私、デストロイヤー   作:ムメイ

6 / 14
放浪を続けるデストロイヤー・ヴィオラ
死体を見てショックを受けるが…


旅の道連れ

二十三日目・晴れ

 

死体・死体・死体・死体・死体・死体・死体

歩けど歩けど見渡せど見渡せど見つかるのは鉄血人形の死体。

いい加減見慣れてくる。口の中が酸っぱくてしかたない。

S09地区はどこだ?私は今どこにいる?

丸一日食事していない。食った所で戻すだけだ。もったいない。

戦闘の痕跡があちこちにある。この周辺で頻繁に撃ち合いが発生しているのか?

通信機には…全く反応はない。

グリフィンの周波数でも鉄血の周波数でも、どちらも死滅。

この辺りは激戦地帯みたいだ。どこからか常に銃声が聞こえてくる。

誰かは居るのだろうけど…残念なことに遭遇する事はない。

 

焼死体を見つけた。惨殺死体だ。

 

 

二十四日目・曇

 

死体のスクラップヤードを抜けて見えてきたのはまたぼろぼろな街だ。

いや、標識からすると規模は村といった所か。中で銃声が聞こえる。

死体は見当たらないが…この村にも人類人権団体が潜んでるかもしれない。

残念はずれ、この村に屯してるのはどうやら盗賊団のようだ。

輸送トラック等を強襲してその日その日の食い扶持を稼いでるろくでなし。

おまけに女に飢えてるのか輸送トラックの護衛だった人形を性奴隷みたいにしてるみたいだ。

私も捕まればただでは済まないんだろう。

リーダー格と思わしき人間が元PMCの人間らしく人形の行動を阻害する装置を持っているらしい。

さて、それが私に通用するかはさておいて…I.O.P製の人形には致命的だ。

やっぱり撃ち殺すなんて度胸は私には無い。様子を見て助け出すとしよう。

今日はなんとか飯を食べれそう。やっぱり外れの方の廃屋に潜伏。

 

 

二十五日目・雨

 

強盗しに連中が出かけていった。拠点には誰も残っていない。

一応警戒しながら潜入したが残っていたのは…酷い有様の人形だけだった。

拘束を引きちぎってから担ぐとすぐさま私の拠点へ。

そこら辺に転がっていたベッドから布を引きちぎって身体を清めてやる。

反応がないのが怖いな。もう死んでたりしない?

 

帰ってきた連中が騒いでいたがまた新しい被害者を連れてきたみたい。

その日耳を塞いで夜を明かした。

 

 

二十六日目・晴れ

 

救出した人形が目を覚ました。私を見るなり怯えたけどG&Kのロゴを見せると落ち着いてくれた。

人形は漢陽88式、RF人形だ。騒がないようにと落ち着かせてから食料を分けるとすすり泣きながら食べた。

そして私が見る限り昨日担ぎ込まれた被害者の人形はアストラだったと思う。

所属を聞くとS09地区の輸送企業所属と答えた。ビンゴだ。

奴らも流石に警戒したのか数人残して出ていった…装置が無いならチャンス。

88式を拠点に残して闇討ち気味に制圧。アストラを救助して…ついでに中に貯蔵されていた食料をいただいてきた。

紙媒体の地図も拝借できたのは大きい。

アストラも酷い有様だ…88式も絶句していた。兎に角ボロ布で身体を拭いてあげよう。

 

やっぱり帰ってきた連中が騒いでいた。今日の被害者は人間みたい。

襲撃者が誰かと尋問していた。程なくして銃声が聞こえた。

耳につく嗤い声が鬱陶しい。

 

 

二十七日目・雷雨

 

アストラが目覚めた。88式とは仲間だったらしく抱き合っていた。

雷雨のおかげで泣き声を聞かれることはなさそうだ。

二人共武器を破壊されていて戦術人形としては役に立てないと言った。

あと語ってくれたのは輸送企業とこの盗賊団はグルらしい。

損害に見せかけて中の荷物をちょろまかしているらしい。

なるほど、だから抑制装置が有効なのかもしれない。

二人に確認してもらってS09地区までの距離と方角を教えてもらった。

かなり歩くことになる…この辺りは所謂勢力圏外で無法地帯。

力尽きればゴミ漁りに拾われてジャンク扱いで売られる。

若しくはそこの盗賊団よろしく…ということだろう。

 

今日の内に保存が利かない食料を食っておいて行軍を開始しよう。

 

トラップがあるなんて聞いてない。鳴子がうるさく鳴った。

兎に角走る、捕まったらたまったもんじゃない。

 

 

二十八日目・曇

幸い侵入が発覚しただけで私達は見つかってなかった。

S09地区目指して行軍開始。アストラがすぐにお腹空いたとぼやくが我慢して欲しい。

 

時折上空をヘリが往来するが通信周波数が合わないのか応答してくれない。

G&Kのヘリじゃないみたいだ…

 

アストラがもう歩きたくないと駄々をこねたので私が背負うことに。

88式にMASADAを持たせて護衛させることに。ASST非対応だが持ってる持ってないでは別だろう。

 

鹿だ殺せ!!ジビエだ!!

 

適当に落ちていた葉っぱと小枝を合わせてキャンプファイヤー染みたことをした。

引きちぎっただけの荒い肉を焼いて食べただけだけど美味しかった。




ようやく旅に光明が差す。
デストロイヤー一行は無事にS09地区にたどり着けるのか?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。