ヒエヒエの実の能力者が巨人が蔓延る世界に転生した 作:マスターM
「まずは貴様らの適正を見る!両側の腰にロープを繋いでぶら下がるだけだ!!全身のベルトで体のバランスを取れ!これが出来ない奴は囮にも使えん!開拓地に移ってもらう」
翌日キースが全員の前で言った。
名前が呼ばれた順にぶら下がって行く。
(ほ~うあの黒髪の女全くのブレが無いな、それに昨日怒られていたサシャにコニー、ジャンだったか?中々出来る者が多いな)
ギルは呼ばれるまで他の者達を見てそう思った。
「何をやっているエレン・イェーガー!!上体を起こせ!!」
キース怒鳴り声がし、其方を向くと体を上下反転させて宙吊りになっている黒髪の男の姿があった。本人も茫然としている。
(ん?よく見れば2年前の少年か?それに全くブレ無かった女も2年前一緒にいたな)
ギルはよくよく見てみると2年前に助けた女性の子供だと思い出した。
結局エレンは合格出来ず、明日の再試験に合格しないと開拓地行きになってしまう。
「次ギル・バビル」
「お!ようやくか」
ギルの順番になり、ギルは他の者達より高く上げられた。
「へーアイツもやるもんだな」
「うん。ミカサと同じで全くブレがない」
「でも、何故彼だけあんなに高く上げられてるのでしょうか?」
ギルをみて昨日知り合ったユミル、クリスタ、サシャが言った。サシャの疑問は全員が思った事だ。
すると教官の一人がギルのロープを切った。
これは闇討ちと言われる、故意に命綱を切りその対応を見るのだ。
訓練兵達は落ちると思ったがギルは空中に浮いている。
「う、浮いてる?」
誰かが言った。
「アイツ何者なんだ?」
「どうやって浮いてるんだ?」
ギルに対する疑問は広がっていく。そんな中ギルは静かに地面に降り立った。
「いきなり来るとは、少し驚いたぞ」
「心にない事を言うな。見聞色で分かっていた筈だ」
「まあな。それより説明しといた方がいいんじゃないか?」
「そうだな」
キースは訓練兵達の方に向き直った。
「今のは六式と言う武術の月歩だ。他にも技があるがこの月歩と剃と言う技、そして見聞色の覇気を諸君達に覚えてもらう。なお覚えれなかったと言って不合格にはならない。ただ調査兵団に入る者は覚えておけ。ここ最近の調査兵団の殉職率が低いのはこれらを使っているからだ。次は剃をしてもらう」
キースが言うとギルはその場で剃を使った。
「この剃は発動の瞬間に地面を10回以上蹴って移動する技だ。次にもう一度月歩をしてもらう」
次にギルはもう一度月歩をした。
「月歩は強靭な脚力によって空を蹴り宙に浮く移動技だ。これがあれば例えアンカーが抜けても対応出来る。最後に見聞色の覇気だ」
ギルは目隠しを付けた。そこに数人の教官がブレードを持ちギルを囲んだ。
「キースさん本当にいいんですか?木剣じゃなくて・・・」
「構わん。殺すつもりでやれ」
流石に人相手にブレードを振る事に教官達はたじろぐが、キースの殺すつもりでやれと言われ、冷や汗を流しながらギルに斬りかかった。
しかしギルには全く当たらずそれどころか・・・
「後ろから俺の首を右から狙っている。次は左から左足。左右同時に両腕狙い」
どこに攻撃が来るか言いながら避けていく。
「見聞色の覇気とは相手の気配をより強く感じたり、生物の発する心の声や感情を聞いたりする能力だ」
「因みに見聞色を極めれば数秒先の未来も見える」
キースの後に補足としてギルが言った。
「今日は此処までだ。片付けが終わり次第自由時間とする!」
訓練兵達は片付け終わると、夕食まで自由にしていた。
そんな中数人がギルに話しかけた。
「お前凄いな」
「本当に凄かったよ。目隠しして全て避けるんだから」
大柄な体格の男と長身の男が言った。
「ねえ。アンタ、キース教官が六式って言ったけど、他の4つはどんなの?」
クリスタと同じ金髪で目付きが鋭い女が残りの六式を聞いてきた。
「それにお前何者だ?六式も覇気も聞いた事ないぞ?」
「うん。始めって知った」
更にユミル、クリスタ、サシャ、コニー、ジャン、マルコが集まった。
「落ち着け落ち着け。ちゃんと説明するから。その前に自己紹介だユミルやクリスタには昨日名乗ったが他の者達はまだだったな。俺はギル・バビル。六式や覇気は家にあった文献に載っていた。それを修行して使えるようになったんだ」
「成程な。俺はライナー・ブラウンだ」
「僕はベルトルト・フーバー」
大柄な体格の男ライナーと長身の男ベルトルトが言った。
「私はアニ・レオンハート。で他の六式は?」
金髪で目付きが鋭い女アニが残りの六式に興味があるのか聞いてきた。
ギルは通過儀礼で3人の名前は聞いてなかったので、これで一応ここにいる者達の名前を確認できた。
「六式については、月歩と剃は説明済みだから省略するとして、まず一つ目は鉄塊。これは全身に力を込め、肉体そのものを鉄の甲殻に匹敵する程に硬化させる防御技だ」
「体を鉄の硬度に匹敵だと?本当なのか?」
ライナーの疑問は最もだとギルは分かっているので木剣をライナーに渡した。
「論より証拠だ。それで殴って見ろ」
「わかった」
ギルは鉄塊を発動させた。ライナーが木剣を振り下ろすがガッキーンっと明らかに人体から出る音ではなかった。
「・・・本当に鉄を殴ったみたいだ」
ライナーは殴って見て痺れる右手を見て言った。
「次に指銃だ。これは指の先に力を集約させ、弾丸のような速さで相手に撃ち込む攻撃技だ実際にやってみる」
そう言うと木に向かって指銃をした。すると木を貫いた。
「ゆ、指で木を貫いた・・・」
「あれが人体だったら・・・」
コニーとサシャは想像して顔を青くした。
「次に紙絵だ。これは敵の攻撃から生じる風圧に身を任せ、紙の如くひらりと相手の攻撃をかわす防御技だ。さっきの鉄塊が剛とするなら紙絵は柔の防御技だな。誰でもいい攻撃してみろ」
「じゃ私が」
そう言うとアニは独特の構えをし、そして足技主体の格闘術でギルを攻撃するが、攻撃の風圧で全て避ける。
「全く当たらない・・・」
「そう言うな弱点としては広範囲攻撃の時に読み間違ったら、当たるけどな。さてと最後は嵐脚。これは凄まじい速度で脚を振り抜き、蹴りと同時に飛ぶ斬撃を放つ攻撃技だ。こんな風にな」
そう言うと先程指銃をした木に嵐脚をすると木は真っ二つに切断された。
この事にコニーとサシャ以外も顔を青くした。
「以上が六式だが、コイツ等は基本ばかりでばかりで派生技は幾つかある。それはまた今度って事で次は覇気だ」
「覇気ってあの気迫とかの覇気なのか?」
「ああ、認識としてはそれであっている。ただ覇気にも種類がある」
「その1つが見聞色だろ残りは?」
ギルが覇気の事を言うとベルトルトが聞き肯定すると他にも種類が言うと、ジャンが残りを聞いてきた。
「まずは武装色の覇気だ。見えない鎧を身に纏う感覚だな。これは武器にも纏えるこんな風にな」
ギルは木剣に武装硬化し、真っ二つにした木の片方を更に真っ二つにした。
「これが武装色の覇気だ。そして最後の覇気だ。最後の覇気は覇王色の覇気だ」
「覇王色?」
「ああ。これは見聞色・武装色とは違い数百万人に一人しか使えない特殊な覇気だ。これは戦うまでもない程の圧倒的な力量差がある者を気絶させる事が出来る」
「そんな覇気があるのか・・・」
「なあギルは使えるのか?」
マルコがギルが使えるか聞いてきた。
「ああ、使えるぞこんな風にな」
そう言うとギルは男性陣を覇王色で気絶させた。
「一応弱めにしたから直ぐに起きると思うが・・・」
その数分後には全員が起きた。
「以上が六式及び覇気だ。どうだった?」
「何て言うか・・・凄いの一言だな」
ライナーの言葉に全員が同意した。
「これから科目として組みれるみたいだから、教えるがお前達がよかったら科目以外の時も教えてもいいぞ」
「それは有り難いな」
「そろそろ夕食の時間だ。今日は解散だな」
そう言うと一同は食堂に向かった。
アニにサンジの足技を使えるするか
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使えるようにする
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使えるようにしない