なので急ピッチで頑張っています!
なのでめちゃくちゃ飛んでしまいますごめんなさい!
それでは本編をどうぞ
夏休みが終わって三ヶ月が経った。今日十月三十一日。そうハロウィンである。そしてもう一つ大事なイベントがある。それは私立北南学園の学園祭だ。
北南学園はハロウィンと同じ日に学園祭がある。そのため普通の学園祭より特別なのだ。何が特別かというと。お、ちょうどいいところに日奈子が来た。
「涼ちゃん、見て見て!どう似合う!」
日奈子は黒猫で尻尾が2本ある猫又の仮装をしている。この学園祭はハロウィンの日にやるということで生徒全員仮装して参加するのである。これが特別な理由なのだ。
「ねぇ、感想は?感想はないの?」
日奈子が感想を急かしてきた。早く感想を言わないと怒られそうだ。
「似合ってるんじゃないか」
「えへへ、ありがとうっ!」
何照れてんだよこいつは。まあ日奈子はお世辞で言っても照れそうだけど。
「涼ちゃんも似合ってるよっ」
「お、おう…」
何で俺も恥ずかしがってんだよ!まあ素直に喜ぶか。最初は似合ってないと思ってたからな。俺の仮装のオオカミ男。まあこの衣装は姉ちゃんに選ばされたんだけどな。
「みんなまだかな?」
「そのうち来るだろ」
そんな話をしていると後ろから声がかけられた。
「お待たせ涼君、日奈子ちゃん」
「お、水島。お前の仮装って」
「私の仮装わね、魔女だよ」
水島の仮装は王道の黒をベースとした魔女だった。
「どう…かな?」
「ああ、似合うぞ」
「ちょっと、私とひかりちゃんの反応違くない?」
「お前の仮装は毎年見てるから飽きた」
「ぶーぶー!」
「日奈子ちゃんも似合ってるよ、猫の仮装」
「チッチッチ。これはただの猫の仮装ではなく!尻尾が2本ある猫又の仮装なのだ!」
「そ、そうなんだ…」
「真面目に聞かなくていいぞ水島」
お、全員来たみたいだぞ。
「みんな待たせて悪かった。普段着ているといえ少し時間がかかってしまった」
七瀬の仮装は聞くまでもないだろう雪女の仮装だな。それにしても…
「七瀬って着物似合うな」
「そ、そうか。みんなの前では着物を着ないから少し恥ずかしくて」
「自信持てって本当に似合ってるから」
「ありがとう藤宮君」
七瀬と話していると肩を思いっきり持ってかれた。俺の肩を持っていた犯人は椎名だった。
「涼!ボクの仮装どう!似合う!」
椎名の仮装は包帯グルグルのミイラの仮装だった。でも椎名の仮装は際どいと言うか生々しい感じがする…もしかして!
「あの椎名さん、ちょっと質問していいか?」
「ん?どうしたの?」
「包帯の下にはちゃんと服着てんのか例えばジャージとか?」
頼む着てると言ってくれ!言ってくれ!!
「着てないよ」
それを聞いた俺の脳は思考回路ショート寸前だった。
「でも安心して!パンツは履いてるから!」
…………
「それよりも感そ…」
「さっさと包帯の下にジャージ着てこい!」
「えっ!」
「水島!椎名のことは頼んだ!」
「う、うん!?」
水島について行ってもらい椎名を更衣室に向かわせた。何が安心して、パンツは履いてるからっだ!何も安心できねぇよ!
「藤宮様」
次に俺に声をかけてきたのは羽黒だった。
「お、羽黒か」
「下の名前で呼んでくださいと言ったのに…」
「ごめん、まだちょっと恥ずかしくてさ」
「別に恥ずかしがらなくても良いですのに。さあ、どうぞ」
「あ、えっと。そ、そうだ!仮装似合ってるな!」
「そ、そうですか…ありがとうございます…」
その場しのぎで言ったが本当に似合ってるから嘘ではない。黒羽は子供が仮装しそうな白シーツをボロボロにして血のりを付けただけのものを羽織っているだけなのだが大きめのフードをかぶって、手が見えない袖をしているから可愛さがあって羽黒を見ていると何だか、こう膝の上に座らせたい気分になる。やらないけど。
あれ?そういえば星乃がいないな。
「なあ、羽黒。星乃はどこにいるんだ?」
「星乃さんだったら先に行ってくれって言ってましたよ」
そうか、ならすぐ来るか。と思っていると後ろからトントンと叩かれた。振り向くとそこには星乃が……
「どうじゃ、似合うじゃろ」
そこにいたのは星乃では無く化◯語に出てくる、忍◯忍だった。いや…
「星乃!?ここはコスプレするんじゃなくて仮装だからね!?」
「だから吸血鬼の仮装をしてきたのじゃろ」
「吸血鬼の仮装なら普通の仮装して来て!日奈子頼んだ!」
「アイアイサー!」
日奈子は星乃のことをヒョイっと持ち上げて更衣室に向かった。
「こ、これ!離さぬか!」
星乃のクオリティは尋常じゃない。画面から抜け出して来たのかと思ったわ。
ま、まあとりあえずみんな揃ったな。
「さっきのが良かったのに…」
「そうだよね〜」
全くこの二人はまだ言ってるのか。二人の仮装はどう考えたってアウトすぎるだろ。それに。
「そんなこと言ってないで二人も手伝ってくれよ」
「「は〜い」」
大丈夫かこの二人。
今俺達のクラスはカフェをしている。王道かと思うが一年目だしカフェでいいんじゃないかということになった。まあ生徒全員が仮装してるし学校全体がハロウィンの装飾をしているからすることが限られてくるのだ。
「ねぇ休憩まだ〜」
日奈子やつもう根をあげてやがる。初めてまだ二時間しか経ってないだろ。
「日奈子ちゃんもう少しがんばろ。あと二時間で交代だから」
あと二時間で十二時か。
「あと二時間!?」
日奈子を元気付けるにはこうするしかないか。
「なあ日奈子」
「どうしたの涼ちゃん?」
「二時間頑張ったら俺がご褒美をくれてやる」
「「「「「本当っ!?」」」」」
何でみんなが反応したかは知らないけど。
「ほ、本当だ」
「よーし、頑張るぞー!」
「「「「おー!!!」」」」
「みんな張り切っているね」
七瀬は冷静だな。七瀬は反応してなかったけど七瀬にも買わないとな。
この時の俺は思いもしなかっただろう。まさかあんなことになるなんて…
「んーー!美味しいっ!」
それは良かったよ…
あの後二時間経ち交代になって何が欲しいかと日奈子に聞いたのだがクレープと言い出していざクレープを出しているクラスに行くとお値段がそこそこする。一個九百円は高いよ。六人分買ったら五千六百円よ。俺の財布は悲鳴をあげた。もちろん俺の分を買う余裕はない。
「大丈夫涼君?やっぱりお金出すよ?」
「大丈夫だよ!男に二言はない!」
「だったら私のクレープた…」
何か水島が言おうとしていたが星乃が遮ってきた。
「藤宮私のあげる」
「で、でもそれは間接…」
「涼!ボクのもあげるよ!」
「わたくしがあげますからあなた達は引っ込んでなさい」
「ま、待って!私があげる…!」
この流れだと七瀬も…
「みんな元気がいいな」
いつも通りだった。だが日奈子は…
「シャァァァァァ!」
俺が見るや否やクレープを隠して猫みたいに威嚇をしてきた。猫又だけに。……滑ったな絶対。
「ま、待ってくれ!今はしょっぱいものを食べたいからあえて食べなかったんだ!」
我ながら苦しい言い訳だ。
「それだったら仕方ない」
「今は食べたくないなら仕方ないよね」
「それでしたら、食べたい時にもうしてくださいね。わたくしに」
「む、無理しなくてもいいからね」
水島からは本当に優しさが感じられる。そういえば水島のやつからMが無くなった気がするな。まあいいか。
さっきまで黙々とクレープを食べていた日奈子が急に喋り出した。
「みんな、この学園祭の伝説知ってる?」
「伝説?何だそれ?」
「知ってるよ。確か」
「夜に打ち上がる花火を」
「一緒に見た人たちは」
「永遠に」
「結ばれるってやつだろ。桜庭さん」
待って、知らないの俺だけ?てかなんだよその伝説。
「だからさ、み…」
日奈子の言葉を遮って、水島、星乃、椎名、羽黒が一斉に喋ってきた。
「「「「一緒に花火(見ない?)(見よ?)(見ようよ!)(見ましょ?)」
「え、えっと…」
俺は助けを求めるため周りを見るが。
「みんな元気がいいな」
この人これしか言わないのかな。
とりあえず俺は逃げることにした。
「「「逃げた!」」」」
俺はその後花火が始まるギリギリの時間まで逃げたのだがあえなく捕まってしまった。
「やっと捕まえたよ!」
運動神経抜群の椎名から逃げるんなんて無理な話だった。むしろよくこの時間まで逃げたよ。一応言っとくけど仮装したまま逃げたんだからな。そりゃきついよ。
「だぁはぁはぁ…れぇはぁはぁ…にぃぃ!」
星乃は運動神経悪いから今にも死にそうになってるな。
「涼君誰にするの?」
「もちろんわたくしに決まってますわ」
お、俺は一体どうすればっ!俺が絶体絶命になっていると。
「ちょっと待って!」
俺のピンチを救ったのは日奈子だった。
「みんな涼ちゃんを独り占めしようとしないでっ!」
「なら、あなたが独り占めするんですか?桜庭さん」
「違うよっ!」
日奈子はそう言いながらボロボロ涙を流していた。日奈子の泣き顔なんていつ以来だろう。
「みんな桜庭さんの話を聞いてくれないか?」
少し遅れて七瀬も来た。
「お願い、話して」
それに答えたのは水島だった。
七瀬はうなずくと話し始めた。
「桜庭さんはここにいるみんなで花火を見たかったんだ。そうだよね桜庭さん」
日奈子はうなずき、今度は自分から話し始めた。
「高校を卒業したらみんな離れ離れになっちゃうかもしれないから今日の花火を見て、強い絆で結ばれていようと思ったの…だから」
なんとまあ日奈子らしい考えだな。でもそれが一番いい。
「みんな一緒に見ないか?」
俺はそうみんなに尋ねる。
みんなは静かにうなずいてくれた。
俺たちは屋上で花火を見るため屋上に向かった。
「ねぇ花火って何時からだっけ?」
「焦んなよ、もう少しだから」
さっきまで泣いてたくせに元気だな。
すると大きな花火が上がり始めた。
「おお!見て見て!涼ちゃん!」
「たっまやー!」
七瀬のやつたまやって。
「とても綺麗ですね」
「本当この学校に転向してきて良かったよ」
「そういえば妹さんは来てるの雲母ちゃん?」
「うん、どこかで見てると思うよ」
みんなそれぞれ花火を楽しんでるようだ。俺も花火を楽しもうと思った時左手に柔らかい感触を感じた。日奈子が手を握ってきたのだ。
「お、おい日奈子!?」
俺は動揺しているにもかかわらず日奈子は笑顔のまま花火を見ていた。でも日奈子はすぐにこっちを見てきて。
「みんなで花火見られて良かったね!」
「ああ、そうだな」
今日は十月三十一日。ハロウィンで学園祭でみんなと花火を見た特別な日だ。
冬も近づき、肌寒さを感じるがこんな日に見る花火もとてもいいものだと思った。
「もうちょっとこのままでいたい…」
日奈子は俺にしか聞こえないぐらいの小声でそう言った。少し恥ずかしさがあったが日奈子の手を握り続けることにした。
「学園祭終了!!」
「元気いいな日奈子」
「ということで次は卒業式!」
「ちょっと待て!クリスマスとかは!?」
「「次回予告いくよっ!」」
「あっ!」
「次回!卒業式は出会いもあれば恋もある」
「待て日奈子!俺言って…」
「お疲れ様でしたー!」
「完全に無視された…」
あなたの好きなこの小説のキャラは
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桜庭 日奈子
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藤宮 桜
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結城 椎菜
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西村 由香里
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西村 亜香里