最近忙しくて(Cygames沼にハマってたなんて言えない)
そんなことよりアンケートの結果で日奈子ちゃんが一位になりました!
二回目のアンケートでも一位になれるかな
前置きが長くなってしまいました。それでは本編をどうぞ
夏休みの前日の夕食の時のこと。
明日、涼君が行くプールにどうしても行きたかったがどう頑張っても行けそうに無いことに軽くショックを受けていた。
「ひかりちゃん何か悩み事?」
私の背後から声をかけてきたのは姉の水島 月美。私より二つ上の高校二年生、私立北南学園の生徒会長をしている私とは違う茶髪で肩ぐらいの長さで少しカールを巻いている。そして何より身長が百六十八センチもあって女子の中では大きいし、それに胸が大きい。日奈子ちゃんより大きいんじゃないのかな…
もしかて私が大きくないのってお姉ちゃんに全部取られたから…でも諦めるな私!私には貧乳同盟の雲母ちゃんがいる!頑張ろう、雲母ちゃん!
「なんか急に元気になったねあかりちゃん」
「ご、ごめんねお姉ちゃん、もう大丈夫だから」
「なら、少し手伝ってくれない」
「うん、分かった」
「今日は太陽が好きなカレーを作るの」
「昨日太陽が食べたいって言ってたもんね」
そんな会話をしながら夕食の準備をしていると二回からドタドタと降りてくる音がした。
「月姉!ひかり姉!今日はカレーだよね!」
うちのわんぱくがおいでなすったな。毎日毎日元気の良い弟は風邪なんて引いたことなんてない小学五年生。弟もお姉ちゃんと同じ茶髪でっていうか私とお母さんだけが同じ髪色をしている。
「もう少しでできるから待っててね太陽」
「じゃあ僕お皿出して待ってるね」
太陽は本当にいい子だ。お姉ちゃんの言うことはなんでも聞く。もちろん私の言うことも聞いてくれる素直な子だ。
それから数分後カレーができたのでみんなで食べていると。あるCMが流れてきた。
「ここって…」
「あら、この前オープンしたばかりのプールでしょここ」
「うんそうだね」
ここは涼君が行くプール。私も行きたかったな。
「僕、ここ行きたい!」
いきなり、太陽が無茶なことを言い始めた。
「無理に決まってるでしょ太陽。ここすごくお金かかるんだから」
家はあまり裕福とは言えないから。贅沢なんて言ってられない。
「えぇ〜行きたいよ〜」
「私だって行きたいよ。明日友達が行くんだもん」
「二人とも行きたいのね」
し、しまった!つい口が滑って。迷惑なんてかけてられないのに。
「ち、違うんだよお姉ちゃん。別に大丈夫だから、ほら太陽も我慢できるよね?」
「大丈夫よ二人とも。お姉ちゃんに任せなさい」
お姉ちゃんに任せなさいか。これを言ったお姉ちゃんは本当になんとかしてしまうから恐ろしい。でも、流石にこれは任せられない。
「本当に大丈夫だから…」
「ま・か・せ・な・さ・い」
「は、はい…」
お姉ちゃんの圧が凄すぎるので引き下がることにした。
「明日、楽しみにしててね」
明日?明日で何とかなるのかな?
私が考えている間にお姉ちゃんはクスクスと笑っていた。太陽八いつの間にかカレーに夢中になっていたし。
翌日の朝のこと。私は目覚ましがなる前にお姉ちゃんに叩き起こされた。
「ほら早く起きて準備して」
「準備って?」
『行くんでしょ、プール」
「へぇ?」
本当に何とかなってしまったようだ。
それから太陽を起こしてバタバタドタドタと準備をして出発した。
それにしてもどうしてプールに行けるようになったのか、私は電車に乗っている時にお姉ちゃんに聞くことにした。
「ねぇお姉ちゃん。どうして急にプールに行けるようになったの?」
「あ、それはね。友達の前であのプール行きたいな〜って言ったらチケットくれたんだよ」
「それってもしかして、早織さん貰ったの?」
「うん、そうだよ。早織さんがそれでしたら私がプールのチケット百枚でも二百枚でもあげますわって言ってチケットくれたの」
成田 早織さんは生徒会副会長をしていて。お姉ちゃんがとっても大好きな人だ。そんな人の前でプールに行きたいなんて言ったらチケットくれるに決まっている。それに早織さんってお嬢様だしね。
「ねえ、あかりちゃん」
「どうしたのお姉ちゃん?」
「プール楽しみね」
「…うん…」
本当に楽しみだ。涼君がいたらなんて声をかけようかな。
そんなことを胸に密かに思っていたのだが…
プールについた私は涼君を見つけたのだがなかなか声をかけられないでいた。
私を心配してお姉ちゃんが声をかけてきた。
「お友達見つけた?」
「え!う、うんん!全然!人がいっぱいいて見つけられないよ!」
「そう…見つかるといいね…」
そう言ってきたお姉ちゃんの顔は悲しい表情をしていた。お姉ちゃんがそんな顔をする時は大抵、私が俯いた表情をしているからだ。こんな顔してちゃ迷惑ばかりかける。今日はもう涼君のことは忘れて家族で楽しもう。
私はお姉ちゃんのところに駆け寄って一言伝える。
「もう大丈夫だよお姉ちゃん」
それを聞いた姉ちゃんは笑顔になった。
「そうみたいね」
でも私は彼を横目で追っている。これじゃまるでストーカーだよ私…
あれから何時間経ったのだろう。気がつくと周りの人が少なくなっていた。
「そろそろ帰りましょうか」
「うん!すっごく楽しかった!」
「太陽、お姉ちゃんに感謝だね」
「ありがとうっ!月姉!」
「ありがとうねお姉ちゃん」
「二人が喜んでくれてよかったわ」
それから帰り支度をして駅に向かい出発まで電車の中で待っていた。
私はふと隣の車両を見てみるとそこには涼君たちがいた。話したい、今すぐに涼君と話したい。そんな気持ちでいっぱいだった。けど今日は涼君のことは忘れるって決めたんだから。
私はそんな気持ちを押し殺してお姉ちゃんや太陽と話すことにした。
何分か話しているうちに疲れてしまったのかお姉ちゃんと太陽は眠ってしまった。私は駅に着くまで何をしようかと悩んでいたが結局私も眠ることにした。だが私は眠ろうとしたとき不意に隣の車両を見てしまった。そこには涼君以外が眠っている光景が見えた。でも私は見ていることしかできない。話したいという気持ちでいっぱいなのに。いつもそうだ大事なところで一歩踏み出せない、今だってそうだこうしてただ見ているだけだ。こんな自分なんて…大嫌いだ…。そのせいであの時だって涼君に迷惑をかけたんだから。
「行ってきたら?」
「えっ…」
私に声をかけてきたのはさっきまで眠っていたお姉ちゃんだった。
「あの子でしょひかりちゃんが言ってた友達って」
「そうだけど…別に大丈夫だよ」
ああ、やっぱり私は大事なところで一歩踏み出せない。
「嘘なんでつかなくていいのに」
「う、嘘なんかじゃ…」
「素直になっていいんだよひかりちゃん」
お姉ちゃんはそう言いながら私を抱きしめた。
「あの子がひかりちゃんを変えてくれたんだよね」
私が変わった?
「学校でね、あの子とひかりちゃんが一緒にいる時。ひかりちゃん心の底から笑ってるんだもん」
そういえば私、心から笑ったのって涼君と会ってからかもしれない。
「だからねひかりちゃん。ここはお姉ちゃんに任せなさい。ううん、お姉ちゃんを信じで行ってきなさい」
やっぱりお姉ちゃんはすごいや。私の背中を押せるのはお姉ちゃんと…
「ありがとうお姉ちゃん」
「うん、行ってらしゃい」
お姉ちゃんに背中を押されて私は隣の車両にいる涼君に会いにいくことにした。
家に帰ったあと冷静になり自分がしたことを悔やんでいた。
私はなんて大胆なことをぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
何で肩に頭を……思い出しただけでも死にたいっ!
「大胆だったねひかりちゃん」
お姉ちゃんはニコニコしながら私に言ってくる。
「やめてよお姉ちゃん…」
私なんであんなことを…
「でも…自分で一歩踏み出せたんじゃない」
「そう…かな」
そうだといいな…
お姉ちゃんと話しているとポケットのスマホが鳴った。何だろうと思いスマホを見てみるとグループメールだった。送り主は涼君だった。その内容は『もう少しで夏祭りだな。みんなも行くだろ?』だった。二つ返事以外私には思いつかなかった。
「夏祭り楽しみだね絵梨ちゃん」
「ああ、今度はみんなで楽しもう」
「でも次の話は学園祭だって」
「えっ…」
「さあ次回予告するよ」
「「次回!ハロウィンな学園祭!」」
「あの…私のプール回は…」
「涼君の話で喋ってたからってカットだって」
「私の扱いだけひどいっ!」
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