事後報告でも報告なしでも構いませんよ。
四十四日目・雨
I.O.Pの服飾部門に今日は訪れた。いろんな服装が並べられている。
普通にカッコイイ服や可愛い服も多く並んでるが…キワモノも多い。
誰が着るんだかと思うフェレットの着ぐるみが異彩を放っている。
水着や巫女服…この世界で日本は生き残っているんだろうか?
祖国の行末は少しばかり気になる…後で調べてみようか…
今日こうして訪れたのはメイド服以外が良いとごねてみたんだ。
そうすると職員から「じゃあ見てから好きなの選べ」とキレられた。
いろんな人形の服装が揃っているから好きなのを選んで良いみたいだ。
サイズ的に合わないものはアジャストしてアレンジを加えるとのこと。
いま着ているメイド服も刺繍の中に名前の由来のスミレが書かれているし。
そういったアレンジなんだろうか?
デザイン部門も兼ねているみたいで様々な服の原画があるみたいだ。
ついでにと私に色々着てもらってグラビアを撮るつもりらしい。
G&Kに売りつけて表紙を飾ったりキャンペーンポスターの顔にするらしい。
些か嫌な予感がしないわけではないが…仕事とあれば断れない。
他のPMCにも売り込みに使ったりするらしい…色仕掛けみたいなものか?
私は鉄血製なんだが…そのへんは良いのだろうか?
戦術人形として戦えるようになったら売り込むから?
多分そんな日は来ないと思うけど…まぁ考えておきます。
待った、何だこの紐みたいな水着は!?これを着ろっていうの!?
拒否権は無いのか!?ふざけん――――――――――――
無理だった、無理矢理着せ替えさせられて紐ビキニで恥ずかしがってる写真を撮られた。
その他にも数点のビキニを着せられた…最初のインパクトが酷いが他もなかなかに際どい。
競泳水着は普通に着れた。これくらい露出が少なければ…
その後コンペ中と言う服装も着せられた。
男装から始まりクリスマスチックな衣装、バニーガール、パーティードレス…
どれもイロモノ揃いで私が着せられてる感が半端ではなかったのだが。
撮影班は会心の出来だと言わんばかり…全部押し付けられてしまった。
こんなの着るくらいなら黒タイツで良い。初期の服装で良いよ。
メイド服に着替えてから見て回ったら普通にストリートファッションがあったからそれを頼んだ。
MG3用のコンペ中の物らしい。オフショルダーカーディガンにキャミソール、ホットパンツにタイツ、ブーツの組み合わせだ。
日本で言う春から夏始まり…秋口等で着れる服装だろう。
マフラーなんか巻けば冬も我慢したら行けなくもないな。
そう矯正しなくても着れそうだ、試着してみると胸が若干キツく感じるが着れた。
戦闘用の榴弾砲も装着できそうだしこの服装が良い。
でも仕事着はメイド服固定。まぁ掃除要員ですからね。
明日は休みだからちょっと遊んでこい?
四十五日目・晴れ
遊んでこいと言われたが貨幣は持っていない。適当に歩き回るしかない。
本社周辺は整っていて警備の人形が彷徨いているため治安はかなりいい。
しかしながら少し離れれば警備の目も行き届かなくなり…
街の外れともなれば犯罪多発地域となる。軽犯罪ですんでいるのが救いか。
遊びになる施設も町外れに多いので必然的にそちらに行くしかない。
今度の休みには給料が出るらしいから今日は視察だな。
私一人でも安全に出歩ける範囲というのも把握しておくのが良い。
争いごとは私は苦手だ。人形のパワーで無理矢理突破する事はできるけれど…
銃を持ち出されたら私は抵抗を止めなくちゃいけない。
そうなればどうなるかなんて火を見るより明らかだ。
衰退していく世界、荒れ果てた街に女一人。男が求めるものなんて決まりきってる。
日本だったら銃社会じゃなかったから大勢相手しても切り抜けられそうだが…
外れの方に来るとほぼほぼスラム街といった様子だ。
荒れ果てた建物の数々にあちこちに居る浮浪者、ゴミ漁り…
闇市と思わしき露店に路地裏には幾つも並ぶダンボールハウス。
ここまで貧富の差が出るものなのだろうか?
物乞いと思われる少年にも出会ったが手持ちがないと知るや否や蹴られた。
不幸だ。
古いアーケードゲームを扱う店を発見し中に入る。
怪しげなピンクのネオン管が目印だ。
中に入れば見つかるのは1990年代のアーケードゲームだ。
思わず懐かしい等と思ってしまう。私はどうやらその年代を知ってるようだ。
筐体で遊んでいる若者が私に奢ってくれた。これはラッキーだ。
あ?奢った代わりに良い事させろ?
おおっと銃をチラつかせられた…これは抵抗できませんね…
治安維持隊にSOSを出しても急行しても時間はかかる…
しょうが無い、こういうのも経験だ…別に初めてという事でもない。
ぱふぱふで良いのか…
こんなヴィオラが見てみたいとかこんな目に遭うヴィオラがみたいなんてオーダーがあったら言ってくださいな。