって」

「またしても!まったく悪い子だなぁ、撫でくりまわしてくれる」

「ちょっ」

また掴まれた。こんどは身体中を撫で回される。

「まって、くすぐったい、ひぃっ、や、やだって、もうっ」

「可愛いなぁもう。うりうりうり」

「やっ、あひゃっ、ひひひ、くふっ、まっ、まって、くるしっ」

「苦しい~?そんなもんFAガールにあるかいなっ」

「ほんとだってっ」

「そうなの?」

やめてくれた。

「ひゃはっ、はぁ、ふぅ………。もう」

「ごめんごめん。じゃぁ、これ、やろっか」

そう言いつつ唯は箱を出した。開けるとなかにはランナーが。

「ん?これは………漸雷の武装と装甲パーツ?しかもグレーか………」

「そう!というか知ってるの?」

「フレームアームズは好きだったから。ガールも知ってはいた」

「なら、ワクワクするでしょ」

「する」

「よぉし、他にもあるよ!」

「これは、MSG」

「ふふふふふー、お好きでしょう」

「好き!ブースターいいよね………」

「強襲型いいよね………。マントもあるよ!」

「でかした!」

「「HUHAHA!!!」」




浜離唯
漸雷くん(ライ)のマスター。男の娘と小さくて可愛い子が好きな変態。
ちなみにFAガール男性型はこの世界では需要が多くはないが、普通に注文可能。
彼女自信は美少女だが、変態かつオタク、それもロボット好きと言う女の子には珍しい部類の趣味もある。
主に性癖の面でしょっちゅうボロを出す。残念。
容姿は明るめの茶髪(地毛)のポニテ。胸はそこそこ大きめでスタイルもいい。
しかし変態である。
ちなみに基本的にはアニメ世界であり、しかも源内あおとも同じ学校、同じクラス。というか友達。ライもその繋がりで、試作型の成長型ASの男性人格に対するデータ収集のバイトを紹介してもらったようだ。ちなみにもう一体来る予定。
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