私、デストロイヤー   作:ムメイ

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I.O.P本社に護送されるデストロイヤー・ガイア
そこで待っていたのは?


仲間入り

九日目・晴れ

 

D地区から丸一日書けて陸送された先はG&K御用達のI.O.P本社。

巨大ビルにえらくSFチックな見た目のおしゃれ本社だ。

これで手枷などが無ければ僕のテンションも上がっていたのだけど…

守衛の人形に背中にぴったり銃を突きつけられてキリキリ歩かされた。

長い間拘束されて自由が効かなかった身体の節々が悲鳴を上げてるようにも思える。

護送車両の中もご丁寧に全身鎖で雁字搦めにしてくれたお陰で身動き一つ取れなかった。

そんな僕を見てから得意げに見てくる男性職員がついてたから余計に疲れた気がする。

疲れた僕を護送した先は…16Lab?あぁあの開発ルームですか。

かろうじて残ってる平成人の知識の中にこびりついている物だ。

生ペルシカとご対面できるのか。嬉しい半面これは怖い。

だってあの人滲み出るマッド臭があるんだもん。

 

え、ちょ、アイマスクとか聞いてない。まっくら!怖い!!

 

手錠されたまま椅子に括り付けられて放置された。こういう趣味は持ち合わせていないけど。

頭には相変わらず小銃の銃口らしき硬い感覚があるから傍に人形は居るんだろう。

いや、敵意ないって散々言ってますけど。聞いてくれる様子は全く無い。

 

「いい加減にしてくれないか、僕は散々敵意はないと伝えている」

 

度重なる酷い仕打ちにいい加減堪忍袋の緒が切れかけてきた。

苛立ちを抑えること無く伝えるが…よくなる気配が無い。

アイマスクに隠れているかもしれないが流石にこうもされれば顰めっ面にもなる。

指揮官の暴力と言い僕に恨みが…鉄血人形には恨みタラタラか。

敵意ゼロアピールを続ける僕もなんだか馬鹿らしくなってくるな。

そんな顰めっ面な僕に対して真正面に誰かが座る。

足音と椅子がきしむ音から察した。話し方からして例のあの人だろう。

僕の目の前には恐らくペルシカが座っている。

非常に残念な頭のいい美人。生活力が皆無そうな女。

 

「キミ、結構シツレイなこと考えてないかい?」と聞かれた

 

鼻鏡をつくのはコーヒーの芳しい香りだ。ささくれ立った僕の心をなごませてくれる。

中々に勘が鋭いな、失礼なことはここまでにして…

名乗りを上げる前にこっちからペルシカの名を出しても怪しまれるだけだ。

残念なことに自己紹介はしてもらえなかったしアイマスクもつけられたままだったけど色々話をした。

他愛ない雑談から始まって鉄血事情や近年の情勢について…僕が知ってないことも教えてもらえた。

ついでにこの後の僕についても教えてもらった。

ラボにて精密検査を行いAIについての調査とウイルス検査。

その後ちょっとしてから開放するかしないかの判断をする…とさ。

では眠ってもらうよ?何をするつもり?痛くないよーってそれ痛いやつ

 

いったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぃ!!!!!!??

 

 

十日目・わかんない

 

首筋に何かを打たれて気がつけばベッドの上で眠らされていた。

軽くポルポル状態を味わったがアイマスクは外されてるし拘束具も外されている。

ついでに言えば腰の榴弾砲にも榴弾ベルトが再装填されていて十全な状態だ。

自由に動き回っても良いのだろうか?といっても施設のマップがわからないから迷子になる可能性がある。

迂闊に動き回ってまた拘束されるというのも御免だ。

 

しばらくすると見覚えのある目元に隈を拵えたケモミミ白衣がやってきた。

あぁそうです。待望のペルシカさんとの対面ですよ。

かい摘んで説明してくれたが敵対的なプログラムは存在しなかった。

AIに関しては対ハッキングプロテクトのせいで触れなかったがI.O.P製の敵味方識別装置の組み込みに成功。

ウイルスの類が一番心配されたがそれのキャリアーでは無かったことが告げられた。

望めばG&Kで働くことも出来るが他のPMCに派遣することも出来るし選択は自由だと言った。

もちろん今すぐに出なくとも良いというのがペルシカの談だった。

最後にとマップデータを渡されて僕は晴れて自由の身になった。

しっかり色々合わせてくれたんだろう意思に応じてUIが浮かんでくる。

データの閲覧をしていってみれば…もう時間は0時を回っていた。

目覚めたばかりだが今日はおやすみ…

 

 

十一日目・晴れ

 

今日はちょっと試したいことがあった。

マップデータを参照すると武器のフィールドテスト用のグラウンドがあった。

僕の身体で出来ることの一つ…戦闘だ。

最初こそ戦闘は御免だって思ったけど僕の扱いはおそらくは裏切り者。

鉄血から命を狙われる存在になったのは間違いない。

では生き残るために武器を取らなければならない…

実際に僕が戦えるかどうかのテストをしたかった。

 

幾つも並ぶ的を視認、補助CPUが稼働し始め適切な射撃角を計算。

そして実際に榴弾砲がその角度に移行するまで1秒フラット。

射撃すればイメージ通りに榴弾が飛んでいき的を木っ端微塵に爆破した。

では移動するターゲットではどうだろうか?

移動先のイメージが出来ればそこに飛ばすことは出来た。

これは上々なのかもしれない。ただ不規則に動き回られては無駄弾を消費して絨毯爆撃するしかないかも。

やっぱり銃が欲しい。戦うならやっぱり銃だよ。扱ったことは無いけれど。

 

 

十二日目・雨

 

考えたが私はG&Kに入隊することを決めた。

ずっと僕と一人称を決めていたが女性なら私が良いかな?と改めた。

ペルシカにそう告げると早速向こうの社長に連絡してくれたみたいだ。

短い間だったけどありがとう、そう告げると抱きしめてくれた。

むしろ酷い仕打ちをしてしまって申し訳ないと謝られた。

取り急ぎ新しい制服を貰えるらしい。なんだろうか?

あと私に最適な武器の剪定もしてくれるみたいだ。

ASSTシステムも組み込めたらしくて私も一介の戦術人形として肩を並べられるらしい。

 

今日はドタバタとしてしまった。ちなみに私のメインアームは榴弾砲。

サブアームとしてMAGPUL/MASADAが支給された。ASST済み。

さらに左腕に大きな装甲板が追加された。これで私に盾をしろってこと?

新たに貰った名前はデストロイヤー・ヴィオラ

服の色は変わらないが胸元にG&Kのマークが印字された。

 

 

十三日目・曇り

 

早速G&Kに案内されることになった。

ペルシカに最後抱き合ってから別れを惜しんだ。

向かった先のG&K社、早速と言うか戦術人形として働くことになる。

人形を撃つ覚悟はまだないが…

配属先はS09地区になった。ヘリコプターでの輸送か…

 

 

墜落するなんて聞いてない。ここどこ?




ヴィオラちゃん早速迷子。
次回は放浪日記になります。
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