私、デストロイヤー   作:ムメイ

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I.O.Pに戻されたヴィオラ。
解析をするらしいが…


掃除当番デストロイヤー

三十八日目・晴れ

 

しばらくという期限付きでI.O.Pに戻された私。

毎日ペルシカ姉さんのラボにお邪魔して電脳解析に協力。

データを引き出しては私も拙いなりにお手伝いをする。

私の意思に反応してセキュリティも緩くなるか…なんて期待したがそんなことはなかった。

もっぱら私はタダ飯喰らいになってる気がする。

タダ飯は嫌だからなにかお手伝いがしたいけど私じゃ力になれない事しかやってない。

せっかくだからとVR訓練に参加することになった。

戦術人形は私以外には出荷前のWA2000とダネルNTW20、SPAS12が並んでいた。

SPASと私で前線を構築しながら敵を順次殲滅していくという作戦になった。

まだ衣装は出来上がっていなくG&Kのロゴが入った黒タイツみたいな服だ。

VR空間はほとんど障害物のない真っ白な世界だ。

遮蔽物になりそうな物と言えばオレンジに着色されたブロックだ。

敵兵として現れるのはそこそこな耐久力をもった鉄血兵。

ザコ敵であまり名前は覚えていなかったがボディが変わったお陰かすぐに名前が出てくる。

リッパーにヴェスピド、ガードの三種類になる。

思考ロジックはかなり単純だ。兎に角近づいてきて弾をばらまいてくる。

狙いはいい加減で落ち着いて撃てばまず貰うことはない…

だけども…訓練でも私はろくに撃てなかった。

壁にはなれたけど一向に撃つことが出来なかった私は味方から非難轟々だった。

当然ながら報告が上がり私はG&Kとの契約を一時凍結。

問題解決まではI.O.Pで預かることになった…

ASSTまでしてもらったのに私は何の役にも立てないんだろうか?

殺すことに躊躇いがある人形はコアを抜いて民生に降りることもできるらしい…

しかし私は鉄血製、コアの撤去がどう悪影響を及ぼすか不明。

よって私は撃てる様になるまでか…そのままI.O.Pでの有用な活用法が見つかるまで凍結。

 

手持ち無沙汰だったので掃除を申し出た。

すると最適なものがあると案内されたのはペルシカ姉さんの部屋だ。

いや、酷いなこれは…見渡す限りのゴミ!ゴミ!ゴミ!!

食い散らかしたパンくずに洗われてない衣類の数々。

そして極めつけは放置されて異臭を放つ生ゴミの山!!

 

じゃ、よろしく。と私の肩を叩いてI.O.Pスタッフはどこかへと行った…

 

一日頑張っても片付けしきれないゴミ屋敷って何?

 

 

三十九日目・曇

 

私の解析は結局掛ける労力と見返りが合わないとして破棄された。

射撃訓練を行いつつ戦術人形として機能するようになればG&Kに派遣する。

そうでないならI.O.P所属のお掃除係として動くことに。

そんなせいか私に支給された衣装はメイド服だった。

キャリコのメイド服をベースにサイズアップしたらしい。

お陰で馬鹿みたいに大きな胸もすっぽり収まってくれている。

装備もモップにチェンジされた。これでペルシカ姉さんの部屋をきれいに片付けろということだろうか?

 

入れば相変わらずのゴミの山。ここで寝てると思うと感性を疑う。

兎に角幾つかのステップに分けることにした。

まず捨てるものを確保してから部屋から追い出す。

食べかす生ゴミ丸められたティッシュ何かの梱包材にダンボール。

これらが片付くだけでも全然違ってくると思う。

 

ばかみたいなゴミの量だった…なんでタンポンまでそこら辺に捨ててるんだ?

この女には羞恥心というものがないのだろうか?

 

散らばった書類は流石に私の独断で捨てるのは憚られる。

纏めてペルシカ姉さんに判断してもらおう。

脱ぎ散らかされていた衣類も洗濯物として回収。だいぶ片付いてきた。

さて、これで今日はペルシカ姉さんの快適性は上がったんじゃないだろうか?

 

仮眠室で寝てるだって?私キレていい?

 

 

四十日目・晴れ

 

残虐行為にたいする耐性があるかどうかのテストをさせられることになった。

所謂殺戮系のシミュレーションをさせられることに。

何をするのかと思ったらゲームをしろとの事だ。

やるゲームはPostal2、名前はどこかで聞いたことがある気がする。

よく出来たレプリカだと職員は話した。じゃあプレイしていくことに…

お遣いゲームらしいが…言われるがままに進行していく。

ゲームなのにゲーム反対デモとはブラックジョークだな…

初日でクビになる主人公…ここまでならタダの不憫な物語だが…

え?デモ隊が武装して襲って…警察は何をボサッと突っ立ってるの!?

社員と社長が普通に応戦して…え、えー?何このゲーム…

正直胸にこみ上げるものがあるがこらえて進む…私は殺しはしない…

あ、殺された…ゲーム進行出来なくないか?殺せというの?

 

月曜日編を終わらせた後私はトイレに駆け込んだ。

 

二度と残虐ゲームはやらない。

殺す事に忌避感が強いって診断が出た。そりゃそうだ私はそんなのと無関係…だったと思う。

痛めつけられるのにはどこか慣れた感じがあったけど。

 

 

四十一日目・曇

 

殺す事への忌避感が拭えない私だったがそれならばI.O.PやG&K本社での雑用に専念しろとお達しが下った。

つまりはI.O.Pのお掃除ロボの一人となるのだ。

施設を自由に歩き回る為のIDカードと就寝用の部屋も用意された。

戦闘用ではあるが民生人形用の家事周りのデータをインストールされた。

これにより私は家政婦となるわけだ。

もっぱらペルシカ専属のお世話係だ、この女放って置くと研究以外ズボラなのだ。

コーヒーが主食と言わんばかり…この世界でのコーヒーの価格は目が飛び出る。

それを毎日啜ってるのを見るとかなりの高給取りなのは間違いないのだが…

朝昼晩の飯の用意と徹夜をしようとするペルシカの強制連行が私の仕事だ。

あとまだ汚さがある部屋のお掃除だ。

 

世紀末世界でこんな平和に過ごしていいのだろうか?

 

え?明日は街の清掃に出かけろ?そんなぁ…




アンケート結果I.O.Pぐらしです。
あと2票もやめろなんて入れてた兄貴嫌なら見ない選択肢もあるんやぞ。Mか?
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