ヒエヒエの実の能力者が巨人が蔓延る世界に転生した   作:マスターM

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調査兵団

北を目指すことにしたギルとイルゼ。いざ進もうとした時にイルゼがギルに声を掛けた。

 

「ねえギル君?どうやって壁を目指すの?」

「何故名前の所が疑問形なんだ?」

「ええと・・・それは・・・」

「・・・やはり身長と顔か」

「うん・・・」

ギルは15歳でありながら身長が2メートル近くあるが顔は童顔なのだ。

 

「俺は15歳だ」

「15!?嘘!!?身長と顔が合ってない!!」

「はー・・・コンプレックスなんだよな・・・身長はどんどん伸びるし」

「成長期って凄いね・・・」

「で、話を戻すぞ」

「・・・うん」

ギルはこれ以上身長と顔に触れられたくないのか強引に話を戻した。イルゼも何時巨人が来るか分からない為頷いた。

 

「で、移動はこうする」

そう言い地面を北に向けて一直線に凍らせた。

 

「何度見ても凄い・・・こんなことが出来る人間が大勢いれば今頃人類は自由だったのだろうか?」

ギルの力をみてイルゼはそう呟いた。

 

「さてと」

ギルは靴をスケート靴にしてイルゼを抱えた。

 

「え、え?えええええ!!?」

急に抱えられたイルゼは困惑し悲鳴に近い声を出した。

 

「少し我慢してくれ。なるべく左腕に負担はかけないようにするから」

そう言って北に向かって滑り始めた。

 

「早い、馬と同じぐらい」

「後500メートル程進んだら少し右に曲がるぞ」

「どうして?このまま一直線に進めばいいんじゃないの?」

「その左側に巨人がいるんだよ。数は2体で気配からして10メートル級だな。不死身の相手を2体同時と面倒くさい」

「何で気配が分かるかは置いといて・・・巨人には一つ弱点があるわ」

「え?あるの?何度も何度もヤラなくてもいいのか?」

「はい。後頭部より下のうなじにかけての縦1m幅10cmここを削ぎ落とすと巨人は絶命します」

「ふ。弱点が分かればこっちのものだ」

そう言い巨人のいる方に向かった。

巨人はギルを視界に収めた瞬間、ギルに向かって歩き始めた。

 

「ど、どうするの!?」

イルゼは2体の巨人に恐怖し動揺しながらギルに聞いた。

 

「例え両手が塞がっていても問題はない。少し揺れるが我慢してくれよ?剃」

ギルはそう言い剃を使い巨人の後ろに回り込んだ。

 

「生命帰還、武装色硬化。嵐脚、髪嵐脚」

生命帰還によって髪の毛を足の形にし更に覇気を纏って2体の巨人のうなじを削ぎ落した。

 

「すごい・・・って!髪が足になってる!?しかも髪も足も黒くなってる!?なんでなんで!!?」

「説明するから落ち着け。取り敢えずあの巨大な森に移動するぞ。地上に居るのは得策ではないみたいだからな」

「あ、はい」

イルゼはギルの髪が足に変化した事と、黒くなったことで混乱したが、巨人の領域なのでギルの言葉に頷き静かになった。

ギルとイルゼは30メートル程の大きさを誇る巨大樹の森に入り木の枝に座った。

 

「さてと説明するぞ。まず最初に髪が足の形になったのは生命帰還て言う、本来脳の命令で動かしたりすることのできない髪や内臓などを己の意識を張り巡らせることによって操ることができる技能だ。こんな風にな」

そう言い髪を無数の手や足に変えた。

 

「すごいね。ギルの世界では皆出来るの?」

「出来るのは一握りだな。後最初に会った時とさっき使ったのは、海軍に伝わる武術・六式の嵐脚だ。他にも移動の時に使った剃。空中移動が可能な月歩。体を鉄の強度にする鉄塊。敵の攻撃から生じる風圧に身を任せ、紙の如くひらりと相手の攻撃をかわす紙絵。指の先に力を集約させ、弾丸のような速さで相手に撃ち込む指銃。以上が六式だ。中将クラスなら大抵は使えるし大佐クラスでも一部使える奴はいる」

「ええっとギルは中将だから全て使えるのよね?」

「ああ、使える。最後に髪や足が黒くなったのは武装色の覇気を纏ったからなんだ」

「武装色の覇気?覇気ってあの威圧感のあるあれ?」

「概ねその認識で合ってるな。覇気には3種類あって、さっき黒くなったのは武装色の覇気をより固くした硬化だ。後巨人の気配が分かったのは見聞色の覇気だ。見聞色を鍛えたらある程度未来予知が可能になる」

「成程。見聞色の覇気で巨人の気配に気付いたのね。それより鍛えれば未来予知も可能って反則級じゃない!!対抗する事は出来るの?」

「相手の覇気を上回ってないと難しいな。俺はどっちかと言うと武装色が得意だし」

「へーそうなんだ。あと一つの覇気は?」

「最後の覇気は覇王色の覇気。これは相手を威圧する覇気で、数百万人に1人王の資質を持つ者だけが扱える特別な覇気だ。戦うまでもない程の圧倒的な力量差がある相手をこの覇気で一瞬で気絶させることができる。が、相手が動物の場合はよほど力量差がないと気絶させることは敵わず、従わせるのが精一杯となる」

「戦うまでもないって・・・巨人相手は?一瞬で凍らせたし・・・」

「まだ試してないしどうとも言えないな。以上が六式と覇気の説明だ。悪魔の実の説明もしたいが、先に合流しよう」

「合流?誰と?」

「今さっき 北側から複数の人と馬の気配がした。そこに合流しようと思う」

「たぶんそれは調査兵団よ」

「イルゼが所属している組織か?」

「ええ、そうよ」

「なら早く行くぞ。彼等の行く先に巨人が5体いる」

「分かったわ」

ギルは説明中に複数の気配が森に入った事に気付き、彼等に合流する事を決め、再びイルゼを抱えて北を目指した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北側の森では馬に乗った緑のフード付きマントを羽織り、背には自由の翼の紋章を付けた一団が駆けていた。

彼等こそ壁の中で暮らす人類国家において唯一、壁外に遠征する人類領域外の調査を主な任務とし、王政府の拡大政策を担う組織〝調査兵団〟である。

彼等は拠点を作ろうと巨大樹の森に入った。

 

「エルヴィン、ミケ、ハンジ班は周りを警戒しろ!!残りの全班で拠点を作るぞ」

『『『ハッ!!!』』』

100名を超える者達が一斉に動き拠点作りが始まった。

 

「スン、スン・・・匂う。南から巨人が5体来るぞ!!」

「総員━戦闘用意!!」

ミケは鼻が効き巨人の匂いを感知出来るのだ。ミケから巨人の接近を聞き団長であるキース・シャーディスは戦闘態勢の命令を発し、全員が両手にブレードを構えた。

そして遂に巨人を肉眼で捉えた。

 

「拠点を壊されてたまるか!同時に仕掛けるぞ!!」

「先頭の巨人来ます!」

「行くぞ!!」

兵士達はブレードを構え、巨人に突撃した。しかし・・・

 

「それじゃ死ぬだけだぞ?氷拘束(アイスビンディング)

「な!?巨人が凍った?いったい誰が・・・」

突如5体の巨人が氷漬けになり全員が驚いた。

 

 

 

キースside

 

「アンタ達が調査兵団か?」

声がした方、巨人の足元を見ると白い服に白いマントを着た銀髪の若い男がこちらを見上げていた。

 まさかあの者が巨人を?見るからに武器らしい物は持っておらず、立体機動装置すら着けていない者が壁外で生きてるとは・・・まさか人類は壁の外で生きているのか?いや今は話に応じよう。

 

「如何にも我々は調査兵団だ。私は調査兵団団長のキース・シャーディス。貴殿は?」

「俺はギル。バビル・D・ギルだ。ゆっくり話したいが、巨人の大群が南から迫ってる。取り敢えず移動しないか?」

「何?ミケ匂いはどうだ?」

「スン、スン・・・!そいつの言った通りだ。まだ遠いがかなりの数が向かって来ている」

「撤退だ!総員撤退準備にかかれ!!」

『『『ハッ!!』』』

「後この人を頼む。俺が殿を務める」

ギルはイルゼを調査兵に任せ・・・

 

氷壁(アイスウオール)

巨大樹の森横一列に15メートル程の氷の壁を創った。

 

 

 私は目を疑った。何だ奴は、何もない所から氷が出て来たぞ!人の姿をしているが本当に人なのか?いや、奴の話を聞くまでは保留だ。

 

キースsideout

 

 

暫く走り一行は壁から最も近い拠点に着き、キースと分隊長、ギルにギルと一緒にいたイルゼは会議室のような部屋に入り話し合いが始まった。

 

「さて、色々と聞きたいことはあるが君は何者だ?」

「まあそうだよな俺は・・・」

ギルはイルゼにした説明をそのまま話した。

 

「まさかそのような事が・・・」

「しかし団長、私達は実際にこの目で目撃しました間違いは無いかと」

「それに見聞色の覇気と言ったか?俺の鼻より早く巨人の接近に気付くとはな・・・」

「ホント興味深いよ・・・ねえ君ちょっと解剖してもいいかな?」

話を聞き、キース、エルヴィン、ミケ、ハンジが言った。ハンジは興奮気味にギルに詰め寄った。

 

「凍らされたくなかったら離れろ」

ギルは少し冷気を出して忠告した。

 

「い、いやー冗談、冗談だよははは・・・」

「目が泳いでるぞ。まあいい。それでこれからだが・・・取り敢えずその壁の中で過ごせる様にしてくれないか?勿論只とは言わん。必要なら俺の力を頼って貰って構わん」

「いいだろ。但し王には会ってもらう」

「分かった。後あまり目立ちたくはないな」

「それは難しいだろ。兵服や立体機動の予備で調査兵に潜り込めるが、そこまでの高身長は目立つぞ」

「ああ、それなら生命帰還。これで大丈夫だろ?」

ギルは生命帰還を使い2メートル近かった身長を平均の身長まで縮めた。

 

「あ、ああそれなら問題ない。案内しようウォール・マリアへ」


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