でも安心してください話は繋がってますよ。むしろ重要なウィークポイントにします。
それでは本編をどうぞ!
二月十四日、それは女の戦いが始まる日。そして男も例外ではない。その日に向けて女子達にアピールをしているのだ。
このクラスは女子の割合が高い。七対三の割合だ。なのでもらえる確率は高いのだがクラスの中には一人イケメンという奴がいるものだ。そいつは中学の時も一緒でよくいろんな女子に告白されているのを見る。だから負けじとアピールするがことごとく無視されている日奈子達にもそのアピールがきているが。
日奈子の場合ニコニコしながら無視している。七瀬の場合は話は聞くがその意味を全く理解していない。水島の場合は近寄って来る前に俺のところに来る。星乃の場合は無表情で無視している。結城の場合は「ぼくそういうの興味ないんだ」と断っている。羽黒の場合は近づいて来るなオーラがあるので誰も近づいていない。
そんな俺はというといつも通りに過ごしていた。別にバレンタインに興味が無いわけではない。ただいつももらっているという安心感があるからだと思う。毎年バレンタインになると姉ちゃんと日奈子と星乃の妹にもらっている。
なので明日になったらまず姉ちゃんがくれるであろう。そして登校中に日奈子から、学校に着いたら星乃から妹からと言って渡してくれるだろう。
そんなことを思いながら二月十四日を迎える。
俺は普通の目覚ましで目覚めた。日奈子目覚まし時計じゃなかった。
不思議に思いリビングに行ってみるとそこには姉ちゃん一人だけだった。
「日奈子は今日は来てないの?」
「日奈子ちゃん用事があるから先に行くって言ってたよ」
珍しいこともあるな用事があって行けないなんて。
「私も生徒会の仕事があるからもう行くね」
「そうなの?」
「うん。ごめんね朝食も自分で用意して食べてね」
「それじゃ行ってきます」と言って姉ちゃんは学校に向かった。
今日は珍しい静かな朝を迎えるのだった。
俺は朝食をさっと済ませて学校に向かうことにした。
登校中にもいつもは日奈子が話しかけてくるから静か過ぎて違和感しか感じなかった。でも教室に行ったらいつも通りだろうと思っていたがそう簡単にはいかなかった。日奈子は水島達との会話に夢中で俺に気付いていないようだった。だが七瀬や星乃は毎朝挨拶をしてくれるのだが今日はしてくれなかった。
もしかして俺嫌われた?いやまさかたまたまだよたまたま。そう言い聞かせていたが内心不安しかなかった。
「藤ちゃんや俺にチョコ分けてー!」
俺に話しかけてきたのはゆうちゃんだった。てか何気に1話の名前以来の登場だな。
「なあ良いだろう?どうせお姉さんと桜庭にもらってんだろう?」
「悪いが今日はまだもらってない。もらったとしてもお前にはやらねぇよ」
「ケチだなぁ、ちょっとくらい分けても…今もらってないって言った?」
「言ったけど…なんだよ?」
「今日…世界が終わる…」
「お前なに言ってんの?」
「お前がチョコもらってないなんてあり得ねぇ!」
「かんちゃんがもらってないならまだしも俺がもらってないはそんな驚くことじゃないだろ」
「かんちゃんがもらわないってことはないので驚くなんてあり得ない」
「じゃあ俺でも驚かないでくれ」
「お前だってあのお姉さんや桜庭さんや星乃さんにもらってるだろ!」
「いやもらわない年だってあるだろ。それに星乃からはもらったことないぞ」
「いやいや去年もらってるところ見たぞ」
「それは星乃の妹からもらったやつだよ。学校が違ったからな」
「お前…ロリコンだったのか」
「なんでそうなるんだよ!星乃の妹はひとつ下だよ!」
「星乃さんにひとつ下の妹さんがいたんだな」
あらぬ誤解を招くところだった。
「じゃあその妹さんからももらってないのか?」
「ああ、星乃が渡してくれるんだが渡してこないってことは無いんだろうな」
「もしかして嫌われた?」
「やめろよ!マジでそうなんじゃなかって思ってんだから!」
「まあ大丈夫だろ。放課後になったらくれるって」
別にチョコをもらうもらわないじゃなくて嫌われているかいないかが一番心配していた。
放課後になったが誰も話しかけてくれなかった。あの琴音や日奈子までもが。
昼食の時は男三人で集まって食ってたし。いつもなら水島とか椎名が誘いに来るのに。
「まあ元気出せよ。今年はチョコもらえなかったぐらいだろ」
「そうだよ雄二の言う通りだ」
「お前は散々チョコもらってんだろう!」
「えっ!?ご、ごめん…」
「かんちゃんの言うことは無視して良いからな?俺ももらってないのか仲間だからな?だから気に…」
「チョコで悩んでんじゃねぇーよ!!」
「ど、どうした!?」
「落ち着くんだ涼!」
「悪い先帰る…」
「お、おう気をつけな」
明日からどうしようかと帰るのであった。
が教室のドアを開けるとそこには七瀬、水島、椎名、日奈子、琴音がいた。
「涼ちゃん!」
「「「「「サプライズ!」」」」」
「俺のこと嫌いななったんじゃ…」
「わたくしが藤宮様を嫌いになることなんてありませんよ」
「なんで嫌いになったて思ったの?」
「だって誰も声を掛けてくれなくて…」
「それはこのサプライズのためだったんだ許してくれ」
「みんな…いっせーのーで!」
日奈子がみんなに合図すると俺の前にあるものが差し出された。
「ハッピーバレンタイン!そして!」
「「「「「誕生日おめでとう!」」」」」
そう二月十四日はバレンタインであり俺の誕生日でもあったのだ。
「あ、ありがどゔっ!」
「そんな泣くことじゃないでしょ涼」
俺は安心と嬉しさで泣いてしまった。
その後俺たちは各々で下校した。その帰り道に朝喋れなかった分と言っていつも以上に話してくるのであった。
「じゃあまた明日ね!バイバイ!」
「また明日な」
今日はいろいろあったてなんか疲れたな。今日はさっさと寝よ。
そんなことを思ってドアノブに手をかけると後ろから「あのっ!」と声をかけられた。
後ろを振り向くとそこには星乃がいた。
「あれ?星乃」
「あ、あのね!妹の…恵のチョコを渡しそびれちゃって」
「そっかわざわざありがとう」
俺は星乃から恵ちゃんのチョコもらい受けた。だが星乃はまだもじもじとしていてまだ何かを開いたそうだった。
「まだ何かあるのか?」
俺がそう聞くと少し驚いた表情になってすぐに下を向いてしまった。だがすぐに顔を上げて何かを決意した表情を見せると。
「わ、私のもらってください!」
そう言ってポケットからチョコを取り出し渡してきた。
「ほ、星乃が俺に!?」
「う、うん…」
中学の時には一度もチョコをもらったことがなかったのに。すげぇ嬉しい。てか星乃の顔真っ赤になってんだけど。こんな渡され方されたことないからこっちまでドキドキしてきた。
「お、お礼とかいらないんで!さよなら!」
「えっ!?ち、ちょっ!?」
星乃を引き止めようとしたがすでに追いつける距離にはいなかった。
お返しは要らないと言われたが絶対にお返しはすると心に決めるのであった。
家の中に入ると姉ちゃんが抱きつきながらチョコとプレゼントを渡してきた。姉ちゃんは卒業式の準備で本当に忙しいようだった。
二月十四日はいろんな人にとっての特別な一日なのだ。
最初に言った通りこれは女の戦いでもある。そうこの日に運命は大きく変わる。
「やってきたよ次回予告のコーナー!」
「これってコーナーだったの?」
「亜香里はノリが悪いな」
「本編に出られなかったからっておかしくなったの由香里?」
「べ、別に本編に登場してる回数が少ないからここでアピールしようとしてるわけじゃないんだから!」
「本音だだ漏れね」
「あああ、にいちゃんにチョコ渡したかったな」
「裏でちゃんと渡したじゃない」
「裏って言うのやめようよ…」
「あと次回予告は前の回でしているから今回は無しよ」
「そうなの!?」
あなたの好きなこの小説のキャラは
-
桜庭 日奈子
-
藤宮 桜
-
結城 椎菜
-
西村 由香里
-
西村 亜香里