パターンをカイトにした場合です
9話のAパート
「はぁ……はぁ……、どこにいるんだよ……あいつは……はぁ…はぁ…」
あいつっていつも姿を消しているのか?……
俺は走りながらあいつを探していた。そうあいつを…………
「キンベィ!……キンベィ……」
そして走りを止め、立ち止まってキンベィを呼んだ。すると俺の死角からキンベィではなく、建物の上にロングヘアーで黒いカチューシャで白と鼠色が入り混じった魔法少女の服を着た暁美ほむらがいた。
「あなた…こんなところで何をしているの?」
「何って…キン…(キンベィのことは知らないはず、ここは言わず)…さやかを助けに行くんだけど…」
「あなたが行ったとこで、無意味よ…」
「無意味かどうか、行ってみないとわかんないだろ?それに、どうして暁美ほむらがそんなことわかるんだよ!」
「あなたにはわからないことよ…。魔法少女が魔女になれば、助けられる見込みなんてないのよ…。ソウルジェムがグリーフシードになり、そして魔女になる。あとは別の魔法少女に倒されるしかないのよ…私達は…」
「暁美ほむらが助けるつもりがないなら、俺は助けに行く。何があっても」
俺はそのまま、真っ直ぐ走り、暁美ほむらを置いて行った。
「くっ……」
走り続けてキンベィを探そうとしたら、俺のソウルジェムが光り、魔女反応を知らせた。足を止め周辺を見回すと、近くに先ほどおった駅があった。ソウルジェムを駅に向けると反応がさらに光を強くした。
「まさか、ここにさやかが……」
駅に入り、ホームに上がる。すると駅名看板に魔女の印か紋章みたいなものが現れていて怪しい気配が出ている。
「さやか、待ってっろ!」
俺はソウルジェムを印か紋章みたいなものに差しだし、魔法少年に変身すると同時に魔女結界に入った。
すると、魔女空間に宙に浮いた長い路線があちらこちらにひかれていた。目の前には大きな魔女、体を隠しているマントやらくびれにハートが、顔には目のようなのが3つあったりと……
「さやかっ!」
すぐさま、剣をだし斬りかかろうとしたら木造車輪とぶつかり、逆に飛ばされた。そして魔女が俺に向かってまた木造車輪を飛ばしてきた。すると、木造車輪が爆発し木端微塵になった。目の前にはなぜか暁美ほむらがいた。
「!?っ」
「下がって…掴まって」
「何を?」
「いいから」
よくわからないけど、とりあえず暁美ほむらの手を持った瞬間、魔女の動きが止まった。
「こいつは…」
「私から手を離したら、貴女の時間も止まってしまう。気をつけて」
時間が止まる!?それってどういうこと…
「どうなってるんだよ、あの魔女は何なんだよ!」
「かつて美樹さやかだった者よ。貴女も、見届けたんでしょう?」
暁美ほむらの手をつないだまま逃げるように走る俺。魔女が1歩も動かずどんどんと離れていく。
「このまま逃げるのか?」
「今のあなたは魔女を倒すことが出来ない。あなたをここで失うわけにはいかない…」
「ふざけるな!俺はさやかをっ!」
「今の貴女は足手まといにしかならない。一旦退くわ」
きっとここで俺が暁美ほむらの手を振り払ったら俺という時間が止まり、その後はどうなるのか…わからないけど、一瞬怖いという恐怖を感じた。そして魔女結界から脱出し、魔女結界が消えた。
「どうして俺を助けに来たんだよ…」
「別にあなたを助けたわけじゃない。あなたには残ってもらわないと困るから…」
困る?…暁美ほむらは俺に対して困ることでもないのに…
「困る?なんで?」
「突然だけど、この街に大物の魔女ワルプルギスがやってくる。それを倒すための戦力としてあなたには残ってもらわないといけないから」
「大物の魔女?結界の中にいるのにどうやって街を襲うんだよ…」
「今までの魔女と違って、コイツは結界に隠れて身を守る必要なんてない。ただ一度具現しただけでも、何千人という人が犠牲になるわ。相変わらず普通の人には見えないから、被害は地震とか竜巻とか、そういった大災害として誤解されるだけ」
「ふ~ん、それがワルプルギス…ってやつか…。でも今はさっきの魔女をどうにかしなといけないから。その話は後だ。一秒でもさやかを救いたいんだ。暁美ほむらは……言わなくてもだいだいわかるよ。俺だけでもさやかを助けに行くから」
俺はまたしても、暁美ほむらを置いてそのまま走り去った。さっきの魔女を探すために…
「あなたは…覚えていないのかもしれないけど、私と一緒に戦った…カイト」
「キンベィ…キンベィ…」
俺は再びキンベィを呼んだ。キンベィに会って言わないといけないことがあるから。すると突然電柱の上からキンベィの声が聞こえ、走りをやめた。
「やぁ、カイト」
「き……キンベィ! はぁ…はぁ…やっと…見つけた…」
「僕を呼んだのは君かい?」
「あぁ、キンベィにお願いがあるんだ」
「息を切らしてまで君からお願いをされるなんて珍しいことをするね。」
不本意だが仕方がないんだ さやかを助けるためには……
「それで、カイトは僕に何をお願いしに来たんだ?」
「さやかを助けるためにキンベィ、お前の力を借りたい」
「さやかって美樹さやかのことかい?」
「あぁ」
「なぜ、美樹さやかを助けるんだい?彼女はすでに魔女になってしまった、助ける見込みなんてないはずだよ?」
「それでも、俺はさやかを助けたいんだ、あの人の悲しい顔は見たくない、笑顔でいてほしい、それに毎日が平和な日々を過ごしたいんだ」
「なるほど、それが答えなんだね?」
俺はうなずいて答えた。
「わかった。君に力を貸すのではなく授けよう」
キンベィは長いうさぎのようなリングをした耳を俺の胸の中心に当てた。
「ぐっ……、ぐぁ……」
な……なんだ!……体が……引きちぎられそう……………
その痛みは一瞬で終わった
「って、あれ?キンベィ…」
「心配しなくてもいい、ちゃんと君の体にその力が入ってるよ。君が望めばその力は出てくるさ」
「そ……そうか、あ、ありがとう」
「さぁ、早く美樹さやかを助けるんだ!」
「言われなくても!」
俺はキンベィを置いてさやかを助けるため魔女がいそうな場所に走った。
「やれやれ、カイトはどうして他人のためにそこまで出来るか、僕には理解が出来ないな?自分の危険が狭まっているって言うのに…………けど、もしかしたら君はとてつもない魔女になってしまうんじゃないのかな?、カイト、君の魔女は………」
頼む、間に合ってくれ 俺はさやかを助けるんだ…………
いよいよ次回は本編9話のBパートを真似た話を書きます
次回をお楽しみ